Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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類まれなる集中力
 リオ・オリンピックの熱戦が続いている。
 内村航平の鉄棒に賭けるひたむきな目と類まれなる集中力に満ちた表情、完璧なる演技を見て、国際コンクールの本選の舞台におけるピアニストと同質のものを感じた。
 幼いころからその道ひと筋に歩み、長年の研鑽の結果を本番の場で披露する。
 もちろん、スポーツと音楽ではまったく内容が異なるが、ひたすら技術を磨き、メンタルとフィジカルを整え、自分のもてる最高のもので勝負するという面では似ている。
 以前、ノルウェーのトランペット奏者、オーレ・エドワルド・アントンセンにインタビューしたとき、彼が冬季オリンピックの委員のひとりになっていると聞き、その話で盛り上がったことがある。
「スポーツ選手と音楽家はすごく似ている面があるんだよ。ぼくの国では、主としてウィンタースポーツの選手だけど、メンタル面のケアを非常に重視しているんだ。そこにぼくが呼ばれるわけだけど、本番のステージでふだんの自分の能力を存分に発揮するためには何が必要かということが話し合われる。話ばかりではなく、自分を信じるためには何が必要か、幼いころから培ってきたものをいかにしたら100パーセント出せるか、緊張しないためにはどうしたらいいかなど、いろんなことをチームを組んで解決していく。とても興味深いプロジェクトで、ぼくはここで音楽家として何が必要かということをトップ・アスリートたちから学んだ。指導する立場なのに、いろんなことを学ぶことができるんだよ」
 アントンセンはさっぱりしていて自然体で、とてもナイスガイ。演奏ものびやかで、涼風を感じさせるような美しい響きをもっているが、そうした演奏の奥にアスリートから得た精神が息づいているようだった。
 まだまだオリンピックはこれからハラハラドキドキの競技が続きそう。ただし、リオとは昼夜が逆。毎日、寝不足だよねえ。
 もう夏休みに入った人が多く、仕事の連絡は少ないため時間的には余裕が出てきたが、それにしても、眠い眠い(笑)。
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