Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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1年の御礼
 今年もあと40分ほどで終わる。
 1年間、ブログを読んでくださった方たちに感謝したいと思います。
 2016年は、いよいよHPのリニューアルが完成し、新しいコンテンツが始まる。
 でも、ブログはずっとこのままのスタイルで続ける予定。
 もっといろいろ楽しいことや、ためになる情報を探して綴っていくつもりなので、よろしくお願いします。
 本当に1年間、ありがとうございました。
 よいお年をお迎えください。

 今日の写真は、来年からのHPの表紙になる写真。この人の登場です!


| 日々つづれ織り | 23:25 | - | -
安曇野の味覚
 松本に住む親友のTちゃんが、私の休日返上の状況を察してか、安曇野のドライフルーツや果物を送ってくれた。
 真っ赤なりんごと大きなシルバーベル、あんずとブルーベリーと巨峰レーズンと紅塩トマトのドライフルーツがたっぷり入っている。
 もうひとつ、結び豆というのがあり、空豆をなたね油でカラッと揚げ、塩をパラパラとまぶした豆菓子があった。
 この結び豆、ビールの友に最適で、どんどん手が伸びて止まらなくなってしまう。
 Tちゃんの家でも、食べ過ぎに注意しているそうだ。
 仕事で疲れたからだに、これらのフルーツは特効薬の意味もあり、実に健康的。ごちそうさま、信州の味覚から元気をもらって頑張りま〜す。
 今回初めて見る紅塩トマトというのは、とても珍しいが、四賀村―松本に編入されたところにある会田養鶏場が穂高に開設した、たまごの駅という直売所で売っているそうだ。
 本当に信州はおいしい物が多い。
 そういえば、昨年の12月に松本に行ったんだっけ。雪がガンガン降っていたのを思い出した。
 今日の写真は、色とりどりのフルーツ。眺めているだけで、肩こりや腰痛や眼精疲労がスーッと飛んでいきそう(笑)。


 
| 美味なるダイアリー | 22:30 | - | -
白菜と油揚げの煮びたし
 単行本の原稿に明け暮れていると、食べることしか楽しみがなくなってくる。
 あまりお料理に時間をかけられないため、さっとできてさっと食べられる物が一番だ。
 いまは白菜のおいしい季節。以前、白菜と厚揚げの煮びたし、ゆず風味を綴ったことがあるが、今日はもっと簡単な煮びたしを作ってみた。
 今回使う材料は、白菜と油揚げである。
 ウチの近くの自然食料品店においしい油揚げが届くと、すぐにまとめて買ってしまう。油揚げは、おいしい物に出合うことが少ないからだ。
 白菜4分の1束は厚い茎の部分は斜め切りにし、葉はざく切り。
 中華鍋にゴマ油大さじ2を入れ、堅い方から炒め、透き通ってきたら葉を入れて油揚げ2枚の小口切りを混ぜてざっくり炒める。
 ここにおしょうゆとみりん各大さじ1を入れ、タカノツメの小口切り少々を加え、全体を混ぜれば出来上がり。
 私は調味料も結構こだわっているため、おしょうゆもみりんもちょっぴり上質な物を使っている。味がすごく変わるので。
 水はいっさい使わない。白菜の水分だけで十分である。
 こういうお惣菜が一品あると、なにかと便利。胃も休まる感じだ。
 今日の写真は出来上がった「白菜と油揚げの煮びたし」。白菜が余って使い切れないときに、ぜひどうぞ。


 
| 美味なるダイアリー | 21:30 | - | -
ドミトリー・マスレエフ
 今年はチャイコフスキー、リーズ、ショパン、浜松など、ピアノ部門のある国際コンクールが重なる年だった。
 そのチャイコフスキー・コンクールのピアノ部門の優勝者が、1988年ロシア生まれのドミトリー・マスレエフ。
 以前、来日公演を行った際にインタビューをしたことを綴ったが、彼の来年のリサイタルのチラシの原稿を書いたものが出来上がり、音楽事務所から送られてきた。
 この写真がすばらしい。
 ホールのステージ上にあるピアノの前に座っている写真だが、ロシアの雰囲気がリアルに感じられ、マスレエフの表情もいい。
 記事は、インタビューをしたときのことばを挟みながら書き、彼の演奏に関しても私が感じているままを率直に記した。
 リサイタルは、6月13日(月)に浜離宮朝日ホールで行われる(19時開演)。スカルラッティのソナタ2曲からスタート。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第26番「告別」、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第2番と続き、前半終了。
 後半は、ラフマニノフの幻想曲、前奏曲、絵画的練習曲集のなかから選ばれた曲が演奏され、最後はリストの「死の舞踏」で締めくくられる。
 マスレエフは、温かく情感豊かでピュアな音楽性の持ち主。けっしてバリバリとテクニックを前面に押し出して弾くタイプではない。
 ゲルギエフが非常に高く評価し、支援を惜しまないという。
 若き優勝者が、コンクール後どのような成長を見せるか、興味は尽きない。
 今日の写真は、そのコンサートのチラシ。このカメラアングル、いいよねえ。今度、機会があったら、こういう角度で撮ってみたいなあ。
 さて、だれがモデルになってくれるか…。


