Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ウィーン少年合唱団
 昨日はウィーン少年合唱団のインタビューにいった。
 ただし、事前に提示されていた時間は30分。メンバーが3人と指揮者と芸術監督がインタビューに応じてくれるという。
 さて、この短い時間帯でどんな内容のインタビューが可能なのか。「音楽の友」の編集長とさっと打ち合わせ、できる限り多くのことを聞き出すということで話がまとまった。
 今回参加してくれたのは、キャスパー(13歳、アルト)、パウル(13歳、アルト)、マクシミリアン(11歳、ソプラノ)のメンバー3人と、指揮者のオリヴァー・シュテッヒ、芸術監督のゲラルト・ヴィルト。
 ひとつの質問を共通して3人に聞く場合と、質問の内容を少しずつ変えて各々の話を引き出すこと、その間に指揮者や芸術監督にも質問を向けた。
 大人が話していると、少年たちは退屈そうな表情をするため、短い時間内で彼らを飽きさせないようにしなければならない。
 指揮者のシュテッヒが、毎日の授業に変化をつけて少年たちが飽きないように最大限の工夫を凝らしているといっていたが、インタビューでもこの点がもっとも難しい。
 しかし、幸い少し時間がオーバーしても大丈夫ということになり、結構幅広い話を聞くことができた。
 そして夜までには原稿を書き上げ、入稿した途端、一気に疲れが吹き出してきた。
 ふだんのインタビューとは異なり、すごく集中して神経を使ったからだろう。
 やれやれ、ゴールデンウィークは心身ともに休まりませんな(笑)。
今日の写真は一生懸命楽しそうに話してくれた、マクシミリアン、キャスパー、パウル(左から)。
 もう1枚は芸術監督(左)と指揮者(右)とのショット。
 これから7月8日まで全国で34公演が行われる。3人は日本に関して両親や先輩たちからいろいろ聞いていて、「日本は最高にクールな国だと思う」「ジェットコースターに乗りたい」「食事がとてもおいしいと聞いている」「町が近代的でメカが発達している」「地下鉄がすごいんだって、ぜひ乗りたい」「さまざまな文化に触れたい」「コンサートの聴衆がすごく集中して聞いてくれるんだってね」と興奮気味だった。
 長期間にわたるツアーを心から楽しみにしている様子。ぜひ、多くのことを吸収していってほしい。
 ウィーン少年合唱団に関しては、ヤマハのWEB「音楽ジャーナリス&ライターの眼」に4回連続していろんなことを書いている。彼らの本拠地、アウガルテン宮殿に取材にいったことも。興味のあるかたは、ぜひ読んでくださいね。






 
| 終わりよければ…取材奮闘記 | 17:31 | - | -
チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート
 昨日はサントリーホールに「第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート」を聴きにいった。
 23日に行われたリサイタルに続く、コンチェルトの夕べで、まずヴァイオリンのセルゲイ・ドガージンがモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を流麗な響きで聴かせた。
 次いで、チェロのナレク・アフナジャリャンがドヴォルザークのチェロ協奏曲を深々とした味わいで披露。
 後半はピアノのダニール・トリフォノフがショパンのピアノ協奏曲第1番を自信をみなぎらせて演奏した。
 昨年もコンクール直後にこのガラ・コンサートは行われたが、特にアフナジャリャンとトリフォノフの成長が際立った。ふたりとも昨年よりも格別に表現力が増し、作品の内奥に迫り、自身の歌を奏でていたからである。
 この公演評は次号の「モーストリー・クラシック」に書く予定になっている。
 会場でまたもや親しい友人のKさんに会い、話に花が咲いた。彼女は、私の「美味なるダイアリー」の「レタスと山芋のシンプル・サラダ」を気に入ってくれ、ほとんど毎日作っているとか。なんでも、おいしいかつお節を求めて日本橋まで出かけたという。すごいことだ。ここまで気に入ってくれるとは…。今後は、もっと気を引き締めてこのブログを書かないといかんな(笑)。
 彼女は、ご自宅の近くのおしゃれなフランス菓子店のおいしいオレンジケーキをもってきてくれた。「おいしいサラダおしえてくれたから、お土産ね」といって。ウワーッ、余計にレシピ、頑張らなくちゃ。
 Kさんは、いつもとってもおいしい物をもってきてくれる。このケーキも、自然でおだやかな味の逸品。ごちそうさまでした!!
 さて、いよいよゴールデンウィークに突入。世間はお休みだけど、私は原稿がたまっているし、「ラ・フォル・ジュルネ」のインタビューやコンサートに行く予定になっているし、まったくお休みなし。
 まあ、電話もメールもこないから静かだけどね。と思ったら、「音楽の友」の編集長から電話がかかってきて、明日の朝一番で急きょウィーン少年合唱団のインタビューをすることになった。それも次の日の午前中までに原稿をアップしなければならないんだって。ヒエーッ、どうしてこうなるの?
 やっぱり、私にはゴールデンウィークの休暇は縁がないのね。ムムム。
| クラシックを愛す | 22:35 | - | -
レイ・チェン
 以前インタビューしたときに、次はチャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の録音をすると語っていたレイ・チェンが、そのCD(ソニー)がリリースされた直後に来日を果たした。
 前回のインタビューで、私がいわゆる「メン・チャイ」と呼ばれる超有名なコンチェルトを録音するのって怖くない?と聞いたところ、「ああ、どうしよう。そうだよねえ、あまりに有名でみんなが知っている曲だから、ものすごくいい演奏しなくちゃいけないし」と頭を抱えていたことを思い出した。
 まず、その質問から入ったら、「ねえ、ぼくの演奏どう思った?」と逆に質問されてしまった。
 実は、私はこの録音を興味津々で聴いたのだが、指揮者のダニエル・ハーディングとスウェーデン放送交響楽団とののびやかな音の対話に、「やっぱり、コンクールの本選で演奏して優勝しただけあり、自信に満ちているな」と感じたものだ。音楽が実に自然でリラックスしているからだ。
 率直な感想を述べると、レイ・チェンは「そう思ってもらえてうれしいよ。本当にダニエルとは息が合い、オーケストラもすごく自発的で、みんなが一丸となっていい演奏をしようという気持ちで一致したんだ」という答えが戻ってきた。
 レイ・チェンはコンクール後、人生が大きく変わり、人間的に成長したと感じているという。それが演奏にも全面的に反映していると自己分析する。
 この2大コンチェルトは、2008年のメニューイン・ヴァイオリン・コンクールで演奏したメンデルスゾーン、2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで演奏したチャイコフスキー。いずれもすでに自身の大切なレパートリーとなっているが、コンクール後は各地でさまざまな共演者と演奏しているのだろう、さらに磨きがかかり、録音では堂々とした演奏を披露している。
 レイ・チェンは本来とてもシャイな性格。それがコンクール優勝後、多くの人たちと会わなくてはならなくなり、次第に変わってきたという。
 このインタビューは次号の「音楽の友」に掲載される予定。そのなかで、彼は「成熟」ということばを何度も使った。
 大きな国際コンクールの覇者は、優勝後の人生がガラリと変わる。レイ・チェンもしばらくその試練にさらされ、ようやくいまは世界中をまわって演奏活動に明け暮れる生活に慣れてきたそうだ。
 とても気さくで感じがよく、会うたびに本音を話してくれるようになってきた。これからもっと深層心理に迫ろうかな(笑)。
 今後のスケジュールを聞いたら、著名な指揮者とビッグなオーケストラとの共演、名だたる音楽祭への参加が目白押し。
 よく、「コンクールはスタート台。コンクール後が本当の勝負」といわれるが、レイ・チェンは着実な歩みを進めている。ずっと聴き続けていきたいアーティストである。
 今日の写真はインタビュー後のレイ・チェン。楽器は1721年製のストラディヴァリウス「マクミラン」。バックが赤くて、ちょっと撮影現場で撮ったみたいでしょう。本当はもっとリラックスした表情を撮りたかったんだけど、彼は写真を撮るときになると、シャイな性格が顔を出すみたい…。

