Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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鹿児島の日本茶
 またまた月末入稿に追われる時期が巡ってきたが、先日その合間を縫ってニコタマに買い物にいった。
 玉川高島屋やライズでは、さまざまなところに日本各地の名産品が週替わりで出店している。そのひとつに、お茶屋さんがあった。
 なんと、鹿児島からきているというお店だ。お茶の試飲を行っていたので、ちょっとのぞいたら、すぐにつかまった。
 感じのいいお兄さんが、「ねえ、お客さん、甘いお茶と渋いお茶とどっちが好き?」と聞くため、即座に「そりゃ、渋いほうよ」と答えた。
「ええっ、お客さん、ホント、シブイっすねー」
「そうかしら、お茶は渋くなくっちゃ」
「顔に似合いませんねー。ホントのお茶がわかる人じゃないっすかー」
「えーっ、お茶って顔で飲むものなの?」
「いやいや、そういう意味じゃなくって、今日はすごくいいお茶をもってきてるんで、それがわかる人を探していたんすよ。みっけました」
「あら、じゃ、飲んでみるわ」
 こんなやりとりをしているうちに、まず甘いお茶が出てきた。
「あらら、本当にほんのり甘めでおいしいじゃない。香りもいいし。でも、お薦めはこっちじゃないんでしょ」
「あとから出すんすよー、いいもんわね。これ、飲んでみてくださいよ。ウチの特選品なんすから」
 というわけで、渋いほうのお茶が出てきた。
 いやあ、お兄さんが自慢するだけあって、ものすごくこくがあって、確かに渋くて、もっともっといただきたくなるおいしさだ。
「あら、嘘じゃなかったわね、すごくおいしいわ」
 それからが大変だった。お兄さんは、このお茶の講釈を延々とし、私がもう一杯ごちそうになる間、いかに鹿児島のお茶がおいしいかを饒舌に語った。
 私が「鹿児島が日本茶の産地だとは知らなかった」というと、彼はここぞとばかりに口角泡を飛ばさんばかりにまくしたて、「鹿児島はお茶の生葉生産量が静岡に次いで第2位」だと教えてくれた。
 そうなんだ、知らなかったなあ。
 すっかりおいしさにハマった私は、「じゃ、その新茶、ひとつちょうだい」といったら、「お客さん、大きな声じゃいえないけど、この渋いほうのお茶の茶園、もうあまり収穫できないんですよ。だから特別に10袋もってかない。安くしときますから」
 なんだか、よくある手が出てきたゾ。
「そんなに飲めるわけないじゃない。1袋かせいぜい2袋いただけば十分よ」
 お兄さんは10袋入りの新茶の紙袋を大切に抱えるような仕草を見せながら、「そうすかー、すごく悲しいなあ。こんなにウチのお茶をわかってくれる人に会えたのに…」と悲しげな表情。うまいよねー、つい笑っちゃいましたよ。
「わかった、じゃ半額にして。そしたら5袋買うわ」
「ええーっ、お客さん。そりゃあんまり」
 でも、結局、私の勝ち。半額とはいわないまでも、かなりおまけしてもらって5袋ゲットしたもんね。ああ、得した気分。
 それにしても、私のうしろ姿に向かって何度も「ありがとあんしたー」って叫んでいたお兄さん、憎めないよねー。
 今日の写真はその新茶。鹿児島のお茶がこんなにおいしいなんて、本当に知らなかった。
 最後に彼がいったことばもまたニクイ。
「お客さん、お茶は美容にもいいんすよ。毎日飲んで、きれいになってくださいねー」
 ああ、なかなかの商売人だわー(笑)。



| 美味なるダイアリー | 22:41 | - | -
キーウエスト
 先日、知人のTさんがアメリカ東海岸を訪れたついでに、キーウエストまで足を伸ばし、そのお土産をたくさん買ってきてくれた。
 彼女はこの地の名産、ライムを使ったキーライムパイをぜひ本場で味わいたいと思って訪ねたそうだが、まさにお土産にいただいたのは、ライムの香りただよう物が多かった。
 Tさん、ごちそうさま。いろんな物をいただき、キーウエストの空気を感じることができましたよ。
 私は、昔からヘミングウェイゆかりのこの地に強いあこがれを抱いてきた。ヘミングウェイの住んだ家も訪ねてみたいし、そこで飼われているヘミングウェイ時代の猫の子孫である猫たちにも会いたい。
 もっとも興味があるのは、ヘミングウェイの執筆した部屋を実際に見てみたいこと。そして、ヘミングウェイの写真に残されている海岸にもいきたいなあ。
 Tさんがうらやましい。ああ、せめてお土産から雰囲気を感じ取ろう。何でも、想像力を働かせることが大切だもんね(笑)。
 今日の写真は、盛りだくさんのキーウエストのお土産。ライムって、特有の香りがあって、なんだか神経が休まる感じ。一見すると、すだちやかぼすに似ているけど、まったく違う芳香と味わい。
 ああ、ますますキーウエストにいきたくなってきたよ〜。

| 美味なるダイアリー | 22:40 | - | -
牛田智大の本の校正終了
 本日、「リトル・ピアニスト 牛田智大」(扶桑社)の再校を戻し、一応、私の役割はすべて終了した。
 こうして1冊読み終わると、もっとこうすればよかった、あそこはああすればよかったと欲がいろいろ出てくるものだ。
 今回は牛田智大がデビューしてから約1年間の取材期間だったため、短期勝負となり、そのなかでなんとか彼のすべてが伝わるようにと工夫を凝らしたつもりである。
 しかし、もっと長期にわたって取材ができれば、より中身の濃いことが書けたのではないだろうかと、反省がよぎる。
 よく、演奏家が録音を終えた後に、「もっとよく弾けたのに、と思うと残念だ。けっしてこの演奏に満足することはない」ということを口にするが、私もまったく同様の感情を抱く。
 要するに、その時点で最善は尽くすのだが、もっといいものを書きたいと思う気持ちが、常に心のなかに渦巻いているのである。
 だが、この本はいままで書いてきたアーティストの本のなかで、もっとも若い演奏家のものである。牛田智大の演奏はこれからいかようにも変化し得るものであり、彼の前には限りない未来が広がっている。
 その大海原にこぎ出していく最初の段階に、ひとつの仕事としての役割を果たすことができ、うれしい限り。
 ようやく、ひとつ肩の荷が下りた感じがする。
 本ができあがるのが楽しみだ。写真も多いし、きっとはなやかな感じの本に仕上がるだろうから。
 
