Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

セドリック・ティベルギアン
 パリ音楽院出身で、1998年のロン=ティボー国際コンクールで優勝の栄冠に輝き、合わせて5つの特別賞も受賞したピアニスト、セドリック・ティベルギアンは、ヴァイオリニストのアリーナ・イブラギモヴァと組んでヴァイオリン・ソナタを数多く演奏している。
 明日から3日間、王子ホールでふたりのデュオが行われ、今回はモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(全5回)の3回が予定されている。
 それに先駆け、今日はヤマハの銀座店のアーティストサービスの部屋で、セドリックにインタビューを行った。
 朝10時からのインタビューで、彼はアリーナとともに11時から練習に入るという。その前の1時間をもらったわけだが、部屋を訪れるとアリーナもいて、以前インタビューしたのを覚えていてくれた。
 さて、セドリックへのインタビューは、このモーツァルトの来年の2回、2016年3月24日と、25日の第4回と第5回に向けての内容となった。
 彼はひとつの質問にさまざまなことばを尽くしてじっくりと答えてくれ、モーツァルトのシリーズの前に行ったベートーヴェンやシューベルトのシリーズのこと、アリーナとの出会いのこと、ソリストとしての活動、子ども時代のピアノとのつきあい、室内楽と協奏曲が好きなことなど、多くを語ってくれた。
 もっとも印象的だったのは、何かひとつの作品の楽譜を見始めると、早く達成したいという気持ちが募り、初見がきくため、あっというまに最後まで弾き通してしまうといったことだ。
「昔からこの性格は変わらず、いつも何か新しい作品に出合うと、早く早く全部弾きたいと思ってしまうんです。最後まで弾かないと、気が収まらないんですよね」
 こう笑いながら話すが、この才能と性格、初見の早さは、音楽家にとってとても重要なことであり、特質である。
 セドリックの子ども時代の話もとてもおもしろく、こうしたいわゆる秘話は、インタビュー記事でどんどん紹介していきたいと思う。ちなみに、今回のインタビューは、HPのリニューアル後のインタビューページに掲載する予定である。
 今日の写真は、おだやかな笑みを見せながらインタビューに応じるセドリック・ティベルギアン。彼のピアノは、美しい弱音が最大の特徴。その弱音は、一度聴いたら、忘れられないインパクトの強さ。「弱音は、聴き手の集中力を促す」と語っていた。


 
 
| アーティスト・クローズアップ | 21:35 | - | -
ハイティンク指揮ロンドン交響楽団
 昨日は、ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団のコンサートを聴きにサントリーホールに行った。
 ハイティンクは現在86歳だが、かくしゃくたる姿で登場し、ロンドン響とは「特別な何か」で結ばれているといわれるように、その絆の深さを存分に披露した。
 まず、第1曲目は私がこよなく愛すマレイ・ペライアをソリストに迎えたモーツァルトのピアノ協奏曲第24番。ペライアのえもいわれぬ美しく、情感豊かで、たっぷりとうたうピアノが全編にあふれ、ピアノとオーケストラの音の対話が濃密で、モーツァルトのシンプルでかろやかな美質が存分に堪能できた。
 後半は、マーラーの交響曲第4番。こういうプログラムだと、男性ファンが多くホールに詰めかける。この夜も、マーラーを聴きにきたという表情をした男性が、ホールを満たしていた。今回のロンドン響のプログラムは、ブルックナーの交響曲第7番やブラームスの交響曲第1番が組まれている日がある。きっと、こうした日も、シンフォニー好きの男性が駆けつけるのではないだろうか。
 ロンドン交響楽団は、弦楽器が非常に精緻で精確で流麗。管楽器の高度な技巧も際立ち、まさにマーラーの交響曲第4番の交響的歌曲という表現形態にぴったりである。
 今回のソプラノは、アンナ・ルチア・リヒター。ケルン大聖堂少女聖歌隊でうたっていたという経歴の持ち主で、2011年のシューマン・コンクールで優勝を果たしている。
 とても浸透力の強い歌声で、弱音でもホールの隅々までしっとりと響いていく。マーラーの交響曲第4番を得意としているようで、ハイティンクとはこれまでも共演している。
 ハイティンクはこれまでさまざまなオーケストラと来日しているが、礼儀正しく静かに聴いてくれる日本の聴衆と、日本食が大好きだそうだ。そしてプログラムのインタビューのなかで、「マーラーの交響曲第4番は軽くてシンプルで、がなり立てるところが一番少ない作品だと思います」「私ぐらいの歳の指揮者は、ブルックナーに関わり合うことが多くなります。特に気に入っているのが第7番です」と語っている(インタビュー 下田季美子)。
 ペライアの緻密でまろやかで内省的なモーツァルトと、ハイティンクの円熟した実直なタクトによるマーラー。交響曲第4番は非常に長い作品ゆえ、終演は21時をはるかに回っていたが、ほとんどの聴衆が偉大なる指揮者を称え、何度も何度もステージに呼び出していた。
 この日はツアーの初日。今後、30日(ミューザ川崎シンフォニーホール)、10月1日(NHKホール)、3日(京都コンサートホール)、5日(東京文化会館)他が組まれている。
| クラシックを愛す | 22:53 | - | -
フジコ・ヘミング
 今日は、久しぶりにフジコ・ヘミングに会って、3時間ほど話をした。
 フジコさんに会うのは、本当に久しぶりで、2013年2月にパリでリサイタルを聴いて以来のことになる。
 いま、彼女は演奏会のスケジュールがぎっしり。日本公演も数多いが、ヨーロッパでも各地でコンサートを行っている。
「今度、ブラジルや南米各地に弾きに行くのよ。私は南米の人たちが大好きなの。みんな本当に陽気で、屈託がない。幸せそうな顔をしているでしょ」
 フジコさんはアメリカにも拠点があるから、南米ツアーは、アメリカから出かけて行くことになる。
 近況を聞いたり、今後のスケジュールを聞いたりしたが、ほとんど自由に話していて、とても元気そうだった。
「私ね、お医者さんがいうには、血液がとても若いんですって。ベジタリアンだから、野菜をたくさん食べているでしょう。それがいいのね」
 最近撮った写真もたくさんもってきてくれ、「これ、あなたに全部あげるワ」と、写真とDVDとCDももらってしまった。
 フジコさんとは、いつもFAXのやりとりをしている。東京から、パリから、彼女はよくFAXを送ってくれる。もちろん、そういうときの内容は記事にできるものではなく、プライヴェートな内容だが、特有の踊るような文字が印象だ。
「次は12月に帰国したときに会いましょうね」
 このことばを残して、彼女はバイバイと手を振った。
 今日の写真は、おいしそうに紫煙をくゆらすフジコさん。彼女、本当にタバコが似合うよねえ。

