Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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宮川彬良心deバレエ
 私の親しくしている友人のUさんが、「宮川彬良による舞台音楽と歌の世界 宮川彬良心deバレエ」と題した公演をプロデュースしている。
 これは9月8日にティアラこうとう大ホールで開催(15時開演)されるもので、長年にわたって宮川彬良が練ってきた企画である。
 彼は最初の仕事がバレエ教室のピアノ伴奏だったこともあり、このジャンルには精通している。やがて東京ディズニーランドのショーの音楽や、さまざまなホールの舞台やバレエ制作の音楽を担当するなど多彩な活動を展開し、現在はテレビでもその才能を発揮し、多くのファンの心をつかんでいる。
 今回の公演では、ヒット曲となった「マツケンサンバ供廚覆匹皹藾佞気譟歌手の米良美一も参加する。アンサンブルのメンバーも、息の合った人たちばかり。
 舞台では10歳くらいのバレエを踊る子が登場し、「音楽あり」「音楽なし」の聴きくらべ、見くらべを行うなど、多彩な内容が組まれている。
 今日の写真はそのチラシの表と裏。友人のUさんは、「ぜひ、多くの人に公演の楽しさを味わってほしい。演奏は最高です!!」と熱く語っている。
 日曜日の午後の時間なので、お時間のある人はぜひ、足を運んでくださいな。




| 情報・特急便 | 22:12 | - | -
原稿を全部入稿した!
 キャッホーッ、「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の原稿がすべて終わった。いま、全部入稿したばかり。
 もう疲労困憊だけど、なんだか重荷を下ろしたようで、心はスッキリ。
 さて、あとは校正を待つばかりだ。
 先日、担当編集者のWさんに、「イタリア出張の前に全部初校を出しますから、戻ってからゆっくり見てくださいね」といわれた。
 あら、そんなに早く校正が出るんだ。
 でも、気になるから、それを持参して出張先で校正をしてしまいそうだワ。
 とはいえ、今回の出張はものすごいハードスケジュールで、現地滞在は2日間という状態。この間に指揮者や歌手や関係者にインタビューをし、オペラを2晩とも見て、町取材もしなくてはならない。
 ああ、いつもながら出張はキツイけど、文句はいっていられないから、体力つけて頑張らないと…。
 というわけで、無事に7月末までの入稿の約束を果たせたから、少しはゆっくりしたいよね。
 あっ、いけない。そんなことはいっていられなかった。「音楽の友」のCD評を書かなくちゃならなかったっけ。いやいや、まいりましたな。
 これから、新譜をゆっくり聴こうっと。
 これは明日の入稿にしてもらおう。担当者さま、ごめんなさい。今夜はもう、力が残っていません。明日、仕切り直しをしま〜す。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 20:45 | - | -
忙しいときは重なるもので…
 単行本の原稿があと一歩というときに、海外取材の話が飛び込んできた。
 8月上旬にひとつと、9月中旬から下旬にかけて2カ所である。いずれも大切な仕事で、準備をきちんとしなくてはならない。
 さあ、どうしようと思ったが、まずは目の前にあるものから順に対処し、ひとつひとつクリアしていかなければ。
 というわけで、夏はじっくり資料の整理に時間を費やそうと思っていたのだが、そうはいっていられなくなった。でも、資料は山ほどたまっているし、必要な物はすぐに出てこなくていらいらするし、片づけを優先しなくてはならない。
 ああ、やらなければならないことが山積みで、しかも時間がたつのはとても早い。なんとかならないだろうか。
 最近はおそうじロボットというのが登場しているが、私は資料整理ロボットがほしい。内容を見わけ、種類別に整理し、雑誌や新聞の関連記事を切り抜き、自分が書いた記事はスクラップする。
 まさか、こんなロボットいるわけないよね。