 
| 情報・特急便 | 22:56 | - | -
イスラエルの思い出
 クリスマスになると思い出すのは、何度か旅をしたイスラエルのことである。
 特に、最初に旅をした1986年には、ルービンシュタイン・コンクールの取材の合間を縫って、ひとりでバスに乗り、さまざまな土地を巡った。
 とりわけ印象的だったのが、ベツレヘムとナザレとエルサレム。聖書の世界がそこには存在し、映画のワンシーンに入り込んだような感覚を抱いた。
 バスはいろんなホテルを回って人を集めながら各地を訪ねていく、いわゆるフリーの旅人用のバスである。
 ここで乗り合わせた人とは、一緒にランチを食べ、お互いの国のことを話したり聞いたりし、降りるときにはすっかり仲良くなったものだ。
 ヨハネスブルクから来たユダヤ人の年輩の詩人とエクアドルの兄妹とは意気投合し、いまでも写真を見ると彼らのことがなつかしく思い出される。
 アメリカから来たご夫妻は、私がベツレヘムの降誕(聖誕)教会に足を踏み入れようとした途端、うしろから洋服を引っ張って止めた。
「ちゃんと、入口で聖なる大地に口づけをしてから入るべきだ」
 こう諭され、彼らのまねをした。
 ふたりはユダヤ系で、いままで必死で働いて貯金をし、ようやくイスラエルの地を踏むことができたのだそうだ。
 ヨハネスブルクの詩人の男性は、ガリラヤ湖で私に詩を書いてくれた。一緒に食べたセント・ピーター・フィッシュの味も忘れられない。
 いろんな思い出が走馬灯のように蘇る。
 旅は人を成長させてくれる。このイスラエルの約1カ月の旅は、私の人生観を変えるほど大きなものを与えてくれた。
 今日の写真は、大きな手織りの絨毯を買い、それを必死で持って帰ってきた思い出の品。その上に並べた、ベツレヘムのキャンドルとガリラヤ湖の石。
 もうひとつは、いまでも脳裏に焼き付いているエルサレムのオリーブ山にある最後の晩餐のゲッセマネの園。複製写真を購入し、額に入れて飾ってある。




| 麗しき旅の記憶 | 22:25 | - | -
明太とろろ丼ゆず風味
 忙しいときには、簡単な丼物が重宝する。
 できる限り無添加の明太子が手に入ったら、これと山芋か長芋を合わせるだけの超シンプル丼がお薦め。
 まず、明太子を袋からギュッと出し、これにゆずの絞り汁を混ぜる。山芋はすりおろし、両方を炊き立てのごはんに乗せる。
 好みでめんつゆかおしょうゆ少々をたらし、海苔とゆずの皮の千切りをトッピング。これでもう出来上がりだ。
 なんと簡単で、おいしい丼物だろうか。
 夏には、ゆずの替わりにオクラをさっとゆでて小口切りにしたものを添えているが、これも美味。
 日本の丼物はエライ。さっとできて栄養のバランスもいいし。
 今日の写真は、出来立ての明太とろろ丼ゆず風味。年末年始、時間のないときのお助けマンである。

| 美味なるダイアリー | 22:12 | - | -
年末入稿の日々
 連載やレギュラー原稿の年末入稿が続いている。
 世の中の人がみんな休日だというのに、私はパソコンの前にすわっている。だから、肩こりや腰痛、眼精疲労がひどい。
 こういうときは、できる限り健康的でおいしい物を食べ、時間を見て散歩がてら買い物に出かけてからだを動かし、しっかり睡眠をとることを心がけないと、仕事がはかどらない。
 最近、私のまわりはみんなすごく忙しい人ばかりで、「飲みにいこうよ」「息抜きしない」「話したいことがたまっているから会おうよ」という話は出るのだが、なかなか実践できずにいる。
 だれか、強引に時間と場所を決めてくれないと、だれもみんなのスケジュール調整をする時間はとれない。
 そりゃ、そうだよね。もうこの時期だもの。
 まあ、かくいう私も、年末入稿が終わったら単行本が待っているし、火が点いている状態だ。
 ひとつひとつの原稿が終わるごとに、ひと休みしているのだが、今日はちょっとゴロンとしたらシエスタの状態になってしまった。
 キャー、いかんいかん、こんなところで寝ていては、原稿の山がなくならない。う〜ん、かなりお疲れモードかも…。
 さて、明日はもうクリスマスイヴ。あっというまに大晦日がやってくる。
 あと1週間、どれだけ突っ走ることができるか、こりゃ、難問だワ。
 