| 親しき友との語らい | 23:06 | - | -
ヴィルサラーゼ&ブッフビンダー
 心にしみじみと響いてくるピアノを聴かせてくれるベテラン・ピアニストが、今冬から来春にかけて来日し、すみだトリフォニーホールでリサイタルを開く。
 エリソ・ヴィルサラーゼ(11月21日)と、ルドルフ・ブッフビンダー(2016年3月4日)のふたりである。
 実は、このふたりにアルド・チッコリーニを加えた3人がグレイト・ピアニスト・シリーズに組まれていたが、チッコリーニは2015年2月に89歳で急逝したため、演奏はかなわぬこととなってしまった。
 ヴィルサラーゼは2014年、ブッフビンダーは2012年に同ホールで圧倒的な存在感を放つ演奏を披露し、その印象はいまだ心の奥に深く刻み込まれている。
 このリサイタル・シリーズのチラシ裏面の原稿を書いたため、ずいぶん前からふたりの演奏会に期待が高まっていた。
 ヴィルサラーゼもブッフビンダーも、演奏同様インタビューでも真摯で純粋で前向きな姿勢を崩さない。そしてふたりに共通しているのは、「常に新たな演奏をすること」。長年弾き慣れた作品でも、まったく新しい作品と対峙するような姿勢で演奏に臨むという。
 今回、ヴィルサラーゼはモーツァルトのピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」、第13番、ロンド イ短調、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番「熱情」、そして得意とするシューマンの「謝肉祭」をプログラムに組んでいる。
 一方、ブッフビンダーはJ.S.バッハのイギリス組曲第3番、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、そして待望のシューベルトのピアノ・ソナタ第21番が演奏される予定だ。
 いずれもピアノ好きにはたまらない選曲。きっと今回も、感動のあまり、終演後しばらく席を立てない状況に陥るのではないだろうか。
 今日の写真は、その来日公演のチラシ。これらの日は、何がなんでも空けておかなくちゃ…。


 
| 情報・特急便 | 18:13 | - | -
トマトジャム
 昨日、ホームページのリニューアルを担当してくれるデザイナーとの打ち合わせに、1年間のロンドン語学留学を終えたOさんが加わってくれた。
 ひとまわりもふたまわりも大きくなった彼女、1年があたかも5年間のように感じられたというほど、充実した日々だったようだ。
 そのOさんが、私のスペイン好きを覚えていてくれ、お土産にセビーリャ製のトマトジャムを買ってきてくれた。
 トマトの種類が豊富で、トマトをいろんな形で食べるスペイン人は、トマトジャムも大好きなようだ。これはタルトのフィリングにしたり、サラダのドレッシングにしたり、ヨーグルトに入れたりと、さまざまな使い方ができる。とりわけ、カタルーニャ州では愛されている。
 以前、ホセ・カレーラスに聞いたことだが、一番の好物はトーストしたバゲットににんにくと完熟トマトをすり込み、オリーブオイルと塩少々をかけるパン・コン・トマテだそうだ。
 スペインは毎年8月にバレンシア郊外のブニョールでトマトを投げ合うトマト祭り「トマティーナ」が行われるが、このときのトマトの消費量はハンパではない。
 サルバドール・ダリが愛妻に捧げた「ガラの晩餐」という料理本&作品集にも、「トマトのタルト」というレシピが登場する。
 さて、このトマトジャム、どうやって食べようか。ただパンに塗っただけじゃ、あまりにも芸がないもんね。
 瓶を眺めつつ、あれこれ考えている私。こういう時間がたまらなく楽しい。Oさん、ありがとう。すでに心はスペインに飛んでいます(笑)。
 今日の写真はそのトマトジャム。せっかくだから、だれかスペインのアーティストを思い描き、アーティスト・レシピを考えようかな…。


