Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ラン・ラン
 ラン・ランとは、彼がまだツンツンの頭をして中国服を着ていた時代から取材を続けている。
 いまや国際舞台で大活躍するスター・ピアニストに成長したが、大きな声で明るくしゃべりまくる様子はまったく変わっていない。
 今日は、「レコード芸術」のインタビューで、「ラン・ラン/ニューヨーク・ラプソディ」(9月14日日本先行発売 ソニー)のことや他の新譜、近況などを聞いた。
 彼は会うたびに、いま取り組んでいるビッグ・プロジェクトやこれから動き出す新たな計画について話してくれるが、今日もいろんな予定が詰まっているといっていた。
 まだ情報公開できないものもあり、それがOKになった時点で、すぐに紹介したいと思う。
「ぼくはいろんな人と共演し、彼らからあらゆるものを吸収するのが好きなんだ。クラシックのアーティストのみならず、さまざまな音楽の世界とコミュニケートしたい。でも、共演する人や一緒に録音する人は、プロデューサーとじっくり話し合って決めている。有名な人をずらりと並べて共演するというのは意味がないし、きちんとしたコンセプトをもちたいからね」
 ラン・ランは、エッシェンバッハ、バレンボイムをはじめとする偉大な指揮者との共演も多い。私がとりわけ話を聞きたかったのは、アーノンクールとのモーツァルトの録音での共演。
 これに関して、ラン・ランは、ことばを尽くしていろんなことを話してくれた。それは「レコード芸術」でしっかり書きたいと思う。
 アーノンクールは、作品の解釈やこまかな点まで実に多くのことを話してくれ、それがモーツァルトを弾く上でとても役立っているという。
「本当に、マエストロが亡くなったときは悲しみに暮れた。最後の最後まで、ぼくはいろんなことを学ぶことができたから」
 いつもアーノンクールの自宅にいって、音楽以外のこともたくさん聞いたという。
 ラン・ランは、いま自分と同世代の若手指揮者との共演も多く、そうした世界の指揮界を担っていく精鋭たちとの共演はとても楽しいという。この話題になると、声のトーンが一層上がり、また、ベルリン・フィルとウィーン・フィルとの共演も予定されていて、楽しみだと熱を込める。
 本当に、話を聞くたびにビッグになっていく。彼の場合は、演奏と人間性の両面で指揮者、オーケストラが引き付けられるようだ。
 ゆえに、スケジュールは2年、3年先まで満杯。「あまりにも忙し過ぎて、勉強する時間がないため、ちょっと演奏回数を減らそうと思って、夏の音楽祭は少しセーブしたんだよ。だから今年はちょっと遊ぶことができた」
 いつも元気、いつもエネルギー炸裂、なんでもいとも簡単に弾いてしまうように見えるが、実は大変な努力家。だが、その努力の痕跡はけっして見せない。
 今日の写真は、「レコード芸術」を興味深そうに読んでいる(見ている)ラン・ラン。「きれいな写真だねえ」と感心している。

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