Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ゴーティエ・カビュソン
 フランスのチェリスト、ゴーティエ・カピュソンは、会うたびに大きな成長を遂げていて、驚きとともにたくましさも感じる。
 今日はとてもタイトなスケジュールのなか、快くインタビューに応じてくれた。
 つい先ごろリリースされた新譜は、「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集&変奏曲集」(ワーナー)。
 10代前半から少しずつ親しんできた作品で、いつか最高のパートナー(ピアニスト)に出会ったら、録音したいと願っていた作品だという。
「ようやく、“いまだ”と思って録音に取り組んだんです。フランク・ブラレイとは、長年にわたる友人であり、音楽仲間。彼のベートーヴェンはすばらしいし、ぜひこの大きなプロジェクトで一緒に演奏したかった」
 ゴーティエには、ナントや東京で何度もインタビューを行っているが、いつもものすごく効率よく、ことばを尽くしていろんなことを話してくれる。
 演奏同様、その語りは情熱的で前向きで、人を引き付ける。
 このベートーヴェンは、まさにいまのゴーティエの心身の充実を物語っている演奏。ブラレイとともにベートーヴェンの内奥に迫り、チェロとピアノが丁々発止の音の対話を繰り広げている。
「確かにベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲録音は大きな意味合いをもつと思うけど、ごく自然な気持ちで作品と対峙することができた。とても静かで美しい環境のなか、集中して演奏することができたんだ」
 この録音は、ドイツ南部のアルプス山麓にあるエルマウ城のコンサートホールで行われている。ここはホテルも併設しているため、「疲れてくると、フランクと15分寝てまたやろうかという感じで、リラックスして行うことができた」そうだ。
 確かに、この録音は緊張感あふれるなかに、どこかのびやかで開放的な空気がただよっている。録音場所というのは、アーティストにとって大きな意味をもつのだろう。
 このインタビューは、「日経新聞」と私のHP「音楽を語ろうよ」に書くことになっている。「音楽を語ろうよ」の第1回は兄のルノー・カピュソンだったから、兄弟で登場することになる。
 今日の写真は、インタビュー後のゴーティエ。いつも飾らず自然体。声も大きく、明快な語り口で、会う人に元気を分けてくれる。


 
| 親しき友との語らい | 22:36 | - | -
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