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:55 | - | -
リーズ・ドゥ・ラ・サール
 今日は、フランスの若手ピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールのリサイタルを聴きに紀尾井ホールに出かけた。
 前半はラヴェルの「鏡」とドビュッシーの「前奏曲集より」というフランス作品でスタート。
 響きがとてもクリアで、ペダルのこまやかな使用が功を奏し、あいまいな音がまったくない。打鍵も深く、リズムも明確で、ときおり強靭さが際立つ。
 ホールが小さすぎると思えるほどの音量も披露し、とりわけ高音のカーンという鋭いタッチが印象に残った。
 彼女のピアノは、もやもやした響きや淡い色を前面に押し出すピアニズムとは一線を画し、確固たる信念に貫かれたフランス作品を打ち出していた。
 後半は、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から10の小品。彼女はこの作品を得意としていて、録音も行っているが、まさにロシア作品が向いているという奏法。ドラマを浮き彫りにし、音量豊かに物語を強靭なテクニックと鍛え抜かれたリズム表現で鮮やかに生み出していく。
 しかし、25歳というのが信じられないほど、古典的なピアニズムが随所に顔をのぞかせている。
 今日は、男性ファンが圧倒的に多く、CD発売のデスクの前には男性がずらり。終演後はサイン会があるということで、そこでも男性陣が長蛇の列になるのだろう。
 この公演評は、次号の「モーストリー・クラシック」に書く予定になっている。
 フランスはピアニストが多く生まれる国である。しかも、個性派が際立つ。最近は男性ピアニストが多いが、リーズがそのなかに大きな花を咲かせるのはまちがいない。
 こういうピアニストは、長く聴き続けていくことに価値がある。また、次回を楽しみにしたい。
| クラシックを愛す | 23:08 | - | -
ゴールキーパーがおもしろい
 多くのサッカー・ファンは、フォワードに注目するのだろう。
 でも、私はゴールキーパーが一番おもしろいと思う。
 日本時間では今朝だったが、イングランドのウェンブリー・スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝は、このGKの腕の見せどころとなり、心が高揚する戦いとなった。
 FCバイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアーも、ボルシア・ドルトムントのロマン・ヴァデンフェラーも、好セーブを連発。チームの勝利に貢献するべく、からだを張って守った。
 思えば1年前、チェルシーとバイエルン・ミュンヘンの決勝がミュンヘンで行われ、ちょうどそのときにミュンヘンにマリス・ヤンソンスのインタビューに行く予定になっていた。
 結局、この取材はさまざまな理由からキャンセルとなったのだが、あのときに取材に行っていれば、チャンピオングリーグ決勝戦の大フィーバーに巻き込まれていたかもしれない。
 今回、バイエルン・ミュンヘンは悲願の優勝を遂げ、昨年の雪辱も果たした。
 シュヴァインシュタイガーも頑張っていたし、市原愛も喜んでいるだろうなあ(笑)。
 この優勝で、バイエルン・ミュンヘンは欧州チャンピオンズカップの優勝回数ランキング歴代3位に並んだ。
 それにしても、フランク・リベリーもアリエン・ロッベンも、まだ若いのにすごい貫録といおうか存在感がある。
 容姿もすごみを帯びているが、プレーもすさまじい。なりふり構わず、どん欲に勝利に向かって突っ走っていく姿勢は、サポーターを総立ちにさせるものがある。
 本当に、今回の決勝は鳥肌ものだった。さて、ビールでも飲んで、お祝のおすそわけといきましょうか(笑)。あまりにもすごい試合で、のどが渇いたもんね。
| 日々つづれ織り | 22:24 | - | -
市原愛
 先日、11月末から12月にかけて来日公演が予定されているトリノ王立歌劇場のヴェルディ「仮面舞踏会」でオスカルをうたう市原愛にインタビューを行った。
 市原愛はドイツに留学し、さまざまな劇場で活躍したが、いまは日本でリートとオペラの両面で活動を行っている。
 彼女は今回、「仮面舞踏会」で初めてのズボン役であるオスカルに挑戦するわけだが、とても楽しみにしていると生き生きとした表情で語った。
 このインタビューは、新聞や雑誌、WEBなど、いろんな媒体で紹介していきたいと思っている。
 彼女の話はとても興味深く、ドイツ時代の苦労やミュンヘンの学生時代の話、劇場の様子など、非常の多岐にわたって話してくれたからだ。
 3月に女の子が生まれたそうで、いまは子育てが大変だそうだが、その表情は生き生きとし、充実した人生を送っている様子がひしひしと伝わってきた。
「私、ひとりでレストランに入れないんですよ」
 突然、こんな発言も飛び出した。
 海外に留学し、劇場で活躍していた人とは思えないこのひとこと、だからこそ、友人をたくさん作ったとか。
 今回は指揮者のジャナンドレア・ノセダのオーディションを受け、オスカル役に決まった。
「この役はとてもいいアリアがありますし、オペラのなかでオスカルの登場するところだけ、少し違った空気を感じていただければいいなと思っています」
「仮面舞踏会」は、スウェーデン王グスタフ3世の暗殺事件を題材としているが、検閲のため、17世紀のボストンに置き換えられた。
 ボストン総督の暗殺とそれにからむ恋物語を、ヴェルディはすぐれた性格描写で描き出している。 
 オスカルは小姓で、ソプラノによってうたわれる。市原愛は昨年、今回の演目のトリノ初演を観たそうで、舞台は華やかな色彩に包まれ、衣裳もモダンで、すばらしい演出だそうだ。
 トリノ王立歌劇場は、2007年にジャナンドレア・ノセダが音楽監督に就任して以来、世界最高の水準に成長したといわれる。2010年にはこのコンビで初来日公演を行い、「椿姫」と「ラ・ボエーム」で対成功を博したが、再来日となる今回は、よりいっそう充実したキャストが組まれている。
「仮面舞踏会」は12月1、4、7日。もうひとつの演目はプッチーニの「トスカ」で、11月29日、12月2、5、8日である。
 ヴェルディ・イヤーにおける特別公演として、11月30日には「レクイエム」も組まれている。
 年末のひととき、オペラの国イタリアから熱い旋風が吹き荒れるに違いない。
 今日の写真はインタビュー時の市原愛。笑顔がとてもチャーミングで、つい引き込まれてしまう。
 会った瞬間から話が弾んでしまい、話は音楽から離れてあちこちに飛んでいき、ドイツにいたころはサッカーもよく応援していたということからサッカー談議に。ちなみにバイエルン・ミュンヘン所属のMFバスティアン・シュヴァインシュタイガーのファンだそうだ。渋いですなあ(笑)。

