Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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三浦文彰
 2009年、史上最年少の16歳でハノーファー国際コンクールにおいて優勝の栄冠に輝いたヴァイオリニストの三浦文彰は、ソロ、室内楽、コンチェルトと、幅広い分野で活躍を続けている。
 今日は、Bunkamuraオーチャードホールで「三浦文彰playsモーツァルト&ベートーヴェン」のコンサートがあり、初めて弾き振りをするというので聴きに出かけた。
 前半は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」で、東京フィルとともにかろやかでみずみずしいモーツァルトを奏でた。
 初めての弾き振りとは思えぬほど落ち着いており、完全暗譜でソロの部分ものびやかである。
 後半は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61。これは長大な作品で、ベートーヴェンの創作中期にあたる「傑作の森」と呼ばれる時期の作品。シンフォニーのようなスケールの大きさと、ヴァイオリン・ソロとオーケストラとのバランスが絶妙で、3楽章ともに名人芸を要する。
 三浦文彰はヴァイオリンを豊かにうたわせ、オーケストラをリードし、ベートーヴェンの神髄へと近づいていった。
 とりわけ第1楽章終盤のカデンツァが印象的で、甘美でのびやかで抒情的なカデンツァに、三浦文彰の成長を見る思いがした。久しぶりに聴く彼のナマの演奏は、大きな変貌を遂げていたからである。
 終演後、楽屋で話を聞くと、弾き振りはとても緊張したそうで、ある指揮者に就いて指揮を学んだとか。
「リハーサルは昨日だけ。いやあ、緊張しましたよ。落ち着いているように見えましたか。僕自身は、最初からものすごく緊張していたんですけどね」といっていた。
 若き才能は、こうしたシビアな経験で大きく成長していく。また次回、どんな面を見せてくれるか、楽しみである。
 今日の写真は、宗次コレクションより貸与された、ストラディヴァリウス1704年製作「Viotti」をもつ三浦文彰。


 
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