Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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旅の友
 仕事上、旅の多い私は、これまでいろんな種類のスーツケース、キャリーケースを使ってきた。
 最初はデザインに凝ったり、楽しく旅ができる美しいスーツケースを選んでいだか、次第に、実用的で飽きのこない、しかも目立たない物を選ぶようになった。
 空港で投げ飛ばされても壊れず、持ち運びが簡単で、内部も機能的な物がいい。
 いま使っているスーツケースはinnovator、キャリーケースはAILDデザインの物である。
 4輪で、ケース自体はとても軽く、特に大きくはない。でも、内部はとても使いやすく作られている。
 これまでいくつのスーツケースが使えなくなったり、破損したりしただろうか。
 不思議なことに、初めてヨーロッパ旅行にいった20代のころに買ったスーツケースをまだ覚えている。
 オリエント急行(立派な方ではなく、ごくふつうの列車だった)でパリからヴェネツィアまで行ったとき、女ふたり旅だったため、夜中にそのスーツケースを横に置いて、不安そうな顔をした写真が残っている。
 さて、明日の用意はすべて終わった。
 明朝5時起きで、空港に向かわなくてはならない。
 今日の写真は、現在の旅の友、スーツケースとキャリーケース。ロサンゼルスはキャリーだけ、今回のウィーンは大きい方をもっていく。




 
 
| 麗しき旅の記憶 | 20:56 | - | -
出張前の仕事
 私は出張前は留守中の仕事をすべて入稿していくため、まさしくパニック状態となる。
 今日も、朝から電話やメールに時間を取られつつ、原稿と格闘した。
 そして、ようやくいま、すべてを入稿した。バンザーイ!
 この間、先日のロサンゼルスの出張の原稿の件や、連載、レギュラーの担当者からの連絡が入り、さらにライナーノーツの件でも担当者からメールが入った。
 そしてウィーンからは、今回のコーディネーターのEさんから取材のスケジュールが届いた。かなりハードである。
 いやはや、気持ちが休まりませんなあ。
 でも、明日はゆっくり出張の荷物を積めることができそうだ。
 私はぎりぎりまで仕事に追われているため、荷造りがまったくできず、海外出張でも、前日の夜になって一気に行うことが多い。
 仕事仲間には、「まるで東京の近郊にいくような感じ」といわれている。
 もちろん、荷造りに時間をかけたいとは思うが、なかなかそうはいかないのが現状。そこでいつも問題になるのは、何かひとつ忘れ物をすることである。
 よくあるのは、目覚まし時計、テレコの充電器、替えの靴、化粧品の一部などで、仕事に関する物は絶対に忘れない。
 最近は何でもスマホでできるため、いろいろこまかい物を持参しなくても済むようになった。
 さて、明日はじっくりスーツケースに荷物を詰めようっと。
 ウィーンは、先日のロサンゼルスとは異なり、かなり寒い。でも、来週の気温を調べたら、日中はそんなに寒くなく、夜になると6度くらい。こういう場合は、二段構えでいかなくてはならない。
 私は旅の荷物はすごく少ない方で、いつもみんなに驚かれる。洋服は重ね着と着回しのできる物を用意し、化粧品はすべてミニサイズの物にする。これでずいぶん量が減る。
 今回も、ウィーンのいろんなところの写真を撮ってこようと思っている。基本的には、また同じようなところを巡るため、新しいところはあまりないかもしれないが、それでも何かいい被写体を見つけたい。
 どうぞお楽しみに!
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:12 | - | -
ウィーン出張の打ち合わせ
 昨日は、10月1日から7日までのウィーン出張の打ち合わせに、デザイン事務所に出かけた。
 雑誌の編集者、カメラマン、デザイナー、私の4人でページ配分や内容、取材の進め方、撮影場所の確認、インタビューする人の確認、入稿日などの詳細を話し合った。
 実は、今回出張に同行するカメラマンのSさんは、以前私がユンディ・リのインタビューのときに撮影を担当してくれた人で、久しぶりの再会となった。
 その人の奥さまも、私を知っているそうで、話を聞くと、彼女は以前あるレコード会社に勤務していて、そのころに私と仕事で組んだことがあるとか。
 世間は狭い、と実感する次第だ。
 でも、知り合いのカメラマンと一緒に取材ができるのは、とても心強いものである。
 しかし、出発まであと2日しかないため、その前に入稿していかなければならない原稿や仕事が目の前に山積み状態。
 いつもながら、海外出張の前はほとんどパニック状態になるが、今回も例外ではない。
 ロサンゼルスから戻ったばかりなのに、もう次なる荷物を詰め込むことになった。ホント、疲れるワ。
 いつものように、出発までにやらなくてはならないことをリストアップし、ひとつずつ消していく。さて、あといくつかな、と残りを確認する。
 ひとつ大きなライナーノーツが残っていて、これに時間を割かなくてはならないため、今日はあとの仕事を片っ端から片付けた。
 いよいよ明日はその大きな原稿に取りかからなければ…。
 最近は、世界中どこでもスマホが利用できるため、とても便利になり、海外でも頻繁に電話を使用するようになる。その半面、電話代の請求書が怖い。
 今回もかなり利用したため、きっとものすごく高い請求がくるに違いない。私は経費倒れするかも(笑)。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 21:50 | - | -
アリス=紗良・オット
 長年、いろんな話を聞いているアーティストとのインタビューは、常に新たなことが飛び出してきて、楽しいひとときとなる。
 毎年、海外の実力のある指揮者、オーケストラ、そして国際舞台で活躍するソリストを迎えて開催される「東芝グランドコンサート」の2017年は、3月7日から15日まで全国6公演が予定されている。
 今回は、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)と、いま勢いに乗っている指揮者、クシシュトフ・ウルバンスキが来日。そのソリストのひとりとして、アリス=紗良・オットが参加することになった。
 昨日は、そのアリスにインタビュー。
 彼女はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏することになっているため、その作品との出合い、各楽章の解釈、何度も演奏しているこのコンチェルトについて、どう表現が深まってきたかなど、さまざまなことを聞いた。
 アリスはウルバンスキとはかなり親しく、すでにこのコンチェルトで共演もしていて、日本で一緒に演奏できるのが待ち遠しいと語った。
 彼女は、前回のインタビューのときも、「いまの年齢は新人でもないし、中堅でもなく、いろんな意味でとても難しい時期」と話していたが、今回もその悩みはさらに深まっていると複雑な表情を見せた。
 以前は「自分のアイデンティティを探すのがとても困難で、私は音楽によってそれを見出すことができた」と語っていたが、現在はまた別の問題に直面しているようだ。
 しかし、仕事面では世界中から演奏のオファーがひっきりなしに入る人気ピアニストに成長、数年前はあまりにも多くのコンサートが入って「もっと練習する時間を確保しなくちゃ」といっていたが、いまは年間60公演に絞っているそうだ。
 さらに、今年は夏に2カ月間しっかりバカンスを取り、久しぶりにリフレッシュしたと笑顔を見せた。2年前にベルリンのなかで引っ越しをし、現在の建物はベランダが広いため、そこで朝のエスプレッソを飲みながら本を読むのが一番楽しい時間だそうだ。
 このベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番に関しては、来日プログラム他に書くことになっている。
 今日の写真は、インタビューを終えて、「リラックスしてね」という私の要求に応えた1枚。大好きなあぐらのスタイルだ。


