Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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奥井紫麻
 1998年のチャイコフスキー国威コンクールで優勝を果たし、いまや世界各地で活発な演奏活動を展開しているロシアのピアニスト、デニス・マツーエフが、次代を担う若手の育成を目指して、昨年モスクワ国際グランドピアノコンクールを立ち上げた。
 その記念すべき第1回コンクールの優勝者と日本人入賞者のコンサートが12月6日、ヤマハホールで開催される。
 グランプリを受賞したのは、2001年10月モスクワ生まれのアレクサンダー・マロフェーエフ。最年少で7名の受賞者のひとりに選ばれたのが、2004年5月生まれの奥井紫麻である。コンサートはこの2名が参加する。
 今日は、奥井紫麻にインタビューするため、銀座のヤマハのスタジオに出かけた。
 彼女は現在13歳。2月からチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院付属中央音楽学校に在籍し、7歳より師事しているエレーナ・アシュケナージに就いて研鑽を積んでいる。
 実は、今年のジャパン・アーツの新年会で初めて奥井紫麻に会ってあいさつをしていたため、再会となった。
 インタビューでは、コンサートのプログラムについて、先生の教え方について、これまで受けたコンクールやコンサートについて、モスクワでの生活について、いまもっとも力を入れて勉強している作品について、幼いころの話から趣味にいたるまで幅広く聞くことができた。
 このインタビューは、ヤマハのWEB「ピアニスト・ラウンジ」に書く予定である。
 奥井紫麻は、どんな質問にも臆せず気負わず、自然体で答えてくれる。にこやかな笑顔を見せながら、いかにもロシアが好き、ロシア作品が好き、ロシア文学が好きといった感じで、モスクワで学んでいることが楽しくてたまらないようだった。
「昔からモスクワ音楽院のホールで演奏することが夢だったんです。歴史と伝統がありますから。今回のコンクールでは入賞後にそのホールで演奏することができ、ものすごくうれしかった」
 いまでは、どんなコンサートもコンクールも緊張せず、思いっきり自分の音楽を奏でることができるようだ。本当にたのもしい存在。すでにヨーロッパ各地で活発な活動を展開している、未来の大器である。
 インタビュー中は、にこやかな表情で話していたが、撮影のときにピアノに向かって弾き出したら、瞬時にピアニストの顔に変った。
 集中力がハンパではなく、ビアノの音色も深々とし、豊かな歌心に満ち、ゲルギエフやスピヴァコフと共演を重ねている実力を垣間見る思いがした。
「夢は、たくさんありますが、次のチャイコフスキー国際コンクールに参加したい。前にトリフォノフのコンクール時の演奏を聴いて、感動したので…」
 おおっ、たのもしいではないですか。チャイコフスキー・コンクールを目指すなどとは、なかなか口にできないものだけど、それを目指してひたむきに勉強すると聞き、彼女の前には大きな海原が広がっている感じがした。
 紫麻さん、応援していますよ。モスクワで精一杯頑張って勉強し、いいピアニストになってくださいね。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。笑顔がキュートでしょ。


 
 
 
| アーティスト・クローズアップ | 23:38 | - | -
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