 
 
| 美味なるダイアリー | 22:12 | - | -
アンネ・ソフィー・フォン・オッター
 音楽は、一瞬にしてある曲を聴いたときにタイムスリップさせ、思い出をまざまざまと蘇らせる不思議な力を有している。
 今日は、東京オペラシティコンサートホールにアンネ・ソフィー・フォン・オッターのリサイタルを聴きにいった。
 フォン・オッターは9年ぶりの来日で、今回はスウェーデンのソプラノ、カミラ・ティリングとのデュオが多く組まれた。ピアノはジュリアス・ドレイク。
 このコンサートは19世紀に一世を風靡し、「スウェーデンのナイチンゲール」と讃えられたジェニー・リンド(1820〜1887)に捧げられている。
 プログラムはメンデルスゾーンからグリーグ、マイアベーア、シューベルト、R.シュトラウスまで多種多様な作品が組まれ、デュオとソロが次々に登場した。
 フォン・オッターの歌声を聴くと、私の脳裏にはすぐに1994年春にウィーン国立歌劇場で聴いたクライバー指揮によるR.シュトラウスの「ばらの騎士」が蘇ってくる。それほどあの舞台は印象が強烈だった。
 今日のフォン・オッターは、当時とくらべると表情が柔和になり、歌声も声量の豊かさやストレートな表現力で勝負するというよりも、ひとつひとつの歌詞を大切に、作品にひたすら寄り添うという姿勢が際立っていた。
 フォン・オッターの歌唱は、ひとり芝居を思わせる。
 ピアノの伴奏にかろやかな凛とした声を乗せ、その作品をあたかも芝居を演じているようにうたい込んでいく。その歌からは、季節の移り変わりや美しい自然、愛情や恋、夢や涙や歓びや哀しみが伝わり、心がさまざまな感情で湧き立つ。
 もっとも印象に残ったのは、フォン・オッターがうたったR.シュトラウスの「明日!」。これは、私が大好きな曲で、クリスタ・ルートヴィヒが日本での引退公演の最後にうたった曲である。このときはみんな涙に暮れたものだ。
 今日のアンコールは、オッフェンバックの「ホフマン物語」より「舟歌」、ブラームスの「姉妹」、フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」より「夜には、私は眠りに行きたい」、ベニー・アンダーソン&ビョルン・ウルヴァースのミュージカル「クリスティーナ」より「The Wonders」という多彩な4曲。ソプラノとメゾ・ソプラノのデュオを思いっきり堪能した一夜となった。
| クラシックを愛す | 23:59 | - | -
単行本の打ち合わせ
 今秋、1冊の単行本を書くことになり、その第2回目の打ち合わせに出版社に出かけた。
 担当者と、取材日、内容、文字数、締め切りなどに関して話し合い、いろいろ細部について詰めていく作業を行った。
 この本に関してはかなり集中力を必要とするため、他の仕事を完全にシャットアウトし、まとまった時間を確保しなくてはならない。
 これが一番難しいんだよねえ。
 ひとつの原稿に取りかかっていても、どうしても他の仕事がいろいろ入ってきてしまう。そのつど、頭を切り替え、また元に戻すということをしなくてはならない。
 元来、器用ではない私は、一点集中主義なので、一度に複数のことが考えられない。そのときに行っていることに全面的に集中するため、他のことが入り込んでくると、いまやっていることが元に戻ってしまうのである。
 さて、またまた自分との戦いになりそうだ。
 それに加え、ショパン・コンクール関係のムックの原稿や、女性誌のショパン関連記事も入ってきた。
 秋はとんでもない状況になりそうだ。
 まずは風邪の後遺症から抜け出し、体力をつけなくては…。
 
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:42 | - | -
祈りのとき
 今夏、新譜のライナーを書いた関係で、すっかり親しくなったクラリネット奏者の藤井一男。
 先日も藤井一家と西荻で食事会をしたことを書いたが、その新譜「祈りのとき」(コジマ録音・10月7日発売)が出来上がり、レコード会社から送られてきた。
 このアルバムはクラシックから日本の曲までさまざまな作品が含まれ、いずれも耳にやさしいおだやかな旋律に彩られている。
 藤井一男の長女であるピアニストの藤井裕子とのデュオで、16曲がいろんな色彩を醸し出し、物語を描き、聴き手の心をふんわりと包んでくれる。
 全編が金山徹のオリジナル編曲で、ヤマハ・ミュージック・メディアから楽譜も出版される。聴くだけではなく、ぜひ自分で演奏してみたいと思う人には朗報だ。
 このアルバムに関しては、ヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」でも紹介し、来週の木曜日にアップされる予定。
 今日の写真は、新譜のジャケット。あら、演奏家の顔写真じゃないのね、と思ってジャケットの裏面を見たら、そこにおふたりの写真が掲載されていた。まずは、ひと安心(笑)。




