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佐藤俊介
 ヨーロッパ在住のヴァイオリニスト佐藤俊介は、2013年より名門古楽アンサンブルのオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務めている。
 その彼が、長年に渡って音楽を監督を務めているヨス・ファン・フェルツホーフェンの後任として、2018年6月1日に同協会の音楽監督に就任することになった。
 2021/22年シーズンに創立100周年を迎えるオランダ・バッハ協会は、33歳の若き音楽監督(就任時)を迎えることになり、日本の若手演奏家が音楽監督に就任するのは異例のこととなる。
 佐藤俊介は1984年東京生まれ。2歳のときに才能教育教室でヴァイオリンを始め、4歳から父親の米国留学のために渡米。ニューヨーク、そしてパリで学び、国際コンクールでも好成績を残している。
 なかでも、2010年7月にライブツィヒで開催されたヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門(バロックとモダン楽器奏者を合わせて審査)において銀賞と聴衆賞を受賞したことが記憶に新しい。
 その後、録音にも積極的に取り組み、近年では世界初のガット弦による「パガニーニ/24のカプリース」(ユニバーサル)をリリースしている。
 佐藤俊介はソロ、室内楽、オーケストラでの演奏と幅広く活躍しているが、オランダ・バッハ協会では何度も指揮も行っている。ただし、指揮者として前に立つ形ではなく、コンサートマスターとしてのポジションで弾き振りを行っているのである。
 バッハは、ヴァイオリニストまたはチェンバリストとしてオーケストラのメンバーたちをリードしながら指揮していたとされる。佐藤俊介は、まさにその形を引き継いでいるようだ。
 彼は「コンサートマスターとして、オランダ・バッハ協会で演奏をスタートした日から、物怖じせずのびのびと演奏できました。すばらしい音楽家が集まってひとつのチームとなっているオランダ・バッハ協会は、ヨス・ファン・フェルツホーフェンが35年間じっくりとプロに仕上げた名声ある楽団です。この理事会と同僚の楽員たちが私を選んでくれたことは、とても光栄で嬉しいです」と語っている。
 実は、もうかなり前の2008年2月、「朝日カルチャーセンター」の「グリーグを愛す」と題する講座で佐藤俊介とトークを行ったことがある。
 インタビューでは何度か話を聞いていたが、こうした対談形式は初めて。もちろん演奏も披露してもらった。
 当時もすばらしい才能の持ち主だと思ったが、あれからより成長し、いまや偉大なポジションを任されるまでになった。感慨ひとしきりである。
 佐藤俊介は6月にコンサートで帰国するため、そのときに久しぶりにインタビューをしたいと思っている。きっと自信に満ち、成熟した様子が見られるに違いない。演奏と話が楽しみである。
 今日の写真は、佐藤俊介のオフィシャル写真。(ⓒ Yat Ho Tsang)


 
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