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 21:56 | - | -
私の二都物語
 チャールズ・ディケンズの「二都物語」は、私の昔からの愛読書である。内容は悲劇的な恋を描いたものだが、この題名に若いころはとても惹きつけられた。 
 それぞれの人に自分の好きな「二都物語」、いわゆる大好きな都市があると思うが、私がひんぱんに訪れているのは、パリと京都である。
 ちょっと本の内容とはかけ離れてしまったが、ここはふたつの都市ということで、堅いことは抜きといきましょう(笑)。
 しかしながら、こう締め切りが重なり、休みも取れない状況に陥ると、旅に出ることもままならず、想像力を働かせて空想の旅を楽しむしかない。
 そこで、書店を巡り、何かいい本がないかと探すことになる。そんな私に、いまピッタリのパリと京都のカフェ&レストランの本が見つかった。
「アラン・デュカスのおいしいパリ」と「京都カフェ2016」(ともに朝日新聞出版)である。
 パリの天才シェフと称されるアラン・デュカスが、パリのカフェやレストランを食べ歩き、本当に気に入った美食アドレス100を紹介する本で、何より私が感動したのがおしゃれな装丁とスナップ写真のような写真満載なところ。
 私は編集者だったため、こういう本に遭遇するとエディター根性が出て、「ああ、こういう粋な本が作りたい」と思ってしまう。
 もう1冊は、京都の多種多様なカフェがずらりと紹介されているガイド本。「カフェの進化がとまらない」というのがサブタイトルだ。
 この2冊は、疲れたからだと頭をリフレッシュさせてくれ、旅心を刺激し、しばし夢を見させてくれる。
 この本を見ていたら、こういう楽しさと遊び心とかろやかさが感じられるクラシックの本ができないだろうか、と考えてしまった。さらりと読めて、しかも奥が深い。そしていつ、どのページから読んでも、にんまりとしてしまう。
 なんだか、心が温かくなり、気分転換に最適なのである。
 今日の写真は、私の疲弊した心身をしばし癒してくれる2冊。次なる旅には、これを「友」として携えていこうっと。 


 
 
| 麗しき旅の記憶 | 22:14 | - | -
クルト・マズア
 ドイツの指揮者クルト・マズアが、19日に自宅のあるアメリカで亡くなった。享年88。
 マズアはドレスデン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル、フランス国立管などの音楽監督や首席指揮者を歴任し、読売日本交響楽団の名誉指揮者も務め、日本にもファンが多かった。
 マズアは、1989年にライブツィヒの「月曜デモ」を無血で終わらせた功績が、いまなお多くの人に語り継がれている。
 実は、1989年というのは私が独立した年で、マズアが東ドイツ当局に対し、デモ鎮圧のための武力行使を避け、平和的解決を呼びかけたことは「文芸春秋」に記事を書いたため、よく覚えている。
 その後、来日したマズアは、記者会見などでこの件に関していろいろ質問されていた。
 当時、出張に行ったときにゲヴァントハウスでマズアの演奏を聴くことができ、体躯堂々とした彼がからだを目いっぱい使ってスケール大きく明快な音楽を作り出す指揮法に、強い印象を受けたものだ。
 彼はさまざまなオーケストラを指揮してきたが、私はやはりライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の重厚で堂々とした伝統の響きが、もっともマズアの音楽性に合うと思う。
 レパートリーは広く、録音も多かったが、なかでもブルックナーの交響曲全曲とブラームスの交響曲全曲録音の評価が高い。
 ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」も強い意志を反映させたもので、1981年の録音は再建されたゲヴァントハウスのこけら落としのライヴである。
 このホールは音響のよさで知られるが、実際に席にすわって聴くと、広いホールにもかかわらず、音にふんわりと包み込まれる感じを受ける。
 マズアの演奏を思い出していたら、ライプツィヒの景観が脳裏に蘇ってきた。今日の写真は、2009年の真冬に訪れたゲヴァントハウスの内部で撮影したもの。ホールの真上から見た模型で、非常に精巧に作られている。




 
 
  
 
 
| 情報・特急便 | 16:30 | - | -
ベストCD、コンサート・ベストテン
 この時期になると、各誌の年間「コンサート・ベストテン」や「ベストCD&DVD」などの原稿が重なる。
 これを書いていると、「ああ、もう今年も終わりなんだ」と、なんだか気持ちが焦ったり、ちょっと寂しくなったり、「いったい今年は何をしてきたんだろう」と、過ぎた時間の早さに思いを馳せ、何かを残しただろうかと考えたりする。
 今年もいろんなコンサートや録音&録画で演奏を聴いてきたが、年間でもっとも優れた演奏を5とか10とか選び出すというのは、至難の業だ。
 私はノートを見ながらひとつずつコンサートを思い出し、また、CDなどのリストを眺めながら、それぞれの録音を脳裏に蘇らせていく。
 しかし、やはりベストワンというのはすぐに決まる。例年それは同じで、私にとって年間を通じてもっともすばらしい演奏というのは、年末になってからでも鮮明に覚えているからである。
 さあ、また新譜を聴かなくちゃ。来週は音楽専門誌や新聞のCD評の原稿締め切りが待っている。年末入稿ゆえ、各社ともに前倒しのスケジュールだ。
 これから聴こうと思っているのは、ワーナー・クラシックスが有するテルデック、エラートの古楽カタログを復活させた「オリジナーレ」の2枚。
 私はベルギー出身の古楽の大家、フィリップ・ヘレヴェッヘが大好きなのだが、彼が創設したコレギウム・ヴォカーレ・ヘントを指揮したJ.S.バッハ「クリスマス・オラトリオ」と、もう1枚は同じくバッハの「4つのミサ曲、サンクトゥス」が収録されたディスクが今夜の友。
 ヘレヴェッヘは、1947年ヘント(ゲント)生まれ。ピアノと医学と精神医学を学び、ルネサンスから現代にいたる合唱曲を演奏し、バロック時代のピリオド楽器を用いたオーケストラの指揮も行い、古楽の研究にも携わっている。
 心に染み入る伝統的な奏法のなかに、常に新しさを追求する進取の気性に満ち、その演奏はみずみずしくヒューマンな温かさにあふれている。
 今日の写真は、その2枚のジャケット写真。
 夜は長い。これからじっくり聴くとしましょうか。


