Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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彩席ちもと
 京都には、敷居の高そうな、値の張りそうな、格式のある京料理店がたくさんある。
 おいしい和食を食べたいが、なかなかそういうところには足を向けることができないと思っている人も多いはず。
 そうした人たちに、もっと気楽に京料理を食べてもらおうと考え、1994年に創業300年の本格京料理の本店、「京料理ちもと」の斜め向かいにオープンしたのが、「彩席ちもと」である。
 四条大橋の近くにある西石垣通に位置し、祇園の喧騒から一歩入った、しっとりした風情のお店である。
 ここはランチがお薦め。なかなか予約が取れないことで有名だが、コースのなかの「雪」4000円が絶品である。
 すべてのお料理が季節の旬の素材を使用し、味付けはいわゆる京風。
 まず、席に着くと、美しい香りと色合いの梅茶が運ばれてくる。次いで八寸として、筍や赤こんにゃくの木の芽味噌和え、鯛小袖寿司、花見団子、百合根、胡瓜チーズ、厚焼玉子、一寸豆、桜煎餅、長芋サーモン巻等が登場。もうこれを観ただけで、日本料理のすばらしさにうなってしまう。



 次いで御椀は、清し仕立。黄味豆腐と白魚、菜花が入っていて、そのおだしの美味なること。やはり、年季の入った職人芸を感じる。 



 造里は、鰹と文甲烏賊とあしらい。おしのぎは、飯むし。ふっくらとした薄味のもち米のごはんの上に、桜の花と絹さやが彩りを添えている。
 もっとも驚かされたのが、玉子宝楽。一見するとムースかスフレのようだが、中身は上品な茶碗蒸しのようで、見た目も内容も味わいも、「まいりました」のひとこと。生姜とともにいただく。



 もうこのあたりでおなかはかなりいっぱいだが、次いで焚合は、鯛煮付け、竹の子土佐煮、人参、木の芽添え。ここにきて揚物が登場。エーッ、そんなに無理と思っていると、桜海老のかき揚げ(玉葱、三つ葉、ヤングコーン)を藻塩でいただくと、結構入ってしまう。
 最後のごはんは、筍ごはんかちりめん山椒ごはんを選ぶことができ、赤出しと香の物が付く。
 そしておなかをなでまわしていると、水物が供される。桜羊羹とキウイフルーツである。この桜羊羹は、これまで食べたことのない、香り高くなめらかで滋味豊かな逸品。



 ここはぜひ、京料理の好きな友人に教えてあげたいと思った。夜はもう少し高くなるが、昼のコースは絶対お得である。
 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 22:17 | - | -
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