 ということは、すべて自分でしなければいけないんだ。
 なんだか、グチっぽくなってきたゾ。いかんいかん。それもこれも、発散してないからなのよね。
 だいぶ前に「末っ子トリオの会」をして、思いっきり3人でおしゃべりしたけど、あれ以来ストレス解消していないしね。
 でも、目の前の山を片付けたら、少しは精神的に落ち着くかも。と思っているうちに出張が…。ムムム、大変だ〜。体力つけなきゃ。
 という理由で、またいっぱい食べている。下半身やせは、秋になってからになりそうだな、こりゃ(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
レモンの香りに癒されて
 以前から親しくしているピアニストの斎藤雅広が、チェロの新倉瞳、クラリネットの赤坂達三とトリオ・ドゥ・ラヴァンチュールというアンサンブルを組み、新譜をリリースすることになった。
 まだリリース前ゆえ、詳細は発表できないが、そのライナーノーツを書くことになり、彼と連絡をとりあっていた。
 すると一昨日、「お忙しいときにお願いしてすみません。少しでもリラックスしていただければと思って。肌もきれいにしてください」とメールがきていたのだが、今日すばらしいレモンの香りがただようバスグッズが送られてきた。
 以前も、斎藤さんからローズの香りのバスジェルやせっけんをいただいたことがあるが、今回はなんと上質なレモンのボディローションと化粧せっけんとハンドクリームの詰め合わせ。
 箱を開けた途端、美しいパッケージに包まれたレモングッズが顔をのぞかせ、もうそれだけで癒された感じ。早速、今夜から使わせていただこうっと。少しは肌がきれいになるかしら(笑)。
 斎藤さん、ありがとうございました。いつもすばらしくこまやかなお心遣い、感謝しています。
 いい原稿が書けるよう、頑張りま〜す。
 今日の写真は、そのレモンたっぷりのきれいの素たち。ながめているだけで、なんだか美しくなった気がするから不思議…。


 
 
| 日々つづれ織り | 22:03 | - | -
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 報告会
 昨夜は、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の報告会で、東京国際フォーラムの担当者3人と新聞社の音楽担当の方との5人で食事会が行われた。
 もちろん、今年の開催の報告と来年の企画予定、内容の推移などが話題となったが、お酒が入り、食事が進むほどにいろんな話題が飛び出し、結局それぞれの趣味やいま凝っていることなどに飛び火。多岐にわたる話が次々に出て、楽しいひとときとなった。
 5月の連休から、はや2カ月以上もたってしまった。早いものだ。
 ここでも、私のアーティスト・レシピの本が話題となり、みんなに期待されてしまった。
 でも、「話を聞いているとおいしそうだけど、とにかく食べてみなくちゃ」といわれ、「ぜひ、レシピ持参で」という話になってしまった。
 今年もそんな話が出ていたけど、来年は音楽祭の開催中にどこかにブースが設置され、お料理を試食してもらうようになるのかなあ。そりゃあ、大変だ。
 こういうとき、いつも思うのは、みんな食べることが好きで、興味津々。食べ物の話になると、全員の舌がなめらかになり、われ先にと話し出す。
 さて、原稿はあと4人分になった。なんとか今週中に入稿できるよう、頑張りたいと思っている。
 すべてが終わったら、きっと力が抜けて、へなへなとなるんだろうな。
 でも、早く終わらせたい。峠は見えたぞ、もう一歩じゃ〜。 
| 親しき友との語らい | 21:02 | - | -
紀州産梅肉入りおかか生姜
 先日、久しぶりに会った友人のKさんから、「紀州産梅肉入りおかか生姜」というおいしそうなものをいただいた。
 これはかつお節と生姜を絶妙なバランスで混ぜたもので、梅の香りがほんのりただよう。炊きたてのほかほかごはんに合うのはもちろんのこと、揚げなす、冷ややっこ、レンジで加熱したたまねぎにも合うと書いてある。
