Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ハイリゲンシュタットの遺書
 以前もベートーヴェンが遺書を書いたハイリゲンシュタットの家を訪れたことがあるが、久しぶりに訪れると、また新たな感慨があった。
 何より資料が充実していて、遺書の全文のコピーが売られていたため、それを手に入れた。いろんな言語に訳され、もちろん日本語も付いている。
 これを読むと、本当に胸が痛くなる。こんなにも苦難の人生を歩み、胸の内を吐露した後、再び生きる勇気を得たことに改めて感じ入る。
 今回の旅で得た大きな収穫は、悩みの克服である。
 人は日々、さまざまなストレスにさらされ、悩みを抱えて生きている。しかし、ベートーヴェンの底知れぬ深い苦悩にくらべれば、私の悩みなどくらべものにならない。そう、こんなことでへこたれてたまるか、という気持ちになったのである。
 ベートーヴェンは音楽を通して世界中の人々に勇気を与えているが、まさにその生きざまに触れ、神髄を感じ、力を与えられた感じがする。
 さて、レイアウトも全ページ出てきたし、集中して仕事をしなくっちゃ。
 今日の写真は、「ハイリゲンシュタットの遺書」のコピー。身につまされます…。


| 麗しき旅の記憶 | 21:16 | - | -
ウィーンの蜂蜜
 いつも海外出張にいくと、必ず朝食に食べる物がある。食べるというより、飲むといった方がいいかもしれない。
 私は紅茶党なので、ホテルの朝食では必ず紅茶に蜂蜜を入れる。
 今回、ウィーンのホテルで、珍しいパックに入った蜂蜜を見つけた。半分に折ると、真ん中から蜂蜜が出てくるという、実に合理的なパッケージである。
 これは手も汚れないし、スーッと出てくるスグレモノ。毎日、これが楽しくて仕方がなかった。ちょっと薄い場合は、2個使ってしまう。携帯にも便利で、いくつか拝借してしまった(笑)。
 蜂蜜は、疲れたからだにもいいし、乾燥しているヨーロッパの空気ではのどがカラカラするため、必需品である。しかも、ほんわかいい気分になる。
 こういう旅先ならではのグッズを探すのも、また楽しみのひとつだ。
 今日の写真は、その蜂蜜パック。こういうの、日本にもあるといいなあ。

| 美味なるダイアリー | 18:17 | - | -
ベートーヴェン特集の入稿日
 今夜、ベートーヴェン特集のラフレイアウトが届き、明日の午前中にデザイナーとの打ち合わせによって、編集部から具体的な文字数が送られてくることになった。
 さて、すでに臨戦態勢である。ラフレイアウトをじっくりとながめながら、どのページをどう書き進めるか、頭のなかは飽和状態だ。
 こういうときは、ほんの少しの時間でも、なごめる物がほしい。
 というわけで、今回ベートーヴェンのさまざまな家を巡ったなかで出会った、ベートーヴェン人形を取り上げたい。
「これがベートーヴェン?」と思う人形も結構あったが、私が気に入ったのはこのふたつ。似ているかどうかは問題ではなく、見た途端にクスッと笑えたから。
 ベートーヴェンは似顔絵や銅像やグッズになりやすい顔のようで、あちこちで多種多様なベートーヴェンに出会った。
 こうしたぬいぐるみも種類が多く、それぞれ工夫が凝らされていて楽しい。
 このふたつの人形の表情、いかがでしょうか。ほんわかしていて、癒されるでしょう。