  
 
| クラシックを愛す | 22:53 | - | -
HPリニューアルの最終段階
 HPのリニューアルの作業が最終段階に入ってきた。
 今日はデザイン事務所に出向き、新たな各コンテンツの更新の仕方をはじめとするさまざまな方法を教えてもらったが、なにしろ覚えることが多く、IT用語は私にとっては宇宙語のようなものなので、すぐに理解するのは不可能だ。
 それでも、今後は自分で更新していかなくてはならないところが多いため、頭がパンクしそうでも、ひとつずつ覚えなくてはならない。
 デザイン事務所の人たちは、ITが専門ゆえ、話はスラスラさらりと流れていくが、私はそのほとんどが初めて聞くことに思える。
 これからHPのリニューアルがアップし、実際にスタートしたら、大変なことになりそうだ。
 でも、ブログを開始したときも、自分にできるだろうかと悩んだものだが、なんとか5年間でここまでやってきた。
 だから、これからも新しいことへの挑戦は大丈夫だよね、と自らにいいきかせ、あまり悩まないことにしている。なんと楽観的なことか(笑)。
 今年もあと半月を切った。ラストスパートに入ってきた感じで、目の前にやらなくてはならないことが山積み。
 そんなときにも、仕事で外出すると、ふと見かけた食材を購入し、ひとりで憂さ晴らし。今日は、小布施の栗鹿ノ子、北海道の無加糖ゆであずき、オーガニックのデュラム小麦の生パスタ、四万十川の川青さ、素干し桜海老を見つけ、ルンルン気分に。
 さて、これらの食材をどう変身させようかな、と考える。こういうときが一番幸せ気分に浸れるときである。
 今日の写真は、忙しさをしばし忘れる、憂さ晴らしの特効薬の食材たち。



 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 21:50 | - | -
友人の仕事
 私の親しい友人のUさんは、とても仕事熱心で、常に直球勝負の人である。
 彼女とは仕事でストレスがたまったとき、お互いに胸の内を明かすことができる間柄で、性格もよくわかりあっている。
 そんな彼女が、いま人間関係で問題を抱え、袋小路に入ってしまったような状態になっていると聞き、私の考えを思いっきりぶちまけた。
 自分がストレスにさらされて迷いに入っているときは、どうにも動きがとれなくなるものだが、友人の悩みを聞くと、途端に解決策が思い浮かぶものだ。
 客観的に考えられるというか、大胆になれるというか、すべてがクリアに見えてくるのである。
 Uさんは真っ正直な性格で、ひたむきで真面目。仕事に対する熱意は人一倍強く、常に前向きである。
 私も4月生まれの牡羊座だが、彼女も同じ。だから猪突猛進の性格がよくわかる。
 こういう性格の人間は、一生懸命やっているときは自分が正しいと信じているから、他のことが考えられない。Uさんも、自分の常識が正しいと信じているため、その常識が通用しない人とのつきあいとなると、イライラが募り、いくら話しても通じないため、ストレスだらけになってしまう。
 本当に、よくわかるんだよね。そういう状況。
 でも、話を聞いて「私だったら、こういう変化球でいく」「そこまで一生懸命やったら遠慮することはない」「自分の信じた道をいくだけ」「発想の転換をしてみた方がいい」などと、具体的なアドヴァイスをしてみた。
 すると今日、彼女は昨日までのもやもやが嘘のように消え、すっきりした気分で目覚め、仕事に対する姿勢も変わり、意欲が出てきたという。
 ああ、よかった。私でも、少しは役に立つのね。
 仕事をしていると、ストレスにさらされるのは日常茶飯事。それをうまくかわし、乗り越えていかなければならない。
 要は、いい仕事をするためには心身が健康でないとダメだから。
 男性はお酒をグビーっとあおると、ストレス発散になるのだろうが、女性はやはり本当にわかりあえる友人とおしゃべりすることが一番の特効薬だと思う。
 Uさん、頑張ってね。私もまたSOSを出すときがあるだろうから、そのときはアドヴァイスをお願いしま〜す。もつべきものは「友」だから。
| 親しき友との語らい | 22:28 | - | -
實川風
 10月22日から27日にかけてパリで開催されたロン=ティボー国際コンクール2015において、第1位なしの第3位入賞を果たしたピアニストの實川風(じつかわかおる)は、併せて「リサイタル賞」と「新曲賞」も受賞している。
 今日は、彼にコンクールのこと、近況、子ども時代のこと、ピアノを始めたころのこと、今後の予定と抱負など、さまざまな話を聞いた。
 このインタビューは、来年1月末公開予定のヤマハのWEB「ピアニストラウンジ」のアーティスト・インタビューに書く予定である。
 實川風は、質問に対してじっくり考え、ゆっくり話すタイプである。ちょっとシャイで、実直。
 こういう人は本音を引き出すまでに時間がかかるが、一度信頼を得ると、あとはスムーズに話が弾む。彼の場合も徐々にエンジンがかかってきて、さまざまな話題に話が広がり、笑いも交えて、楽しい時間となった。
 今年は国際コンクールの重なる年で、とりわけピアノ部門のあるコンクールが次々に行われたが、日本人の入賞が難しいなか、實川風の第3位入賞は貴重である。
 その入賞記念コンサートが、2016年3月17日(木)に銀座・ヤマハホールで開催される(19時開演)。
 得意とするベートーヴェンのピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」をはじめ、チャイコフスキーやリスト、ショパンの作品が組まれている。
 今日聞いた話のなかでもっとも印象に残ったのは、ショパンとモーツァルトが大好きなのに、なかなかその作品の真意に近づいていけないと語っていたこと。このふたりの作曲家は、無駄な音符がひとつもなく、純粋無垢な気持ちで対峙しなくてはならないからだろう。
 これからの課題も多く、もっともっと勉強しなくては、と自分にいいきかせるように話していた。来年は留学も視野に入れ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを極めたいと意気込む。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。カメラマンがライティングしてくれたため、少し顔に影ができて、とてもいい感じに撮れた。
 實川風さん、これからも応援しています。前向きに歩みを進め、いつの日か、ベートーヴェンはもちろんのこと、ショパンとモーツァルトの神髄に迫った演奏を聴かせてくださいね。