 これをしばしながめ、なんとか他に合うものはないかなと考え、魚屋さんに出かけた。
 そこで新鮮なさわらを見つけ、塩焼きにしておかか生姜を添えてみたら、これが大正解。さっぱりとした味わいのさわらにかつお節と生姜と梅が絶妙にマッチ、まあ、ごはんの進むこと(笑)。
 あれっ、やせなくちゃいけないんだっけ。困ったなあ、いっぱい食べてしまった。
 まあ、まだまだ原稿は山積みで、この暑さにも耐えなくてはならないし、体力をつけなくちゃ乗りきれないから、まっいいか、このくらい。と、自分に甘いワタシ。
 今日の写真は、そのおいしいさわらとおかか生姜のコンビ。次はどんなものにつけ合わせようかな、と考えているだけで、またごはんが進みそう(笑)。
 Kさん、ごちそうさま、いっぱい食べましたよ〜。これで、夏パテはしませんからね。ありがとうございました。

| 美味なるダイアリー | 23:25 | - | -
ニコライ・ホジャイノフ
 昨夜は、浜離宮朝日ホールにニコライ・ホジャイノフのリサイタルを聴きにいった。
 プログラムはデビュー・アルバム「マイ・フェイヴァリッツ」(ビクター)にも登場している、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番からスタート。ホジャイノフはベートーヴェンの後期のソナタに魅せられ、弾かずにはいられないと語っているが、このソナタもすでに自身のレパートリーの中心をなす作品となっている。
 以前、武蔵野市民文化会館で聴いたときよりもなおいっそう自信に満ちた響きで、各楽章の特質を明確に浮き彫りにしていた。
 次いでラヴェルの「夜のガスパール」。これは今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」でアブデル=ラーマン・エル=バシャがラヴェルのほぼ全曲演奏を行ったが、そのときに「ラヴェルの作品のなかでもっとも難しい作品。と同時に、フランスのピアノ作品のなかでももっとも難しい作品」と評していたもの。「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」という3曲で構成され、それぞれ複雑なリズムと主題と和音と内容と技巧が盛り込まれている。
 ホジャイノフは優れたテクニックの持ち主で、難度の高い作品を得意とするが、「夜のガスパール」はそれでもなおこれは非常に難しい作品だということを示唆していた。
 ラヴェルのピアノ作品は、特有のエスプリ、ユーモア、ウイットなどが潜んでいる。それを表現するのは、至難の業である。私はラヴェルが大好きなため、さまざまなピアニストでこの作品を聴いている。そして、いつもその斬新で複雑で繊細で詩的であり、また悪魔的でもある内容の表現の難しさに、ピアニストの挑戦心と苦労と複雑な心境を思い知らされる。
 後半は、ショパンの晩年の美しい作品「舟歌」と「子守唄」が選ばれていた。これら2曲もまた、深い表現力と思考と洞察力を要する。ホジャイノフはこれらをクリアな響きで主題をくっきりと際立たせ、ゆったりとしたリズムを楽しむように情感豊かに奏でた。
 最後はリストのピアノ・ソナタ ロ短調。昨年のインタビュー時に、ロ短調ソナタをレパートリーに入れると明言していたため、楽しみにしたが、これはいまのホジャイノフの心身の充実を表している演奏となった。
 彼はアンコールでもそのテクニックの見事さを遺憾なく発揮していたが、これはやはりモスクワ音楽院のヴォスクレセンスキー教授の教えだろうか、楽器を大きく豊かにうたうように鳴らす。
 ロシア・ピアニズムの伝統は、ロシアのピアニストたちによると、恩師から弟子へと着実に継承されているとのことだが、まさにそれを実感した。
 このリサイタルの公演評は次号の「モーストリー・クラシック」に書く予定である。
 ホジャイノフは、これからたった2日間で新譜の録音を行い、この日聴いた作品を中心にレコーディングする。その成果にも期待したい。
 今日の写真はリサイタル後、サイン会を行うホジャイノフ。女性ファンが圧倒的に多く、みな写真を撮るのに夢中になっていた。

| クラシックを愛す | 22:07 | - | -