 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:32 | - | -
ホタテのソテー、サラダ添え
 今回の出張では、さまざまな国のお料理をいただいたが、最後にボンのイタリアン・レストランで食べた「ホタテのソテー、サラダ添え」がとても美しい盛り付けと自然な味わいで印象に残った。
 旧市街のホテルのすぐそばに位置するお店で、入口はそう広くないが、中に入ると結構奥が広い感じのお店だった。
 いろんなメニューが並んでいたなかで、私が選んだのはホタテ。ウィーンもボンもお肉料理が多いため、最後は海の幸にしてみた。
 これが大正解。さっと焼いて、マンゴーのソースがからめてある。サラダは新鮮なルッコラが目いっぱい。ドレッシングも優しい味わいに仕上がっていた。
 旅では、からだが疲れてくると、あっさりした物が食べたくなる。その最後にホタテというのも、ちょっとオツでしょ(笑)。
 今日の写真は、キュートな盛り付けのひと皿。味もいいけど、この愛らしい色合いと、絵画のような盛り付けに、心が癒される思いがした。
 今度ぜひ、まねしてみようっと。

| 美味なるダイアリー | 21:37 | - | -
「家庭画報」新年号
 ようやくウィーン&ボンの出張から戻り、いまは体調回復に努めている。
 今回の取材は「家庭画報」の2015年新年号にあたり、12月1日発売の号である。「ベートーヴェン」の特集は第1特集で、カラー全30ページ。それに昨年のウィーン・フィル特集のときと同様にCDが付録に付くため、その解説も書くことになる。
 週明けにラフレイアウトが上がり、その2日後にレイアウトが出来、11月2日にはすべての原稿を入稿しなければならない。
 そのためには体調を万全にし、集中力を保てるようにし、原稿に一心不乱に取り組むことが必要となる。いったいどうなることやら…。ページ数を考えただけで、目がまわりそうになるが、ここまできたらやるっきゃない。
 今回の旅は、本当に多くの発見があった。
 これまでのベートーヴェン観が変わったり、驚きがあったり、こんなにも苦難の人生だったのかと改めて気付かされたり、オリジナルの自筆譜に心躍る思いを抱いたり、手紙の筆致に素顔を垣間見る気持ちにとらわれたり、豊かな自然をこよなく愛す気持ちに共感したり、残された家の隅々に存在を感じたり、あまりにも過酷な人生とその奥に宿る力強い精神につい涙がこぼれそうになったりと、ベートーヴェンとともにあった日々だった。
 実は、ホームページのリニューアルのフロントページ写真を撮ろうと思っていたのだが、やはり大好きなハイリゲンシュタットのベートーヴェンの散歩道と、その一番奥にある像を組み合わせたいという結論にいたった。
 その2枚の写真をいち早く紹介しちゃいま〜す。
 まずは「家庭画報」の原稿を最優先し、その後少しずつ写真とそのときのベートーヴェンの様子を綴っていきたいと思っている。お楽しみに〜。






 
 
 
| 麗しき旅の記憶 | 22:39 | - | -
ネルソン・フレイレ
 ようやくすべての原稿が終わり、旅支度に取り掛かることができた。
 しかし、まだやることが山ほどあって、心ここにあらず状態。きっと何かを入れ忘れているに違いないと思うと、気ばかり焦り、きちんと用意ができない。
 本当は、もっと余裕を見て準備をすれはこんなことにはならないのだろうが、どうしても時間がなくてできなかった。
 14日はサントリーホールにワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団のコンサートを聴きにいき、すばらしい演奏にいまだ感動冷めやらない。
 とりわけ、ブラームスのピアノ協奏曲のソリストを務めたネルソン・フレイレが印象深かった。
 そして翌日のインタビューではフレイレにいろんな話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができた。このインタビューは「CDジャーナル」に書く予定になっている。
 オーケストラの演奏によるショスタコーヴィチの交響曲第8番も、圧倒的な迫力と存在感のある演奏で、ショスタコーヴィチの作品に込められた悲劇性、暗澹たる様相、戦争の最中に書かれた重く暗い空気が全編をおおい、それらをゲルギエフとオーケストラは命を賭けて演奏しているような緊迫感をただよわせた。
 この公演評は公明新聞に書くことになっていたため、帰宅してからすぐに原稿を書き上げた。
 そんなこんなで、ドタバタとしているうちに出かける日が近づいてしまった。明日は午前中の出発ゆえ、朝早く家を出なくてはならない。
 何か忘れ物をしている気がするが、いまは頭のなかが飽和状態で集中力がなく、トランクの中身に気がいかない。ホント、こういう時間に追われているのって、嫌よねえ。
 といいながら、あるところまでいくと、「エーイ、あとはなんとかなる」と割り切ってしまうのがいつもの私のパターン。
 それでは、行ってきま〜す。いっぱい写真も撮ってきますよ〜。
 今日の写真は、インタビュー中のフレイレ。短時間ながら、すごく内容が濃いインタビューだった。それはまたゆっくり紹介します。
 写真は、私が以前フレイレが犬と猫を飼っていて、そのワンちゃんたちがフレイレのピアノに静かに耳を傾けるという話を聞いたのを思い出して、その後彼らは元気?と聞いたら、スマホでワンちゃんとニャンコの画像を探し始めてしまった。ようやく見つかって、すごくかわいい様子を見せてくれたのだが、とにかくこの話になると一気に話が盛り上がり、時間がどんどん過ぎてしまった。
 その話はいずれまた…。