| アーティスト・クローズアップ | 22:13 | - | -
「家庭画報」新年号
 いま発売中の「家庭画報」新年号では、一昨年、昨年に引き続き、付録のCDの選曲と解説を行った。
 2013年の新年号の特集は、ウィーン・フィル。このときはウィーン・フィルの名演奏12選とし、ヨハン・シュトラウス2世のワルツを中心に選曲した。
 次いで2014年の新年号は、ベートーヴェンの特集だった。ここでは、ベートーヴェンの交響曲をメインに据え、ピアノ作品を加えた。
 そして今年の12月1日発売号は、ショパン国際ピアノ・コンクールが取り上げられている。これは他のグループが担当し、私は辻井伸行のインタビュー記事と、ショパンの名曲CDの仕事に携わった。
 いつもCDの選曲には頭を悩ませる。収録時間、演奏曲目、組み合わせ、演奏者、曲目のバランスなど、考えなくてはならないことが山ほどあるからだ。
 新年号の付録ゆえ、ある程度はなやかさも必要であり、みんなが知っている名曲と、その特集の内容にマッチした作品を選ばなくてはならない。
 今回も試行錯誤を繰り返し、レコード会社の担当者と何度も会って話し合い、メールや電話のやりとりがぎりぎりまで続き、ようやく骨子が固まった。
 こういう仕事は、その雑誌が発売になり、付録のCDを手に取った段階で苦労はすべて忘れられ、「ああ、よかった。ようやく形になった」と安堵する。
 読者が雑誌を読みながら音楽も聴いてくれ、ひとときでも楽しんでもらえればうれしい。CDは劣化しにくいから、いつまでも聴くことができるし…。
 本当に、今年はショパンに関する仕事が多かった。
 さて、今年もあと半月余り。これからはHPのリニューアルの最終段階の仕事と、単行本の執筆に集中しなければ。
 今日の写真は、3年分の「家庭画報」の付録CD。音楽を聴いていると、そのときの取材の様子が脳裏に蘇ってくる。


 
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:30 | - | -
京都のおじゃこ
 友人のTさんから、京都の老舗のおじゃこをいただいた。
 おじゃこは、ちりめんじゃこと山椒をしょうゆで炊き上げたもので、私の大好物である。
 温かいごはんにそのまま乗せて食べるのがもっともシンプルな食べ方だと思うが、私はちょっと工夫して、いろんなお料理に変身させている。
 白菜のおいしい冬の季節は、「じゃこと白菜の和風パスタゆず胡椒風味」を作る。これはブログの「美味なるダイアリー」の2014年11月6日にアップしている。
 どんな季節にも合うのが、「ちりめん山椒とセロリの炒り煮」だ。これは同ブログの2011年9月17日に作り方を書いている。
 もっといろんな工夫を試みて、おいしいおじゃこの新しい食べ方を発見したいと考えているところだ。
 Tさん、ありがとう、ごちそうさまでした。
 このおじゃこを見ているだけで、私の料理熱が一気に高まり、いろんな素材が頭のなかをぐるぐる回っていますよ。
 いま浮かんでいるのは、きのこやひじき、にんじん、油揚げなどと一緒に炊き込みご飯にする、いなりずしの具にする、わけぎや小葱とともに卵焼きにする、万願寺唐辛子やししとうと炒め煮にする、山芋をメインにした和風グラタンに加える等々。
 このおじゃこはさまざまな形に姿を変えて、おいしいお料理になるすばらしい素材である。
 今日の写真はおじゃこの袋。京都の食材は、伝統的な製法をいまに伝え、しかも現代的なアレンジも可能にしてくれる。
 ああ、また京都に行きたくなってきた。実は、この年末年始は京都で過ごそうと計画していたのだが、単行本の入稿が1月初頭ゆえ、旅は断念せざるをえなかった。。
 私の年末年始は、お休み返上で原稿書きの日々となりそうだ。せめて、おじゃこを食べて、京都の味を堪能するとしましょうか。