 
| 親しき友との語らい | 23:07 | - | -
紫白菜
 西荻窪のエキナカには、軽井沢のパン屋さんと八百屋さんが出店している。
 この八百屋さんには、信州ならではの珍しい野菜が並び、いつも興味津々で眺めている。
 ここに、紫白菜が登場した。紫キャベツはもうすっかりおなじみだが、紫白菜は、まだなじみがない。
「サラダでも大丈夫ですよ。でも、火を通した方がちょっと苦みが出て、おいしいと思います」
 お店の方にこういわれ、早速パスタソースを作ってみた。
 いつもキャベツとアンチョビで作るソースで、これを白菜でやってみようと考えたのである。
 まず、にんにくのみじん切り2かけ分をたっぷりのエクストラバージンオリーブオイルでじっくりと炒めて香りを出し、鷹の爪少々も入れる。そこにシチリア産のアンチョビ4〜5切れを加えてサッと炒める。最後に黒コショウを振る。
 紫白菜はざく切りにしてオリーブオイルで炒め、塩少々で調味。これとアンチョビのソースを混ぜ合わせ、ゆでたてのパスタに絡めて出来上がり。
 紫白菜は火を通すと、アントシアニンたっぷりの野菜ゆえ、紫色の水分が出てくる。だから、あまり炒めすぎないようにする。
 近ごろは、珍しい野菜がどんどん出てきて、嫌が上にも料理熱に拍車がかかるというもの。紫白菜も、これからいろいろ試してみようと思う。
 今日の写真は、色あざやかな紫白菜。
 そして、紫白菜とアンチョビのパスタ。キャベツとアンチョビよりもさっぱりしていて、味がまろやかだ。






  
| 美味なるダイアリー | 20:42 | - | -
モディリアーニ弦楽四重奏団+アダム・ラルーム
 新たな才能に出会う喜びは、何ものにも代えがたい。
 今日は、王子ホールにモディリアーニ弦楽四重奏団の「シューマン・プロジェクト1842」のコンサートを聴きに行った。
 昨年、モディリアーニ弦楽四重奏団が来日した折に、第2ヴァイオリンのロイック・リョーに今回のプログラムについてインタビューしたことはブログにも綴ったが、実は今回第1ヴァイオリンのフィリップ・ベルナールが肩のコンディション不良で来日できず、代わって元イザイ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリニストを長年務めたギョーム・シュートルが参加した。
 今回のオール・シューマン・プログラムは、9月22日と23日の2日間に渡り、今日は弦楽四重奏曲第3番とピアノ五重奏曲が組まれていた。
 モディリアーニ弦楽四重奏団は、もう10年間に渡って東京やナントで聴き続けているため、彼らの奏法、解釈、表現は十分に知っているわけだが、いつものみずみずしく前向きな音楽にプラスして、今日のシューマンに関しては、とても成熟した味わいを醸し出していることに気づいた。
 これは、ベテランのギョーム・シュートルが加わったことも関係あるかもしれない。
 ただし、昨年はチェロのフランソワ・キエフェルが怪我のために来日できず、今回もまたフルメンバーでの演奏を聴くことはできなかった。とても残念である。
 しかし、ひとつ大きな発見があった。それが、冒頭に記した、新たな才能に出会う喜びである。ピアノ五重奏曲でピアノを担当した若きフランスのピアニスト、アダム・ラルームの演奏は、非常に情感豊かで響きが温かく、カルテットとの合わせに心血を注いでおり、明快なタッチと柔軟性に富む表現に心が引き付けられた。
 彼は2009年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールの覇者。現在は各地の音楽祭から引っ張りだこのようだ。
 クララ・ハスキル・コンクールの歴代の優勝者を見てみると、クリストフ・エッシェンバッハ、リチャード・グード、ミシェル・ダルベルト、ティル・フェルナー、河村尚子、マーティン・ヘルムヘンら、みなテクニック優先ではなく、非常に表現力に満ちた美しい演奏をするピアニストばかりである。
 アダム・ラルームも、今日はシューマンを聴いたわけだが、詩的で抒情的で美しいタッチを備えたピアニストだった。
 こういう人はぜひソロを聴いてみたい。どこかで招聘してくれないだろうか。
 終演後、モディリアーニのメンバーと再会を喜び、フィリップの肩の調子を聞いてみたが、まだ治療中のようだった。
 フランソワの怪我はもう問題ないようで、「その後、怪我は大丈夫?」と尋ねたら、「パーフェクトだよ」と明るい答えが戻ってきた。
 今日の写真は、ギョームにも加わってもらい、いつもの仲のよさそうなメンバーのワンショット。左からギョーム、ロイック、フランソワ、アダム、ローラン。
 次回は、ぜひ4人とも体調を整えて万全の態勢で来日してほしい。
 実は、コンサートに出かける前は時差と疲れでのどをやられ、咳が止まらなくて困ったなあと思っていたのだが、すばらしく集中力と推進力に富んだ、深い思考に根差したシューマンを全身に浴び、一気に体調がよくなった。
 これが「音楽の力」というものだろうか。眠気でもやもやしていた頭がクリアになり、からだも元気になった。
 彼らのおかげである。5人に感謝、感謝。そしてシューマンにも、「ありがとう!」