| アーティスト・クローズアップ | 22:58 | - | -
ウィーン&ボン出張の日程
 先日も書いたことだが、ウィーン&ボン出張の日程に関し、詳細が決まった。
 10月17日に出発し、24日に帰国することになった。当初より取材が一日短くなり、8日間という日程である。
 すでに出張のお知らせをした雑誌や新聞、マネージメント、レコード会社、ホール関係の担当者に原稿を出発前に入稿することを約束しているため、その入稿をひとつずつこなしている。
 ただし、あまりにもデスクワークが多すぎ、パソコンに縛り付けられているため、腰痛がまたぶり返してしまった。
 いろんな人から教えてもらった腰痛改善体操をしているけど、いっこうによくならない。きっと原稿を書くのをやめれば、治るんだろうな。
 でも、そういうわけにはいかないため、だましだまし続けている。本当に困ったものだ。
 そんな折、ロジャー・フェデラーが上海マスターズ大会で初優勝を飾った。フランスのジル・シモンと決勝で対戦し、7-6、7-6というタイブレークを2度制して、マスターズ1000大会のゴールデン・マスターズ達成まであとふたつと迫った。残りはモンテカルロとローマだけである。
 昨日は準決勝で中国での連勝を続けているセルビアの世界No.1、ノバク・ジョコビッチを破り、彼の連勝を28で止めた。
 昨日の試合があまりにも緊迫したものだったため、今日のフェデラーは序盤からなんだか集中力を欠いた感じで、ミスが多かった。またもやハラハラドキドキしたが、なんとか1セットを取り、2セット目も切り抜けた。
 試合後、大声を上げて腕を突き上げた姿を見て、ようやく上海で勝利することの安堵感と、ストレスからの開放感を強く感じさせた。
 というのは、この大会のオフィシャルスポンサーはローレックス。フェデラーとスポンサー契約を結んでいる企業だから、なんとしても優勝したかったに違いない。
 さて、また仕事に戻った。
 今日は来年2月から3月にかけて来日し、すみだトリフォニーホールでプロコフィエフの「戦争ソナタ」3曲を演奏するイェフィム・ブロンフマンのホール用の原稿を書き、同様に音楽事務所用のエサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニー管弦楽団と共演してチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏する原稿を仕上げた。
 次いで、11月に来日するダン・タイ・ソンのプログラムの原稿を書き、松田華音の来年1月のCD発売記念デビュー・リサイタルのチラシの原稿を書いた。
 やはり、これだけ原稿に集中していると、腰にきますねえ。フェデラーの試合を見ているときだけは痛みを忘れるけど、すぐにまた最悪の状態に戻る。
 まだまだ出発前にやらなくてはならない仕事がたまっているのに、体調が悪いとスローペースになっていかんなあ。
 さて、もう今日はこの辺で店じまいとしますか(笑)。
| 麗しき旅の記憶 | 22:27 | - | -
すだち味噌
 みずみずしいすだちが手に入ったため、すだち味噌を作ってみた。
 いつもはゆずで作るゆず味噌が好きなのだが、すだちも香りがよく、同じようにふろふき大根や里芋の含め煮に添えるとおいしい。
 一応作りやすい分量として、味噌100CC(2分の1カップ)、みりんと酒各大さじ1、蜂蜜大さじ2を鍋にかけて弱火でゆっくり混ぜる。
 粗熱が取れたら、すだち1〜2個のしぼり汁を混ぜて出来上がり。
 