 
 
| クラシックを愛す | 21:52 | - | -
酢重正之商店
 軽井沢にいくと、いつも寄るお店がある。
 旧軽ロータリー前にあるレストラン酢重正之と、通りをはさんでその斜め前にある食材のお店、酢重正之商店である。
 初めてここを訪れたときは、日本の伝統食材に視点を当てたシンプルで自然な味わいのお料理に魅了され、味噌、醤油、酢、たれ、豆製品、ドレッシング、ジャムなどの商品にひと目ぼれしたものだ。
 東京にも支店がいくつかあり、私は東京ミッドタウンのガレリアガーデンテラス2階にあるレストランを愛用している。
 昨日は久しぶりにそのレストランにいき、秋のコースを堪能した。
 いつもこだわりの逸品に目と舌を楽しませてもらうが、今回は、まず前菜として出てきた「かんぱちのカルパッチョ」に感動した。
 新鮮なかんぱちで、とろりとしたやわらかい味わいと食感。次々に出てくるお料理にひとつずつ感嘆していたが、ここは酢の使い方が絶妙。「彩り野菜と豚の黒酢炒め」がとてもおいしかった。
 酢重のお料理は、どれも食材が新鮮なのはもちろんだが、調味料の使い方が食材のもつ味を最大限活かす方法で、とても参考になる。
 いつも東京のお店で食べていると、いつしか心は軽井沢へと飛んでいく。あの旧軽のお店、実にのんびりしておだやかで、いい感じなんだよね。
 今日の写真は、かんばちと黒酢炒め。コースの最後には酢重の売りである、炊き立てのごはんとおいしいお味噌汁とおしんこが出てくる。もうおなかがいっぱいなのに、このごはんとお味噌汁を見ると、全部たいらげなくちゃという気になってしまう(笑)。
 私のエネルギーチャージのお店です!







| 美味なるダイアリー | 21:34 | - | -
NCAC音楽大学の講演
 昨日は、長野市のホクト文化ホールでNCAC音楽大学の講演があり、かなり多くの人が集まってくれた。
 当日、午前中にスタッフの方たちと詳細な打ち合わせをし、CDとDVDの順番やトラックなどを指定し、マイクテストも行い、準備をした。
 ランチには「信州牛弁当」というおいしいお弁当をいただき、いよいよ14時スタート。
 長野の受講生はとても静かに熱心に聞いてくれ、メモを取っている人もいる。なにしろ60分ゆえ、私のいつものマシンガントーク炸裂。自分でもわかっているけど、時間に限りがあるため、どんどん早口になってしまう。
 ショパン・コンクールのこと、長野出身の入賞者、山本貴志のこと、歴代の優勝者のこと、コンクールにまつわるエピソード、私がインタビューした人たちの話などを次から次へと紹介し、合間に音源をかける。
 あっというまに講演は終わり、その後、車座になって20〜30人の人たちから質問を受けたり、コンクール以外のいろんな話もしたり…。
 すべて終わってホールを出ようとしたら、「山本貴志の祖父母です。いつも孫を応援していただいて、ありがとうございます」と、山本貴志のおじいさまとおばあさまにごあいさつをされてしまった。
 今日の講演を聞きにきてくれたのである。おばあさまは、山本貴志にとても似ている。おふたりに、「今後とも、どうぞよろしくお願いします」と深々とおじぎをされ、私も一緒に深いおじきを。
 この講演は、新聞社などが取材にきてくれた。

 さて、長野県でコンクールといえば、10月3日から12日まで、軽井沢大賀ホール他を会場とし、第11回国際オーボエコンクール・軽井沢が開催される。
 第1次予選は10月3日、4日。第2次予選は6日〜8日。本選は10日。
 入賞者&審査委員コンサートが11日に大賀ホールで、12日に東京文化会館小ホールで開催される予定である。
 今回の審査委員長はハンスイェルク・シェレンベルガー、審査員はモーリス・ブルグ、古部賢一、ゴードン・ハント、小畑善昭、アラン・フォーゲル、吉田将が名を連ねている。
 10月10日の夕方には優勝者&入賞者が決まる。秋の気配が濃厚な軽井沢で、ぜひ世界から集まる若きオーボエ奏者の熱演に耳を傾けたいものである。