| アーティスト・クローズアップ | 22:49 | - | -
ダニエル・ヴァイマン
 ラトヴィアのリガは、多くのすばらしいアーティストを世に送り出している。ここにまたひとり、若きピアニストの名が浮上した。
 ピアニストのディーナ・ヨッフェを母に、ヴァイオリニストのミヒャエル・ヴァイマンを父にもつダニエル・ヴァイマンである。
 1978年リガに生まれた彼は、幼いころから母親に就いてピアノを学んだが、やがて一家はモスクワに移住。ヴァイマンはその後イスラエルでも学び、1994年にはイギリスに渡り、英国王立音楽院に入学した。続いてチューリヒ芸術大学でも研鑽を積み、各地の国際コンクールに参加、さまざまな入賞歴を誇る。
 先日、来日公演の折にインタビューを行ったが、音楽の話題とともにイギリス留学時代にスランプに陥って一時はピアノをやめようと考えた話など、忌憚のない意見をいろいろ聞かせてくれた。
 新譜はプレトニョフ編によるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」をメインに据え、ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番とプロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番「戦争ソナタ」を組み合わせたアルバム(Pro Arte Musicae)。いま、もっとも得意としている作品を収録したものである。
「《くるみ割り人形》は5歳のときにバレエの舞台を見て、ものすごく感動したのを覚えている。チャイコフスキーの音楽のすばらしさは子どもでもよくわかった。いま、それを自分で弾くことができ、とても幸せな気分。ぼくはプレトニョフ編の楽譜で弾いているけど、これはチャイコフスキー編のものよりも技巧的に難しく、ヴィルトゥオーソ的。でも、ぼくはチャイコフスキーのオーケストレーションにほれ込んでいるので、そちらも参考にしている」
 チャイコフスキーの偉大さ、音楽の見事さを語り出したらきりがないといった感じだ。
 音楽的な環境に恵まれて育った彼だが、3歳半でピアノを始めたころは練習がいやでたまらなかったという。
「最初は父がヴァイオリンを習わせようとしたけど、好きになれなかったんだ。いつもテディベアの人形をもってきて、さあ、次の生徒がきたからぼくの練習はおしまいといって、逃げてばかり(笑)。でも、母はそれを見ていたので、逃げられないようにうまく練習させられた」
 クルマもコンピュータも大好きだという現代青年。いまはロシア作品やドイツ・オーストリア作品をレパートリーのメインに置いているが、そのなかでもスクリャービンとメトネルに集中したいそうだ。
 そしてコンチェルトは、ブラームスとベートーヴェンの全曲を一気に弾くチクルスに挑戦したいとか。
「イギリスにいた時代、まだ友人を選ぶ基準がわからなくて、いろんな人とつきあっていた。でも、自分が落ち込んだとき、本当の友はだれなのかがわかった。ぼくは音楽的に恵まれたなかで育ったから、みんな悩みなんかないと思っているようだけど、いつも壁にぶつかってばかり。それを乗り越えながら、現在までピアノを続けてきた。技術重視ではなく、何を表現するかを大切にしたいので、今後も作曲家の表現したかったことに寄り添う演奏をひたすら追求していきたい」
 このインタビューは次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
 今日の写真はインタビュー時のヴァイマン。家族や親しい友人には「ダニー」と呼ばれているそうだ。



 
 
| アーティスト・クローズアップ | 23:01 | - | -
斎藤雅広
 昨夜はサントリーホールで「第14回チャイコフスキー国際コンクール 優勝者ガラ・コンサート」が開催され、グランプリ、ピアノ部門第1位のダニール・トリフォノフ、ヴァイオリン部門第2位(1位なし)のセルゲイ・ドガージン、チェロ部門第1位のナレク・アフナジャリャンがソロ、デュオ、トリオなど、さまざまな演奏を披露した。
 昨年に次いで行われたこのガラ・コンサート、全員がすでに余裕を感じさせ、とりわけトリフォノフの成長が著しかった。
 彼は弦楽器との共演、ソロと大活躍。しかも最後のアンコールには自身が編曲したJ.シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲の主題による変奏曲を疾走するようなテンポ、嬉々とした表情、心が高揚するようなピアニズムで聴かせ、やんやの喝采を浴びた。
 昨年インタビューしたときにも感じたことだが、大変な努力家。ショパン・コンクールからたった1年半経過しただけなのに、その間の成長はすさまじいのひとこと。次回来日するときは、またひとまわり大きくなっていることだろうな。期待が募る。
 このコンサート後、私のいつもの仲よし3人組が集まり、「末っ子トリオの会」へと繰り出した。
 ただし、もう時間も遅かったため、お互いの近況報告をしながら少しワインとおつまみをいただいた。
 でも、今朝はあまり空腹感がなく、ほんの簡単な朝食で、お昼にはピアニストの斎藤雅広に会いに人形町へ。
 実は、彼は今年デビュー35周年を迎え、その記念CDとしてデビュー3年目の1979年3月23日にイイノ・ホールで行ったリサイタルのライヴ録音をリリースする予定だ(ナミ・レコード)。
 これは今回初めて正式に世に出る録音で、ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番、シューマンの「交響的練習曲」、ショパンのピアノ・ソナタ第3番、ショパンの「英雄ポロネーズ」というプログラム。
 その記念のCDのライナーノーツにコメントを寄せることになり、その打ち合わせに彼の住む人形町に出向いたのである。
 斎藤さんとはかなり長いおつきあいで、いつも話をしていてとても楽しい気分になるのだが、この人は大変なグルメ。人形町のおいしいお店は全部制覇していて、すでに地元の著名人。今日は昔ながらの味わい深い古風な店構えのお寿司屋さんである「太田」と、江戸菓子匠「つくし」で、すばらしい江戸前のお寿司と、名物「ゴールド人形町風鈴(ぷりん)あんみつ」をいただいた。
 どちらも舌を巻くほどの美味で、ひと口食べるごとにうなってしまうくらい。斎藤さんとおしゃべりしながら楽しく食べていたら、なんと、私は彼と同じ量をたいらげてしまった。
 あっというまに3時間ほど経過、帰宅して原稿の締め切りをこなさなくてはならないのに、おなかがパンパン。それも半端じゃない。まったく頭に血が上ってこなくて、ひたすら満腹感。いやあ、どうしよう。
 それでも編集のかたが待っているのが目に見えるので、なんとか原稿と格闘し、無事に入稿。さすがに夕食は食べられませんでした。斎藤さんに知られたら、「あれくらいの量で、なんと情けない」といわれそう(笑)。
 でも、人形町はまだ日本の古い家屋が残っていて、とても魅力的。お店の人たちも伝統を守っている誇りを感じさせ、その心意気に勇気づけられた。
 斎藤さん、いい記事を書くよう頑張ります。いまはまだおなかがいっぱいなので文章は浮かんでこないけど、大丈夫ですよ。そのうちに栄養が全身にゆきわたっていきますから(笑)。
 今日の写真は盛りだくさん。お寿司屋さんの斎藤さん、お寿司を握ってくれるのは、90歳を超えた父とその息子。偉大な職人ぶりに私は大感激。風情ある「太田」の外観。甘い物好きにはたまらない「ゴールド人形町風鈴あんみつ」。「つくし」の色紙にサインする斎藤さん。
 すばらしい1日でした、ごちそうさま!!