 
 
  
| 美味なるダイアリー | 21:39 | - | -
羽生結弦
 フィギュアスケートの上位6人で争われるグランプリシリーズ2015が、バルセロナで開かれている。
 今日は、11月のNHK杯においてSPとフリーの両方で世界最高得点をマークし、300点を超える高得点で優勝を果たした羽生結弦が、またまたSPで世界最高得点をマークして首位に立った。
 今回のSPは、ショパンのバラード第1番が使われている。序奏の部分をほんの少しだけ聴き、ゆっくりと流れるように演技が始まる。
 バラード第1番は、ピアノ技法を最大限生かしたストーリー性のある作品。ユニゾンの序奏、異なる主題の対比、大胆な転調、当時としては画期的な和声進行、変奏曲の妙など、斬新性と創意工夫に満ちた曲想が特徴だ。
 羽生結弦は、ショパンが新しさを描き出した作品にピタリと寄り添い、自身も新しい側面を遺憾なく発揮。ショパンの洗練された美と調和を美しいスケーティングで表現した。
 フィギュアスケートでは、クラシックの作品が使われることが多い。その演技を見るときは、つい音楽との融合性に気持ちが向いてしまう。
 私は、難度の高いジャンプにももちろん感動するが、もっとも興味があるのはステップ。高橋大輔のこまやかで、創造性あふれるステップが大好きだった。
 さて、これから女子が続き、男女のフリーへと進む。優勝するのはだれだろうか。
 また、クラシックの名曲がいくつか登場するかもしれないな。
 
 
 
| 情報・特急便 | 22:04 | - | -
ノーベル賞コンサート2015
 12月8日、ストックホルム・コンサートホールで「ノーベル賞コンサート2015」が開催された。
 今年ロイヤル・ストックホルム・フィルを指揮したのはフランツ・ウェルザー=メスト。ソリストとして、ダニール・トリフォノフが参加した。
 プログラムは、トリフォノフがソロを務めるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番と、R.シュトラウスの「英雄の生涯」。
 このコンサートは、ノーベル賞の受賞者の功績を称えようと開かれる公式行事で、毎年さまざまなアーティストが招かれている。
 今年は、とりわけトリフォノフの演奏に賛辞が集まった。
 以前、ヴァイオリニストのレイ・チェンがこのコンサートで演奏する機会に恵まれ、指揮者のクリストフ・エッシェンバッハと共演した。そのときにレイ・チェンが「録音でもぜひ一緒に演奏してほしい」と直談判し、エッシェンバッハのピアノ&指揮のレコーディングが可能になったといっていた。
「ですから、ぼくにとって、ノーベル賞コンサートはとても大切な意味合いをもっているんです」
 レイ・チェンの高揚した表情が忘れられない。
 それにしても、トリフォノフの快進撃はすばらしい。先日インタビューしたときにも、今後のスケジュールを教えてくれたが、ビッグなコンサート、偉大なアーティストとの共演が目白押し。それを淡々と語る彼は、なんとたくましくなったことか。
 2010年のショパン国際ピアノ・コンクールのときに初めて彼の演奏を聴いてから、まだ5年しかたっていない。この間、チャイコフスキー国際コンクールの覇者となり、世界各地で演奏し、多い年で120回のコンサートを行っているという。
「ちょっと多すぎるよね。もう少し、勉強の時間を確保しないといけないから、今後はもっと抑えようと思っている」
 そりゃそうでしょう。少し多いどころじゃありませんよ。数を聞いて驚愕したもの。
 彼は作曲にも意欲を示しているから、曲作りの時間も欲しいに違いない。
 こうして若芽がぐんぐん空に向かって伸びていく姿を見ていると、こちらもエネルギーが湧き、元気になれる。
 今日の写真は、大好きだというファツィオリのピアノの前で撮影したもの。
 相変わらずスリムだけど、ステージに登場する姿は堂々とした様子に変わり、演奏もより説得力が増した。2016年もきっと走り続けるに違いない。


 
 
| 情報・特急便 | 21:33 | - | -
浜松国際ピアノコンクールの入賞者披露演奏会
 昨夜は、第9回浜松国際ピアノコンクールの入賞者披露演奏会東京公演が東京文化会館小ホールで行われた。
 入賞者6人がソロを演奏したが、私はアレクセイ・メリニコフのシューベルトの「即興曲」作品90の3とスクリャービンの「24の前奏曲」より5曲の演奏がもっとも心に響いた。
 彼は、浜松で聴いたコンチェルトでも感じたが、非常に繊細で情感に富むピアニズムの持ち主である。もう少し自分を前面に押し出す強い気持ち、堂々としたステージマナー、自信あふれる演奏を行うと、より説得力が増すと思う。
「コンクールはスタート台」といわれる。この6人の入賞者たちが、今後いかなる道を歩んでいくのか、興味は尽きない。
 国際コンクールの取材は、「ショパン」の編集に携わっていた80年代半ばから行うようになり、すでに世界各国の国際コンクールを多数取材してきた。
 華々しい優勝を遂げた人でも数年で姿を消してしまう人、コンクールでは苦渋をなめたが、のちに発奮して国際舞台で活躍するようになる人など、本当にさまざまである。
 そして審査発表が行われたときの、各人の複雑な表情もいつまでも脳裏に焼き付いている。
 何度挑戦しても、どうしても自分が納得のいく結果が得られず、精神的に追い詰められてしまった人、優勝の呼び声が高かったのに審査発表で優勝を逃したと知り、崩れ落ちてしまった人、自分の結果に満足できず、審査員が食事をしている場所に飛び込み、抗議をして追い出された人、優勝の栄冠に輝いた直後に交通事故で亡くなってしまった人など、コンクールの取材のひとつひとつが鮮明に思い出される。
 やはり、優勝者の喜びの表情よりも、入賞を逃した人の苦難の表情の方が印象に残る。
 インタビューでも、そうした人がいかに立ち直っていくか話を聞くことがあるが、本当に悲喜こもごも。だが、困難から這い上がって、国際舞台で活躍するようになった人の話は、非常に説得力があり、人生論としても興味深い。
 コンクールには、短期間ながら強烈なドラマがある。さて、浜松の入賞者たちの今後はどうなるだろうか。長い目で見守りたいと思う。
 今日の写真は、コンクールのフリーペーパーに掲載されたもの。授賞式後に入賞者と審査員が勢ぞろいした写真である。