| 親しき友との語らい | 22:40 | - | -
ニューピオーネ
 私を「生涯3人の親友のひとり」と呼んでくれる友人のKさんは、今回の出張で日本に帰国する日を見計らってメールを送ってくれた。
 日本は台風が近づいているから気をつけてね、と書いてあった。
 無事に帰国し、すぐにお礼のメールを返信したら、今度はおいしいニューピオーネを届けてくれた。
 これはいつもKさんがこの季節になると送ってくれるもので、超がつくジューシーさと新鮮さと密度の濃さで、本当に感動してしまう。
 そのおいしさったらない。
 もう届いた瞬間から、すぐに食べたくなる引力の強さを備えた代物である。
 帰国した直後から、たまっていた原稿に追われている私は、このニューピオーネに大いに助けられている。ひと粒口にしただけで、スーッと疲れが飛んでいく感じがするのである。
 このひと粒に込められた力は、いったい何なのだろうか。おそらく、ぶどうの底力とともに、Kさんの思いやりが伝わってくるからに違いない。
 今日は、来日プログラムのアーティストの原稿と、今回の取材に関するこれからの打ち合わせに使用する記事を仕上げた。
 途中でフワーッと眠気が襲ってきて、まだ時差ボケを引きずっていることに気づいたが、途中で原稿をやめるわけにはいかない。
 ほらほら、ニューピオーネの出番だよ、というわけで、またひと粒パクリ。
 すばらしいよねえ、黄金のフルーツだワ。
 今日の写真は、私のいま一番のお助けマン、ニューピオーネくん。時差ボケよ、飛んで行けーっ。しゃっきりさせてくれーっ。

| 親しき友との語らい | 23:18 | - | -
時差ボケ
 時差に強い人と、弱い人がいる。
 私はもっとも弱い方だ。
 これまで何度も海外出張をしているが、時差が平気なことは一度もない。
 今回はロサンゼルスなので、日本との時差は16時間。これに耐えられる神経は持ち合わせていない。
 でも、不思議なことに、東京から海外に出かける場合、ヨーロッパでもアメリカでも、行くときの方が辛い。
 現地では、2〜3時間おきに目が覚めてしまう。
 でも、帰国するとガーッと寝られて、かなり速く時差ボケが解消する。これは東回り、西回りに関係あるのかしら?
 今日は、本当は少しゆっくりしたかったのだが、朝から電話がガンガンかかってきて、メールが山ほど届き、すべてに返事を送らなくてはならなかった。
 というわけで、もうすっかり仕事モード。夜遅くまで、通常業務のような形になってしまった。
 時差ボケなんて、いっていられないわね(笑)。
 日本は連休続きで、みんな出社したり休んだり。いいのか悪いのか、仕事がたまって大変なようだ。
 さて、世の中は、明日も休日。電話はかかってこないから、少しは休めそう。ここでしっかり体調を戻さなくてはならないと思っている。
 しかし、時差ボケを感じない人ってときどきいるけど、どういうからだの構造をしているのだろうか。だれか、いい時差ボケ解消法を知っていたら、教えてほしいものだワ。
 
| 日々つづれ織り | 23:45 | - | -
帰国しました!
 本日、午後2時に成田に着きました。
 いやあ、今回は肉体的にも精神的にも、とってもハードな出張でした。
 とはいえ、最後までどうなるかと、もめにもめたインタビューも、結果的にはうまくいき、いまはホッと胸をなでおろしている。
 ロサンゼルスは本当に久しぶりだったが、街が様変わり。治安がかなりよくなり、明るい感じで、人も本当に陽気でおおらか。
 人種のるつぼという感じは変わらなかったが、ひとりで街を歩いていても、以前のような危険な様子はまったくなく、あまりの変貌にびっくりするほどだった。
 ただし、油断は禁物。常に、注意を払っている必要がある。
 仕事は、てんやわんやの状態で、最後の最後までインタビュー時間や場所、内容などが二転三転。
 ようやくアーティストが目の前に現れたときは、緊張するよりも安堵感がただよった。
 海外取材は、本当に現地に着いてみなければわからない要素がたくさんある。
 このアーティストに関しての情報は、10月になったら、情報公開が可能になりそうだ。
 というわけで、今回は、取材中のちょっと横にそれた話題をふたつ。
 アメリカの食事は、量がけたたましく多いのは周知の事実だが、今回もどこにいっても何を頼んでも、どっさり出てきて、全部は食べきれなかった。
 今日の写真はその代表例。これはホテルの朝食に頼んだスクランブルエッグ。アスパラガスやほうれんそうが山ほど入っているのだが、大味でちょっぴりぱさぱさしている。
「う〜ん、スクランブルエッグって、バターをたっぷり使ってフワフワに仕上げるのがおいしいのに…。ちょっと厨房に入って、自分で作っちゃおうかしら」
 とまあ、かように思った次第であります。