 







 
 
 
| 親しき友との語らい | 22:45 | - | -
レタスと山芋のシンプルサラダ
 いま、ヨーロッパではサッカーのチャンピオンズリーグの真っ最中。先日は、ロンドンでチェルシー(イングランド)が1対0で2連覇をねらうバルセロナ(スペイン)に先勝した。
 この貴重な1点を決めたのは、私が応援しているディディエ・ドログバだ。第2戦は24日にバルセロナで行われる。ぜひ、次も勝ってほしい。
 でも、試合をライヴで見ることはできず、コンサートから戻って結果を知ったわけだが、ニュースでドログバの雄姿を見て「よしっ、乾杯するゾ」と元気が湧いてきた。
 こういうときは、無性にお肉が食べたくなる。というわけで、週末はおいしいお肉の買い出しにいき、久しぶりに焼き肉を作った。これはアーティストレシピのチョン・ミョンフンのレシピである。
 実は、私は焼き肉や豚肉のショウガ焼きなどを作るとき、必ず添えるサラダがある。レタスと山芋のシンプルサラダである。
 これは以前、仕事仲間に評判だという焼き肉屋さんに連れていってもらったとき、そこで出されたサラダをまねしたもの。
 味を覚えてきて、自分なりに再現してみたものである。
 まず、新鮮でやや硬めの葉をもつレタスの葉を5〜6枚用意。冷水につけてパリッとさせ、ひと口大にちぎる。しっかり水気を切って、ボウル状のお皿に入れ、そこに山芋10センチから15センチ(大きさによって調整)すり下ろし、かつおぶしをひとつかみ散らす。こまかなかつおぶしはそのまま、荒削りのものは手でもみほぐして入れる。
 その上におしょうゆをほんの少しタラリとかけ、ざっくりと混ぜればできあがり。
 これは結構やみつきになるおいしさで、シンプルでヘルシーなため、お肉の濃い味を和らげる役目も果たしてくれる。
 焼き肉屋さんでは、結構味を濃くしていたけど、私はできる限り薄味で勝負。山芋(長芋)もレタスも1年中あるから、いつでもオーケー。山芋はすり下ろさず千切りにすると、また異なった歯ざわりが楽しめる。
 簡単だから、ぜひ作ってみてくださいな。くれぐれもレタスをパリッと、水気をこれでもかというくらい切るのをお忘れなく。
 今日の写真はできたてのサラダ。たくさん作っても、すぐに終わっちゃうはず。レッツ・トライ!!
 これ食べて、また元気にドログバ応援しなくちゃ(笑)。



 
| 美味なるダイアリー | 17:28 | - | -
レ・ヴァン・フランセ
 昨夜は、東京オペラシティコンサートホールに、レ・ヴァン・フランセのコンサートを聴きにいった。
「最強の6人による夢のアンサンブル」といわれるこのユニットのメンバーは、フルートのエマニュエル・パユ、オーボエのフランソワ・ルルー、クラリネットのポール・メイエ、ホルンのラドヴァン・ヴラトコヴィチ、バソンのジルベール・オダン、そしてピアノのエリック・ル・サージュ。
 メイエが中心となり、国際舞台で活躍する10年来の友人同士が集まった木管アンサンブルで、フランスの伝統に重きを置いている。
 プログラムはイベール、ニールセン、プーランク、ミヨーなどの作品をメンバー構成を少しずつ変えて演奏。まさしくいずれも名手ならではの上質なアンサンブルで、管楽器の奥深さを堪能することができた。
 今回は、レ・ヴァン・フランセから委嘱を受けて書かれたティエリー・ペク(1965〜)の六重奏曲が初演されたことも意義深かった。これは東洋の五音音階が用いられ、ピアノと5本の管楽器がそれぞれ幻想的で霊感に満ちた音楽を作り上げていくスタイル。作曲者が寄せたことばによれば、パリ島とジャワ島のガムランからインスパイアされたという。
 レ・ヴァン・フランセの新譜もリリースされたばかり。これは結成10周年記念作品で、「フランスの風〜ザ・ベスト・クインテット」(EMI)と名付けられている。
 以前、メイエとパユにはインタビューする機会があったが、ふたりとも超のつく練習魔。すでに名手として名をなしているのに、作品について質問すると、いかにそれを自分のなかに取り込むために膨大な練習を必要とするかを延々と語り続けた。
 そしてまだまだ上達することが必要であり、勉強し続けなくてはいけない、1回1回の演奏が真剣勝負だと異口同音に話していた。
 そんな彼らのステージはもちろん全身全霊を賭けたものだったが、やはり気の合う仲間同士のアンサンブルは音楽が喜びに満ちている。その心の高揚が聴き手にもひしひしと伝わってきた。
 パユは日本の居酒屋が大好き。お洒落なお店ではなく、庶民的なお店で和食のおつまみを楽しみながら日本酒をガンガン飲む。きっと、今回も終演後は6人で居酒屋に繰り出すんだろうな(笑)。
 今日の写真はコンサートのチラシ。最強メンバーの音楽は最高でした!!

 
 