うずら卵と焼き豚のうま煮
 ふだんは、豚肉のかたまり肉を買ってきて焼き豚をじっくりと時間をかけて作るのだが、忙しいときはお肉屋さんの手作り焼き豚を利用している。
 今日は「うずら卵と焼き豚のうま煮」を作ってみた。
 まず、うずら卵10個〜12個をゆでて皮をむいておく。焼き豚100グラムは薄切り、にんじん50グラムも薄切りにして歯ごたえを残す程度にゆでる。
 小松菜1杷は食べやすい長さに切り、白菜300グラムもざく切り。しょうがはひとかけをみじん切りに。
 中華鍋にサラダ油かごま油を熱し、小松菜を炒めて出す。
 油を追加し、しょうが、白菜、焼き豚、にんじんの順に炒め、スープカップ1(ブイヨン2分の1個)を注ぎ入れ、酒、しょうゆ各大さじ1で調味。
 煮立ったら、うずら卵を入れ、小松菜を戻し、水とき片栗粉少々とごま油少々を入れてできあがり。
 これはごはんと別に盛りつけてもいいし、ごはんの上にあんかけのようにかけて食べても美味。
 おいしい焼き豚が手に入ったら、ぜひおためしあれ。
 今日の写真はできたての「うずら卵と焼き豚のうま煮」。暑い夏に元気が出そうな一品でしょ。本当に元気が出るんですよ(笑)。

| 美味なるダイアリー | 22:22 | - | -
ミロシュ インタビュー
 ミロシュの先日のリサイタルはすばらしく心に響くものだった。
 今日のインタビューでは、まずそれを伝えると、濃い顔に満面の笑みを浮かべ、「すごくうれしい。ありがとう」といった。
 CDデビューから約1年余り、この間ミロシュは世界各地を旅し、コンサートを行い、さまざまな人との交流を図り、そこから多くのものを得たという。
「ぼくが1年間、いろんなところを旅してまわったなかで、もっとも大切だと思ったのは人との出会いとコミュニケーション。それはギターが導いてくれたことで、ギターを介していろんな人に会える。それもまったく異なるバックボーンをもつ人や、民族や年齢を超えた人たちとの交流が可能になるわけだから、本当にギターには感謝しなくちゃ」
 ミロシュは以前いろんなところに紹介したが、グレッグ・スモールマンのギターを手に入れたくて、豪華クルーズの船上で演奏のアルバイトをしていた。そのときにリッチなご夫妻と知り合い、彼らが「一流のギタリストを目指すこと」という条件を提示してギターを代わりに購入してくれた。
 そのギターを手に、ミロシュは日々努力を重ね、コンサートで高い評価を得るようになり、ドイツ・グラモフォンと契約にこぎつけた。
 あれから1年、ミロシュはより高い目標を掲げ、自己の音楽をひたすら磨き続けている。
「この1年間でもっとも印象的な出会いというのは、楽器の製作家に会えたことなんです。オーストラリアに演奏旅行に行く前に、グレッグ・スモールマンの奥さまからメールをいただき、私たちは演奏を聴くのをとても楽しみにしていると書いてあったんです。そして、ついに製作家に会えたというわけです。ものすごく興奮しましたよ。日々一緒にいるギターの生みの親に出会えたわけですからね。演奏をほめてくれ、私のギターからすばらしい響きを生み出してくれたといわれ、なおさら興奮しました(笑)」 
 ミロシュは、いつ会っても自然で飾らず、率直で感じのいいナイスガイ。今回の南米作品のアルバムは、本人の弁によると会心の作だそうで、あまりにいい曲がたくさん入っているため、ふだんは聴かないのに、つい自分のCDを聴いてしまうと笑っていた。
 このインタビューは新聞、雑誌、WEBなどに書き分けし、ミロシュの魅力をひとりでも多くの人に知ってもらえるよう、力を尽くしていきたいと思う。
 新譜の「ミロシュ〜ラテンの哀愁」(ユニバーサル)には、私の大好きなバリオスの作品が2曲含まれている。「森に夢見る」と「最後のトレモロ」である。
「バリオスが入っていて、すごくうれしい」と伝えると、「ホント、いい曲だよねえ。弾いていて感極まっちゃうよ」といっていた。
 次なるアルバムももう決まっていて、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」だそうだ。この夏、バカンスが過ぎたら録音するという。