 今日の写真は、NCAC音楽大学の講演に集まってくれた受講生たち。長野の人たちは、結構シャイな人が多く、「質問はありませんか」といってもなかなか手を上げたり、人前で話したりしたがらないと事前に聞いていたため、講演後にみんなのところに下りていって話をした。すると、みなさんどんどん質問や話が出てくる。
 そうか、やっぱりみんなのなかに入っていく方がいいのね。ひとつ学びました(笑)。
 というわけで、無事に初めての講演が終わった。次回もぜひ、といわれているため、「喜んで」と返事をしたが、今度は長野市芸術館の新ホールができあがってからということになる。どんなホールができるのだろうか。新ホールを訪れるのが楽しみである。


 
 

 
| クラシックを愛す | 20:49 | - | -
講演の準備
 明日は、いよいよNCAC音楽大学の講演の日である。朝から新幹線で長野まで行き、午前中にスタッフと打ち合わせをし、みんなでランチをいただく。
 そして14時から講座がスタートする。
 音源をそろえ、資料をもち、日帰りとはいえ、ノイズキャンセリングやのど飴などをバッグに詰めた。
 今回、旅のお供に連れていくのは、5月に宇治平等院鳳凰館で買った、たためるトートバッグ。黒地に雲中供養菩薩像の模様が描かれた、私好みのバッグである。
 これはくるくると丸めてバッグに入れられ、荷物が増えたらさっと入れられる。かなり重い物でも大丈夫というすぐれもの。
 この国宝である雲中供養菩薩像の52躯は、平等院の彫刻のなかでもとりわけ好きなものゆえ、一緒にいられるだけでうれしい。
 旅は、とかく荷物が増える。そんなときにこのたためるトートは出番が多い。
 今日の写真は、そのトートバッグ。黒地なので、ほとんど目立たない。控えめな模様が、実は国宝なんてね(笑)。


 
| 日々つづれ織り | 21:58 | - | -
ボリショイ・バビロン
 2013年1月17日にモスクワのボリショイ・バレエ団で起こった事件は、世界を震撼させた。
 バレエ団の元スターダンサーで芸術監督のセルゲイ・フィーリンが、覆面をした男に襲われ、顔面に硫酸を浴びせられたのである。
 このニュースはまたたくまに世界中に広がり、ロシアが誇るボリショイ・バレエ団のさまざまな秘密や陰謀、嫉妬などが明るみになっていく。
 フィーリンは医師団の懸命な治療により回復するが、片目は失明という悲劇に見舞われることになる。
 そんな舞台裏をリアルに描き出すのが、イギリス人のニック・リード監督・撮影による映画「ボリショイ・バビロン」。彼と信頼できる仲間であるマーク・フランチェッティが製作・共同監督を務めている。
 これはドキュメンタリーで、ボリショイ・バレエのすばらしいバレエがふんだんに盛り込まれ、その合間にダンサーや劇場関係の人々の話が次々に挟み込まれていく手法。
 国の宝ともいうべきボリショイ・バレエの秘密の扉が徐々に開かれていく感じで、ここまで率直に語っていいのだろうか、とひやひやしてしまうほどだ。
 事件後にボリショイ劇場の新たな総裁に任命されたウラジーミル・ウーリンは、「新たな体制は、外部から見えやすい組織作り」という考えの持ち主。ウーリンが承諾してくれたため、劇場の内部まで撮影が可能になったようだ。
 結局、嫉妬などの感情により、犯行に及んだダンサーのパーヴェル・ドミトリチェンコが実行犯、運転手とともに逮捕され、フィーリンは再びバレエ芸術監督の座に復帰するが、ウーリンとは必ずしもうまくいくわけではない。
 今後、ロシアの威信を背負ったボリショイ・バレエは、どのような形で再び信頼と誇りを取り戻し、歴史と伝統を担っていくのか。
 映画は、明確な結論は出さず、見る側にそれを考えるよう仕向けている。
 チャイコフスキーの「白鳥の湖」をはじめ、バレエの名場面が多数登場し、きびしいレッスンも映し出される。そしてダンサーが、いかに身を削って踊りに命を賭けているかということもわかる。
 今日の写真は、映画のパンフレットの表紙。9月19日(土)よりBunkamuraル・シネマでロードショー。