| 情報・特急便 | 23:02 | - | -
ニコライ・ホジャイノフ
 今春、2010年のショパン国際ピアノ・コンクールの入賞者やファイナリストが次々に来日している。
 今日は、コンクールのファイナリストのひとり、1992年ロシア生まれのニコライ・ホジャイノフのリサイタルを聴きに、武蔵野市民文化会館にいった。
 彼は予選では若々しいエネルギーに満ちあふれたピアノを披露したが、本選のコンチェルトで経験不足が顔を出してしまい、残念ながら入賞を逃した。
 だが、クリアで迷いのない生き生きとした音色は特筆すべきで、ふわふわとした金髪の巻き毛に色白の肌が印象深く、会場では人気も高かった。
 今日は、前半がベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番、ラフマニノフの練習曲集「音の絵」作品33より第6曲、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番というハードなプログラム。後半はショパンの「ボレロ」ハ長調、バラード第2番に続いてシューベルトの「さすらい人幻想曲」と、重量級の作品が組まれた。
 ショパン・コンクールから1年半、先日のヴンダーでも感じたことだが、若きピアニストは一気に階段を駆け上がるように実力を伸ばしていく。
 ホジャイノフも、コンクール時には緊張感が痛いほど伝わってきたが、今回はゆとりすら感じさせ、いずれの作品も楽しそうに弾いているのが印象的だった。
 しかし、なんといっても手の内に入っているのはショパンの「ボレロ」。水を得た魚のように自由に、開放感をもって奏で、まるでひとつひとつのリズムが天空に飛翔していくようなかろやかさを発していた。
 アンコールもまたすさまじい。ほんのちょっと短い曲を弾くのは好みではないようで、まず、リストの「メフィスト・ワルツ」第1番を超絶技巧をものともしないテクニックで演奏。鳴りやまぬ拍手に応えて、次はドビュッシーの「前奏曲集」より「花火」を音の色彩感を重視して華やかに展開。さらにリスト作ブゾーニ編による「フィガロ・ファンタジー」をドラマティックにダイナミックに、疾走するようなスピードで弾き進め、やんやの喝采を受けた。
 ひとつ、今日は大きな発見があった。コンクールのときは会場が大きくステージまである一定の距離があるため、ペダルまでよく見えなかったが、武蔵野市民文化会館の小ホールはステージまで非常に近いため、ペダリングがよく観察できた。彼のペダリングはとても自然で理にかなっており、踏み込みも適切で、ペダルから足を放すときが絶妙。音は決して濁らず、豊かな音色の変化をもたらす。
 来週はホジャイノフのインタビューが決まっている。その前に、彼は日本でレコーディングを行う予定(ビクター)。インタビューでは、その録音が終わったばかりのホットな感想が聞けそうだ。
 今日の写真はリサイタルのプログラムの表紙。すました表情をしているけど、演奏が終わって拍手に応えるときは、はにかんだような笑顔を見せ、それがとても愛らしい。インタビュー後には、ぜひいい表情の写真を撮りたい。もちろん、インタビューの内容が重要だけどね(笑)。


 
| クラシックを愛す | 00:10 | - | -
インゴルフ・ヴンダー インタビュー 
 今日はユニバーサルでインゴルフ・ヴンダーのインタビューが行われた。
 昨日、演奏を聴いたばかりなので、そのプログラムや演奏の様子から話が始まり、次なる新譜にも話が及んだ。
 彼はデビュー・アルバムはショパン・コンクールの入賞者らしくショパン一色のアルバムを作り上げたが、第2弾はさまざまな年代、国、様式の異なる作品を組み合わせて1枚のアルバムを構成することを考えているそうだ。
「自分が提案した内容をドイツ・グラモフォンの人たちが受け入れてくれたので、とてもうれしかった。もうすぐ録音する予定なんだよ。昨日アンコールで弾いたような作品がたくさん入る予定。ぼくは好きな作品しか演奏しない主義。ある作曲家の全曲録音というものには興味がないんだ。だって、どうしても共感できなかったり、好きになれない曲が少しは入ってくるから、それを無理して演奏したり録音したりするのは意味がないように感じられる。子どものころから、好きな作品だけを自由に演奏してきた。それは今後も変わらないぼくの根本的な姿勢なんだ」
 以前、会ったときよりもリラックスし、笑顔も多く、雄弁になった。やはりコンクール直後は大変だったというのがよくわかった。
「本当に、コンクール後しばらくは、自分が何をしているのかよくわからなくなってしまった。いま、ようやく飛行機での移動、ホテルでの過ごしかた、ツアー中の時間の使いかた、体調の管理などがコントロールできるようになってきた。でも、何といっても大切なのは、練習時間の確保。これが最優先」
 現在は、年間55回のコンサートにしぼっているとか。とにかく練習してレパートリーを広げなくちゃと、真摯な表情を見せていた。
 これは「音楽の友」のインタビュー。いろんな話を聞いた後、私の友人Kさんの昨日のことばを伝えると、ヴンダーは最初は目を丸くして驚いたような表情をしていたが、すぐに両手を胸にあて、「ああ、なんてすばらしいことばなんだ。そんなことをいってくれるなんて。本当にありがとう。もう、それ以上のことばはないよ。これからも頑張って練習して、少しでもいい演奏ができるように精一杯努力するよ。よろしく伝えてね」といって、もともとナイーブな目を感極まった表情に変え、涙をこぼさんばかりにうるうるさせた。顔は、もうくしゃくしゃだ。
 彼は以前にも書いたが、苦労してここまで上り詰めた人である。だからだろうか、ひとつひとつのことばがとてもていねいで、誠心誠意質問に答え、必ずおだやかな笑みを見せる。
 今後はベートーヴェンにじっくり取り組みたいそうだ。
「だけど、ソナタ全曲演奏はしないよ」
 ハイハイ、わかっています。好きな作品だけね。
 最後に盛りあがったのが、趣味の話。これは「音楽の友」にじっくり書くつもりだが、ちょっと紹介すると、「人生の意義について考えを巡らすのが趣味」なのだという。これは哲学的な話にまで発展してしまい、「生きる意味とは」「自分は何者か」「いま何をすべきか」というところまで進んでしまった。
 ヴンダーは考え出すと眠れないそうだ。そういえば、ショパン・コンクールのとき、眠れなくて目の下にクマを作っていたし、あまり不眠が続くため、夜のワルシャワの町を走ったら、余計に目が冴えて困ったと話していましたよね、というと「ああ、悪夢が蘇ってきたー」といって頭を抱え、すぐに笑いながら「よくそんなこと、覚えているねえ」といっていた。
 そりゃ、覚えていますよ。とてつもなく寝不足なのに、あんなに集中力に富んだ演奏をしたんですもの。ああ、あのステージ、なつかしいなあ。
 今日の写真はインタビュー後のインゴルフ。ねっ、リラックスしているでしょう。