 私はお砂糖は使わず、蜂蜜を入れている。これは味がやわらかくなるためだ。お味噌は、異なる種類の物を2種類を混ぜて使用している。
 こういう物があると、野菜がおいしく食べられるため、ごはんもおいしくなる。
 今日の写真は、出来上がったばかりのすだち味噌。もっと酸っぱい味が好きな人は、最後にもう少しすだちを絞ると美味。
 秋はおいしい物がたくさん登場するから、とてもうれしい。食卓も豊かになる感じがする。
 さて、何に添えようかな…。

| 美味なるダイアリー | 22:40 | - | -
出張前の仕事
 出張まであと1週間となり、それまでに仕上げなくてはならない原稿を書き出し、順に入稿していこうと思っている。
 早いもので、もうクリスマスに聴く音楽の原稿や、来年のコンサートの公演チラシ(今冬チケット発売)の原稿などがあり、年末が近いことを意識させられる。
 そんなあわただしい時期に、テニスのATPマスターズの上海大会が開かれているため、それもテレビ観戦しなくてはならない。
 こういうときには、まずは体力作りと思い、行きつけのお肉屋さんと八百屋さんを回っていろんな素材を仕入れ、ロールキャベツ、里芋のお煮しめ、具だくさんのミネストローネ、さつまいもとかぼちゃの天ぷら、ふろふき大根などを作っておいた。
 いろんなお料理がそろっていると、ひとまず安心する。少しだけ何かを付け加えれば、さっと短時間で食事ができるからだ。
 さて、今日の原稿は一応終わったため、これからロジャー・フェデラーの応援をしなくちゃ。昨日はとんでもない一戦で、薄氷を踏むような思いだった。
 ようやく初戦勝利を果たしたのだから、今日はなんとか楽に勝ってほしいものである。ハラハラドキドキ、本当に心臓に悪いから(笑)。
 
 
 
