Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ジャン=フィリップ・コラール
 フランスにはピアニストが多く、そのなかでキャリアを築いていくのは大変だといわれる。
 そうした状況の下、デビュー当初から個性と実力を発揮、いまや名手と呼ばれる3人のピアニストがいる。
 ミシェル・ベロフ、ミシェル・ダルベルト、ジャン=フィリップ・コラールである。
 彼らはそれぞれ得意とするレパートリーを着実に築き上げ、録音にも積極的に取り組み、来日公演でも印象に残る演奏を繰り広げてきた。
 ベロフとダルベルトにくらべると、コラールの来日はあまり多くない。
 だが、近年はショパンの演奏で高い評価を得たり、実力派の渋い魅力を発揮したりして、ピアノ・ファンを喜ばせている。
 そんなコラールが、ショパンの「24の前奏曲」に次いで録音に踏み切ったのが、シューマンの「幻想曲」と「クライスレリアーナ」の2曲(キングインターナショナル)。
 ショパンの録音後、「再びシューマンに身を浸したくなった」と考え、各々の作品を一から見直し、ひとときも楽譜を離すことなく、シューマンの世界にのめり込んでいったそうだ。
 このシューマンは、まさにコラールのいまの心身の充実を示し、作品の内奥へとひたすら迫り、心の高揚が伝わってくる熱き演奏となっている。
「幻想曲」の冒頭から、ただならぬ熱気をはらみ、彼のシューマンへの思いがひとつひとつの音に宿り、最後まで息が抜けない。
 よく、演奏家とともに呼吸をしているような感覚に陥り、極度の集中力を要求される演奏があるが、コラールのシューマンも、一時も耳を離すことができず、最後まで一気に聴き込んでしまう。
 前回、インタビューをしたときは、ショパンについていろいろ聞いた。それはブログの2014年11月24日に綴っている。
 次回の来日では、ぜひこのシューマンについて話を聞きたいと思う。
 今日の写真は、満を持して録音に臨んだシューマンのジャケット写真と、ジャケットの内部写真。
 名手の演奏は、やはり胸の奥にズシンと響く強烈なものをもっている。 




 
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