 
| アーティスト・クローズアップ | 21:46 | - | -
週末締め切り
 あっというまに1週間が過ぎていく。
 そして、またたくまに週末が訪れ、締め切りが迫る。
 今日も月刊誌の締め切りを終えたら、もうくたくた。何も考えたくないという状態になった。
 以前、ホームページを作成してくれたデザイン会社の人たちから、「ブログは楽しみながら気軽に書けばいいんだよ。締め切りに追われて疲れたときは無理せず、今日はもう書けませんってひとことだけでいいと思う。それでも、続けて書くことが大切だから」と、アドヴァイスを受けた。
 というわけで、今日は疲労困憊。これでおしまいです。
 また明日、元気を取り戻しま〜す。 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:30 | - | -
アーティスト・レシピ進行中
 アーティスト・レシピの本の原稿に取り組んでいるが、なかなか思うように進まない。他の仕事に時間をとられているからである。
 そんな折り、レシピの一番人気の「オイルサーディン」のひこいわしの季節がめぐってきた。
 実は、以前撮った写真が編集者にアトピンだと指摘され、撮り直さなくてはならないことになっていた。
 そこで、早速100匹ほど仕入れてきて、調理にかかった。
 これは圧力鍋を使って骨まで食べられるやわらかさにするのだが、小さないわしの下処理がもっとも大変な作業。
 ひとつずつ包丁ではなく手で行わないと、すぐに身がくずれてしまう。
 いまでは一度食べた人からリクエストがくるようになったが、このレシピが完成するまで、なんと10回ほど失敗した。
 そのすべてを本に書くつもりである。
 今日の写真は、できあがったばかりのオイルサーディン。これから冷蔵庫で1週間ほど寝かせる。
 きれいに盛りつけられた写真は、本で紹介するつもりである。
 お楽しみに〜(笑)。

| 美味なるダイアリー | 22:47 | - | -
花の手入れ
 仕事が立て込んでくると、いろいろ手がまわらなくなる。
 花の水やりは欠かさないつもりだが、つい目が行き届かなくなるのは事実だ。
 それでも、ちゃんと季節は巡り、その時期に美しい花をつけてくれるのを見ると、「健気だなあ」と関心してしまう。
 ふとベランダを見ると、夾竹桃が赤い花をつけていた。この花を見ると、子どものころにタイムスリップする。
 両親の仕事の関係で、毎年夏には京都を訪れていたのだが、そのころかの地ではいつも夾竹桃が咲いていた。それを思い出すからである。
 でも、ウチでは5月にもう咲いている。南向きで陽がガンガン照るため、早目に咲くのだろうか。
 今日は、近くのお花屋さんで陽に強いガザニアを10鉢ほど買い、枯れてしまった花の植え替えをした。
 これも夏の花である。しかも、日差しに強い。ウチに向いている。
 というわけで、少しは庭がにぎやかになった。
 お隣では、毎夏ナスやカボチャやインゲンを作っている。それが日に日にぐんぐん伸びている。
 いつもおすそわけをいただくのだが、さて、今年は何かな(笑)。
 少しの時間でもこうして自然に触れると、心が癒される。
 今日の写真は2階のベランダの夾竹桃と、1階のお庭のガザニア。さぼらないで水やりするから、元気に咲いてね〜。




 
| 日々つづれ織り | 22:27 | - | -
仕事仲間
 ようやく、牛田くんの本の校正が終わり、すべての直しを担当編集者のOさんに送った。
 そんなところへ、数年前まで音楽雑誌の編集をしていて、いまは北海道の音楽ホールの仕事に移ったKさんから連絡が入った。
 久しぶりの原稿依頼である。
 本当は、いまは新たな原稿を引き受ける余裕はないのだが、以前お世話になった編集者であり、現在の仕事をするなかで私を覚えていてくれ、原稿を書いてほしいといわれると、これが断れないんだよね。
 いわゆる仕事仲間の絆というべきか、縁といったほうがいいのか。
 いずれにせよ、そんなに長い原稿ではないため、お引き受けすることにした。
 先日も、兵庫のホールから原稿依頼があり、以前大阪のホールにいらした人からの紹介というので、やはりお引き受けすることになった。 
 ああ、こうやって、抱えている分量がちっとも減らないことになってしまう。
 でも、ひとつひとつ地道にこなしていけば、いつかは峠を過ぎるだろう、と楽観的な私(笑)。
 こうして地方のホールにも知り合いがたくさんいるわけだが、なかなかそうしたホールに出向くことができない。
 せめて原稿を書いて、その土地の人に読んでもらうことで、つながりを感じるとしましょうか。
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 21:12 | - | -
お肉を食べなくっちゃ
 よく、アーティストにインタビューしているときに、「演奏前と後には絶対に肉料理が欠かせない」という話が飛び出す。
 もちろん、演奏直前に食べる人はいないが、それでもコンサートのある日の朝食には、たっぷりお肉をいただくという話を聞く。
 もちろん、終演後は肉料理なしではすまされない。
 こういう話をいつも聞いているからか、私も夜まで原稿書きが詰まっていたり、ここぞとばかり集中力と持久力を要する仕事のときは、お肉をいただくことにしている。
 昨日は日曜日にもかかわらず、やることが山積みだったため、ランチはひれカツとメンチのおいしいお店にでかけ、ごはんもキャベツもおかわりをするほどたらふく食べた。そして、夜は得意のハンバーグを作って、これもいくつもたいらげた。
 うーん、これでエネルギーが出るだろう。
 というわけで、お肉パワーで仕事に邁進。休日返上で頑張りました。
 でも、こういう食べかたをしていると、胃が大きくなってしまうのか、今朝からおなかがすいてたまらなくなるから、困ったものだ。
 そこで、今日は野菜にしようと、いろんなお野菜とお魚でてんぷらを作った。
 でも、てんぷらって、時間がすごくかかるんだよね。揚げながら、「こんなに忙しいときに、悠長にてんぷらなんか作っていていいのだろうか」と、疑問を抱きながら山ほど作ってしまった(笑)。
 このてんぷら、自宅で揚げると、材料は新鮮、衣は少なめ、油はコレステロールの心配がないものを使うことができ、いくらでもパクパク食べられる。
 てんつゆも、だしを工夫すれば、薄味のおいしいものになるしね。
 さて、食事は満足しました。もうひとふんばりして、仕事を仕上げますか。
| 美味なるダイアリー | 23:03 | - | -
リンツのチョコレート
 先日、友人のKさんが「ラ・フォル・ジュルネの大役、お疲れさま」といって、リンツのチョコレートとマカロンをプレゼントしてくださった。
 そのときは「わあ、ありがとう」と答えていただいたのだが、帰宅してからハタと気付いた。
 これは、ロジャー・フェデラーのスポンサーのひとつ、スイスの有名なLindtではないかと。
 ああ、そうなんだ。どうしてすぐに気がつかなかったのだろうう。
 どうも最近、疲れ気味でこまかいところまで神経がゆきとどいていなくていかんなあ。
 Kさん、本当にありがとう。
 フェデラーの関係しているチョコだとわかって、うれしさ倍増。さらに効き目も倍増。疲労困憊の状態から、一気に元気が出ました。
 なんと単純(笑)。
 今日はいただいたマカロンとお取り寄せしたおいしいダージリン紅茶を入れて、しばしリラックス。
 さて、牛田くんの校正も届いているし、もう一度全部見直して、赤字をチェックしようかな。
 それから、ロジャー・フェデラーのローマ大会決勝の観戦をしなくては。相手は、またナダルだ。まあ、クレーコートだからこういう対戦になっても当然だが、なんとかロジャーには今期初の優勝を手にしてほしいと願う。
 今日の写真は、スイスの空気を感じるLindtのチョコとマカロン。これ食べて、ロジャーにエールを送ろう!!
 