| 情報・特急便 | 21:43 | - | -
樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ
 私の仕事のひとつに、コンサートのチラシの原稿を書くというものがある。来日公演のかなり前にチケットが発売されるため、それに合わせて制作されるチラシの裏面に掲載される原稿である。
 今日は、2016年2月3日から2月19日まで全国8公演が予定されている、樫本大進&コンスタンチン・リフシッツのデュオ・リサイタルのチラシができ上がり、音楽事務所から送られてきた。
 ふたりは出会いから10数年を経て、2010年12月に日本でベートーヴェン・チクルスを開始。ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏を行い、同時に海外で録音も行った。
 そんな彼らが再び共演することになった。
 今回は、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番に、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第1番というプログラム。大進とコンスタンチンは、このプログラムを組むために何度も話し合い、お互いの意見を尊重し、練りに練った結果、この3曲に決めたという。
「コンスタンチンとぼくは、ともに演奏するたびに絆がどんどん深くなっていくのを感じます。彼の演奏はスリリングで、次に何が出てくるのかわからないような未知なる魅力を秘めています。その刺激的な演奏にぼくも触発され、自分もより高みを目指す演奏をしたいと考えるようになるんです」
 大進のことばを受けて、コンスタンチンが続ける。
「大進と演奏すると、いつも心の奥から喜びが湧いてくるんです。ぼくはヴァイオリンとのデュオでは、ひとつのストーリーを描き出したいと思っています。いずれの作品にも、作曲家がそのなかに込めた物語が存在するからです」
 今日の写真は、届いたばかりのチラシ。ベートーヴェン・チクルスのときは、とりわけ第7番のソナタが印象に残った。それが再現される。ブラームスとプロコフィエフも、入念な準備のもとに演奏されるに違いない。この3曲の組み合わせ、いまから楽しみだ。


 
 
| 情報・特急便 | 22:32 | - | -
りんごジャム
 ウチの近くの八百屋さんの店頭に、大きなりんごが山ほど積まれていた。先日の台風の影響で、かなり痛んでしまった物だそうで、「お願いだから、もっていってちょうだい、安くしておくから。ジュースにでもして」と頼まれた。
 かなり大きなりんごで、12個で398円だという。
「ヒエーッ、こんなにたくさん」
 袋に入れてくれたのをもち上げると、ものすごい重さだ。ヒーヒーいってようやく家までたどりつき、じっくり見てみるとやはりあちこち痛みがあるが、味に変わりはなさそうだ。
 こんなにたくさん、どうしようかなあと考えているうちに、ジャムを作ろうと思い立った。
 早速、懇意にしている自然食品店にいき、「ジャムに向いているお砂糖はどれ?」と聞いたところ、鹿児島県産のSC甘蔗糖を薦めてくれた。これに無農薬の国産レモンを買い、準備万端整った。
 まず、りんごの皮をむき、芯を取り、いちょう切りにして塩水にさっとくぐらせる。これを鍋に入れ、りんごの4分1ほどの水とりんごの15パーセントから20パーセントほどの砂糖を加え、じっくり煮込んでいく。
 40分から50分ほどで、りんごの形がだいたいなくなってくるため、マッシャーでつぶし、さらに少し煮込む。
 火を止めて、レモン1個の絞り汁を加えれば出来上がり。今回は、大きなりんごを7個使った。
 私は果実の原形が残るプリザーブスタイルが好きなのだが、今回はやわらかく煮えたためか、なめらかなジャムスタイルとなった。
 これはトーストやヨーグルトにも合うけど、ボークソテーに添えると、また格別のおいしさなんだよね。紅茶に入れてもおいしいし…。
 今日の写真は調理前のりんごと、でき上がったばかりのジャム。自然食品のお店の人に、「味見して」といって、もっていっちゃおうかな(笑)。
 私、でき上がったお料理をすぐに味見してもらうのがすごく好きなので、これもいいお砂糖を教えてくれたお店の人にぜひ味わってほしいと思う。
「何のジャム作るの?」と聞かれたし…。




 
 
 
| 美味なるダイアリー | 14:20 | - | -
ユンディ・リ
 アーティストのCDのライナーノーツを書く仕事は、作品が出来上がってくるのがとても楽しみで、そのCDがとても特別ものに思えるから不思議だ。
 つい先ごろ、ユンディ・リのショパン「プレリュード全集」(ユニバーサル)のCDが届いた(9月16日発売)。
 これはユンディが2015年6月にベルリンで録音したもので、「24のプレリュード作品28」と、プレリュード嬰ハ短調作品45(第25番)、プレリュード変イ長調遺作(第26番)が収録されている。
 ショパン・コンクール優勝から15年が経過し、ユンディはいま再びショパンの演奏に戻っている。一時期、ショパンから離れ、さまざまなレパートリーに幅を広げたが、やはり彼にとってショパンはレパートリーの根幹をなすようだ。
 このプレリュードは、そんなユンディの現在の心を映し出すように、雄弁な演奏となっている。特有の美音も健在だ。
 彼は来月開催されるショパン・コンクールの審査員を初めて務めることになり、最年少審査員となる。いつか、その話を聞きたいものだ。
 ユンディには長年インタビューを続けているが、いつも音楽の話の合間に彼のヘアスタイルが話題となる。そのつど、変わっているからだ。もっとも、彼自身は「いま、この髪型が一番気に入っているんだよ」と、笑っているが…。
 今回のCDのジャケットでは、やわらかくパーマをかけてウェーブをつけ、サイドはかなり短め。このスタイルは、初めてだワ。
 このジャケット、なかにもたくさん顔写真が掲載されているんですよ。さすが、人気ピアニストならではのジャケットだ。
 ショパンのプレリュードは、じっくり聴くと本当にすばらしい作品で、ショパンの様式、表現、創造性、革新性、物語性など、さまざまな側面が味わえる。さて、またユンディの録音で、ショパンの偉大さに触れましょうか。
 今日の写真はCDのジャケット。この表情、ちょっと俳優みたいだよねえ。