「日本の聴衆は、ものすごく静かに聴いてくれるので特別。スケジュールには日本公演を優先して入れているんだよ」とのことで、来年は12月に来日するそうだ。
 今日の写真は、インタビュー後のミロシュ。あいかわらず、眉が濃いよねえ。でも、この表情、かなリラックスしているでしょう。黒のジャケットと白いシャツをラフに着こなしているけど、実は、靴はスニーカーを履いているんですよ。それもすごくかろやかで、スポーツシューズっぽくないものを。しかも、色は洋服と見事に統一されていた。足先まで写せばよかったかな(笑)。

| 親しき友との語らい | 21:27 | - | -
暑さを吹っ飛ばせ
 この連休は、できる限り単行本の原稿に集中した。とはいえ、他の原稿もあり、まずはそちらを仕上げ、暑さにめげずにパソコンと仲よくしている。
 それにしても、暑いですねえ。原稿を書いているだけで、冷房が入っているにもかかわらず、全身から汗が噴き出てくる。
 私は顔にあまり汗をかかないからか、「いつも涼しそうな顔をしていて、いいねえ」といわれるが、けっしてそんなことはない。
 みんなと同じく、暑いですよ(笑)。
 さて、今日は11人分の原稿を入稿した。あと、残りは9人だ。
 ひたすら進むしかない。
 と思っているところへ、ザ・シンフォニーホールの及川浩治と清水和音のベートーヴェンのリサイタルの原稿を送ったため、担当者からメールが送られてきた。
 なんでも、先日の「週刊新潮」の掲示板の記事を読んでくれたそうで、その関連記事を送ってくれたのである。
 まあ、うれしい。
 ひとつの記事が出ると、それを読んでくれた人が連絡をくれ、つながりができる。これがとってもうれしいことなのである。
 Kさん、ありがとうございました。
 原稿が終わってへたへたになっていたけど、少し元気が出ました。
 さて、連休明けは、また気持ちを新たにして頑張らなくっちゃ。頂上は見えてきたしね。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 23:24 | - | -
樫本大進
 先日、樫本大進のインタビューを行い、コンスタンチン・リフシッツとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の最終回にあたる第3弾の話を聞いた。
 第1回は作品30の第6番から第8番で、第2回は第9番「クロイツェル」と第10番という組み合わせだった。
 そしていよいよ最終回の録音は第1番から第5番までの5曲。すでに収録は終えていて、日本にその録音テープを持参していたが、超多忙ゆえ、なかなか聴くことができないと嘆いていた。
 これはCDのライナーノーツを書くことになっているため、大進が録音のオーケーを出してくれないと、デモテープが上がってこない。
 おそらく秋の早い時期にリリース予定が組まれているだろうから、ライナーの原稿締め切りは夏ということになる。
 大進、お願い、早めにオーケー出してね。そうでないと、私はまた締め切りまで短期間しかなくて、アップアップしそうだから(笑)。
 彼はリフシッツとの相性は最初からよかったが、いまやより絆が深まったようで、「コンスタンチンはすばらしい!」と何度も話していた。
 彼らは性格も音楽性もまったく異なるものの、不思議なほど演奏は合う。人間性の違いが丁々発止の音の対話を生み、それが刺激的なデュオになるのかもしれない。
 これまでの2枚とも、ライヴで聴くときとはまた異なる演奏で、ふたりがそのつど新たな演奏を紡ぎ出していることを実感させる。
 今日の写真はインタビュー前の大進(ジャパン・アーツ提供)。私はこの日の最後のインタビュアーだったのだが、大進は写真撮影用にきちんとした格好をしていて、私が最後だとわかると、「ねえ、着替えていい。こういうの着ていると、落ち着かないんだよね。あっ、写真撮影ないの、よかった。じゃ、ふだん着でいいよね」とラフな洋服に変身した。
 彼とはもう長いつきあいゆえ、話し出すと止まらないほどで、大進はいつもにこやかにいろんなことを話してくれる。
