Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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祇園川上
 京都の祇園に位置する花見小路通は、昔ながらの町家が並ぶ美しい通りである。
 ここは内外の観光客も多く、一日中にぎわっている。 
 その1本入った路地に、京都の割烹、祇園川上というお料理屋さんがある。ここは友人に薦められたお店で、今回は予約を入れて、昼食をいただいた。
 予約しておいたため、茶室のような個室を用意しておいてくれた。これにまず感激したが、お料理もそのおもてなしも、本当に心がこもったもので、またすぐにでも再訪したいという気持ちにさせられた。
 夜の懐石ではなく、ランチだったため、このお店の人気料理、ちょうちん弁当をいただいた。
「ウチは焼き物や御造りなどは、お客さまがいらしてからご用意しますので、少しお時間をいただきます」
 こういわれ、ゆっくり待っていると、すばらしいちょうちん弁当が登場した。二段になっていて、上に主たるお料理、下にごはん物が詰められている。
 ひとつずつていねいにお料理された野菜やお魚、お肉がびっしりと並び、それぞれ非常に味わい深い。
 京都ならではの白みそを使ったお味噌汁が添えられ、結構おなかにずっしりとくる量である。
 このお弁当は季節によって素材が異なるため、これを目当てに訪れる常連さんも多いそうだ。
 デザートに頼んだのは、水ようかん。これがまた、風情あるお茶椀に入ってきて、上に粗塩がパラリとかけてある。その絶妙の塩加減はこれまで食べた水ようかんとは、ひと味もふた味も違っていた。
 実は、このお店は紙のナプキンの替わりに、上品な小ぶりで薄手の手ぬぐいがさりげなく置かれていた。
 そこには季節の菊の花が描かれ、「川上」と書かれている。
「これ、オリジナルなんですか。購入することはできますか?」
 すごく興味をそそられた私は、お店の人に聞いてみた。すると、老舗の手ぬぐい屋さんに季節ごとに発注していて、そのつどいろんな絵柄のなかから選び、8月は「五山送り火の大文字」のデザインだったという。
 いやあ、ますます興味津々。でも、売り物ではないそうだ。
 それでも、私があまりにも気に入り、購入できないのが残念だという表情をしていたら、「よろしかったら、それお持ち帰りください」と、いってくれた。
「エーッ、いいんですか。ワーッ、ありがとうございます!」 
 ホント、ちゃっかりしているよねえ。懐石を食べにきたお客さんで、こんなに図々しい人はいないのではないかしら(笑)。
 そのお店の人は、帰り際、お店を出て路地を曲がるまで、玄関のところでずっとお見送りしてくれた。
 これぞ、京都。これぞ、日本のおもてなし。また、次は夜の懐石をいただきにいかなくっちゃね。
 今日の写真は味わいのあるお店の外観、彩り豊かなちょうちん弁当、創意工夫の水ようかん、そしていただいたというか、ほとんどぶんどってきた(?)手ぬぐい地のナプキン。








 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 22:56 | - | -
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