 実は、もう1枚の写真はそのときに出会ったキュートな男の子。
 私は以前にも書いたが、犬や猫にずいぶんなつかれる。動物が自然に寄ってくるのである。
 と同様に、子どもにも好かれるようだ。自分でいうのはなんなのですが…。
 今回、ホテルのダイニングで、ひとりで朝食をとっていたら、どこかからの視線を感じた。
 隣のテーブルに若いお父さんに連れられてきた金髪のかわいい男の子が、ごはんも食べないで、じっと私の方を見ているのである。
 困ったなあ。どうあいさつしたものか。
 すると、お父さんが振り返って、「どうもすみません。子どもがじろじろ見ているみたいで。ごめんなさい」といった。
 そこで私は、「ハーイ、ぼくの名前は?」と聞いた。
 グレイソンという名の男の子は、なんと、この日が誕生日なのだという。
 それでは、記念に写真を撮っていいかとお父さんに訪ねると、「どうぞどうぞ、グレイソン、よかったねえ。写真、撮ってくれるんだってよ」
 というわけで、私は席から立ち上がってキュートな彼をパチリ。
 でも、それまでニコニコしていたグレイソンは、写真を撮られるとなったら、急にシャイな表情になってしまった。
 照れ屋さんなのね。
 この日は、まだ取材スタッフがそろっていないため、私はひとりで食事をしていたのだが、こんなかわいい子と出会えたため、なんだか心が温かくなった。
 さて、のんびりしていたのはここまで。この後は、怒涛の取材が始まった。
 また、じっくり報告しま〜す。
 まだ、帰国したばかりで、時差と疲れで頭もからだもボロボロ。とにかく、速く元に戻さなくっちゃ。


| 麗しき旅の記憶 | 21:05 | - | -
ロサンゼルスへの出張
 今日は、ロサンゼルスでの取材時間が変更になったとの連絡を受け、朝からいろんなことでバタバタ大騒ぎ。
 まあ、海外出張というのは何が起きるかわからないから、その場に行ってみて、判断するしかない。
 さまざまな人から電話が入り、「とにかくお任せするから、なんとかうまくやってください」といわれ、「最善を尽くします」と答えた。
 いまは自分で何か対処できるわけではないから、腹をくくって行くしかない。
 現地で、マネージャーをはじめとする関係者と打ち合わせをし、もっともいい方法を選ぶことになる。
 なにしろ、短時間のインタビューで単行本と雑誌と新聞の記事を書かなくてはならないわけだから、集中力の勝負だ。
 取材対象は、世界的な大物歌手。10月に入ると情報公開ができるため、詳細を綴ることができるが、まだ現在は明確なことが書けない状況。
 とにかく、明日はもうお昼に成田に向かうため、20日に帰国するまでブログはちょっとお休みします。
 戻ったら、すぐに報告しますので、お楽しみに!
 
| 終わりよければ…取材奮闘記 | 22:03 | - | -
阪田知樹
 何度かインタビューをしてすっかり意気投合してしまった若手ピアニスト、阪田知樹が、フランツ・リスト国際ピアノ・コンクール(ブダペスト国際音楽コンクール)で優勝の栄冠に輝いた。
 同コンクールは1933年に始まった歴史あるもので、ハンガリーのブタペストで5年に1度開催されている。今年は偉大なピアニストであり、作曲家のフランツ・リストの没後130年を記念し、その名を冠している。
 なお、このコンクールでは、日本人男性ピアニストとして阪田知樹が初めての優勝者となった。
 このニュースを聞き、私は飛び上がらんばかりに喜んでしまった。
 阪田知樹は、2013年にアメリカで開催された第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて最年少入賞(当時、19歳)を果たしたことで、一躍広く知られるところとなり、以後、内外で活発な演奏活動を続けていた。
 その彼が次なるステップを目指してリスト・コンクールに挑戦し、見事結果を出したからである。
 2014年10月からはドイツのハノーファー音楽大学に留学し、名教授として知られるアリエ・ヴァルディに師事している。加えて、パウル・バドゥラ=スコダのもとでも学んでいる。
 そうした研鑽の日々が、今回の優勝となって実を結んだことになる。
 彼はよくメールを送ってくれるため、私もすぐに返事を出しているが、このニュースを聞き、早速お祝いのメールを送った。
 さて、次は日本でのコンサートが計画されるだろうから、それを楽しみに待ちたいと思う。
 今日の写真は、しばらく前の阪田知樹。若手アーティストは、ちょっと会わないとすぐに容姿が変化してしまう。成長著しく、どんどん風貌が変っていくのである。
 きっと、阪田知樹も次に会うときは、自信に満ちた表情をしているに違いない。リスト・コンクールの話を、ぜひ聞きたいと思っている。