 このインタビューは、もちろんライナーも含め、新聞や雑誌やWEBなど、いろんなところに書いて彼のベートーヴェンを紹介したいと思う。
 だから、大進、早くテープちょうだ〜い。

| 親しき友との語らい | 21:58 | - | -
期待されている単行本
 最近、仕事で会う人からほとんど同じことを聞かれる。
「《アーティスト・レシピ》の本、進んでいますか。すごく楽しみにしているんですよ。早く出してくださいね」
 うーん、大変だ。
 これまでいろんな単行本を書いてきたけど、こんなに多くの人が期待してくれることはなかった。やはり、みんなお料理の本だと興味があるのか、食べることが好きなのか。
 とはいえ、担当の編集者から早くしてくれといわれるのならまだしも、まったく別のところから「はよせい、はよせい」と催促されると、なんだか不思議な気分。
 なんでこんなに、みんなから催促されるのかいな、とプレッシャーも感じ、「わかってるわい」と、大声でいいたくなる。でも、いえない(笑)。
 というわけで、中間報告をすると、ようやく50人のうち38人分の原稿を書き終えた。プロローグと30人分とコラム4本はすでに入稿したので、今週中になんとかあと10人分は入稿したいと考えている。
 なあんて、手の内を明かしていいのかな。
 なにはともあれ、前進あるのみ。あれこれ考えずに書くしかない。
 編集のWさんは、「とってもおもしろい」といって励ましてくれるため、そのことばを100パーセント信じてひとりひとりの原稿に集中している。
 さて、もうちょっと頑張ろうっと。
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:44 | - | -
運動不足
 連日、「クラシックはおいしい アーテスト・レシピ」の単行本の原稿に追われている。
 ただし、この間も他の原稿の締め切りがあり、そちらもまにあわせなくてはならない。
 というわけで、ずっとすわりっぱなしゆえ、最近おなかまわりと腰まわりが太ってしまった。
 ある日、ふとジーンズがキツイなと思い、久しぶりに体重計に乗ったら、キャーっ、どうしよう、4キロも太っていた。なんで、なんで、ああ、どうしよう、上半身にはつかず、下半身ばかり…。
 これって、一番みっともない体型じゃない。
 仕事に集中して、とにかく倒れないように、病気にならないように、食べることだけは気を抜かずに、と思っていた結果がこれだ。
 さて、どうしたものか。フィットネスはやめてしまったし、運動不足を解消するための道具はいろいろそろえてあるけど、積んであるだけでいっこうに動かしてないし…。
 まだまだ締め切りは山積みだから、運動している暇はなし。
 でも、夏だから体型の悪さはすぐに現れてしまう。なんとかせにゃ。
 考えてみれば、去年のいまごろからずっと単行本に追い回されてきたっけ。からだにがまんを強いてきたツケがまわったのかもしれない。
 でも、この暑さだと、ワインではなくつい冷えたビールが飲みたくなる。これもいけないのかも。
 ああ、体力維持とダイエットのはざまで揺れるワー。4キロ、4キロ、これを落とさなくては。明日から走ろうかな。いや、こんな暑いなか、急に走ったら、きっと心臓麻痺を起すだろうな。
 とにかく、食べる量を減らすことなく、からだを動かすほうに力を注がなくては。やれやれ、またひとつやることが増えてしまった。
 先日、グレーのぴったりしたコットンのロングワンピースを買ったばかり。いやあ、これ、着られないよー。失敗したかなあ。もっとゆるゆるのサイズを買えばよかったのかも。でも、そうしたら気がゆるんで、もっと下半身にお肉が…。うわー、こわすぎー(笑)。
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:59 | - | -
ミロシュ
 今日は、ミロシュのギターを聴きに王子ホールに出かけた。
 プログラムは、前半がJ.S.バッハの「パルティータ ハ短調 BWV997」、グラナドスの「スペイン舞曲集」より第2曲「オリエンタル」、バリオスの「森に夢見る」という、私が大好きな作品ばかり。
