Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< 辻井伸行 | main | 清塚信也 >>
アリサ・ワイラースタイン
 昨夜は、王子ホールにチェロのアリサ・ワイラースタインのリサイタルを聴きにいった。
 彼女には2014年2月の初来日時にインタビューをしたことから、「Oji Hall Magazine」2016年秋号に原稿を書いている。
 プログラムは、無伴奏作品で統一。前半は、ブリテン「ザッハー」、ゴリホフ「オマラモール」、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番」、後半はコダーイ「無伴奏チェロ・ソナタ」というチェロの多様性が味わえる選曲。
 アリサ・ワイラースタインは、バレンボイムに見出された新星。演奏はエネルギッシュで推進力に富み、深々とした低音をじっくりと聴かせる。
 この公演評は、「公明新聞」に書く予定になっている。
 とりわけコダーイのソナタが彼女の持ち味を存分に表現していたが、いつも耳にしているようなほの暗さ、もの悲しさ、悲壮感、悲痛な響きではなく、むしろ慟哭に近い音色とでもいおうか、胸に鋭く突き刺さってくるようなはげしい表現だった。
 ここにもう少し弱音のしなやかさが増えれば、彼女のチェロはより聴き手の心の奥深い部分に強い印象をもたらすに違いない。
 以前、インタビューしたときにも感じたが、とても前向きで努力家。きっと次回演奏を聴くときには、より磨き抜かれた演奏に変貌を遂げているのではないだろうか。
 今日の写真は、王子ホールの冊子のアリサのページ。それにしても、ドメニコ・モンタニャーナの名器は、すばらしい音色をしている。


| アーティスト・クローズアップ | 23:41 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE