Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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リュカ・ドゥバルグ
 リュカ・ドゥバルグは、超個性的なピアニストである。以前もブログに綴ったが、演奏もステージマナーも、ほとんど独学で始めたというピアノも、みな型破りな感じだ。
 前回の初来日時には、スケジュールがあまりにもタイトでインタビューができなかったが、今日は初めてインタビューをすることができた。
 このインタビューは「レコード芸術」に掲載される予定である。
 リュカは、ひとつの質問に対してものすごく長く、熱心に答えてくれる。時間は1時間と決められているから、数多くの質問をしたいのだが、あまりにも雄弁に話してくれるため、質問を制限しなくてはならなくなった。
 しかし、チャイコフスキー国際コンクールを受けたときの話、ギドン・クレーメルとの出会いと共演、初来日公演のこと、コンクールで話題沸騰となり、録音も行ったラヴェルの「夜のガスパール」とメトネルのピアノ・ソナタ第1番に関して、ショパンに対する深い思い、スカルラッティへの愛、恩師のレナ・シェレシェフスカヤの教えなどさまざまな話をじっくり聞くことができた。
 リュカは、一筋縄ではいかないタイプで、ひとつのことに没頭するタイプ。ある話題について興が乗ると、話は一気に熱を帯び、手の表情が増え、前のめりになり、止まらなくなる。
 12月1日のリサイタルが、ひたすら楽しみになった。
 彼の話は哲学的で、独断的な面もあり、自分の考えに対して自信をもって語るため、説得力がある。
 このインタビューをそのまま綴っただけで、リュカ・ドゥバルグの人間性が描き出されると思う。それゆえ、何の演出もいらない。ただ、自然な流れで書いていけば、そこから彼の音楽が浮かび上がるのではないだろうか。
 没頭型の彼は、インタビューが終わり、写真撮影の途中からピアノに向かって弾き出した。すると、もう他のことはいっさい目に入らない感じ。ずっと音楽のなかに入り込んでいる。
 そこで、取材陣はみんなお別れのあいさつもできずに、静かにその場を辞した。本当にピアノと一体化している。
 今日の写真は、そうやって演奏に没頭しているところ。写真を撮られようが、まわりに人がいようが、おかまいなし。自分の世界に入り、集中していた。



  
 
| アーティスト・クローズアップ | 22:59 | - | -
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