| クラシックを愛す | 23:50 | - | -
浜松国際ピアノコンクール
 昨夜、第9回浜松国際ピアノコンクールの審査発表があった。
 イタリア出身の20歳のアレクサンデル・ガジェヴが優勝の栄冠に輝き、聴衆賞も併せて受賞した。第2位はウクライナのロマーン・ロパティンスキー。
 今回は審査発表までかなりの時間を要し、何度も投票をやり直したそうで、第3位が3人という結果となった。ロシアのアレクセイ・メリニコフ、アメリカのダニエル・シュー、ギリシャ/ベネズエラのアレクシーア・ムーサである。第4位と室内楽賞はルーマニアのフロリアン・ミトレアが受賞。なお、第5位と第6位はなしという結果となった。
 日本人作品最優秀演奏賞はロシアのイーゴリ・アンドレエフ、奨励賞は日本の三浦謙司が受賞した。
 私が聴いたのは、本選の2日間だったが、6人とも実力が伯仲し、これは審査が困難だろうなと思わせた。案の定、本選1日目の審査員の記者会見では、各人が今回の参加者のレヴェルの高さについて言及し、審査の難しさが語られた。
 審査発表の段階でも、海老彰子審査委員長が、「今回は非常にレヴェルが高く、特に本選の6人は上手すぎました」と話し、会場からは笑いがこぼれた。
 それでも、順位はつけなければならず、結果が判明すると、参加者たちのそれぞれの顔には複雑な表情が見てとれた。
 長年、国際コンクールの取材は続けているが、この審査発表のときはいつも私自身も複雑な思いに駆られる。優勝者の笑顔は見ていて喜ばしいものだが、あとの人たちは、みな胸の奥で感情を押し殺している。
 こうした僅差の結果の場合は、なおさらである。
 今回は、本選出場者が、全員ラフマニノフ、プロコフィエフ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を選んだ。これも複雑な思いがよぎる。モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ショパンなどの課題曲を選んだ人もいたが、本選には残れなかった。こういう情感豊かなコンチェルトを聴いてみたかったのだが…。
 今回は、第2次予選に委嘱作品が2曲課題曲として出されたが、これを暗譜で演奏することに対しても、今後の課題となったようだ。
 コンクールは、開催されるごとにいろんな問題が提起され、それらをひとつひとつ関係者が話し合いで解決していく。世界中のコンクールが、それぞれ問題を抱え、試行錯誤を繰り返している状態だ。
 さて、浜松国際ピアノコンクールは無事に終了し、あとは明日の東京文化会館小ホールにおける入賞者披露演奏会(ガラコンサート)を残すのみとなった。
 明日は各人のソロを聴くことができる。
 先日、前回の優勝者イリヤ・ラシュコフスキーにインタビューした際、「浜松が終わってから、演奏の場が一気に増え、とても忙しくなった。もっとレパートリーを増やして勉強しなくちゃ」と、真摯な表情で語っていたが、まさに「コンクールはスタート台」である。
 今回の優勝者、入賞者たちも、今後の活躍如何で道は大きく分かれる。彼らの今後を見守りたいと思う。 
 今日の写真は、授賞式の様子と優勝者のアレクサンデル・ガジェヴ。




 
 
| 情報・特急便 | 22:44 | - | -
小さな目覚まし時計
 明日から浜松国際ピアノコンクールに出かけるため、朝から原稿とにらめっこ。
 ようやく峠を超え、あとは来週戻ってから仕上げることにした。
 でも、今週末の締め切りもあるから、担当者はやきもきするに違いない。ごめんなさ〜い。7日に戻り次第、すぐに取りかかりますので。
 その原稿の合間を縫って、キャリーバックに荷物を詰め、洋服をそろえ、仕事に必要なものを一式そろえて荷造りをした。
 私の内外問わず、出張の必需品は、小さな目覚まし時計。これはすぐれもので、もう10年以上使っているのに、海外でも一度も目覚ましが鳴らなかったことも、壊れたこともない。とても頼りになる時計である。
 出張の必需品はいくつかあるが、できる限り小さくてかさばらない物が理想的。加えて、丈夫にできている物がいい。
 この時計は折りたたみ式で、6センチ×5センチ。とても小ぶりで、しかも軽い。まさに旅行用の時計としては、最適である。
 さて、明日からまた、この時計にお世話になる。もういくつの国、いくつの都市を一緒に巡っただろうか。なんだか、同志のように思えてきたゾ(笑)。