 
| 情報・特急便 | 21:43 | - | -
歯痛が起きた
 海外出張の前は、いつものことながら、留守中の原稿をすべて入稿していかなくてはならず、てんやわんやの状況になる。
 加えて、出張に関してあちこちから連絡事項が舞い込んできて、これまた頭がパンクしそうになる。
 そんなときに、歯痛が急に襲ってきた。
「ウワーッ、大変。ロサンゼルスでこうなったら、どうにもならない」
 すぐにかかりつけの歯科医のN先生に電話し、助けを求めた。でも、ここは予約制だから、すぐには診てもらえないかもしれない。
「1時間半後にこられる?」
 もう、とるものとりあえず、原稿を途中でほっぽらかし、飛んでいった。
 すると、内診やレントゲンやいろいろ調べてくれ、「まったく異常は見られないよ」とのこと。
「精神的なものじゃないの。あまりにも忙しいから、からだが悲鳴を上げたんだよ」
 こういわれ、もしものときのために薬をもらい、医院のみんなに「気をつけて行ってきてね〜」と送り出され、帰宅した。
 こんなことってあるんだ。ストレスで歯痛が起きるなんて、いったいどうなっているんだろう。
 やれやれ、ようやく気を取り直して原稿に向かうことができた。
 人間のからだは、本当に精巧にできている。ちょっと無理をすると、どこかに変調をきたすことになる。
 N先生が、私がまったくひとりでロサンゼルスに出かけると聞いて、「着いていってあげようか」とジョークをいって、私の気持ちを和らげてくれた。
 さて、これに懲りず、まだまだやることがあるから頑張らなくっちゃ。でも、またどこかに信号が現れると困るしなあ。どうしたらいいものか、思案のしどころである。
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 23:30 | - | -
ラン・ラン
 ラン・ランとは、彼がまだツンツンの頭をして中国服を着ていた時代から取材を続けている。
 いまや国際舞台で大活躍するスター・ピアニストに成長したが、大きな声で明るくしゃべりまくる様子はまったく変わっていない。
 今日は、「レコード芸術」のインタビューで、「ラン・ラン/ニューヨーク・ラプソディ」(9月14日日本先行発売 ソニー)のことや他の新譜、近況などを聞いた。
 彼は会うたびに、いま取り組んでいるビッグ・プロジェクトやこれから動き出す新たな計画について話してくれるが、今日もいろんな予定が詰まっているといっていた。
 まだ情報公開できないものもあり、それがOKになった時点で、すぐに紹介したいと思う。
「ぼくはいろんな人と共演し、彼らからあらゆるものを吸収するのが好きなんだ。クラシックのアーティストのみならず、さまざまな音楽の世界とコミュニケートしたい。でも、共演する人や一緒に録音する人は、プロデューサーとじっくり話し合って決めている。有名な人をずらりと並べて共演するというのは意味がないし、きちんとしたコンセプトをもちたいからね」
 ラン・ランは、エッシェンバッハ、バレンボイムをはじめとする偉大な指揮者との共演も多い。私がとりわけ話を聞きたかったのは、アーノンクールとのモーツァルトの録音での共演。
 これに関して、ラン・ランは、ことばを尽くしていろんなことを話してくれた。それは「レコード芸術」でしっかり書きたいと思う。
 アーノンクールは、作品の解釈やこまかな点まで実に多くのことを話してくれ、それがモーツァルトを弾く上でとても役立っているという。
「本当に、マエストロが亡くなったときは悲しみに暮れた。最後の最後まで、ぼくはいろんなことを学ぶことができたから」
 いつもアーノンクールの自宅にいって、音楽以外のこともたくさん聞いたという。
 ラン・ランは、いま自分と同世代の若手指揮者との共演も多く、そうした世界の指揮界を担っていく精鋭たちとの共演はとても楽しいという。この話題になると、声のトーンが一層上がり、また、ベルリン・フィルとウィーン・フィルとの共演も予定されていて、楽しみだと熱を込める。
 本当に、話を聞くたびにビッグになっていく。彼の場合は、演奏と人間性の両面で指揮者、オーケストラが引き付けられるようだ。
 ゆえに、スケジュールは2年、3年先まで満杯。「あまりにも忙し過ぎて、勉強する時間がないため、ちょっと演奏回数を減らそうと思って、夏の音楽祭は少しセーブしたんだよ。だから今年はちょっと遊ぶことができた」
 いつも元気、いつもエネルギー炸裂、なんでもいとも簡単に弾いてしまうように見えるが、実は大変な努力家。だが、その努力の痕跡はけっして見せない。
 今日の写真は、「レコード芸術」を興味深そうに読んでいる(見ている)ラン・ラン。「きれいな写真だねえ」と感心している。

| 日々つづれ織り | 00:02 | - | -
祇園川上
 京都の祇園に位置する花見小路通は、昔ながらの町家が並ぶ美しい通りである。
 ここは内外の観光客も多く、一日中にぎわっている。 
 その1本入った路地に、京都の割烹、祇園川上というお料理屋さんがある。ここは友人に薦められたお店で、今回は予約を入れて、昼食をいただいた。
 予約しておいたため、茶室のような個室を用意しておいてくれた。これにまず感激したが、お料理もそのおもてなしも、本当に心がこもったもので、またすぐにでも再訪したいという気持ちにさせられた。
 夜の懐石ではなく、ランチだったため、このお店の人気料理、ちょうちん弁当をいただいた。
「ウチは焼き物や御造りなどは、お客さまがいらしてからご用意しますので、少しお時間をいただきます」
 こういわれ、ゆっくり待っていると、すばらしいちょうちん弁当が登場した。二段になっていて、上に主たるお料理、下にごはん物が詰められている。
 ひとつずつていねいにお料理された野菜やお魚、お肉がびっしりと並び、それぞれ非常に味わい深い。
 京都ならではの白みそを使ったお味噌汁が添えられ、結構おなかにずっしりとくる量である。
 このお弁当は季節によって素材が異なるため、これを目当てに訪れる常連さんも多いそうだ。
 デザートに頼んだのは、水ようかん。これがまた、風情あるお茶椀に入ってきて、上に粗塩がパラリとかけてある。その絶妙の塩加減はこれまで食べた水ようかんとは、ひと味もふた味も違っていた。
 実は、このお店は紙のナプキンの替わりに、上品な小ぶりで薄手の手ぬぐいがさりげなく置かれていた。
 そこには季節の菊の花が描かれ、「川上」と書かれている。
「これ、オリジナルなんですか。購入することはできますか?」
 すごく興味をそそられた私は、お店の人に聞いてみた。すると、老舗の手ぬぐい屋さんに季節ごとに発注していて、そのつどいろんな絵柄のなかから選び、8月は「五山送り火の大文字」のデザインだったという。
 いやあ、ますます興味津々。でも、売り物ではないそうだ。
 それでも、私があまりにも気に入り、購入できないのが残念だという表情をしていたら、「よろしかったら、それお持ち帰りください」と、いってくれた。
「エーッ、いいんですか。ワーッ、ありがとうございます!」 
 ホント、ちゃっかりしているよねえ。懐石を食べにきたお客さんで、こんなに図々しい人はいないのではないかしら(笑)。
 そのお店の人は、帰り際、お店を出て路地を曲がるまで、玄関のところでずっとお見送りしてくれた。
 これぞ、京都。これぞ、日本のおもてなし。また、次は夜の懐石をいただきにいかなくっちゃね。
 今日の写真は味わいのあるお店の外観、彩り豊かなちょうちん弁当、創意工夫の水ようかん、そしていただいたというか、ほとんどぶんどってきた(?)手ぬぐい地のナプキン。