 
| アーティスト・クローズアップ | 23:13 | - | -
インゴルフ・ヴンダー
 若い才能が一気に空に駆け上がっていく様子はこれまで何度も目にしてきたが、2010年のショパン国際ピアノ・コンクール第2位に輝いたウィーン出身のインゴルフ・ヴンダーもそんなひとり。
 今日は紀尾井ホールで行われた彼の初リサイタルを聴きにいった。
 前半はモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番、リストの超絶技巧練習曲より「夕べの調べ」、「死のチャルダーシュ」という、いまヴンダーがもっとも弾きたい作品が組まれ、後半はショパンのピアノ・ソナタ第3番と「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」という代名詞的な作品が並んだ。
 ショパン・コンクールからはや1年半が経過。ガラ・コンサートで来日したころはまだ多忙ぶりに「自分を見失いそうだ」と語っていたが、今日の演奏を聴く限り、すっかり落ち着きを取り戻したようで、本来のヴンダーらしい安定したピアニズムが印象に残った。
 彼はコンクール時からずっと燕尾服を着用。現在では若手ピアニストはコンチェルトでも結構ラフな服装を好む。だが、ヴンダーは演奏も往年の名手を思わせるような古典的な奏法で、伝統にのっとったピアノを奏でる。
 こういう人は燕尾服がピッタリ。いまの若手ピアニストで、こんなにも燕尾服を自然な形で着こなせる人はいないのではないだろうか。若いころからずっと燕尾服を着ているピアニストといえば、ポリーニとツィメルマンだ。インゴルフ、演奏も彼らに続けー!!
 この公演評は次号の「公明新聞」に書くことになっている。
 ウィーン出身者らしく、モーツァルトはとても華麗で躍動感に満ち、リズムがからだの奥に入り込んでいる感じだった。そしてリストは超絶技巧を得意とするヴンダーの独壇場。しかも終始、情感豊かに旋律を響かせた。
 ショパンになると、もうこれらは着慣れた上着を身につけたような自然体の演奏。コンクール時よりも数段成熟し、ヴィルトゥオーソ的でもあり、ピアノ好きをうならせるほどの創造性に富んでいた。
 そしてアンコールがまた実に創意工夫に満ちたものだった。まず、ホロヴィッツの「風変りな踊り」、次いでスクリャービンの「エチュード 作品8-12」、最後にモシュコフスキーの「火花」。いずれも自身の心の歌をうたうように、また、ディナーのあとのデザートを聴衆にプレゼントするように、本人が楽しみながら演奏。胸が幸せ色でいっぱいになった。
 終演後、私の大好きな友人のKさんに会った。彼女は「あなたはまだ若いからそうは思わないでしょうけど、私はこういう演奏を聴くと、ああ、生きていてよかったと思うのよ」と感動的なことばを聞かせてくれた。
 明日は、「音楽の友」のためのヴンダーのインタビューが行われる。インタビューが終わったら、Kさんのことばをヴンダーにぜひ伝えたい。どんな顔をするだろうか…。
| クラシックを愛す | 23:12 | - | -
雪下にんじん
 雪国では、食材の確保にもさまざまな工夫が凝らされている。
 週末に訪れた仕事部屋のある土地でも、東京では見られない珍しい食材に出合うことができた。そのひとつが、雪下にんじんである。
 これは昨秋収穫するにんじんを、故意に3〜4メートルもの雪の下で越冬させ、春になって除雪をして収穫するというもの。
 雪の下は温度が0度くらいで一定しているため、凍ることなく、みずみずしさが保たれるのだそうだ。
 こうして収穫されたにんじんは糖度が高く、うまみも増し、特有の嫌な匂いもなく、にんじん嫌いにも敬遠されることがなくなるという。
 今日の写真はその貴重な雪下にんじん。これは生食専用といわれたため、千切りにしてサラダや胡麻和えとして食べたが、実は生ジュースもいける。
 さらに、ひと工夫してエクストラバージンオリーブオイル、ホワイトワインビネガーとミキサーにかければ、魚や肉料理に添える色鮮やかなソースになる。
 生では食べる量に限りがあるため、風味を失わない程度にさっと蒸して、アスパラガスと一緒に盛りつけてみた。ソースは手作りのタルタルソースとバーニャカウダ。いやあ、これはいけますよ。ガンガン食べられ、あっというまになくなってしまいます。
 越冬したにんじんはエライ。これを考え出した人はもっとエライ。雪国の知恵には、本当に脱帽です(笑)。今日の写真は調理前と調理後のにんじん。ほらっ、春の足音が聞こえるでしょう。





 
| 美味なるダイアリー | 15:05 | - | -
春の味覚を和食で味わう
 今日は打ち合わせで美味しい和食をいただいた。
 場所は表参道の古風な民家を思わせるお店で、和えもの、焼きもの、煮もの、てんぷら、おさしみ、おそば、お椀などを味わったが、出てくるものすべてが新鮮な素材で、滋味豊かな味付け。
 ああ、春になったんだなあと、それらの材料を見て季節の息吹を体感した。
 3人でテーブルを囲んだのだが、話もはずみ、お酒も進み、箸も止まらない。あっというまに3時間が過ぎていた。
 明日は久しぶりに高原の仕事部屋に行こうと思っている。きっとまだ冬の名残りが感じられるだろうが、静かな空間でゆっくりと本や資料を読み、たまっている新譜を聴きたい。
 今日の写真は和食のお店で供された春野菜の炊き合わせ。薄味でおだしが効いていて、ふーっと深呼吸したくなるようなおだやかな味。
 いつもはあわただしい週末が、今日だけはのどかなものとなった。ごちそうさまでした!


| 美味なるダイアリー | 22:29 | - | -
ポール・ルイス
 今夜は、2011年4月から2年越しで行われているポール・ルイスのシューベルト・チクルスの第4回を王子ホールに聴きにいった。
 プログラムは、シューベルトが友人たちとともに開いていた、シューベルティアーデと呼ばれていた仲間の集いで演奏されていた作品が主で、「16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ」作品33からスタート。
 多種多様な舞曲が登場する作品を、ルイスは親密的な響きで弾き始めた。やがてその音楽は素朴さ、明朗さ、はつらつとした表情、憂愁を帯びた雰囲気、無言歌風の様相などさまざまな表現に姿を変え、ほとんどが1分たらずのドイツ舞曲16曲、エコセーズ2曲を歌曲を奏でるように演奏していった。
 続く「アレグレット」ハ短調は、あまり演奏する機会に恵まれない作品。ルイスはこうした作品をリサイタルのなかに組み込み、シューベルトの小品の意義を問い正すように細部まで神経を張り巡らし、柔和な旋律をていねいに表現した。
 前半の最後は「さすらい人幻想曲」の約3カ月後に書かれたピアノ・ソナタ第14番。ルイスは柔和なコラール風の旋律や3連音のリズムを際立たせたが、とりわけ印象的だったのは終楽章の変形ロンド形式の力強い奏法。
 ルイスのシリーズは第1回からずっと聴き続けているが、回を重ねるごとに主張が強くアグレッシブになり、迫力が増してきた。
 それは後半の35分以上も続く大作、ピアノ・ソナタ第16番で強く感じるところとなった。このソナタは主題や変奏、リズム変化、構成などにシューベルトの新たな面が打ち出されている。
 ここでは美しい緩除楽章がルイスの心の歌のように奏でられ、ひときわインパクトが強かった。本当に彼のシューベルトは徐々に説得力を増し、自分の音楽に迷いがないという姿勢を示している。
 次回は2013年2月2日、最終回である。最後のピアノ・ソナタ第19番、第20番、第21番の3曲が予定されている。きっとシリーズを締めくくる、ポール・ルイスの全身全霊を傾けた、入魂のピアニズムが披露されるに違いない。
| クラシックを愛す | 22:50 | - | -
ネマニャ・ラドゥロヴィチ
 コンサートに行くと、ホールの入口で今後の演奏会のチラシの入った袋が配られている。これはその日の楽器の種類や演目に関連したものが選ばれて入っていることが多く、人々は演奏が始まる前にこれらのチラシに目を通す。
「さて、次はどんなコンサートに行こうか」
「ああ、このアーティストが来日するのか」
「半年後にこの人が演奏する。すぐにチケットの手配をしなくちゃ」
 聴衆は、それぞれの好みでじっくり見るチラシというものが決まってくるようだ。パッパと飛ばしてしまうチラシもたくさんある。周りの反応を見ていると、いつもいろんなことを考えさせられる。
 実は、私の仕事のなかに、このチラシの裏の推薦文を書くというものがある。そのアーティストをずっと聴き続け、演奏のすばらしさを熟知し、キャラクターもよく知っているという人のチラシがほとんどで、音楽事務所から演奏会のかなり前に依頼が入る。
 これは責任を伴う仕事で、チラシの原稿を読んだ人が、そのアーティストのコンサートに行きたいという気持ちになってくれなければ意味がない。かといって、やたらにほめることは避けたい。そんな文章はしらけるだけだから。
 大体、原稿は600字から800字程度。その短いなかで、そのアーティストの演奏の魅力、今回のプログラムの聴きどころ、初めてその人の演奏を聴きに行く人のために人間性にも触れなくてはならない。
 いつも原稿を書く前に録音を聴き直したり、以前のインタビュー時のことを思い出したり、実際に聴いた演奏を反芻したりしながら、自分のなかに文章が湧いてくるのを待つ。そして出だしが決まると、一気に書き進める。
 今日は、11月に来日するセルビア出身の若き個性派ヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチのチラシが出来上がり、音楽事務所から送付されてきた。
 今回は、「ときに悪魔的に、あるときは天使のように、ネマニャの弦は変幻自在に表情を変え、聴き手の心を酔わせる」というタイトルにしてみた。
 プログラムはJ.S.バッハとイザイの無伴奏ヴァイオリン作品のみで構成され、彼は大好きなふたりの作曲家のソロ作品で勝負する。1985年生まれのネマニャ、これからいかようにも音楽が変容する、限りない可能性を秘めた人である。
 これが届いてチラシ裏をながめていたら、他の音楽事務所から同じく11月にリサイタルを行うピアニスト、アリス=紗良・オットのチラシ原稿の依頼が入ってきた。
 さて、今度はアリスに集中して内容を詰め、なんとかいい文章が書けるようにしなくては…。
 今日の写真はネマニャのチラシの表。以前、彼のヘアスタイルに関するエピソードにはちょっと触れたけど、やっぱり迫力ある髪型だよねえ(笑)。

