Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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諏訪内晶子
 6月27日のブログに綴ったように、いま諏訪内晶子が芸術監督を務める「国際音楽祭NIPPON」が開催されている。
 今日は、レナード・スラットキン指揮デトロイト交響楽団と諏訪内晶子が共演するコンサートを聴きにいった。
 プログラムは、武満徹の「遠い呼び声の彼方へ!」からスタート。1980年に作曲された作品で、タイトルは20世紀アイルランドの作家、ジェームス・ジョイスの「フィネガンス・ウェイク」から取られたもの。作品の基には「海のモチーフ」があり、広大な海はオーケストラの響きに、ダブリン市を流れるリフィー河は独奏ヴァイオリンで表現される。
 次いで登場したのが、エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35。「ハリウッド協奏曲」というニックネームで知られるように、コルンゴルトがアメリカに亡命してから映画音楽に深くかかわるようになり、映像的な素材をふんだんに盛り込んで書いた作品である。
 1947年にヤッシャ・ハイフェッツのソロ、ウラディミール・ゴルシュマン指揮セントルイス交響楽団によって初演された。これはコンサートで頻繁に取り上げられるコンチェルトではないため、今回はじっくりと作品に耳を傾けることができた。
 終演後、諏訪内晶子にその旨を伝えると、こんな答えが戻ってきた。
「コルンゴルド、いいでしょう。すばらしい曲だと思うわ。あまり演奏されないのは、難しいからじゃないかしら。本当に難しいのよ。でも、マエストロ・スラットキンとは20年以上のおつきあいがあるし、アメリカのオーケストラだから、いい演奏ができると思ったの。すっごく鳴るオーケストラでしょう。今日はどうだった? いい演奏だった? よかったわ、このコンチェルトは、ヨーロッパのオーケストラと共演すると、まったく異なった演奏になるの」
 やはり、コンチェルトは、共演する指揮者&オーケストラによって、大きな違いがあるようだ。
 後半は、チャイコフスキーの交響曲第4番。
 今日の写真は、コルンゴルドを弾き終えたばかりの諏訪内晶子。ほんのひとときの立ち話だったが、コルンゴルドの話は尽きない感じだった。次回のインタビューでは、ぜひ、より詳しい作品論を聞きたい思う。

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