 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 22:56 | - | -
出張の日程変更
 今日は、朝からロサンゼルス出張の日程変更の件で、ドタバタ状態になった。
 いろんな関係者とさまざまな件について話し合うなかで、急きょ日程が1日前倒しになったからである。
 でも、いまから航空券の変更が可能かどうかが一番問題で、それが解決したのが夕方近く。
 ようやく9月16日出発と決まり、20日戻りは変更なし。
 海外出張は、本当にいろんなことが起きる。
 事前にあらゆる担当者と打ち合わせをじっくり行い、みんながそれぞれの仕事をこなしていくわけだが、それでも次々にいろんな問題が起き、変更を余儀なくされる。
 すべてのことに素早く対処しなければならないのだが、やはり自分ではどうしようもないことも多く、当然のことながら人に頼らなくてはならないことも出てくる。
 仕事は、やはりチームワークとコミュニケーションが大切だとつくづく思う。幸い、今回の仕事はみんなとてもエネルギッシュに前向きに対処してくれる人ばかりだから、私も精一杯やろうという気持ちになれる。
 とはいえ、もうすぐに出発である。
 インタビューの準備を念入りに行わなくてはならず、この週末は資料と本を山ほど抱えて、京都の仕事部屋に行こうと思っている。
 頭をクリアにして、資料を読み込まなくっちゃ。
 
 
| 日々つづれ織り | 22:01 | - | -
マレイ・ペライア
 私が長年にわたって愛し続けているピアニストのひとり、マレイ・ペライアが、ドイツ・グラモフォンに移籍したというニュースが飛び込んできた。
 第1弾のアルバムは、J.S.バッハ「フランス組曲」で、10月26日リリース予定である。
 ペライアは、この契約に関して、こう語っている。
「ドイツ・グラモフォンとの契約で、私が心から愛している作品の録音が実現できるのを、楽しみにしています。録音は、同じ作品にもう一度新たに取り組む機会を与えてくれます――作品について改めて考え、新たな気持ちで感じとる――それを通じて、ピアノ作品の傑作を自分の成長のあらゆる段階で探求することができるのです。バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、ブラームスなどの作品と新たに向き合うことは、私にとってまさに特別な体験です。永遠に枯れることのない豊かさをもつ作品は、常にインスピレーションの源泉なのです。今回ドイツ・グラモフォンと結んだすばらしい絆を通じて、世界中の音楽ファンに私の演奏をお届けできるようになるでしょう」
 そして、ドイツ・グラモフォン社長Dr.クレメンス・トラウトマンが、こう続ける。
「マレイ・ペライアと録音計画を推進できるのは、大いに喜ばしいことです。今後何10年先にも画期的な演奏として残る録音が、実現できると確信しています。音楽家としても人間としても、ペライアのすばらしい点のひとつは、彼が常に自分自身に挑戦し、最高の結果が出るまでけっしてあきらめないことです。ペライアの現在の演奏は、比類ないキャリアを開いた最初のころの新鮮さや説得力をまったく失っていません。そしてもちろん、長年にわたり幅広い経験と鍛練を積み重ねてきた現在、彼の主要作品の演奏には、アカデミックな面でもピアニスティックな面でも、長年にわたるみずからの経験と研究の成果がにじみ出ています。ペライアはドイツ・グラモフォンに所属するアーティストにとっても、音楽ファンにとっても、豊かなインスピレーションの源泉となることでしょう」
 ペライアは、指の故障でピアノが弾けない時期、バッハの作品を徹底的に研究し、楽譜を読み込み、ケガが癒えたら、バッハを演奏したいと願っていたと、以前のインタビューで語ってくれた。
 そしてケガから復帰したときには、バッハを演奏し、来日公演でも心に響く演奏を聴かせてくれた。
 ドイツ・グラモフォンの移籍第1弾は、やはりバッハが登場することになった。録音を聴くのがひたすら待ちどおしい。
 今日の写真は、契約時のにこやかなペライアと、社長のトラウトマンとのツーショット。写真 Carsten Windhorst / DG