| クラシックを愛す | 22:36 | - | -
シンプルな浅漬け
 最近、浅漬けに凝っている。ラジウム系鉱石を施した浅漬器を手に入れたからである。
 これは半永久的に多くのマイナスイオンを発生し続けるというもので、その効果で塩分がまろやかに作用し、浸透力が増すという代物だ。
 まず、もっともシンプルなキュウリの浅漬けを作ってみた。もちろん、有機栽培のおいしくてヘルシーなキュウリの登場である。
 まず、キュウリ3本は塩少々で板ずりしてさっと水で洗い、ひと口大の乱切りにする。
 浅漬器にキュウリを入れ、塩小さじ1を入れて手でざっくりと混ぜ、重しを乗せて約2時間漬ける。
 私は塩にはこだわっていて、いろんな種類をお料理によって使い分けているが、浅漬けには対馬海峡の塩を使ってみた。
 さて、2時間経過。楽しみな味見の時間がやってきた。
 ひと口食べた途端、「うーん、美味」とうなってしまった。キュウリと塩だけなのに、こんなにあっさりと、しかも奥深い浅漬けができるとは…。
 もっと時間をかけて1日漬けておくと、まろやかさが増し、熟成した味わいになる。
 これから挑戦するのは、ナスとミョウガ、ハクサイにユズや刻み昆布やタカノツメなどを入れたもの。
 これから野菜がどんどんおいしくなる季節。いろんな浅漬けにトライしてみたい。こういう箸やすめの一品があると、食卓がちょっとなごんだ感じになるから不思議だ。
 今日の写真は1日経過したキュウリの浅漬け。奥には愛用品となりそうな浅漬器。これは冷蔵庫に入るほどの手軽な大きさ。キャベツのコールスローやニンジンとグレープフルーツのサラダもできそう。
 また、レシピが広がってうれしい限り。おしんこ好きさん、差し入れしますよ(笑)。


 
 
| 美味なるダイアリー | 22:24 | - | -
マーティン・ヘルムヘン、ヴェロニカ・エーベルレ、石坂団十郎
 今日はトッパンホールで行われたマーティン・ヘルムヘン(ピアノ)、ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)、石坂団十郎(チェロ)のトリオの演奏会を聴きに行った。
 ヘルムヘンは初来日のときからずっと聴き続けているピアニストで、柔軟性を備えた音の美しさと情感豊かな表現に魅了されている。
 彼は2001年のクララ・ハスキル国際コンクールの優勝者。このコンクールの歴代の優勝者は大音響とは無縁で、しかもテクニック優先ではなく、作品の内奥にひたすら迫っていくタイプが多い。そして叙情的な演奏を得意とし、音が美しく、派手なパフォーマンスを苦手とし、滋味豊かな音楽を聴かせる。クリストフ・エッシェンバッハ、リチャード・グード、ミシェル・ダルベルト、ティル・フェルナー、河村尚子ら、みなある種の共通点がある。
 ヘルムヘンの今夜の演奏も、まさにしなやかでかろやかでリリカルなピアニズムが前面に現れたものだった。プログラムはハイドンのピアノ三重奏曲ハ長調Hob.XV-27からスタート。これはピアノが主体となった作品。ヘルムヘンは健康的で明朗なハイドンを聴かせ、エーベルレは若々しい熱気をみなぎらせ、石坂団十郎はどっしりと構えて通奏低音の役割に徹した。
 続くブラームスのピアノ三重奏曲第3番は、若きブラームスのみずみずしい息吹が感じられる作品。3人は終始エネルギッシュに、ブラームスならではの寂寥感をスパイス的に用いながら、ドラマティックに旋律を歌わせていく。
 そして後半は、シューベルトの40分余りの長大なピアノ三重奏曲第1番。最晩年に書かれた大作で、4楽章構成。各々の楽器に多種多様な表現を課し、技巧的にも難しく、精神性の高い音楽となっている。
 しかし、こうした作品こそ、このドイツ出身の若きトリオの実力の見せどころである。彼らは長い作品を一瞬たりとも弛緩せず、緊迫感あふれる演奏を行い、しかもシューベルトの歌心を存分に表現した。
 よく、ピアニストに話を聞くと、室内楽を演奏するのは本当に楽しいという。ピアニストはふだんひとりで演奏することが多く、ツアーでもひとり。孤独な職業だといわれる。それが音楽的にも人間的にも合う仲間を得て室内楽を演奏すると、一気に精神が解放されるのだそうだ。
 今日も、弦楽器ふたりはもちろんのこと、ヘルムヘンがいつものピアノ・リサイタルのときとは別人のように心が高揚している感じだった。演奏も躍動感ある明快な響きが印象的で、いかに彼がアンサンブルを楽しんでいるかが伝わってきた。
 私も室内楽をこよなく愛す。若き実力派のトリオは、あたかも桜が美しい花を精一杯咲かせて見上げる人に幸せを与えてくれるのと同様、春の宵をロマン豊かな演奏で美しく彩り、聴き手の心をほんのりした温かさで包み込んだ。
 今日の写真はコンサートのチラシ。次はこのホールでぜひベートーヴェンを聴きたい。