| 美味なるダイアリー | 22:47 | - | -
ヤーノシュ・シュタルケル
 ハンガリー出身で、長年アメリカで演奏と教育の両面で活躍した名チェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルが4月28日インディアナの自宅で亡くなった。享年88。
 シュタルケルには何度かインタビューを行ったが、一見コワモテなのに、いつも心が温まる思いを抱かせてくれる人だった。
 私が音大時代、弦楽器奏法の授業でチェロを希望したのに、クラスで4人しかチェロを希望した人がいなかったため、全員がヴァイオリンに回されてすごく残念な思いをしたと話したら、すぐにこういった。
「じゃ、私が教えてあげるよ。すぐにインディアナにおいで」
「ええっ、冗談でしょう。そういうレベルの話ではなくて…」
 あとはもう、ふたりで大声で笑い合った。いまとなっては、なつかしい思い出だ。つい涙が出てしまうくらい、なつかしい…。
 インタビュー・アーカイヴの第50回はそのシュタルケルの登場。初めてインタビューしたときの記事で、強い印象となって残っている。

[FM fan 1991年8月19日〜9月1日号 No.18]

「コダーイによって建てられた」プールで健康維持 

 今春10回目の来日を果たしたシュタルケルのリサイタルをカザルスホールで聴いた。そのバッハもベートーヴェンも、そしてフランクも非常に滋味豊かで、心に切々と訴えてくるものがあった。
 最近リリースされたドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調」も同様に、虚飾を排し、音楽の本筋に迫る熟成した美しさが感じられた。
 そこでシュタルケルに開口一番「10年前はもっとブリリアントな演奏をしていらしたのに、今回は非常に淡々とした音楽作りだと思いました。これは演奏家自身意識して変化がなされていくものでしょうか」という質問をぶつけてみた。
 すると彼はこれに関して延々と話をしてくれた。ここにはその一部しか紹介できないのが残念だが、彼の気持ちをできるだけ忠実にお伝えしたい。

テクニックより音の美しさ

「私はもう60年近くチェロを弾いています。昔はよく『あなたの演奏はきらびやかだ』とか『派手な弾きかただ』とかいわれました。でも、そのころはチェリストがそんなにいなかったのです。ですから、聴衆は私の演奏を聴いてそのテクニックに驚嘆し、実際の音楽を聴いていなかったのかもしれません。私があまりに上手にチェロを弾くので、そのことばかりに気をとられていたんじゃないかな(笑)。私は身振りもけっして派手ではありませんし、最近の人のようにステージ衣裳にも凝りませんからね。人は年月を経るにつれて、その演奏が徐々に変わってくるのは事実です。若いときはとにかく“完璧”に弾こうと考えます。それがだんだんに変化し、作品の動機と動機をどのようにつなぐか、全体をどのように構成していくかに関心を抱くようになるのです」
―シュタルケルさんもまったくそのような過程を歩まれたのでしょうか。
「そうです。ただし、現在の私はその方向からまた少し変化し、音の美しさとコントラストに大変興味を抱いています。私はチェロで音楽を作るときに“歌”を基本に置いています。ソプラノからバスまで、あらゆる高低の声。そしてオーケストラの各楽器の響きを念頭に置いているのです」
―インディアナ大学の生徒を教えるときももそのような話をされるのですか。
「上級クラスの生徒にはね。最初は技術をキチッと身につけ、その上で音楽を作っていかなくてはなりません。それが完璧にできた状態のときにこういう話をします。いい換えれば、ことばを習って初めて詩を書けるようになるわけですから。ただし、それぞれの生徒は私のまねをしても仕方ありません。その人個人の詩を書かないとね」
―多くの楽器をおもちですが、いま一番気に入っている楽器はどれでしょう。
「マッテオ・ゴッフリレルというヴェネツィアで作られた1705年製の楽器です。チェロとのつきあいは結婚みたいなもので、うまくいかないときもありますが、今回の結婚は相性もよく、もう25年も続いています(笑)」
―楽器を選ぶ一番のポイントは。
「それは、自分のいいたいことに楽器がどれくらい反応を返してくれるか、ということに尽きると思います。以前、ストラディヴァリの大変すばらしい楽器を使っていましたが、ストラディヴァリの場合はその音に自分を適応させていかなくてはなりませんでした。でも、いまの楽器は私の音に合わせてくれるのです。私の音楽に…」
―以前は年間120回以上コンサートをしていらしたんじゃないですか。
「そう、確かに。でも、最近は極力数を減らしています。もう私は半分引退してしているようなものですから(笑)」