 
| 情報・特急便 | 22:21 | - | -
ユジャ・ワン
 今日は、サントリーホールにユジャ・ワンのリサイタルを聴きにいった。
 プログラムは事前に発表されていたものから大幅に変更され、前半は、シューマンの「クライスレリアーナ」からスタート。カプースチンの変奏曲作品41へと進み、ショパンのバラード第1番が演奏された。
 後半は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」。いずれも、ユジャ・ワンならではの超絶技巧をものともしない圧巻のテクニックと、ピアノを存分に鳴らし、語らせ、うたう奏法だったが、やはり「ハンマークラヴィーア」がこの夜の白眉だった。
 ところが、リサイタルはこれでは終わらなかった。
 彼女は鳴りやまない拍手に応えて、シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番より「トッカータ」、ビゼー(ホロヴィッツ編)の「カルメン」の主題による変奏曲、モーツァルトの「トルコ行進曲」(ヴォロドス、サイ編)、カプースチンのトッカティーナ、ラフマニノフの「悲歌」、グルック(ズガンバーティ編)の「メロディ」と次々にアンコールを演奏。聴衆はやんやの喝采になるから、彼女もやめられない。
 この公演評は「モーストリー・クラシック」に書く予定だが、まさに「ユジャ・ワン劇場」のような趣を呈した。
 彼女はエンターテイナーである。すごいよねえ、アンコールだけでひとつのプログラムのような雰囲気なんだから。
 こういう人は疲れを知らない。聴き手も拍手で盛り上げ、エネルギーをもらい、そしてストレスを発散する。
 いやはや、すごい一夜でした。
 今日の写真は、リサイタルのチラシ。彼女はインタビューでも結構派手な服装をして現れるが、今日のドレスも金のスパンコールがきらきらした、からだにピッタリとフィットした黄金色のドレスだった。

| クラシックを愛す | 23:46 | - | -
引っ越し記念日
 3年前の今日、大岡山から西荻窪に引っ越しをした。
 西荻は私の祖父が住んでいた街で、上の姉が学生時代に祖父の家に住んでいたため、我が家にとってはゆかりの深い街である。
 2013年の9月も、とてつもない暑さに見舞われていた。
 引っ越し屋さんの若いお兄さんたちが、全身汗びっしょりになりながら、重い荷物を効率よく運んでくれたことを思い出す。
 私は家具はもとより、CDや仕事の資料がものすごく多いため、ふつうの家よりも荷物が多い。
 前の日に整理して荷造りしてくれる人たちがやってきて、次の日も朝から荷造りし、その後ダーッとトラックに積み込んで運んだ。
 あれから3年、もうすっかり西荻の住人となったが、この暑い日が巡ってくると、大変だった引っ越しの日を思い出す。
 もちろん、荷物が入ってから、整理するのがもっと大変だった。
 この年は、引っ越しの準備段階がすさまじい状態になっていたため、3キロほどやせた。重い物を運んだり、ゴミ出しをしたり、毎日たっぷり汗をかいたためだろう。
 そうよね、人間、からだを動かして汗をかかなくちゃいけないんだよね。
 いまは運動不足ゆえ、あのバタバタ動いていた時期が妙になつかしい。
 さて、3年経過した。最初はきれいに整理されていた資料が、いまは見る影もない。まいったね、グチャグチャだ。
 いつか時間ができたら整理しようと思っているのだが、いっこうにその日はやってこない。
 というわけで、いつも原稿を書く前の資料探しに余分な時間を要しては、自己嫌悪に陥っている。
 3年経ったことだし、ここはひとつ整理する時間を取らないといけないなあ。
 でも、締め切りをこなすのが優先事項だから、またまた資料の整理は先送りになりそう。毎度のことだ。人間、あきらめも大事よね(笑)。
 
 
| 日々つづれ織り | 23:23 | - | -
書いても書いても終わらない
 毎月のことながら、月末入稿と月の初めの締め切りがどっと押し寄せ、書いても書いても終わりが見えないというとんでもない状況に陥っている。
 レコード会社のライナーノーツ、音楽専門誌のインタビュー原稿や新譜評、特集記事に加え、ホールの冊子の原稿や新聞の公演評などが重なっている。
 どうも座りっぱなしの状態がよくないらしく、体調がイマイチ。
 時間を見て買い物に出かけたり、近くの資料を置いてある部屋に出かけたりしているのだが、そんな距離ではたいしたことはない。
 もっとちゃんとからだを動かさないといけないのだが、なにしろ目の前に締め切りがドーンと高い山の頂を築いているため、それを片付けない限り、遠くに出かけることはできない。
 本当に、私の仕事はからだに悪いことばかりだ。眼精疲労に腰痛、足のむくみもひどくなる一方。
 なんとかせねばと思いつつ、ストレッチをするくらいがせいぜい。
 なにはともあれ、締め切りをひとつずつ終わらせ、身を軽くするのが一番だ。
 ひとつずつの仕事は、資料がまったく異なるため、まずその資料をすべて目の前に並べてから、原稿の準備にかかる。
 ひとつの原稿が終わると、その資料は目の前から消えることになっているが、編集担当者から校正が送られてきたり、問い合わせの電話が入ったり、メールで質問を受けたりすると、またまた前の原稿の資料を引っ張り出さなくてはならなくなる。
 この時点で、私の頭のなかは、いま書いている原稿から離れ、以前の原稿に一気に戻ることになる。
 その繰り返しで、いつも頭のなかはグチャグチャ。順序だってすべてが流れていくのが理想なのに、前に戻ったり、そのまた前に戻ったり…。
 結局、私の仕事机のまわりは、あらゆる資料が山積みになってしまう。
 それをかきわけかきわけ、次の仕事に邁進する。いやあ、不毛の日々ですなあ(笑)。
 昔は母親に、「整理が上手ねえ」といわれたものだが、いまや断捨離からはほど遠い状態で、どれを捨てていいのかわからないところまできている。
 あ〜あ、図書館の司書のような才能があればなあ。
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:28 | - | -
ジョフロワ・クトー
 新たな才能に出会う喜びは、何ものにも代えがたい。フランスのピアニスト、ジョフロワ・クトーは、その喜びを運んできてくれた。
 2005年、ブラームス国際コンクールで優勝したジョフロワ・クトーは、ブラームスの作品を自身のレパートリーの根幹に据えている。
 そんな彼が、「ブラームス:ピアノ独奏曲全集」(キングインターナショナル)という6枚組のセットをリリースした。
 クトーは、13歳のときに「6つの小品 作品118」を弾いたのがブラームスとの最初の出会いだったそうだ。
 パリ国立高等音楽院の入試では、ブラームスの「7つの幻想曲 作品116」を演奏して難なく入学が許されたという。
 そしてここに、ブラームスのピアノ独奏曲全集が登場した。クトーはこれらを作曲年代順に録音した。ここでは、聴き手とともにブラームスの作曲様式の変遷をたどり、作品の理解とブラームス自身の変遷を深めていこうという意図が感じられる。
 クトーのブラームスは、重厚で渋く荘重で、北国特有のほの暗さに包まれているという従来のブラームス観をくつがえす演奏である。リリカルで情感にあふれ、タッチもリズムも特有の繊細さが身上。ひとつひとつの音の奥に、えもいわれぬ静けさが宿る。
 きっと、ブラームス国際コンクールの審査員たちは、これまで聴いたことのない個性的な表現のブラームスに驚き、新たなブラームス像を見出し、優勝の栄冠をクトーの手に授けたに違いない。
 とりわけ美しいのは、CD6に収録されている作品116から119の「7つの幻想曲」「3つの間奏曲」「6つの小品」「4つの小品」。
 こうした小品こそ、クトーの本領発揮だ。季節の移ろいを感じさせ、美しい詩が浮かび、絵画的世界へと心が浮遊する。
 本当に、新たな才能に出会う喜びは、心を高揚させてくれるものである。
 今日の写真は、ブラームスのジャケット写真。6枚組ゆえ非常に聴きごたえがあり、ブラームスの世界にどっぷりと浸ることができる。