 ミロシュはトークを交え、曲の説明をして演奏に移るという方法をとっていたが、グラナドスはアリシア・デ・ラローチャの演奏をよく聴いていたとか。
 いずれの作品もミロシュの個性である弱音の美しさが際立ち、全編に静謐な空気がただよう。こうしたギターをアットホームなホールで聴くと、まさに親密的な響きに全身が満たされ、至福のときを過ごすことができる。
 後半は新譜「ミロシュ〜ラテンの哀愁」(ユニバーサル)に因み、南米の音楽が次々に登場。なかでも、アルゼンチンのホルヘ・カルドーゾの「ミロンガ」が民族色豊かな色彩で紡がれ、心に深く響いてきた。
 ギターは、こうして指の見える会場で聴くと、感動が新たになる。そのフィンガリングの妙が味わえたのは、アンコールで演奏されたタレガの「アルハンブラの思い出」。これは主旋律とトレモロを同時に演奏せねばならず、親指のメロディと他の指によるトレモロが鮮やかな動きを見せる。
 今日は、そのフィンガリングをたっぷり味わうことができ、さらにグラナダ好きの私は、ミロシュのギターでアルハンブラの散策をしている気分に満たされた。
 なんという至福のひとときだろうか。
 音楽は、イマジネーションを喚起し、旅心を刺激する。ミロシュの演奏で、私はまたたまらなくグラナダに旅をしたくなった。
 来週は、ミロシュのインタビューが組まれている。「あなたのギターは私の旅心に火をつけた」といってみようかな(笑)。
 今日の写真は終演後の楽屋でのミロシュ。実は、私のブログはいつのまにか市民権を得ていて、レコード会社の方たちが「伊熊さんのブログ用の写真撮らなくちゃ。ほらほら、ミロシュ、そこにすわって」といってくれ、ミロシュも「ハイハイ、ブログね」とポーズをとってくれた。
 今日はレコード会社のKさんに「私、いつも伊熊さんのブログで情報を得ているのよ」といわれた。おおっ、これは責任重大、もっと広くアンテナを張り巡らさなくては…。
 レコード会社の方からよく電話がかかってきて、いろんなアーティストのことを聞かれるが、彼らは自社のアーティストのことで手いっぱいで、他社のことまで調べきれないのだろう。
 でも、そのためにはもっといろんなことを調べて書かなくてはいけないのかな。お気楽にやっているから続くので、まあ、なんとかこのくらいで許してくださいな(笑)。

| クラシックを愛す | 23:39 | - | -
ヤン・リシエツキ
 先日、カナダの若手ピアニスト、ヤン・リシエツキのインタビューのため、レコード会社のユニバーサルにいった。
 彼はショパンの「練習曲 作品10&25」の新譜をリリースしたばかり。これらの全曲演奏は、ドイツ・グラモフォンとしてはポリーニの1972年の録音以来の盤になる。
 リシエツキは以前インタビューしたときに、「次の録音はショパンの練習曲に決まっているよ」と話していた。
 そのときに、これらの練習曲は少しだけ選んで弾くのではなく、絶対に全曲を弾くべきだと力説していた。
 その話題から始めると、「そう、だからレコーディングのときも少しずつ止めて演奏するのではなく、ダーッと通して弾いたんだよ。すごく感情が入って、一気に弾くことができた」と自信満々。このインタビューは新聞や雑誌に書き分けをしたいと思っている。
 リシエツキの両親はポーランド人。彼も祖国の血を意識することが多く、特にショパンを愛することがその表れだという。
 リシエツキのショパンは、まだ18歳という年齢にもかかわらず、非常にゆったりとしたテンポでおだやかで、成熟した香りをただよわせている。テクニックに頼ってガンガン飛ばす若手ピアニストのショパンはショパン・コンクールで数多く聴いているが、それらとは一線を画す特有のピアニズム。
 彼は飛び級をするほどの知性の持ち主で、インタビューの答えも当意即妙。ただし、いつも「インタビューにきてくれてありがとう」と、お土産をわたしてくれる心優しい性格。
 今回もまた、珍しいワインのミニボトルをいただいた。
 これはカナダのアイスワイン。とっとも甘くて濃厚で、ふとハンガリーのトカイワインを思い出した。
 今日の写真はインタビュー後のリシエツキと、アイスワイン。
 ヤン、ありがとう。ごちそうさま!!