| クラシックを愛す | 23:38 | - | -
ロベルト・バッジョ
 私をサッカーへと導いてくれたロベルト・バッジョの近況にちょっと触れてみたい。
 少し前まではイタリア・サッカー協会の技術部総長の仕事に就いていたが、最近入ってきたニュースでは、監督ライセンスの取得に向けてフィレンツェ近郊のFIGC(イタリア・サッカー連盟)のテクニカルセンターで、講義を受講中とか。
 これはセリエAのクラブを率いるための資格となる、カテゴリー1の取得を目指していることを意味しているそうだ。
 うわさでは、インテルのマッシモ・モラッティ会長とバッジョは非常に親しく、何度か会談していて、来シーズンのインテルの監督就任もあり得るという。インテルには長友祐都が所属している。バッジョが監督の資格を得て就任するとなれば、日本でも大きなニュースとなるに違いない。
 待ち遠しいなあ。あのバッジョが監督となってピッチに帰ってくるなんて。初めて登場するときは、感動のあまり目がうるうるになってしまうかも(笑)。
 バッジョの引退前のブレシア最終試合を観戦しに行きたいと本気で思っていた私。それはかなわなかったから、今度こそ監督として現れる雄姿を拝みに行きたいものだ。まあ、無理だろうけどね。テレビでキャーキャーいいながら見るのがオチかもね。
 その前に、絶対に資格をとってもらわなくちゃ。その先にはイタリア代表の監督もあるんじゃないかな。楽しみになってきたゾ。
 先日、小川典子のインタビューのときに、マンチェスターの音楽祭の話を聞いていたのだが、私と音楽事務所の担当者の女性のふたりともサッカーファンとわかり、小川典子に「音楽祭に来てよ。マンチェスターユナイテッドも見られるし」といわれてしまった。そりゃ、行きたいけどね。これぱっかりはなかなか実現ができないのですよ。と、今日もまたテレビ観戦でお茶を濁している、それも原稿の合間の短時間のみ。
 今日の写真は以前上海に行ったとき、街角の新聞や雑誌を売っているところで見つけたバッジョの写真。雑誌の表紙になっていた。道を歩いていながら、すぐにこの写真が目に入ったのは、さすがでしょ(笑)。

| 日々つづれ織り | 22:22 | - | -
東儀秀樹
 先日、篳篥(ひちりき)など雅楽に用いられる古典楽器からシンセサイザーまでさまざまな楽器を演奏する東儀秀樹に話を聞いた。
 実は、1998年に女性誌のインタビューで一度会ったことがあり、それ以来のインタビューとなった。
 いつも驚くのは、とても前向きな姿勢をもった人だということ。本人いわく楽観主義で、病気になったときや大けがをしたときも決して気落ちすることなく、いま何をするべきかを考えて果敢に行動していたそうだ。
 そんな彼が長年の夢だったCDのアメリカ・デビューを果たした。題して「TOGI/東儀秀樹」(ユニバーサル)。今年はCDデビュー15周年の記念の年だが、折しもワシントンの桜まつり100周年にあたり、この記念イヴェントで演奏することになったため、レコード会社がアメリカ・デビューを計画した。
「ぼくの演奏している古典楽器はグローバルな空気をもっているし、海外の人たちにも興味をもってもらえる。ずっと前から海外リリースを望んでいたんです」
 この桜まつりに合わせてリリースされた新譜は、これまでの代表作や思い出の詰まった曲をアレンジを変えたり共演者を変更したりして、東儀秀樹の歩みを俯瞰した形でプログラミングされている。
「でも、レコード会社の担当者から1曲は新曲がほしいといわれ、すぐに作り上げたのが冒頭の《Cosmic Thoughts 宇宙(そら)への想い》なんです」
 東儀秀樹の生み出す音の世界は、まさに宇宙的な広がりを感じさせる。そのなかに古典と現代が混在し、どこか懐かしい感じも抱かせる。これは日本人のみならず、海外の人も「なんとなくなつかしい響きだ」と感想をもらすそうだ。
 雅楽の伝統的な装束に身を包んで篳篥を演奏している姿は、いにしえの時代へと聴き手をいざなうものだが、実は彼は現代的な趣味をたくさんもっている。
 クルマも大好きで、イタリアのブレシアとローマを3日間で往復するという1600キロにおよぶラリーに参戦してから、日本でも自身でラリーを企画した。題して「ラリー日本」。これは日本の世界遺産を巡るラリーで、80台ほどが参加するという。昨年は東京、京都間で、世界遺産の地ではゆっくり鑑賞もする。伊勢神宮では正式参拝もしたそうだ。
「でも、道楽だと誤解される向きがありますが、決してそうではない。大人のゆとり、遊び心などを堪能するもので、ヨーロッパの成熟した大人たちの精神を日本でも体現したいと思って始めたんです。それに共感してくれた台湾やアメリカの人たちが自分たちの土地でも行いたいといってくれ、次第に世界に広がっています。クルマという文明の利器と、人が残した遺産とを一緒に楽しむ。日本再発見になります」
 自宅には世界各地で見つけたさまざまな楽器が飾られ、あたかも民族楽器博物館のよう。それらはちょっと演奏の仕方を教えてもらっただけで、ほとんど吹いたり弾いたりできてしまうという。
 時間が少しでもあると、次は何をしようかと好奇心の赴くまま、直感に従って行動するという彼。悩んだり迷ったりせず、何でもやってみるという姿勢が大事と力説する。
 本当に前向きな人である。「なんでも無理だと思ったら、その時点で終わり。とにかくやってみなくちゃ」ということばに背中を押される思いがした。
 このインタビューは来週木曜日アップのヤマハWEB「音楽ジャーナリストの眼」に掲載される予定である。
 今日の写真は、インタビュー後の東儀秀樹。各地から東儀家にやってきた多種多様な楽器の前で。爬虫類の皮や不思議な材料で作られた楽器もあるんですよ。ひとりでここにいたら、ちょっと怖いかも。でも、初めて見る物ばかりで、私は結構怖いもの見たさの興味津々。本当は、蛇皮の楽器、ちょっと触らせてほしかったな(笑)。

| 情報・特急便 | 21:45 | - | -
小川典子
 小川典子に会うと、いつも元気な様子にこちらも刺激され、励まされる思いがする。ところが、彼女の長年の音楽仲間であり、敬愛しているというピアニスト、キャサリン・ストットは、その上をいくエネルギッシュな人だそうだ。
「伊熊さんは私のことを元気だといってくれるけど、私はキャサリンと会っているときはほとんど聞き役。彼女は姉御肌で、ものすごくタフ。演奏もすばらしいけど、面倒見がよくてエネルギーのかたまりのような人。今回の音楽祭でも、初日に一緒に2台ピアノの曲を演奏したんだけど、あなたの音楽祭だから一生懸命弾いてあげるわよといってくれ、聴き惚れてしまうくらいの演奏をしてくれたの」
 この音楽祭とは、小川典子が企画者で、BBCフィルが共催となっている「REFLECTION ON DEBUSSY〜ドビュッシーの反映〜」音楽祭のこと。英国・マンチェスターのブリッジ・ウォーターホールで1月20日から6月9日まで全8プログラムが組まれている。
 実は、この音楽祭が立ち上がるまでの苦労話がとても興味深かった。インタビュー記事は次号の「音楽の友」に掲載される予定だが、そこには書ききれずに削ってしまった内容がある。
 小川典子はドビュッシーを長年演奏し続け、生誕150年の今年は何か企画したいと思っていたそうだが、3年ほど前からマンチェスターのブリッジ・ウォーターホールのプログラム・マネージャーと話をし、そこにBBCフィルが加わり、大きなプロジェクトが完成する運びとなった。
 だが、彼女は資金面の調達まで担い、これが非常に大変だったという。
「最初はこんな大きな音楽祭になるとは思いもせず、しかも私がメインとなり、すべてを中心となって決めなくてはならなくなるとは考えもしなかったの。でも、それから予算の問題が出てきて、結局スポンサー探しに奔走したわけ。ひとりであちこち走り回り、音楽祭の意義を語り、いかにすばらしいかを説得して回った。私、スーツを着て、姿勢を正して、凛とした表情でいろんな企業に乗り込んでいったのよ。貧しそうに、恥ずかしそうに、お金がありませんという顔は絶対できないじゃない。そのうちに少しずつ反応が現れ、英国の日本好きのイギリス人がみんな賛同してくれたわけ。彼らは横のつながりがあり、次第にスポンサーが増えていったの。この部分が一番大変だったわね。プログラムを決めたり共演者を決めるのは、逆に楽しかったし、すぐに決まったけど」
 すでにマンチェスターでは1月の初日を終え、4月にはドビュッシーや武満徹の作品などを演奏する公演が3回組まれている。
 そんな彼女は、昨年10年間におよぶ長期プロジェクトの「ドビュッシー:ピアノ曲全集」(BIS キングインターナショナル)を完結し、6枚組のCDをリリースした。ここには彼女のドビュッシーに対する愛情と、作品に対する深い洞察力、ひたすら磨いてきたテクニック、積み重ねてきた表現力などすべてが詰まっている。
 小川典子のドビュッシーを聴くと、私は1987年のリーズ国際コンクールから現在までの歩みに思いを馳せ、深い感慨に浸る。どんな困難にもくじけることなく、いまや英国のピアノ界に確かな足跡を刻み、なくてはならない存在だと思われている彼女。なんとすばらしいことか。
 そんなすぐれた地位を確保しているのに、いつも謙虚で自然体で昔とちっとも変わらない。演奏のみならず、この人間性にも私はほれ込んでいる。
 今日の写真はインタビュー時の彼女。私の着ていった洋服をすごくほめてくれたけど、彼女の洋服もステキだ。