コダーイが人生を変えた

―とんでもない! 指揮者には60歳を超えてから「私はこれからだ」という人がいますよ。
「それは指揮者だからでしょ。チェリストはこんなよれよれになってまで、弾いていられませんよ(といいながら、シュタルケルは指を揺らしながらよれよれした格好をして笑わせた)。私はハイフェッツと同じ考えで、自分の音楽に満足できなくなったら、演奏することをバッサリやめようと思っています。自分の演奏に感動できなくなったら、弾いていても意味がないのです。教えることはまた別問題ですが」
―ハンガリー時代、8歳のときにすでにチェロを教えていたということですが。
「6歳の少女に、6年間にわたって1週間に一度の割でレッスンを続けました。彼女はもちろんすばらしい演奏家になりましたよ。でも、私はそのころは先生ではなく単なるコーチだったと思います。技術を教えるコーチと音楽を教える先生とはまったく意味合いが違いますから。小さいころから人に教えることで非常に多くのことを学びました」
―コダーイの無伴奏チェロ・ソナタに出合ったのもそのころですか。
「15歳のときに初めて聴きました。これが私の人生観を変えたといっても過言ではありません。コダーイはとても変わった人で、大変無口な人でした。作曲科の先生をしていましたが、作品をもってきた生徒には、首を振って『ダメだ』というか、あるいは10分ながめて『やりなおし』というだけでした。私の演奏会にもきてくれましたが、『第1楽章は速すぎる、第2楽章はまあまあ、第3楽章はヴァリエーションを離して弾かないように。それでは、おやすみ』と、これだけいってさっさと帰ってしまいましたよ(笑)」

 シュタルケルの自宅にはプールがあり、健康維持のために毎日泳いでいるそうだが、なんとこのプールには「これはコダーイによって建てられた」というプレートがかかっているそうだ。レコードの売り上げやコンサートの収入を意味しているとか。さしあたって居間はドヴォルザークかなあ、といって笑うシュタルケルは、怖い顔(?)に似合わずとてもユーモラスな温かい人間性の持ち主だった。
 引退するなどといわず、風格豊かな音色をいつまでも聴かせてほしいものだ。

 このインタビューから、もう22年も経過してしまった。だが、シュタルケルの演奏と語り口はいまなお脳裏にしっかりと刻み込まれている。それほど個性の強い人だった。今日の写真はその雑誌の一部。懐中時計をもっていたことを鮮明に覚えている。


| インタビュー・アーカイヴ | 22:17 | - | -
奇跡のクラーク・コレクション
 連日、連載とレギュラー原稿に追われていると、息抜きをしたくなる。
 今日は、先日の「ラ・フォル・ジュルネ」の講演で対談をした三菱一号館美術館の高橋館長から勧められた、「奇跡のクラーク・コレクション ルノワールとフランス絵画の傑作」を見に出かけた。
 週末の午後だからだろうか、美術館はとても混んでいてすぐには入館できず、ようやく展示室に入っても、大変な混みようだった。
 ルノワール、コロー、ミレー、モネ、シスレー、ドガ、マネら多くの画家の作品が73点見られ、久しぶりに心に美の栄養が与えられた気持ちになった。
 この美術館は、中庭がとても美しい。ビルの谷間に緑が多く植えられ、ところどころに椅子やベンチがしつらえてあり、カフェやレストランでは人々が陽を浴びながら談笑している。
 ここだけヨーロッパの空気をたたえているようだ。
 今日は、美術館のCafe1894で、展示されている絵からイメージして作られたというスイーツとお茶をいただき、からだにも栄養を補給した。
 そして、帰ってから一気に「日経新聞」の連載原稿を仕上げ、ようやく週末の仕事をすべて終えた。
 さて、これから深夜になると、テニスのローマ大会でのロジャー・フェデラーの試合が始まる。これをライヴ・ストリームで観戦しなくてはならない。
 ああ、忙しいこっちゃ(笑)。冷たいビールでも飲みながら、応援しようかな。
 今日の写真は三菱一号館美術館の入り口。緑豊かでいいよねえ、この雰囲気。


| 日々つづれ織り | 22:47 | - | -
エリック・ル・サージュ
 今日は、紀尾井ホールにエリック・ル・サージュのリサイタルを聴きにいった。
 以前、このブログでも紹介したが、紀尾井ホールでの初めてのリサイタルである。
 ドビュッシー、ベートーヴェン、シューマンというプログラムだったが、やはりル・サージュのシューマンは味わい深かった。
 彼はインタビューでも語っているように、シューマンは自分の心にもっとも近い作曲家だという。
 今日は「幻想曲」を披露したが、幻想的で情熱的でソナタを思わせる作品を全体を俯瞰する目を保ちながら細部まで神経を張り巡らし、シューマンの詩的でロマン主義的な楽想をゆったりと奏でた。
 長い間、コンサートにいくことができなかったが、最近は少しずつ足を運ぶことができるようになった。
 こうしてゆっくりとピアノを聴く時間をもつと、本当に心身に栄養を与えられる気がする。
 私はひとつひとつのコンサートの余韻を楽しみたいほうなので、連日ホールに通うことはあまりしないが、ここ2日間は続けてピアノを聴いた。
 それをじっくりと反芻したいと思う。


 
| クラシックを愛す | 22:47 | - | -
ウィーン交響楽団
 今日は、サントリーホールに大野和士指揮ウィーン交響楽団のコンサートを聴きにいった。
 前半のプログラムは、インゴルフ・ヴンダーをソリストに迎えたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。
 ヴンダーのピアノはずっと聴き続けているが、今回は改めてこの第4番のコンチェルトの難しさを知った思いがする。
 ピアニストの多くが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲のなかで、もっとも難しいのがこの第4番だと語る。技術的な難度の高さではなく、表現力の問題である。
 国際コンクールでもよくこの作品は取り上げられるが、なかなか高得点をとるのは難しい。
 ヴンダーは以前のインタビューで、「ベートーヴェンのピアノ協奏曲はずっと弾き続けていますが、本当に自分のものにするのには長い年月がかかると思います。人生経験を積まないと、表現の深さは出ませんし、人の心に感動を呼び起こす演奏をするにはとてつもない時間と努力と研鑽が必要になります」といっていた。
 確かに、いつも聴いているショパンのコンチェルトのときとは異なった演奏で、表現力に苦労している様子が見てとれた。
 やはり第4番のコンチェルトは、若いピアニストにとって、高い頂を意味するのだろう。だが、ヴンダーは底力のある人である。きっと次回このコンチェルトを演奏するときは、より磨き抜かれたベートーヴェンを聴かせてくれるに違いない。
 こうして何度も同じピアニストで同じ作品を聴き続けること、これも大きな喜びであるから。
 一方、大野和士は音楽が実にのびやかで情感豊かで、自由闊達な響きをオーケストラから引き出していた。
 彼の評価は年々うなぎのぼりだが、少し前とは表現が変化し、より柔軟性を帯びたような気がする。
 今日の演目はベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。この作品はさまざまな指揮者とオーケストラで聴いているが、今日のコンビは古典的な解釈に斬新性をプラスした演奏を遺憾なく発揮し、聴き慣れた作品に新たな光をあてていた。
 そして、アンコールにはシュトラウスのワルツをたっぷり聴かせ、ホールをウィーンの空気で満たしてくれた。
 ヴンダーもウィーン出身。まさにウィーンの香りただよう一夜を堪能した。 
| クラシックを愛す | 23:00 | - | -
牛田智大の単行本の表紙
 いまは、「リトル・ピアニスト 牛田智大」のこまかい訂正箇所などの原稿に追われている。
 しかし、今日はその単行本の表紙のデザインが2種類送られてきて、ようやく実感が湧いてきた。
 牛田くんのキュートな笑顔の写真が美しくデザインされていて、なんだかほんわかした気分になってしまう。
 原稿はほぼ終わったため、あとは校正を待つばかりだ。
 一応、ユニバーサルのセカンドアルバム「セレナーデ〜リスト&ショパン名曲集」のリリースと同時発売(6月19日)の予定となっている。
 しばらく続いていた牛田月間の峠が、ようやく見えてきた感じだ。
 眼精疲労も、ここしばらくは大分収まっている感じ。でも、まだまだ予断は許さない。少しでも、目を休ませなくちゃ。
 そんなことばかり考えていたら、今日近くのお店に国産のブルーベリーを売っているのが目に入り、すぐに購入。これをヨーグルトに乗せて食べるとおいしいんだよね。きっと、明日は目がパッチリ元気になるかも(笑)。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:57 | - | -
山の幸を堪能
 いつも高原の仕事部屋にいくと、東京ではなかなか出合えない食材を見つけることができ、これが大きな楽しみとなる。
 今回はちょうど山菜の出回る時期で、旬の山菜をたくさん手に入れることができた。
 ただし、もって帰るのにも限界があり、なんとか自分でお料理することができるものに限定し、現地の人にも調理法などを聞いて4種類選んだ。
 山うど、こごめ、まいたけ、ズッキーニの花という4種である。
 そして、今日はこれらをいろいろな形で調理し、山の幸の力をいただいた。
 まず、山うどの皮はきんぴらに回し、茎の部分は豚肉とともに味噌煮にし、葉の部分だけをてんぷらに。
 こごめもいろいろ使いまわしができそうだけど、まずはてんぷらに。
 もちろん、肉厚なまいたけもてんぷらに変身。
 そして究極は、花のついたズッキーニである。こういう物は、ふだんあまり目にすることができない。
 そこで、以前イタリアのマンマに教えてもらったお料理を思い出しながら、ズッキーニの花の詰め物を。
 まず、花の内部のめしべを取り除き、モッツァレラチーズとアンチョビ少々を詰め、小麦粉をはたいて花を閉じて中身が出ないようにし、たっぷりのエクストラバージンオリーブオイルでカラリと揚げる。
 今日の写真はその山菜のてんぷらと、ズッキーニの花のモッツァレラ詰め。素材の写真と調理後の写真を並べてみた。
 山菜はおそばや日本酒に合い、ズッキーニの花のほうはワインにピッタリ。このズッキーニの花は、肉詰めもおいしい。
 いくつでもペロリと食べられる抜群のおいしさで、もっとたくさん買ってくればよかったと後悔しきり。
 わらびやぜんまいもたくさん売っていたけど、私がもうひとつ注目したのは、雪の下にんじん。これ、すごく甘くておいしいにんじんなんだよね。無理しても、重くても、やっぱりかついでくるべきだったかな(笑)。







 
 
 
| 美味なるダイアリー | 23:18 | - | -
骨休め
 週末は、久しぶりに、本当に久しぶりに、高原の仕事部屋にいった。
 以前きたときから季節がいくつも変わり、紅葉の時期、雪の季節、新春、桜の季節と過ぎ、いまは新緑の真っただ中。
 今回は長い間蓄積した疲労を癒すため、仕事はたまっていた本を読むことだけにし、あとはひたすら緑を見て目を休めた。
 そして、なんといっても楽しみは、おいしい食事だ。
 ここは海の幸も山の幸も、お米も水もおいしい場所。まずは、おそばを食べにいった。
 老舗のおそば屋さんは、いつもながら人でいっぱい。でも、そば打ちがガラス越しに見られる場所が空いていたため、その席からじっくりとそば打ち名人のワザをながめることができた。
 そばで見ると、これは確かに職人ワザですな。あっというまにおそばができあがっていくのだが、そのひとつひとつの過程がとても興味深い。
 今日の写真は、そば打ちの様子と、私がいつも楽しみにしているにしんそば。
 このにしん、骨までやわらかくて、味付けが絶妙で、こしのある手打ちそばと相性抜群。でも、写真を撮ったら、そば打ちは粉が舞い散っていて、しかもガラス越しなので、なんだか霧のなかのよう。にしんそばは、あつあつで湯気がたっているため、これもぼんやりになってしまった。
 次の日は、今度はイタリアンにいき、粉物をまた賞味。海の幸たっぷりのピッツァだ。
 これもイカやタコやホタテやアサリがたっぷり入っていて、トマトソースとの絶妙マッチ。これも写真で紹介。
 ああ、こういうものをゆっくりいただいただけで、疲れがどこかに飛んでいくー(笑)。人間は、食が基本ですな。
 というわけで、自然のなかでおいしい空気を吸い、おいしいお料理を食べ、ゆっくり寝て、英気を養った週末。
 いよいよ、週明けからは「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」に取りかからなくちゃ。ゆるんだ神経にハッパをかけながら…。









 
| 美味なるダイアリー | 22:27 | - | -
ドイツ料理で打ち合わせ
 昨夜は、次の単行本「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」(芸術新聞社)の担当編集者と、ドイツ料理をいただきながら打ち合わせをした。
 彼はとてもクラシックの好きなかたで、フルトヴェングラーとシゲティのファン。打ち合わせとはいいながら、クラシック談議に花が咲いた。
「ラ・フォル・ジュルネ」のアンバサダーの仕事がすべてが終わったら、「お疲れさまでした会と、今度はウチの本をよろしく会」をしましょうと連絡があり、すぐにお会いする形となった。
 私はビールはあまり得意ではないため、赤ワインを飲みながら、さまざまなソーセージ、ザウワークラウト、ポテトサラダ、プレッツェルなど定番をいただいたのだが、前菜がすばらしかった。
 お店のお薦めである、ドイツ直輸入の、いま旬を迎えたホワイトアスパラをゆでた物が出てきたからだ。
 うーん、こういうのを食べると、疲れが軽減され、元気が出てきますなあ(笑)。
 でも、あまりにおいしくて、ふたりで物もいわずパクパクと食べていたら、写真を撮るのをすっかり忘れて全部食べてしまった。ああ、残念、食い意地が張っているとダメですねえ。
 とにかく、これからはこの本に集中して、なんとか50人分書き上げなくてはならない。
 締め切りは、「一応、理想的なスケジュールとして」と前置きがあり、設定されていたが、そのあとのことばがおかしかった。
「カラヤンのようにビシッと完璧な締切日ではなく、フルトヴェングラーのような、ちょっと融通の効くスケジュールで大丈夫ですよ」
 これは、いったいどういう意味なのだろうか?
まあ、少し余裕をもって考えていいということなのだろう。と、私は勝手に解釈し、少し気が楽になった。
 彼はおだやかな性格の持ち主で、とても話しやすい人。締め切りの話で私を焦らせることもなく、これまで「ラ・フォル・ジュルネ」の仕事と牛田くんの本で時間的に余裕がないことを理解してくれ、ずっと自分のところの本を待っていてくれたのである。
「こういう本は、伊熊さんが楽しんで書いてくれたほうがいいですから」
 これだけでも、私は感謝せねばならない。
 しかし、もう書店への予約関係の案内などを出す時期にきているそうで、私としてもそうのんびりしていられないのが現実だ。
 というわけで、やんわりと締め切りが迫っていることを知らされ、精神的&肉体的な疲れを早々に取るようにしないといけないと思い知った。
 さて、心身をニュートラルにする方法を考えようっと。
 
 
| 美味なるダイアリー | 11:25 | - | -
ユッセン兄弟
 今日は、フィリアホールにユッセン兄弟のリサイタルを聴きにいった。
 これはウィークデーコンサートシリーズの一環で、「らん・らん・ランチにいい音楽」と題された11時半からのコンサート。
 会場はほぼ満員で、最近はこうした昼のコンサートが盛んだといわれていることが、よくわかった。
 プログラムはオール・シューベルト。
 まず、アルトゥールが即興曲集作品90の第2番、第3番、第4番を演奏し、次いでルーカスが即興曲集作品142の第2番と第3番をを演奏した。
 そしてふたりで幻想曲ヘ短調作品103を演奏し、約1時間のプログラムが終了した。
 シューベルトの新譜のライナーノーツを書くためにこれらの作品をじっくり聴いていたため、演奏はよくわかっていたが、やはり実際にナマの演奏を聴くと、新たな発見がいくつかあった。
 彼らは恩師のピリスから、これらの作品をこまかく教えられている。それらを忠実に守りながら、そこに楽譜から自身の感性で読み取ったものをプラスし、自分なりの即興曲に仕上げていた。
 アルトゥールはおだやかで、ときに静けさが宿るような音楽を得意とし、ルーカスは力強くスケールの大きな音楽を作りたいと願っているようだ。
 個性の異なるふたりの演奏は、それぞれ今後どのような道を歩んでいくのだろうかと、近い将来のありかたが非常に気になった。
 以前も書いたことだが、彼らはお互いにライバルとは思わず、非常にいい関係を築いているようだが、その関係を生かしながら個性の違うピアニストに成長していってほしいと願う。
 マネージャーのMさんと話していたら、来年も来日する予定だという。ぜひ、今度はコンチェルトを聴いてみたい。
 ふたりがそれぞれ異なるコンチェルトを弾く夕べなんて、魅力的ではないだろうか。
 今日の写真は終演後のふたりの表情。CDのサイン会も終え、リラックスしている。手前が弟のアルトゥール、うしろが兄のルーカス。
 まだナマの演奏に触れていない人は、ぜひ来年こそは聴いてみてくださいな。みずみずしい演奏で心がほんのり温かくなりますから。


 
| クラシックを愛す | 23:33 | - | -
アジアの食事
 海外に行くと、最初は現地の食事で大丈夫だが、次第にアジアの食事が恋しくなってくる。
 お米やおしょうゆの味が呼んでいるといおうか、からたが欲するのである。
 1月から2月にかけてナントとパリに出張したときも、ずっと現地の食事が続いていたため、一緒に行った多くの人が胃腸がおかしくなり、なかには食事をとることができないという人まで現れた。いつもなんだか胸がいっぱいになってしまったからだ。
 パリに移動したころは、もう限界で、なんでもいいから汁物が食べたい、味の濃いクリーム系の物から離れたいという気持ちになった。
 今回、ずっと一緒だった音楽ジャーナリストのkさんとその話をしていたら、彼が突然「伊熊さん、ベトナム料理好き?」と聞いてきた。
「もちろん、汁物があるし、野菜料理も多いから最高よ」
「だったら、パリの下町に食べに行かない? ただし、きれいな店じゃないよ。びっくりするかもよ。でも、味はすごくいいんだ」
「きれいかどうかなんて、気にしないわよ。もう、そういう物が食べられれば、あとのことはまったく問題じゃないわ」
「そう、わかった。じゃ、ちょっと危険な地域だから、オレから離れないようにね」
 そんな話に、東京国際フォーラムとKAJIMOTOの女性も賛同し、男ひとりと女3人で、いざベトナム料理へ。
 地下鉄のベルヴィルで降り、エスニックのお店がところせましと並ぶ一角へ。
うーん、やはりちょっと危険な雰囲気。ランチタイムの時間帯だったため、特に危険な人や怪しい人がいるわけではなかったが、女性同士ではとても来られないし、夜だったら、きっともっと注意しなければならないという空気がただよっている。
 でも、私たちにはこういう場所に慣れた強い味方のKさんという男性がいるし、安心だ。
 女3人でKさんの影に隠れるようにして歩き、彼はのっしのっしと自信がありそうな態度で女性を引き連れて歩いていく。まるで、何かの映画みたいだ。
 彼がおいしいと推薦してくれたお店は、それはもう感動ものだった。
 なにしろ、何日ぶりかのアジア飯。全員が物もいわず、ひたすらガツガツ。いろんな物をとってみんなでシェアし、一気にたいらげた。
 これで胃腸が整い、「さて、午後は目いっぱい仕事ができるゾ」となった次第。ホント、食は基本ですね。
 今日の写真は、そのときに欲張って注文したお料理の数々。ああ、いま思い出しても、胃が休まるワー(笑)。 










 
| 美味なるダイアリー | 21:42 | - | -
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013」のアンバサダーを終えて
 この連休で、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013」のミュージック・アンバサダーの仕事がすべて終わった。
 公式本の依頼が入ったのが、昨年の5月末。それから約1年間に渡り、さまざまな仕事に携わってきた。
 新たな仕事の分野にも挑戦し、さまざまな人との出会いも経験し、自分がどこまでできるか試されることもあり、挑戦の日々だった。
 5月3日には、最後の仕事となる「ラ・フォル・ジュルネ」の会場での講演があり、フランスとスペインの音楽について1時間話した。
 その後、新星堂のブースに移り、単行本のサイン会を行った。
 サイン会では、多くの人がいろんなことを話してくれた。
「いまの講演を聴いてきたばかりです」
「NHKラジオのないとエッセー、4晩に渡って聴きましたよ」
「いつもいろんな新聞や雑誌で、演奏評やインタビュー記事を拝見しています」
「ヴェンゲーロフの本も買って読みました」
「次はどういう本を書かれる予定ですか」
「アンサンブル・アンテルコンタンポランの永野さんのお話が出て、とても興味深かったです」
 こうした読者との直接の触れ合いは、とても貴重な時間であり、大いなる楽しみでもある。
 みなさん、とてもにこやかに、楽しそうな表情で話してくれたからである。
 本当はもっと時間があったら、ゆっくりいろんな感想を聞きたいと思ったほどだ。
 この後はいくつかコンサートを聴いたのだが、一気に疲れが押し寄せてきて、最後のコンサートまでは参加できなかった。
 アンバサダーがこれほど重責とは思わなかった。
 1年間、さまざまな責務をこなし、すべてが終了した時点で精神的にはしっかりしなくちゃと思っていたのだが、からだは正直に反応し、虚脱状態になってしまった。
 今日も一日中、なんだかフワフワした感じで、どうも締まらない。
 やはり人間は、定期的に休息が必要だと痛感した次第だ。
 それでも、連休中はパソコンに向かえなかったためたまっている原稿があり、なんとかそれを書き上げて入稿し、その後はボーッ。
 しばらくはこの状態が続きそうだ。
 今日の写真は、5月3日のサイン会で新星堂のボードに飾られた私のサイン。その他はアーティストがズラリ。
 キャーッ、こんなところに一緒に並んでいいのかしら。
 ついついミーハーになって、パチリと1枚記念撮影。多分、こんなこと、一生に一度でしょうね(笑)。


 

 
| クラシックを愛す | 22:21 | - | -
旅行読売の記事
 以前インタビューを受けた「旅行読売」の雑誌、6月号が送られてきた。
 私の記事が掲載されているのは、一番最後の「旅の記憶」というページで、カラー見開き2ページ。
 スペインを旅し、グラナダに惚れたということが書かれていて、グラナダのファリャの家の前で撮った写真が掲載されている。
 1時間くらいインタビューを受け、いろんな旅の話をしたのだが、やはりグラナダへの熱い思いが勝っていたのだろうか、インタビュアーの編集長はそれを中心に文章を綴ってくださった。
 本当は、「ラ・フォル・ジュルネ」の取材でナントを訪れた話もしたのだが、やはりここでも「スペイン好き」が前面に出たようだ。
 さて、いよいよ明日からその「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が始まる。
 14時30分からはホールD1で講演をするため、今日はその音源の準備をした。 
 あれこれ聴いてセレクトしていると、あれもかけたい、これも聴いてほしいと、たくさん出てきてしまい、悩みに悩む。
 なんといっても、60分しかないため、そんなに多くのCDはかけられない。DVDもあるし、さあ、困ったゾ。
 私はこういう講演や講座になると、必ず中身が盛りだくさんになってしまって、時間が押してくるため、いつものマシンガントークが炸裂してしまう。
 明日は、ゆっくり、じっくり、テンポを落として話し、わかりやすく中身の濃い講演にしたいと願っているのだが、さて、どうなるか…。
 明日、国際フォーラムにいらっしゃるみなさん、お時間があったら、顔を出してくださいね。
 今日の写真は「旅行読売」の該当ページ。実は、この最後のところで「食」の話が書かれていて、次は「アーティスト・レシピ」の本が出版されますと書いてある。
 いやあ、これは大変だ。ちょっと口がすべって話してしまったが、自分で自分の首を絞めるような形になってしまった。
 連休が終わったら、延び延びになっていた「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の原稿に取りかからなくてはならない。
 ああ、またお休みがはるかかなたに飛んでいってしまうのかなあ(苦笑)。

| 日々つづれ織り | 21:54 | - | -
ひとつひとつの仕事を仕上げて
 今日は、「家庭画報」の牛田くんの特集ページの原稿を仕上げ、なんとか全部入稿を済ませた。
 このページは写真が大きくドーンときていて、見ごたえがある。なんといってもカラー8ページなので、目立つ感じだ。
 いろいろこまかい写真のキャプションなどもあり、結構時間がかかったが、ようやく終えることができた。
 そんなところへあちこちからメールが入り、「ラ・フォル・ジュルネ」がもうすぐですねとか、そろそろひと段落しますかとか、お食事しませんかとか、時間が空いたら会いませんかなど、さまざまな人からお誘いが入る。
 そうなんですよ、そろそろひとつの大きな山を越えようとしているんです。
 もうすぐ、もうすぐと自分にいいきかせ、ひたすら仕事に打ち込んできたが、みんなは私がそろそろガス欠になるのを知っているみたい(笑)。
 この山を越えたら、あとは一気に下りに入るのかなあ。気が抜けて、ふにゃけたら、どうしよう。
 まあ、あまり先のことは考えず、目の前のことをまずこなし、それから遅ればせながらの連休を少しだけとって楽しむことにしよう。
 最近、頭が疲れているのか、やたらに赤ワインを飲みたくなる。これって、ポリフェノールが必要ってこと?
 理屈はともかく、からだが欲するものをとったほうがいいんだよね。と、いいながら今夜もまたワインをグビリ…。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:37 | - | -
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