Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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反田恭平
 アーティストのなかには、なかなかインタビューや取材の日程が合わず、長い間会えない人がいる。
 いま、人気沸騰の若きピアニスト、反田恭平もそのひとり。これまでさまざまな雑誌からインタビューのオファーがあったものの、どうしてもスケジュールが合わず、ご本人に会うチャンスがなかった。もちろん、演奏は聴いている。
 そんななか、今日初めてインタビューで会うことができ、結構話が弾んだ。このインタビューは次号の「intoxicate」に書く予定になっている。
 反田恭平は現在モスクワ音楽院でミハイル・ヴォスクレセンスキー教授に師事している。その音楽院の勉強の様子、ロシアの現状、2015年に優勝したチッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクールのこと、今後の抱負まで、幅広い話に花が咲いた。
 もちろん、新譜のアンドレア・バッティストーニ指揮RAI国立交響楽団と共演したラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、Pianoとオーケストラのための「パガニーニの主題による狂詩曲」(11月23日発売、コロムビア)の話がメインとなったが、話術に長けている彼は、とても話題が豊富でユニークな話がポンポン飛び出す。
 コンクールを受けにイタリア北部のカントゥに行ったときの話が滅茶苦茶おもしろく、ロシアから行ったためユーロがなくてルーブルしかもっていなかったこと、イタリア語がわからないこと、ミラノからカントゥまでの行き方がわからず四苦八苦したこと、コンクールの会場にぎりぎりに着いたことなど、まさにひとつのストーリーが出来上がっている感じ。それにもかかわらず、古典派部門で優勝したのだから、肝がすわっているというか、逆境に強いというか…。
 そしてレコーディング時のバッティストーニとの息はピッタリだったそうで、この話になるとさらに雄弁になった。
 彼はすでにファンクラブもあり、人気がものすごい。演奏のみずみずしさに加え、個性的なキャラクターも人気に拍車をかけているのだろう。
「髪は、いつごろから伸ばしているの?」
 と聞いたら、数年前からで、実は額のところがちょっと後退してきたので切ろうかどうか悩んでいるとか。ここでまた、大笑い。
 こんな若さで悩むとはね。でも、ロングヘアをうしろで無造作にゆわえているこの髪型も人気のひとつ。
「目立ちたくて…」
 こう正直に語るところも、またユニーク。破竹の勢いでスター街道を突っ走っている若き新星。来年からまた新たな方向を目指すという。乞うご期待!
 今日の写真は、珍しいスーツ姿の彼。Tシャツでラフに現れるかと思ったら、まったく違っていて、これも驚きだった。 

| アーティスト・クローズアップ | 23:06 | - | -
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