 
| 美味なるダイアリー | 22:39 | - | -
眼精疲労の特効薬
 毎日パソコンと格闘していると、眼精疲労がひどくなる一方だ。
 こういうときは、近くのおいしいうなぎ屋さんに飛んでいき、蒲焼をいただくことにしている。
 食べ終わると、スーッと目の疲れが取れた感じがするから不思議だ。多分、これは精神的な効用なんでしょうね。
 今日は、蒲焼の前に野菜料理を一品頼んだ。だいこんと水菜とカニの和風サラダで、これが色合いも美しく、味も自然で、とてもおいしかった。
 私はこういうレシピに出合うと、すぐにまねをしたくなる。
 どれどれ、どういう素材で、どういう切り方で、どういう調味料を使っているのかなと、じっくり研究しながら味わうのである。
 今日のサラダはゆず風味のポン酢仕立てで、どうやらこのおいしさはお酢にあると判明した。とてもまろやかで、しかも深い味わいで、自然なお酢の酸っぱさがからだを元気にしてくれる感じだ。
 きっと、はちみつ酢か、上質な米酢か、あるいはどこか地方の名産を使用しているのかもしれない。
 うーん、これはとっても勉強になったゾ(笑)。ぜひ、アレンジしてみようっと。
 というわけで、今日の写真はそのおいしいサラダ。というより、あえものといったほうがいいかもしれない。
 今度、まねした物を作りますからね。

| 美味なるダイアリー | 21:41 | - | -
ハヴィエル・ペリアネス
 スペインのピアニスト、ハヴィエル・ペリアネスには2009年の来日時にインタビューをしたことがある。
 今日再び会うことになり、レコード会社に行くと、「ああ、久しぶり。きみの顔、ちゃんと覚えているよ」と笑顔で迎えてくれた。
 ペリアネスは1978年スペインのウェルバ生まれ。彼の名は、2005年に行われたダニエル・バレンボイムによるテレビのマスター・クラス・プロジェクト“バレンボイム・オン・ベートーヴェン”に参加したことで一躍知られるところとなった。これはNHKで放映されている。
 以後、ペリアネスは国際舞台で幅広く活躍、録音も次々とリリースしている。
 なかでも高い評価を得たのが、2007年にレコーディングしたシューベルトの「4つの即興曲作品90(全曲)、アレグレットD.915、3つの小品D.946」(キングインターナショナル)
 ペリアネスのピアノは美しい弱音と、繊細でエレガンス香る音色が特徴だが、シューベルトの歌心をひそやかに馨しくうたい上げている。
 これまで、モンポウの「ひそやかな音楽(全28曲)、3つの変奏曲」、マヌエル・ブラスコ・デ・ネブラの「ピアノ・ソナタ集」というスペイン作品をリリース。特有のリズムと内なる情熱、民族的な要素を前面に押し出す演奏で、個性的なアルバムを作り上げている。
 その後、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ集」とファリャの「交響的印象《スペインの庭》」や「4つのスペイン小品」などの入った録音を相次いでリリース。
 今日のインタビューでは、スペイン大好き人間の私が結構テンションを上げながらあれこれスペイン作品にまつわることを聞き、ペリアネスもその思いをがっちり受け止めて雄弁に語ってくれた。
 このインタビューは次号の「intoxicate」に掲載される予定である。
 もっとも興味深かったのは、ピアニストがよくスペイン作品に内包される特有のリズムが苦手だというため、それをどう表現したらいいか聞いたときのこと。
 ペリアネスはリズムの出だし、間のとり方、浮き立つような表現、舞踊の要素、フラメンコの精神、民族音楽の取り入れ方などを具体的に説明してくれ、椅子の木の部分をこぶしでたたいて実例を示したり、うたったりして「こういう感じにね」と教えてくれた。
 ああ、スペインの空気がどんどんただよってくる〜。なんと幸せな時間なのだろう。
 ペリアネスは私のスペイン好きを察し、次回会うときはペリアネスが日本語で、私がスペイン語で覚えたことばを交換し合おうと提案。ヒエーッ、これはまいったゾ。あいさつしか知らないもんね。猛勉強しなくっちゃ(笑)。
 彼は今後も録音予定がびっしり詰まっていて、次のリリースはショパンとドビュッシーの類似性と共通項を考慮したアルバムで、その次はメンデルスゾーンの「無言歌」を中心とした選曲になるそうだ。
 次回の来日はいつだろうか。ヒヤヒヤものだワ。
 今日の写真は、インタビュー後のリラックスした表情。インタビューが終わって「グラシアス」といったら、即座に「アリガトゴザイマス」と返ってきた。すでに語学交換が始まってしまった(笑)。


 
| アーティスト・クローズアップ | 20:57 | - | -
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