| アーティスト・クローズアップ | 23:51 | - | -
さんまの季節到来
 週末になると仕事が重なり、夕方までに疲労困憊。そんなときは、私のお助けレストランに直行する。
 西荻はおいしいお店が目白押しだが、オーガニック野菜を販売している長本兄弟商会の2階にあるバルタザールは、親しみやすいお店だ。
 古色蒼然としていて、レストランというより街の食堂という感じ。でも、味は最高だ。
 今日もいろんなお料理をいただいたが、なかでもお店のお薦めに目を見張った。
「いよいよさんまの季節がやってきましたよ。今日は、イタリア風カルパッチョ、和風のおさしみ、素朴な塩焼きのほか、いろんな料理を用意しています」
 店長兼シェフにこういわれ、このお店の特徴であるリクエストパスタを頼んだ。これはお客のリクエストにより、いろんなパスタを作ってくれるもの。そこで、さんまを使ったパスタを注文した。
 すると、出ました! ウワーッ、こんなすばらしいパスタになるんだ。
 和風のパスタが登場したのである。
 作り方を聞くと、まずさんまのワタを塩焼きしてワタ醤油を作っておく。これをソースのベースとし、ゆでたてのパスタにからめる。
 次にさんまをナマに近い感じでさっと炒め、なすも焼く。これらをパスタの上に乗せ、みょうが、しょうが、大葉の千切りをトッピングすれば出来上がり。
 いやはや、そのおいしいことったら。ちょっぴり苦めのワタのソースが絶品で、「う〜ん、こりゃ、まねできないなあ」と脱帽。
 いろんな野菜がたっぷり入ったお料理をいくつもいただいたので、すっかりからだが元気になった。
 食事の友は、スペイン産の赤ワイン。食後のオーガニックのミントティーで〆となれば、もう大満足。
 やっぱり、秋のさんまはおいしいなあ。
 今日の写真は、アイディア抜群のさんまの和風パスタ。でも、味を忘れないうちに、まねしてみようかな(笑)。

| 西荻はおいしい | 22:28 | - | -
出張のスケジュール
 今日は朝からてんやわんやの状態だった。
 というのは、出張の最終的なスケジュールが決まり、飛行機やホテルの手配を依頼し、そのやりとりで電話やメールが殺到したからだ。
 ロサンゼルスの取材は、9月17日から20日まで、滞在は1日半というタイトなスケジュールだ。
 ここは、時差が16時間。18日の1日だけのインタビューゆえ、着いた日に体調を整え、翌日のインタビューに万全の状態で臨めるようにしなければならない。
 これが至難の業なんだよねえ。
 私は時差に強い方ではないため、いつも海外出張に行くと、この時差ボケとの闘いとなる。遊びに行く場合は、眠ければゆっくりしていることも可能だが、仕事となると、そうもいかない。
 今回も、時差との闘いがもっとも大きな問題となりそう。
 次の出張は、ウィーン。これは10月1日出発、現地を6日に発ち、7日に帰国となった。これも、結構きついスケジュールになりそうだ。
 でも、決まった以上はなんとか自分のなかで調整しないと…。
 こういうやりとりが長時間続いたため、原稿を書く時間がどんどんなくなり、焦るばかり。もう9月に入ってしまったし、時間ばかり気になる。
 秋はクラシックのコンサートシーズン。出張が続くと、いいコンサートを逃すことにもなり、いろいろ調整が難しい。
 さて、9月と10月は、仕事の配分をしっかり考えないと、大変なことになりそうだ。
 みんなに、「とにかく体調に気をつけて」といわれている。それが一番大きな課題である。
 自分のからだは自分で守らないと。久しぶりに、沖縄酵素など飲んでしまった、効くかなあ(笑)。
 
| 日々つづれ織り | 22:17 | - | -
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