Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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鈴木大介
 私はギターの音色が好きで、内外のさまざまなギタリストの音楽を聴いているが、とりわけ鈴木大介のギターは心に響く。
 彼は新譜をリリースするたびに新たな地平を拓き、ギターの限りない可能性を示してくれる。
 今回、新譜として登場したのは、「森に夢見る〜大聖堂〜バリオス練習曲集」(ベルウッド・レコード)。 
 私は南米が生んだ最高のギタリスト&作曲家と称されるパラグアイのアグスティン・バリオスが大好きで、バリオスの音楽をより深く知るためにパラグアイにいきたいとまで思っている。
 そんな私にとって、鈴木大介のこの録音は、待望の新譜である。
 バリオスの有名な作品からあまり演奏される機会に恵まれない作品まで、多種多様な作品が収録され、作曲家の神髄を伝えている。
 バリオスの音楽は、美しいトレモロが随所に見られ、もの悲しくほの暗く、胸に切々と迫ってくる。それらの音楽を、鈴木大介はじっくりと語りかけるように、また、ささやくように弦を紡いでいく。
 もう、たまらないですなあ。大好きな「大聖堂」など、繰り返して何度も聴いてしまう。主題が頭のなかに居座り、クセになってしまいそうだ。
 鈴木大介のギターのなんと芳醇で奥深く、視覚的な音だろうか。ときにミステリアスで、まさに森の奥へと分け入っていく感じ。
 バリオスの詩的な曲想がひたひたと胸に押し寄せてきて、夢の世界へといざなわれる。特に「最後のトレモロ」は、胸が痛む。
 ああ、困った、だれか止めて。CDが終わらないよ〜。ああ、心はまだ見ぬパラグアイに飛んでいく…。
 今日の写真は、ジャケット写真。


| アーティスト・クローズアップ | 21:55 | - | -
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