  
 
| 親しき友との語らい | 22:09 | - | -
ドビュッシー 音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで
 今日の夕方、ブリジストン美術館で7月14日から10月14日まで開催される、オルセー美術館・オランジュリー美術館共同企画による「ドビュッシー 音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで」と題された展覧会の記者発表会が行われた。
 今年のドビュッシー生誕150年に因むもので、パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館、東京のブリジストン美術館の所蔵作品を中心に約150点で構成される。
 同展は10項目で構成され、コンテンツは「ドビュッシーの生涯」「選ばれし乙女」「美術愛好家との交流」「アールヌーヴォーとジャポニスム」「古代への回帰」「劇場作品:ペレアスとメリザンド」「劇場作品:聖セバスティアンの殉教と遊戯」「音楽と文学」「自然--霊感の源泉:夜想曲、交響曲《海》、忘れられた小歌」「新しい芸術へ」となっている。
 いずれもドビュッシーの作品に連動した絵(モネ、ドガ、ルノワール、ドニ、マネ、カンディンスキーなど)が選ばれ、彼が同時代のジャンルを超えた芸術家との交流からさまざまな影響を受け、それらを創作活動に反映させていった様子が理解できるよう工夫が凝らされている。
 なお、現在は会場でどんな音楽を流すか、絵を見る人たちを妨げることなく音楽を使うには、どうしたらいいかを検討中だという。
 現在、パリではオランジュリー美術館で6月11日まで同様のドビュッシーにまつわる展覧会が開催されていて、大いににぎわっているそうだ。
 なお、7月16日には日経ホールでフランスのドビュッシー演奏家として評価の高いフランソワ・シャプランのリサイタルが行われる予定。これは2部構成で、後半の演奏会はショパン、フォーレ、ドビュッシーの作品がプログラムに組まれ、前半の第1部ではドビュッシー作品の魅力を音楽史家ジャン=ミシェル・ネクトゥー氏が「ドビュッシー、作品とその魅力」と題した講演を行う(14時開演)。
 今年はすでに雑誌などでもドビュッシーの特集が相次ぎ、録音も続々登場している。知られざる作品や演奏される機会に恵まれない作品も多く聴くことが可能になり、また、この展覧会のように異文化が交流していた時代の空気を感じ取ることもできる。
 こうした展覧会は知的欲求を促し、旅心を刺激し、新たなことに目を向けることで心を高揚させてくれる。
 今日の写真は展覧会のパンフレットの表紙。東京の暑い季節に、ひと吹きの涼風を吹き込んでくれそうだ。


 
 
| 情報・特急便 | 22:52 | - | -
牛田智大
 12歳のピアニスト牛田智大に関しては、1月に紹介したばかりだが、彼は今春中学生になった。
 そのデビュー・アルバム「愛の夢〜牛田智大デビュー」は聴き手をとても幸せな気分にしてくれるため、さまざまなところで紹介しているが、いま発売中の「クロワッサン」にも記事を書いた。
 いまは学校の合間を縫って、数多くのテレビ出演や取材に応じ、多忙を極めている牛田くん。きっと私が話を聞いたときと同様、どんな質問にもてきぱきと答え、迷いのないまっすぐな返事をして人々を驚かせているに違いない。
 そんな彼の本格的なデビュー公演が7月17日に東京オペラシティコンサートホールで行われることになった(19時開演)。
 プログラムは録音と連動し、リスト「愛の夢 第3番」、ショパン「小犬のワルツ」、ショパン「ノクターン第2番」、プーランク「即興曲第15番 エディット・ピアフを讃えて」ほかが組まれている。
 いまの日本を元気づけてくれ、明るい未来を感じさせてくれるすばらしい才能、牛田智大はそんな夢を与えてくれる存在である。
 
 
| 情報・特急便 | 22:14 | - | -
ホタルイカの煮物
 今日から4月だ。もう1年の4分の1が終わってしまったとネガティブに考えず、まだ4分の3も残っているじゃないかとポジティブに考えるほうが絶対にいいとは思うけど、でも、月日がたつのは早いよなあ。
 いやいや、前向き前向き、前向きにいこうゼ(笑)。
 昨日も今日も「東京・春・音楽祭」を聴きに出かけた。これは以前も書いた通り、「音楽の友」にコンサートレポートを書く予定になっている。
 上野で耳に春の栄養を与えてもらったので、舌にも春の味覚をと考え、旬の材料を使い、「ホタルイカの煮物」を作ってみた。
 まず、ホタルイカ350グラムは水でよく洗い、目の部分をていねいに取り除いて水気を切っておく。だしで煮る方法もあるが、新鮮なホタルイカは調味料だけで十分においしくなる。
 鍋に酒大さじ9、砂糖大さじ4,5、みりん小さじ3、しょうゆ大さじ3を煮立て、ホタルイカを加えて中火で煮汁がほとんどんなくなるまで煮込む。
 これはシンプルな塩むすびの横にウドの酢の物とともに大葉を敷いて2、3個添えると、ちょっとした軽食になるし、おしゃれな長方形のお皿にゆでた菜の花のおかかあえと厚焼き卵の3点盛りにして乗せると、料亭風のつきだしにもなる。ちっちゃなホタルイカの簡単なレシピだけど、この季節ならではの一品。ホタルイカは酢味噌あえもおいしい。
 今日の写真はできたてのホタルイカの煮物。これ食べて、旬の素材から元気をもらい、前向きにいきますか(笑)。


| 美味なるダイアリー | 23:16 | - | -
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