| 日々つづれ織り | 22:05 | - | -
ピエール=ロラン・エマール
 今日は、紀尾井ホールにピエール=ロラン・エマールのリサイタルを聴きにいった。
 プログラムは、録音をリリースしたばかりのJ.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」。
 すばらしく心に響く演奏で、録音を聴いたときもそうだったが、心身が浄化する思いにとらわれた。
 終演後、楽屋を訪ねてエマールにその気持ちを伝えると、「バッハのおかげです。バッハがそういう気持ちにさせてくれたんですね」と温かいまなざしでいった。
 これを聞き、より感動が深くなった。
 帰宅後、すぐに「モーストリー・クラシック」の公演評を書き、それからあちこちからきていたメールの返事を送ったら、もうこんな時間になってしまった。
 また時期を見て、エマールの演奏についてはじっくり書きたいと思う。
 あまりにも壮麗で光輝で深遠なバッハに触れ、まさに神の音楽を聴いた感じ。ああ、今夜はいい夢が見られそう(笑)。
| クラシックを愛す | 23:31 | - | -
デュオ・ガッザーナ
 ヴァイオリニストは常に自分と音楽性、人間性が合うピアニストを探しているが、姉妹だったら問題はすべて解決、自分の目指す音楽を存分に発揮することができる。
 イタリア出身のデュオ・ガッザーナは、ヴァイオリンのナターシャ・ガッザーナ(妹)とピアノのラファエラ・ガッザーナ(姉)のデュオ。公式なデビュー・コンサートは1990年代中頃だが、幼いころからずっと一緒に演奏してきた。
 今日は、そんなふたりのミニ・リサイタル&トーク・イベントがHAKUJU HALLで開催され、その後インタビューを行った。
 彼女たちは2011年にECMレーベルからデビュー・アルバム「Five Pieces」をリリースし、2014年3月にはセカンド・アルバム「プーランク、ウォルトン、ダルラピッコラ、シュニトケ、シルヴェストロフ作品集」をリリースしている。
 今日はそのアルバムからシュニトケの「古い様式による組曲」から第3曲「メヌエット」と第4曲「フーガ」、シルヴェストロフの「J.S.Bへのオマージュ」、プーランクの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」から第3楽章が演奏された。
 長年、姉妹で共演しているよさというのは、まさにこういう演奏をいうのだろう。あうんの呼吸で、すべてがごく自然に流れていく。
 インタビューでも、お互いを本当に理解し、信頼しあっている様子が伝わってきた。
 現在はラファエラがベルリンに住み、ナターシャはフィレンツェにいるそうだが、ひと月のうち20日は別々で10日間は一緒に演奏しているという。
 姉妹といわれなければわからないほど顔も性格も異なり、それがお互いを補い合ったり、異なる行動をしたりというメリットにつながっているそうだ。
「私たち、本当にキャラクターが違うの。でも、その個性の違いが音楽ではいい結果を生み出す。他の人との共演は考えられないわね」
 彼女たちはスイスで学び、日本の歴史や文化に深い興味を抱き、読書が趣味で、さまざまな言語にも挑戦している。
 今日のインタビューはヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書く予定にしている。
 写真は、演奏風景とインタビュー後のショット。向かって左がラファエラ、右がナターシャ。ラファエラが母親似で、ナターシャが父親似だという。ホント、似ていないよねえ(笑)。声や話し方もまったく違うんですよ。でも、みずみずしく推進力にあふれた演奏は、同質のものがある。





| アーティスト・クローズアップ | 23:36 | - | -
HPのリニューアル
 真夏にデザイン会社の方たちと打ち合わせをし、ホームページのリニューアルを行うはずが、まったく進んでいない。私のやるべきことが進まず、頓挫しているのである。
 いま抱えている仕事を早く終わらせ、自分の担当すべきところに取り掛からなくてはならないのだが、まったく時間的に余裕がない。
 今日も、辻井伸行の2015年初頭のコンサートのチラシ原稿を書き、そのあとザ・シンフォニーホールのチョン・キョンファ&ケヴィン・ケナーのリサイタルの原稿を仕上げ、カード誌「てんとう虫」の東儀秀樹のインタビュー原稿をようやく書き終えたら、もう夜になってしまった。
 こういう日が続き、どうしてもHPのリニューアルに手が回らない。困ったもんだ。
 これだけパソコンに向かって集中して原稿を書いていると、眼精疲労がひどく、もう目が拒否してこれ以上はダメである。
 さて、どうしたものか。
 出張前に、なんとかデザイン会社にある程度の形になったものを送っていきたいと思っているのに、気ばかり焦って無理。
 どうしてこう時間がたりないのか、なんとか考え直さなくては…。
 