 
| 情報・特急便 | 22:42 | - | -
北村朋幹
 8月26日から9月13日までイギリスで開催されていた、第18回リーズ国際ピアノ・コンクール。
 今日はファイナルの結果発表があり、日本人で唯一ファイナルまで進んだ北村朋幹は、第5位入賞となった。
 北村朋幹は、現在24歳。ベルリン芸術大学のピアノ科と古楽科に籍を置き、研鑽を積んでいる。
 私は1980年代にリーズ・コンクールに取材にいき、そのレヴェルの高さに驚いたものだ。他の国際コンクールの優勝者や入賞者が数多く参加していたからだ。
 当時は、本選のコンチェルトの指揮をサイモン・ラトルが担当し、その起用にもびっくりした。
 のちにラトルにその話をすると、「ああ、私にとって、あのコンクールの指揮はとても楽しいものだった。これから世に出ていく若いピアニストのサポートができるなんて、最高じゃないか。彼らは私との共演をすごく思い出深いものとしてとらえてくれるからね」と、話してくれた。
 ラトルが若い世代の音楽家を支援する気持ちが強いのはよく知られたことだが、当時からこういう思いを抱いていたのだ。
 北村朋幹はこれを機に、よりいっそう高みを目指して頑張ってほしい。
 コンクールというのは、第5位入賞だとあまり話題にならないが、リーズ・コンクールは参加者にとって、とても意義深いコンクールだと思うからである。
 さて、今年はチャイコフスキー、リーズと大きなピアノ関係の国際コンクールが終了した。さて、いよいよショパン国際ピアノ・コンクールが近づいてきた。もう来月の頭にスタートである。待ち遠しいなあ。
 
| 情報・特急便 | 21:29 | - | -
秋の味覚
 北海道に実家があるという知人から、おいしそうなとうもろこしをいただいた。
 身がぎっしり詰まっていて、色も見事な黄金色、サイズも大きくて食べ応えがありそうだ。
 早速、蒸し器でゆっくり蒸して、ガブリとかじりついた。
 ああ、あま〜い。かめばかむほど甘みが口いっぱいに広がり、これまで食欲のなかったからだにじんわりと染み込んでいく。
 あっというまに1本をたいらげ、大満足。さすが、北海道。
 これは、横にザクッと輪切りにして、バターでさっと炒め、最後におしょうゆをタラリとかけると、すこぶる美味なおつまみができ上がる。こういう肉厚なとうもろこしだからこそできる、シンプルで、いくらでも食べられる、クセになるほどのおいしいおつまみだ。好きな人は、ほんの少しにんにくを隠し味にしてもいい。
 今日の写真は、いただいた立派なとうもろこし。最近のとうもろこしは、なんだか薄い味で、歯ごたえのないものが多いけど、これは違う。久しぶりに「本場の味」を食した気分である。


 
| 美味なるダイアリー | 22:13 | - | -
冷房嫌い
 先日、強烈な冷房に長時間さらされ、発熱と咳が止まらなくなってしまった。
 でも、原稿はたまっているため、集中して仕事をしていたら、症状が徐々に悪化、改善するどころではなくなってしまった。
 というわけで、原稿の締め切りを遅らせてもらうように頼み、少しだけ休息をとることにした。
 体調が悪いなどとブログに書くと、心配するメールが一斉に届いてその対処に追われるため書くのは避けたかったが、今回はなかなかしぶとい夏風邪なので、ブログも滞りがち。それゆえ、こんな状態ですとひとこといいわけです(笑)。
 私は暑いのも寒いのも、自然の寒暖の差にはめっぽう強いのだが、冷房だけは苦手。今回のことで、ますます冷房嫌いになってしまった。
 でも、もう快方に向かっているので大丈夫です。もうすぐ復活しま〜す。
| 日々つづれ織り | 21:48 | - | -
ロジャー・フェデラー
 現在、ニューヨークでテニスの全米オープンが開催され、連日熱戦が続いている。
 そのなかで、ひとつ大きな話題になっているのが、ロジャー・フェデラーの「SabR」と名付けられたリターンダッシュの方法だ。
 これはSneaky attack by Rogerの略で、フェデラーがここにきて新たな試みを披露していることが、マスコミの間で日々取り上げられているのである。
「今日の試合では、何度SabRが飛び出すか」「いつ、どこで使ってくるのか」と、テレビも新聞も雑誌もWEBでも、話題騒然。
 今年の8月8日に34歳になったフェデラーだが、自身いわく「10年前の24歳のときよりいいテニスができている」そうだ。
 これまでの戦いでは、コンディションのよさをアピール。すべての試合を1時間半ほどで終わらせた。
 明日の第2週からは、いよいよクォーターファイナルが始まり、対戦相手はアメリカの長身、ビッグサーバーのジョン・イズナーだ。
 フェデラーはチップ&チャージやブロックリターンをはじめ、さまざまなリターンの技術を備えているが、ここに新しいリターンダッシュが加わった。
 私の願いはただひとつ、もう一度グランドスラムの優勝を果たし、世界最高峰の第18回優勝を飾ってほしい。
 今日の写真は、仕事部屋に飾ってある2007年の初来日の年のカレンダー。スイスのロジャー・フェデラー・ショップにネットで申し込み、送られてきたもの。グリーンが好きな私に合わせて、いつもはあまり着用しないグリーンのグッズを身に着けている(笑)。