 
 
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 18:11 | - | -
仕事部屋のリフォーム終了
 工事のスタートから約3週間、仕事部屋のリフォームが無事に終了した。
 今日は、午後3時ころに工事を担当している責任者から連絡が入り、無事に完了したとの報告があった。
 早速、見に行ってみると、見事に美しく仕上がった部屋が存在感を放っていた。
 ああ、よかった。
 実は、上階からの水漏れが原因だったため、天井をはがす、クローゼットの内部の壁紙まで変える、フローリングもすべて同じ材料を探してやり直す、間仕切りドアも全部変えるなど、一時はどうなることかと胸が痛くなるほどだったが、工務店の方たちの仕事の対応の早さと、マンションの理事長さんの尽力のおかげで保険の支払いがスムーズにいき、不幸中の幸いとなった。
 出来上がったリフォームを見て、大工さんたちの腕のよさに感心してしまった。すばらしい仕上がりになっていたからだ。
 本来ならば、同じ材料を仕入れるためにかなり時間がかかり、クリスマス前ころの完成予定になっていたのに、この素早さ。
 この工務店の人は、どの人に会って話をしても、みんなプロフェッショナル。余計なことはいわず、連絡もきちんとしてくれ、常に時間厳守。
 最初に工事の工程を聞いたときから、すごく信頼感があったが、仕事の仕上がりを見て、さらに納得。大変な事態だったが、いい人たちに巡り会えて、最終的によい結果が得られた。
 さて、仕事部屋もきれいになったことだし、やるべきことをやらなくちゃね。
 
| 日々つづれ織り | 21:46 | - | -
浜松国際ピアノコンクール
 浜松国際ピアノコンクールに出かけるまで、あと2日しかない。
 この間に、たまっている原稿をすべて入稿していこうと意気込んでいたのだが、やはりかなりこぼれてしまいそうだ。
 今日は、第3次予選の結果が発表され、本選出場者が決まった。
 
 アレクサンデル・ガジェヴ(イタリア)
 ダニエル・シュー(アメリカ)
 ロマーン・ロバティンスキー(ウクライナ)
 アレクセイ・メリニコフ(ロシア)
 フロリアン・ミトレア(ルーマニア)
 アレクシーア・ムーサ(ギリシャ)

 以上の6人である。
 彼らのコンチェルトを聴きに、5日から出かける。いまは便利な時代で、演奏もネットでライヴを聴くことができ、今夜の記者会見もリアルタイムで視聴することができた。
 いよいよ6日の日曜日の夜には優勝者が決まる。その後、表彰式・入賞者記者会見が行われ、フェアウェルパーティが開催される予定になっている。
 7日に戻り次第、その情報・詳細はお伝えしますね。

 
| 情報・特急便 | 21:53 | - | -
辻井伸行&ミュンヘン・フィル
 いま、ワレリー・ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団が日本ツアーを行っている。残すところはあと1日、明日のサントリーホールのみとなった。
 今日は、辻井伸行がソリストを務めるコンサートを聴きにサントリーホールに出かけた。
 プログラムは、前半がベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」で、辻井がソロを演奏する。後半はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」である。
 辻井伸行には、プログラムの記事用に事前に話を聞いているが、彼は「皇帝」を本場ドイツのオーケストラとの共演で演奏できることを非常に幸せに思っていると語っていた。ミュンヘン・フィルとは今回初共演となるが、実は11月4日にミュンヘンで「皇帝」を演奏し、日本に先がけて共演が実現している。
 なにしろ、今回の指揮はゲルギエフだ。辻井は2012年、サンクトペテルブルクの「白夜の星」音楽祭でマエストロと共演し、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏している。
 このときは、ゲルギエフがとても温かく迎えてくれ、オーケストラともいいコミュニケーションがとれ、ロシアの地でロシアの音楽家たちとロシア作品を演奏することに特別な思いを抱いたそうだ。
 今日の「皇帝」は、ひたむきさと熱意が伝わってくる演奏で、終演後ゲルギエフに促されて、アンコールを3曲も弾いた。「皇帝」の第2楽章をピアノ・ソロで、さらにショパンの「革命」エチュードとノクターン第20番である。
 後半になると、オーケストラは底力を発揮。ゲルギエフの熱血指揮に応えるべく、弦も管も打楽器ももてる最高のものを出し尽くす感じ。集中力と緊迫感がハンパではなく、深く熱く濃密な大音響に、ホールの空気がうねる感じだった。
 印象的なのは、第3楽章のスケルツォ。覚えやすい行進曲に続いて悪魔の踊りが登場。ゲルギエフの指揮は片足ずつドンドンと踏み鳴らす強烈なもので、まるでしこを踏んでいるよう。
 それが第4楽章のアダージョ・ラメントーソに入るやいなや、死の予感と深い哀しみと落胆、絶望、慟哭などが入り混じり、最後は消え入るように終焉を迎える。この対比こそ、ゲルギエフの真骨頂である。
「皇帝」と「悲愴」―とても内容の濃い演奏で、いつまでも余韻が残るコンサートとなった。
| クラシックを愛す | 23:35 | - | -
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