| 日々つづれ織り | 23:11 | - | -
ニコライ・ホジャイノフ
 8月22日にインタビューをしたロシアの若手ピアニスト、ニコライ・ホジャイノフの記事が、ヤマハのWEB「ピアニスト・ラウンジ」の「明日を担うピアニスト達」のコーナーにアップされた。
 ホジャイノフには来日ごとに話を聞いているが、徐々に雄弁になり、最近は作品論が多くなってきた。
 今回の内容は、自身のプログラムをどのように構成するかに焦点が当てられている。しかも、非常に熱心に語ってくれた。
 ぜひ、記事をクリックしてみてくださいな。
| 親しき友との語らい | 22:12 | - | -
海老彰子
 ピアニストの海老彰子とは、とても話が合う。
 話が合うなどといっては、本当は失礼なのかもしれないが、以前からインタビューするごとに、音楽談義をするごとに、日常会話をするごとに、話が合うという感じがするのである。
 今日は、2015年11月から12月にかけて行われる、第9回浜松国際ピアノコンクールの審査委員長を務める海老彰子と対談を行うため、池袋のスタジオに出かけた。浜松市文化振興財団の情報誌「HCF HAMAMATSU CULTURAL FOUNDATION」のための対談である。
 コンクールの事務局の方たちから、「今回は海老先生へのインタビューではなく、伊熊さんとの対談という形にしたいんです。こういう形式は初めてで、新しい試みです」
 事前にそういわれ、私の写真も掲載されるという。
 通常、インタビューの場合、インタビュアーの写真は必要ない。アーティストだけが写真撮影に応じるという形である。でも、対談となると、ふたりの写真が必要となるわけだ。
 さて、何を着ていったらいいのだろうか。メイクもきちんとしなくちゃ。
 いろんなことを考え、いよいよ対談に臨んだ。
 だが、始まってしまえば、私は話に集中するため、写真を撮られていることはあまり気にならなくなった。そして海老彰子からコンクールの準備段階の様子、現在の状況、来年までのプロセスなどを聞き、それに自分の考えを少しずつ加えていった。
 彼女は2015年1月16日に、コンクールイヤーの幕開けとしてアクトシティ浜松中ホールでピアノ・リサイタルを行う。
 シューマンの「クライスレリアーナ」、ドビュッシーの前奏曲集第1巻より、ラヴェルの「夜のガスパール」というプログラムである。
 これはホールが誇るカワイSK-EXとスタインウェイD-274とヤマハCFXの3台のコンサートピアノを使用する演奏会で、それぞれのピアノから異なる音色を引き出す奏法、選曲の妙が味わえるという趣向だ。
 対談が終わり、駅まで歩く間もずっと海老彰子と話が続き、さまざまな話題に花が咲いた。
 2015年は、ビッグな国際コンクールが重なる年。浜松国際ピアノコンクールには、どんな参加者が集まるだろうか。
 3年に一度とはいえ、早いもので次回はもう約1年後に迫っている。これからいろんな形でコンクールを紹介していきたいと思う。
 今日の写真は対談後の海老彰子。スタジオの背後に緑が見えたため、それをバックにした。

| 親しき友との語らい | 22:49 | - | -
ピエール=ロラン・エマール
 フランスの名手と称されるピアニスト、ピエール=ロラン・エマールのリサイタルを聴くと、いつも心が浮遊し、異次元の世界へと運ばれ、日常の雑事から離脱していくことに気づく。
 聴き進むほどに心身が浄化されていき、至福の時間を過ごすことができるのである。
 もちろん、演奏は緊迫感にあふれ、類まれなる集中力に富み、一瞬たりとも耳を離すことができない内容の濃いものだが、テンポもリズムも旋律のうたわせ方も、すべてがごく自然で実に心地よい。
 今日はそのエマールにインタビューするため、レコード会社に出向いた。
 彼は2008年にJ.S.バッハの「フーガの技法」(ユニバーサル)をリリースして大きな話題となったが、新譜はバッハの第2弾にあたる「平均律クラヴィーア曲集第1巻」である。この録音のために7カ月間サバティカルをとり、集中して練習に取り組み、バッハと真摯に対峙したという。
「コンサートをしながら、世界中を回りながらこの作品を練習することは不可能だと思ったのです。もちろん学生のころから勉強はしていましたが、その後の人生経験、ピアニストとしての積み重ねがあり、ようやくいま自分のなかで録音できると感じたのです」
 エマールはステージでの緊迫感とは異なり、素顔はとてもおだやかでゆったりと話し、知的でエレガントである。
 私は聞きたいことがあまりにも多くありすぎて、次から次へと話題を変え、エマールのあらゆる面を引き出そうとしたが、彼はひとつずつの質問に熱心に耳を傾け、思慮深い答えを戻してくれた。
 このインタビューは、次号の「日経新聞」とヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書こうと思っている。
 エマールは、作曲家のメシアンとの絆が深い。私もメシアンに一度だけインタビューをしたことがあるため、メシアンに関してもあれこれ聞いた。
 さらに今回の来日公演は、10月6日(紀尾井ホール)が「カーターへのオマージュ(室内楽コンサート)」と題されたエリオット・カーター(1908〜2012)の作品を取り上げたプログラムで、10月8日(同ホール)は「バッハとヴォヤージュ(ピアノ・リサイタル)」となっている。
「私は古い音楽と新しい音楽の両方を愛しているのです。この両面がずっと私の人生を形成してきました」
 エマールの話し方は、その演奏を連想させる。静かな口調とおだやかなリズムが全体を支配し、よどみなく流れていく。ひとつひとつのことばに無駄がなく、しかも相手が理解しやすいように、難解な言い回しや比喩などは極力避け、あくまでも平明。だが、そのことばは心にゆっくりと染み入り、インパクトが強く、忘れがたい印象をもたらす。
 目の表情も彼の人間性をよく表していて、優しく温かい光を放ち、包容力の大きさを感じさせる。
 エマールは、バッハはとても大切な作曲家で、いまだからこそ弾くことができるという。時間をかけ、じっくりと練り上げてきたからと。
 これからしばらくは、また現代の作曲家の新作演奏が続くそうだ。
 彼と話していたら、私の脳裏にはメシアンの姿、バッハが「平均律」を書いたワイマールやケーテンの町などが蘇り、さらにエマールが19歳で加わったという現代音楽の精鋭グループ、アンサンブル・アンテルコンタンポラン(昨年パリで取材した)の人たちの顔までもが浮かんできた。
 エマールとは、そうした相手の想像力を強く喚起する人のようだ。帰路に着く途中も、そしていまも、私の頭のなかはエマールの話が渦巻いている。演奏も感動が長く続くが、話術も同様。
 でも、本人はけっして声高に話しているわけでも、何かを強調するわけでもなく、流れる水のようにさらりとしている。なんとも不思議な魅力を備えた人である。
 今日の写真はインタビュー後の1枚。ねっ、おだやかな笑顔でしょ。


 
| アーティスト・クローズアップ | 23:12 | - | -
ウィーン&ボン出張
 いよいよ10月に入り、今年も残すところ3カ月となった。今月は女性誌の取材で、ウィーンとボンに出張することになっている。いまわかっている段階では、17日出発、25日帰国の予定だ。
 出張が入ると、留守中の原稿をその前に入稿していく必要があり、スケジュールがすべて前倒しとなる。
 一応、月末入稿のCD評などは帰国してから新譜を聴いて書くことになるため、それらは除外できる。
 あとは、連載と単発の原稿をどうやりくりするかである。
 まあ、いつものことだから、気負わず焦らず、自分なりのペースでやっていくしかない。なあんて、のんきなことをいっているのもいまのうちで、10日過ぎあたりからねじり鉢巻きになりそう。
 そういえば、トランクが壊れてしまったから、新しい物を買わなくてはならない。きっと向こうはもう寒いだろうから、風邪薬やのど飴もいつもの物をそろえなくちゃ。取材の下調べも十分にしなくてはならないし、やることは目白押しだ。
 16日までにすべてを終わらせようと思っているが、考えてみればそんなに猶予はなく、あっというまにきてしまうのではなだろうか。
 仕事机の前にメモを貼ってひとつずつこなしていく、といういつもの私なりの方法をとらなくっちゃ…。さあ、急げ、急げ、と自分にハッパをかけて(笑)。
 
 
 
| 麗しき旅の記憶 | 23:06 | - | -
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