 
| ロジャー・フェデラー | 22:35 | - | -
JOICE&TONY
 先日、アメリカのメゾ・ソプラノ、ジョイス・ディドナートと指揮者のアントニオ・パッパーノがピアノ伴奏を務めるウィグモア・ホールでのライヴCDを紹介したばかりだが、今日はこんなニュースが飛び込んできた。
 このアルバムが、UKクラシック・チャートで初登場にして第1位を獲得したというのである。
 やっぱりねえ。みんな、いい演奏に対する思いは同じなのね。本当にこのアルバムは人気が出ると思ったんだよね。私もいろんなところで紹介してしまった。
 それにしても、初登場で第1位とはたいしたもんだ。
 私は、この週末もまだまだ原稿締め切りから抜け出せず、他のことは一切できない状況に陥っているが、こういうときこそひとつの原稿が終わったら、JOICE&TONYのデュオを聴いて、気分一新といきたいものだと思う。
 そういう矢先、2つの原稿が終わった。さて、1曲聴きますか…。
 今日の写真はふたりのステージでの様子(CDの解説書より)。いい感じだよねえ。




 


 
 
| 情報・特急便 | 22:12 | - | -
毎度の締め切り地獄
 月末から月始めにかけては、連載やレギュラー原稿の締め切りに追われるのだが、いまもまったく同様で、どうにも動きがとれない。
 これらに加え、レコード会社のライナーノーツがたまっていて、ますます時間のないことに拍車がかかっている。
 なんとかひとつずつこなしていくしかないのだが、悪いことに、強い冷房にやられて体調を崩し、どうもエネルギーが湧いてこない。
 もうほとんど治ったが、目の前には原稿締め切りの山。1本、2本と終え、そのつど熱いお茶を飲むようにしている。
 さて、まだ仕事が残っているため、今日はこの辺でフィニート。こういう時期に限って、テニスの全米オープンをやっているんだよね。悔しいけど、テニスは時間がかかるため、見ていられない。
 結果がわかってからビデオで見ても、まったく刺激はないしね。
 やれやれ、今週はもう少しでおしまい。気ばかり焦るよねえ(笑)。


| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 21:41 | - | -
IL DEVU
 総重量約500キロという、重量級の男性ヴォーカル・グルーブをご存じだろうか。テノールの望月哲也、テノールの大槻孝志、バリトンの青山貴、バスバリトンの山下浩司、この4人にピアニストの河原忠之が加わった、「IL DEVU」(イル・デーヴ)というグループで、世界で活躍する4人のイケメンヴォーカル・グループ、「IL DIVO」をもじって命名された。
 4人ともふだんはオペラ歌手として、リサイタルやコンサート歌手として活躍、河原忠之は指揮者やオペラのコレペティトゥールも務め、年間100回のステージをこなす超多忙な音楽家。
 2011年にコンサート・デビューを果たし、2013年12月にはデビュー・アルバム「DEBUT」をリリース(コロムビア)。その後、コンサートはほとんど完売となり、全員がスケジュールを調整して集まり、「飯会」と称した会でわしわし食べながら打ち合わせをしているという。
 昨日は、彼らのセカンド・アルバム「NUKUMORI」(9月16日発売)を前にインタビューを行った。
 大槻孝志だけは参加できず、4人だけとなったが、さすがに近くで会うとその迫力たるやスゴイ。なんでも、ひとりあたり体重90キロを切ったら、強制脱退させられるというルールがあるそうだが、「でも、ファンの方たちから、健康面を心配する声が多く届いているんですよね」と、ダイエットしたいという雰囲気も…。
 話題は結成時のことからネーミングに関すること、ステージでの役割、リハーサルから本番までの道のり、レパートリーに関して、今後の目標までいろんなことが次々に登場し、ジョークも飛び出し、笑いいっぱいのインタビューとなった。この記事は「レコード芸術」に書く予定になっている。
 セカンドアルバムは日本の歌も多く、歌詞を大切にしているとのこと。約3オクターブの音域をカヴァーし、美しくハモル四重唱を聴かせている。
 9月19日には紀尾井ホールで、CD発売記念コンサートが開かれるそうだ。
 グループのネーミングはコミカルだが、全員がすごく真面目で、音楽ひと筋。ステージと客席との対話を楽しみたいと声をそろえた。
 
 
| 情報・特急便 | 21:46 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2015 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE