Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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月末入稿
 1月28日、サントリーホールでチョン・キョンファのバッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」全6曲演奏を聴き、いまだ冷めやらぬ感動を得たのだが、いまは月末入稿に追われ、ブログに綴る時間がない。
 また、時間を見て、ゆっくりこのリサイタルの様子を伝えたいと思う。
 今日は、ようやく長い原稿が終わり、もうこんな時間になってしまった。
 明日は、取材とコンサートがある。
 やはり月末は、なかなかゆっくりできませんな。
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 23:56 | - | -
ロジャー・フェデラー優勝!
 2週間、真夏のメルボルンで開催されたテニスの全豪オープンが、最終日を迎えた。
 今日は男子シングルスの決勝。ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルという、大会が始まったときにはだれも想像できないような好カードになった。
 ロジャーもラファもケガから復帰した大会であり、どこまで復調しているか、心配されていた。
 しかし、ふたを開けてみると、ふたりのテニスは以前のようなすばらしさに戻っていた。そしてなんと、決勝まで駆け上がったのである。
 もう今日は最初からハラハラドキドキの連続で、シーソーゲームのような展開。5セットまで進んだときは、ロジャーの右足が悲鳴を上げていた。
 でも、最後はフェデラーの執念がナダルのとてつもないフィジカルとメンタルの強さに勝ったようだ。
 ロジャー・フェデラーは18回目のグランドスラムのタイトルを手にし、涙に暮れた。世界中のフェデラー・ファンがこのときを待っていたのである。みんな一緒にうれし涙を流したのではないだろうか。
 私も長年待ち望んでいた瞬間で、フェデラーが17歳のときから応援しているが、こんなにうれしかった優勝はない。
 彼はまだまだできる、というところを示した。女子もセレナ・ウィリアムズが優勝し、ともに35歳である。
 今年のテニス界は、30代が活躍する年になるような予感がする。
 ロジャー、おめでとう!!
 最後まであきらめない姿勢に、勇気をもらいました。
 
 
| ロジャー・フェデラー | 23:47 | - | -
大宮臨太郎&藤村俊介
 ともにNHK交響楽団のフォアシュピーラーを務めながらソロや室内楽で活躍しているヴァイオリンの大宮臨太郎とチェロの藤村俊介が、「パッサカリア〜ヴァイオリンとチェロのための作品集」(マイスター・ミュージック)をリリースしたのは2010年のことだった。
 そのふたりが第2弾に選んだのは、コダーイの「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲作品7」。これにベートーヴェン、バッハの編曲版を加え、新譜を作り出した。
 今回は「CDジャーナル」のインタビューで、ふたりにプログラムの選び方、録音の様子、お互いの音楽性と人間性の違い、また共通項などを聞いた。
 彼らはふだんはオーケストラで演奏しているが、こうした室内楽を演奏する機会があると、相手の音に注意深く耳を開くことになり、とても有意義だと語った。
 実は、今回とても興味深い話があった
 藤村俊介が以前飼っていたパグ犬が、コダーイの「無伴奏チェロ・ソナタ」を練習していると、遠吠えするのだそうだ。
 他の作曲家の作品ではそうしたことはまったくなく、コダーイだけに反応するという。
「きっと、コダーイのアジア的な何かが犬の感性を刺激し、遠いルーツを思い出すのではないでしょうか」
 そうなんだ、すごいワンちゃんだよね。いまだったら、録画しておいてほしかったけど、かなり前のことで、もうそのワンちゃんは亡くなってしまったとか、う〜ん、残念。
 インタビューでは、各々の収録作品に関して聞き、さらに今後の抱負も語ってもらった。
 今日の写真は、インタビュー後のふたりの表情。CDは、弦2本のシンプルな音の対話がかえって臨場感を生み出し、緊迫感もただよう。

| アーティスト・クローズアップ | 22:22 | - | -
アレクサンダー・クリッヒェル
 本日8時、「音楽を語ろうよ」のアレクサンダー・クリッヒェルの記事がアップされた。
 2016年は怒涛の1年だったため、なかなかHPの更新がままならず、かなり間が空いてしまった。
 今年最初のクリッヒェルの記事、ぜひ読んでくださいね。
 これからはあまり間を置かず、次の記事もアップしていきたいと思う。
| 情報・特急便 | 10:57 | - | -
辻井伸行
「家庭画報」の2017年3月号(2月1日発売)から1年間に渡り、辻井伸行の連載ページを担当することになった。
 ピアニストとして日々成長し、海外公演も多数行い、レコーディングも積極的にこなしている辻井伸行。それをカラーページで伝えていく。
 彼の場合、日本ツアーも常に完売で、昨日は「バッハ・モーツァルト・ベートーヴェン」の昨年12月からのツアーの中間地点での最終日だった。このツアーは、また3月に公演が組まれている。
 日本での活動と海外公演、そして作品に対する考えや自作品にまつわること、各地でのエピソードやプライヴェートライフまで、幅広く紹介していく連載記事になる予定だ。
 今回のツアーは、J.S.バッハの「イタリア協奏曲」、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17番、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」、同第23番「熱情」というプログラム。
 バッハに関しては、初めて大きな作品をリサイタルで取り上げることになり、昨年のインタビューではそのきっかけや作品に対する思いなどを聞いた。
「イタリア協奏曲」は全3楽章の内容、構成、表現、解釈などが非常に異なる作品だが、辻井伸行は真摯にバッハと対峙し、内なるエネルギーを爆発させ、とりわけ終楽章では目の覚めるようなパッションとスピードと情熱を披露して会場を沸かせた。
 こうした演奏の醍醐味も、連載で伝えていきたいと思う。
 終演後、楽屋で話をしたときに、「つい先日、バッハを弾きたいんですといっていたのに、もう本番に登場するなんてすごいですよね。早くてビックリ」というと、「バッハはピアニストにとって本当に大切な作曲家ですので、一生懸命練習したんですよ。そんなに早いですか、そういってもらえるとうれしいなあ」と、にこやかな笑顔を見せていた。
 彼の演奏は、聴くたびに大きな成長を示している。それも階段を一気に駆け上がっていくような勢いで…。
 今日の写真は、演奏が終わってホッとした表情を見せる辻井伸行。辻井さん、これから1年間、密着取材しますからね〜。





  
| 情報・特急便 | 23:00 | - | -
キット・アームストロング
 ピアニストがリサイタルのプログラムを組むとき、あまり演奏されない作品を選ぶのには、かなりの勇気を要する。
 聴衆がそれらの作品になじみがないため、会場の雰囲気が盛り上がらなくなったり、退屈な顔をしたり、ときには眠ってしまう人が増えたり…。
 しかし、個性派の若きピアニスト、キット・アームストロングは自身の好きなバッハ以前の古い時代の音楽を積極的にプログラムに取り上げる。
 1月23日に浜離宮朝日ホールで行ったリサイタルでは、イギリス・ルネサンスを代表する作曲家、ウィリアム・バード(1540頃〜1623)の「プレリュード」、「パヴァーヌ」、「ガイヤルド」から幕開け。
 次いで「ファンシー」が取り上げられ、あたかもヴァージナル(主として16世紀にイギリスで流行したチェンバロの一種)を聴くような雰囲気を醸し出した。
 私はチェンバロを演奏していたためか、この時代の音楽がとても好きである。キットが完璧なる技巧とバードの書法を深く理解した奏法、舞曲のリズムを美しく表現する術にいたく感銘を受けた。
 プログラムは、モーツァルトの幻想曲K.394、ピアノ・ソナタ第17番と続き、かろやかでコロコロと転がる真珠の粒のような音が、天空に舞っていった。
 キットの演奏は、けっして派手ではない。しかし、そのピアノは深い思考に根差したもので、作品の内奥にひたすら肉薄し、楽譜に忠実ながらピアノ好きをうならせる造詣の深さが存在する。
 後半はリストのピアノ・ソナタ ロ短調が「巡礼の年」第3年より「エステ荘の噴水」が演奏された。
 ロ短調ソナタでも、大袈裟なことは何もない。生涯ピアノを愛したリストの伝統と革新、新たなソナタの様式、単一楽章で成し得る最高の表現を楽譜から読み取り、緻密で繊細で内的な情熱を遺憾なく発揮した。
 最後の「エステ荘の噴水」は、キットの美しい弱音が存分に堪能できる演奏となった。
 本当にすばらしい才能だ。もっともっと多くの人に聴いてほしい逸材である。
 欲をいわせてもらえば、バードをより多く聴きたかった。次回もまた、アーリー・ミュージックが登場するだろうか。
 今日の写真は、プログラムの表紙。


| クラシックを愛す | 23:39 | - | -
長富彩
 ベートーヴェンのピアノ作品だけでリサイタルのプログラムを組むのは、若きピアニストにとって、大きな挑戦となる。
 1月22日、長富彩は東京オペラシティリサイタルホールで、オール・ベートーヴェン・プログラムでリサイタルを行った。
 前半はピアノ・ソナタ第8番「悲愴」でスタート。次いで「創作主題による32の変奏曲」、ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」と続けた。
 最初は緊張感がただよい、会場も多分に堅い空気に満ちていたが、演奏が自由闊達になるにつれ、ホールの空気感もほぐれてきた。
 後半は「エリーゼのために」がゆったりと清涼な雰囲気で紡がれ、これで一気に長富彩の個性と本領が発揮される形となった。
 最後はピアノ・ソナタ第30番。このソナタは、ピアニストにとって高い頂ともいうべき難度の高い作品。彼女は作品が内包する厳格さ、ロマン的な要素に加え、自由と幻想と平穏な表情ものぞかせ、ベートーヴェンの魂に近づいていった。
 長富彩には、CDデビューをしたころからインタビューなど会っているが、一本芯の通った考えの持ち主。ほんわかとした美しい容姿からは考えられないほど、根性が座っている。
 それがこのピアノ・ソナタ第30番の凛とした演奏に現れていた。
 この公演評は、「公明新聞」に書くことになっている。
 終演後、楽屋に顔を出すと、「ウワーッ、伊熊さ〜ん、お会いしたかったんです。聴きにきてくれてありがとう!」と満面の笑顔を見せてくれた。
 この日はリサイタル後に新譜の「Aya Nagatomi plays Beethoven」(テレビマンユニオン)のサイン会が行われたが、彼女には根強いファンがいるため、長蛇の列となった。
 今日の写真は、久しぶりに会うことができた長富彩。この日のステージ衣裳は清楚さと華やかさが入り混じった、とても美しいドレスだった。

| アーティスト・クローズアップ | 23:49 | - | -
チフヴィン墓地
 海外出張に行くと、取材の合間を見て、美術館を訪れたり音楽家の墓地に詣でたりするのが楽しみだ。
 サンクト・ペテルブルクで欠かせないのは、チフヴィン墓地である。
 ここはメトロのプローシャチ・アリクサンドラ・ネフスコヴォ駅の近くに位置している。
 メトロの駅前の広場からアレクサンドル・ネフスキー大修道院に向かう道路の両側には、チフヴィン墓地とラザレフ墓地というふたつの大きな墓地があり、チフヴィン墓地の方は、芸術家や文学者が多く眠っている。
 一方、ラザレフ墓地には建築家、科学者などのお墓が多い。
 チフヴィン墓地は豊かな緑に囲まれ、チャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、そしてドストエフスキーのお墓がすぐに見つかる。
 どのお墓も個性的な彫刻やデザインに彩られ、存在感がある。
 とりわけ、チャイコフスキーのお墓は人気があり、世界中のファンが詣でるためか、献花が絶えない。
 サンクト・ペテルブルクは多くの観光名所があるが、チフヴィン墓地はこの古都きっての巡礼地といわれ、朝から夜まで混雑している。
 また、ロシアを訪ねることがあったら、再訪したい場所である。
 今日の写真は、チャイコフスキーとドストエフスキーのお墓。いろんな人のお墓を探したが、このふたりがダントツの人気を占めていた。




 
| 麗しき旅の記憶 | 22:35 | - | -
新春懇親パーティ
 今日は、毎年恒例の音楽事務所―ジャパン・アーツの新年懇親パーティがANAインターコンチネンタルホテルで行われた。
 このパーティには毎年ジャパン・アーツ所属の音楽家が多数参加し、今年の抱負や演奏予定などが発表される。
 今日もさまざまなアーティストが壇上に並び、紹介された。



 そして途中から、世界各地で幅広い活躍を展開しているフィンランドの指揮者、ピエタリ・インキネンが参加。2016年9月より日本フィルの首席指揮者に就任したが、その初公演として、20日と21日にサントリーホールでブルックナーの交響曲第8番を振ると語り、2017/18年のシーズンからはザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルの首席指揮者に就任する予定だと発表した。
 次いで、リサイタルのために来日しているピアニストのキット・アームストロングが壇上であいさつ。今回のプログラムについて自身の考えを話した。
 キットには前にインタビューをし、その後も彼は近況をいつもメールで知らせてくれる。
「いつ日本に着いたの?」と聞いたら、なんと、「今朝だよ」といっていた。
 1月もあっというまに、もう20日だ。この新春懇親パーティが新年の幕開けの意味をもっているはずなのに、はや仕事は全開となってきた。
 もたもたしていると、すぐに2月になってしまう。2月にはまた海外出張の予定が入っている。まだ詳細は明らかになっていないが、そうこうしているうちにすぐに春が巡ってくるのではないだろうか。
 本当に日が経つのは早いよねえ。今日は仕事仲間とその話になり、ため息をついた。華やかなパーティなのに、ため息。困ったもんだ(笑)。
 写真は、挨拶するピエタリ・インキネンとキット・アームストロング。





 このパーティでは、いつも新人も紹介される。今日は、まだ12歳という若きピアニスト、奥井紫麻(おくいしお)に会った。彼女は2月からモスクワ音楽院付属中央音楽学校に留学するそうだ。ロシアが大好きで、モスクワで勉強できることに大きな期待を寄せていた。



 もうひとり、3月にCDデビューを果たすピアニスト、尾崎未空(おざきみそら)とも話し、前向きな姿勢に好感をもった。



 最近の若いアーティストは、本当に個性的な名前の人が多い。このふたりも、一度聞いたら忘れない名前の持ち主。ぜひ、大きく羽ばたいてほしい。
 
 
 
 
| アーティスト・クローズアップ | 22:17 | - | -
ティボー・ガルシア
 ギター好き、スペイン好きの私が、最近ほとんど毎日聴いているCDがある。
 ギター界の新星、スペインの血を引く、フランス生まれのティボー・ガルシア22歳の録音である。
 ガルシアは21歳までに各地の国際コンクールを6度も受け、すべて優勝という快挙を成し遂げた。
 そして2015年、現在のギター・コンクールの最高峰と称されるアメリカのGFA国際ギター・コンクールで第1位を獲得し、これを機にカーネギー・ホールで演奏したり、録音を行ったり…。
 私が聴いているのは、エラート・レーベル専属契約の第1弾で、ラテン・ギターの伝説的作品をぎっしり詰め込んだ「レイエンダ〜伝説のギター」(ワーナー)。彼の演奏は、繊細かつ情熱的で、豊かな歌心が全編を覆っている。
 このアルバムにはアルベニス、ファリャ、ロドリーゴ、タレガというスペインの作曲家の有名な作品が選ばれ、ピアソラの曲も含まれていて、ガルシアがライナーノーツに綴っているように、彼の人生、旅、スペイン系のルーツを思い出させる選曲となっている。
 なかでも印象的なのは、スペインに生まれ、アルゼンチンで亡くなったアントニオ・ヒメネス・マンホーン(1866〜1919)の「バスクの歌」が収録されていること。ガルシアの得意とする曲のようで、コンクールでも演奏し、手の内に入った演奏となっている
 ふだんあまり耳にする機会のない曲だが、バスク地方特有のリズム、哀愁と情熱に彩られた旋律がまっすぐ心に響いてきて、深い感動をもたらす。
 近年、ギター界にはミロシュが登場し、みずみずしく鮮烈なギターで話題を呼んだが、またまた新たな才能が現れた。
 ティボー・ガルシアの切々と語りかけるタレガの「アルハンブラの思い出」の演奏は、私をグラナダへと一気にいざなってくれる。
 今日の写真は、そのジャケット写真。ぜひ来日してほしいと願う。ギターはナマの音で真価が明確になるから。


 
| 情報・特急便 | 21:21 | - | -
ロジャー・フェデラー復活!
 私がずっと応援し続けているテニスのレジェンド、ロジャー・フェデラーが左ひざのケガから復帰、半年ぶりにツアーに戻ってきた。
 2017年の最初のグランドスラム、全豪オープンである。
 今日は2回戦が無事に終わり、3回戦へと駒を進めることになった。
 膝の具合はかなりいいようで、かろやかに鮮やかに舞うようなテニスがまた見られるようになった。うれしい限りだ。
 現在は17シードまで落ちてしまったが、半年間休んでいたのだから仕方がない。
 でも、さすがにフェデラーの試合はいつも満員で、常にセンターコートのロッド・レーバー・アリーナで行われている。
 ただし、テニスは試合時間が長い。原稿書きの手を止めてテレビ観戦しているのだが、気が気ではない。
 幸い、今日はストレートの3セットで勝ったため、短くて助かった。
 私はフェデラーが現役のうちに、ウィンブルドンに観戦にいきたいと思っているのだが、これは「夢は夢のままで」ということになりそうだ。
 いまはもう、順位はあまり気にならなくなった。本当にテニスが好きなフェデラーが、何位であろうと、健康で元気に美しいテニスを見せてくれればそれでいい。
 あと何年この芸術的美しさのテニスが見られるかわからないが、なるべく長くプレーしてほしいと願う。
 ロジャーが敗戦すると、どうも原稿に身が入らなくなるから困る。私の活力の素になっているのだから、ロジャー、頑張って!
 
| ロジャー・フェデラー | 22:26 | - | -
サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ
 2014年5月9日、新宿高島屋の4階にある「サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ」で、「クラシック音楽の楽しみ方」と題する講座の講師を務めた。
 そのときの様子はブログに綴ったが、実はこのときにいただいた今田美奈子さん特製のマロングラッセの深い味わいにすっかりハマってしまった。
 イタリアの栗を使っているそうで、ブランデーの芳醇な香りがする大人のスイーツ。口のなかでふんわりと溶け、深い味わいとともにヨーロッパの文化が感じられるような逸品である。
 これ以来、私は何度も今田さんのサロンに伺い、お茶を飲んだ後に、マロングラッセをお土産に購入している。
 そのときのブログにも書いたが、私は若いころに今田さんのケーキ教室に通ってお菓子を習ったことがある。
 このクラシックの講座の講師のお話をいただいたときにも、何かの縁を感じたものだ。
 このサロンは、新宿駅のそばにありながら、とてもゆっくりと静かにお茶をいただくことができる場所である。ケーキも紅茶もとてもおいしい。
 仕事の打ち合わせをゆっくりしたいときには、最適のサロンである。
 でも、いつもマロングラッセに心惹かれてしまうんだよね。
 こういうひとつのスイーツを口に含むだけで、ヨーロッパの歴史、伝統、文化、芸術、自然までもが連想できるというのは貴重である。この味を知って以来、私はお砂糖がたくさんまぶしてあったり、すごく甘いマロングラッセが食べられなくなってしまった。
 今田美奈子さんのマロングラッセは、彼女のお菓子作りの哲学が感じられる。
 さて、またひとついただきましょうか(笑)。
 今日の写真は、クラシカルな味わいのマロングラッセ。これは、上質な紅茶を選ばないと、お菓子に負けてしまう。


 
| 美味なるダイアリー | 22:09 | - | -
プラド美術館の三時間
 アーティストにインタビューをするなかで、ある絵画や書籍や映画などが無性に見たくなるということがある。
 昨年末、ピアニストの赤松林太郎にインタビューをしたとき、彼が「この本、よかったら読んでください」と渡してくれたのが、「虹のように」赤松林太郎著(道和書院)。
 この本のなかで、「グラナドスの音楽を感じるには、この1冊を読めば十分だと思われる」と紹介しているのが、エウヘーニオ・ドールスの名著「プラド美術館の三時間」(神吉敬三訳、ちくま学芸文庫)。
 たまたまこの1997年の第1版をもっていたので、本棚から引っ張り出し、改めてグラナドスを意識して読んでいる。
 文庫本といっても、ドールスの文章はさらりと読めるものではないため、結構時間がかかる。だが、私はグラナドスが大好きなため、その作品を理解するためにじっくり読みたいと思っている。
 プラド美術館は何度か訪れているが、最近はいついっても長蛇の列で、その人たちから「もう3時間も並んでいる」といわれると、あきらめざるを得ない。
 この本を改めて時間をかけて読んだ暁には、グラナドスの音楽が自分のなかでどのように変容しているか、楽しみである。
 今日の写真は、「プラド美術館の三時間」の表紙。このタイトルの付け方、本当にうまいよねえ。傑作だと思うワ。


 
| 日々つづれ織り | 23:42 | - | -
喜田屋
 西荻には、長年伝統的なレシピで和菓子を作り続けているお店がいくつかある。
 なかでも、北口のにしおぎ北銀座街にある老舗の喜田屋は、人気が高い。
 ここは和菓子ひと筋の年輩の職人さんが餡から作っていて、一日に販売される数も限られている。



 もっとも貴重なのが、豆大福。これはほとんんど午前中に売り切れてしまうため、なかなか購入することができない。
 私が気に入っているのがおしるこ用の餡で、つぶあんとこしあんがあり、年末年始の期間限定で販売される。
「うちはね、市販の餡は使っていない。北海道の小豆100パーセントを用い、豆から煮ていく。だから、数多くは作れない」
 いつも店頭に並ぶお菓子は数が限られていて、それもすぐに完売してしまう。
 運よく豆大福を手に入れることができたときは、本当にうれしい。
 以前、ある事務所で本の打ち合わせがあり、そのときは私以外はすべて男性だったのだが、この豆大福を買っていった。
「甘いもの、苦手な人いますか」
 と、聞いたところ、みんな大好きだという。そこでこの豆大福を出したら、みんな「ウワーッ、こういうの食べたいんだよ」「ふだん、なかなか食べられないねえ」「男だって、大福には目がないんだよ」と大騒ぎ。
 みんな口のまわりを粉だらけにしてパクつき、「うま〜い。うますぎ。お茶、お茶、お茶くれえー」と叫んでいた。
 喜田屋は職人さんがひとりゆえか、お店にときどき顔を出すおばあちゃんいわく、「おじいちゃんが仕事ができなくなると、店はできない」といっていた。
 ずいぶん前に一度、その職人さんが病気で倒れたことがあり、長い間お店は閉じられていた。みんな、お店の前で張り紙を見て、肩を落としていたものだ。
 ようやくお店が再開したが、やはり数は限られている。先日、餡を分けてもらうことができ、おいしいおしるこを作ることができた。
 今日の写真は豆大福と、これも人気のお赤飯。豆大福の餡は甘さが抑えられた上品な味で、ほどよい塩気の赤えんどうまめがぎっしり入っている。皮や餅もすごく薄くて、とろけるよう。ひとつ食べただけで、ずっしり満足感。
 ずっとこの逸品が食べられるといいのだが…。職人さんの健康を祈願して…。


 
| 西荻はおいしい | 14:37 | - | -
ウィーン楽友協会 作曲家の彫像
 ウィーンの楽友協会(ムジークフェライン)には何度か取材にいっているが、そのつど随所に飾られている作曲家の彫像に見とれてしまう。
 それぞれ非常によく創られたもので、作曲家の特徴をリアルに伝えているからである。
 もちろん、ウィーンには公園や広場などに作曲家の像がたくさん置かれているが、これらは主として雨ざらしの状態である。それでも、みな保存状態がよく、音楽ファンや観光客による記念撮影のよき被写体となっている。
 楽友協会の彫像は屋内にあるため、創られた当時のままのよい状態を保っている。
 これらは屋外のものと異なり、目立った感じでもなくさりげなく置かれているため、写真の被写体となることはそう多くない。
 今日の写真は黄金のホールの廊下にあるフランツ・リスト、フーゴー・ヴォルフ、グスタフ・マーラー、そして小ホールのブラームス・ザールにあるヨハネス・ブラームス。
 本当に、作曲家の特徴をよくとらえているでしょう。








 
| 麗しき旅の記憶 | 22:03 | - | -
ごごラジ!
 プラシド・ドミンゴの9月のインタビューに関しては、これまで新聞、ラジオ、女性誌、音楽専門誌、一般誌、WEBなど、さまざまな媒体で紹介してきたが、2月27日(月)にNHKの「ごごラジ!」というラジオ番組に出演して、来日情報やドミンゴについて話すことになった。
 今日はその打ち合わせで、広尾のおそば屋さん「さ和長」に関係者が集まった。
 ここはプロモーションの責任者のHさんのお薦めのお店で、おそばはもちろん、お料理がとてもおいしい。
 番組の担当者のYさん、Iさんと私の4人で目いっぱい食べて飲んで、おしゃべりして…。
 あまり番組の打ち合わせをしなかったが、それは明日メールで詳細を送ってくれるとのこと。ナマ放送なので、しっかり準備していかなければならない。
 また、放送間際になったら、情報をお伝えしま〜す。
 最近、NHKのラジオ出演が続いている。
 今回はドミンゴの録音から2曲流すことになっているが、さて、何がいいだろうか。いまはバリトンに転向したからその声を聴いてもらいたいのだが、録音はまだない。やっぱり、テノールの名曲で、得意なオペラ・アリアがいいだろうな。じっくり考えようっと。
 
 
| 情報・特急便 | 21:56 | - | -
小松こんぶ
 京都は懐石料理が有名だが、そのなかから生まれた逸品が小松こんぶである。
 これは「京都雲月」が独自の焚き上げ方によって作り出したもので、口当たりのいいやわらかい昆布。
 白いごはんの上に乗せるとシンプルなおいしさが味わえ、お豆腐などに添えてもまた格別の味わいが堪能できる。
 素材は厳選され、懐石料理から生まれた最高の昆布である。
 私はふだん使いでふつうの袋入りを購入しているが、ご進物用に桐箱入りもある。
「あら、昆布」などと思って、気楽に包装紙を破ったら、桐箱が出てきて、いただいた人はびっくりするのではないだろうか。
 こういうのは、うれしいサプライズかもしれない。
 奥の深い京都の食文化。凝ったものもいいけど、こういうシンプルなものは飽きないし、いつでもそばに置いておきたくなる。
 最近では、東京のデパートでも置いているところがあって、買いやすくなった。
 今日の写真は、小皿に盛った小松こんぶ。ごはんの友にはもちろんだけど、日本酒のおつまみとして、つきだしのようにして最初に出すと、「エーッ、おしゃれ!」と喜ばれる。


 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 21:03 | - | -
シューラ・チェルカスキー
 これまで多くのアーティストにインタビューを行ってきたが、時折ものすごくユニークで、型破りな人に出会う。
 インタビュー中、「これはいったい記事になるのだろうか」と心配するほど、奇人変人ぶりを発揮する人もいる。
 なかでも、シューラ・チェルカスキ―は忘れがたい印象を残している。チェルカスキ―(1909〜1995)はウクライナ出身のユダヤ系アメリカ人ピアニスト。私が会ったのは最晩年だが、いまでもそのインタビューのときの様子は鮮やかに脳裏に蘇ってくる。
 インタビュー・アーカイヴ第72回は、そのチェルカスキ―の登場だ。

[ショパン 1993年4月号]

自由にマイペースで生きることができる人ってうらやましい!

 今年84歳を迎えるチェルカスキ―が、例年通り真冬の日本にやってきた。今回もレパートリーの広いチェルカスキ―らしく、バッハからペリオまで幅広い作品を聴かせてくれた。
 各会場ではアンコールを求める拍手が鳴り止まず、チェルカスキ―は5曲も続けて演奏。それでもまだまだ演奏可能なそぶりを見せるかくしゃくぶり。このエネルギーはいったいどこからくるのかと不思議に思っていたら、なぞはインタビュー中に解けた。彼はひたすらマイペースの姿勢を崩さなかったのである。
 それも“超”のつくマイペース。これはいくらことばで表現しても真の姿は伝わるものではない。
 そこで今回は、いつもと少々趣向を変えて、チェルカスキ―の素顔を忠実に伝えるべく、インタビュー中の様子をそのまま再現してみた。

――先日はすばらしい演奏を聴かせてくださって、ありがとうございました。チェルカスキ―さんは、演奏の前は何か縁起をかつぐというか、おまじないというか、特別にしていることがおありとか…。
チェルカスキ―(以下C) いや、縁起をかつぐというよりもすべて一分の狂いもなく物が並んでいないと気がすまないんだよ。ピアノ、せっけん、プログラムなどすべてがね。それと練習するときにきっちりと時間を計る時計がないと絶対ダメ。これを日本人はきちんと守ってくれるから、100パーセント信頼できる。日本人は私と似ている面が多いので気が合う。ここのホテルでも、日本人がいかに先を見越して行動するかを見ることができて楽しい。朝食のときだって、おつりをすぐに渡してくれるし、こういう点がヨーロッパじゃ遅いからねえ。
 日本人は常に先のことを考えるでしょ。私は、20年前に食事したけど覚えているかとか、妹を覚えているかとか、そういう過去の話はまったく興味がない。過去は振り返らず、いつも先のことを考えていたい。ただ例外は過去に犯した過ちを2度と繰り返したくない、それだけだよ。
 ここまで話がくるのに、実は大変なまわり道をした。私がセットしてあるテープレコーダーを見ては、「あっ、私もこれと同じのをもっているよ」と、突然席を立ってテレコをもちにいってしまったり(そのテレコは私の物とは似ても似つかぬ物だったが)、初めて来日したときの演奏会の様子を聞いたら、案の定、過去の話は興味がないらしく「あのときは帝国ホテルに泊まってね、そのときの朝食が…」と、すぐに音楽から話が逸れてしまう。
――雑誌「ショパン」は、今年創刊10周年を迎えます。それからチェルカスキ―さんの新譜もショパンのピアノ・ソナタ第2番、第3番ということで、ショパンのピアノ・ソナタについてお話を伺いたいのですが…。
C ショパンっていうと、おもしろい話があってね、ひとつはジョークなんだが…。
――(あっ、また見事にかわされた)
C アメリカの田舎の家族が大金を手にしたけど、使い道がわからなくて、毎週水曜日に人を招いて豪華なディナーを開いたんだよね。しばらくしたら、主人の耳にみんなが彼の奥さんをバカにしているという噂が伝わり、彼は妻に余計なことはいわないようにと釘を刺した。
 ところが、その夜のディナーで、「ショパンはお好きですか」と聞かれた奥さんは、「ああ、彼なら2週間前、8番のバスのなかで見かけたわ」と答えてしまう。それを聞いた主人は、テーブルの下で妻の膝を蹴った。そして怒りの目を向けた奥さんに、「バカ、8番のバスはもう走っていないのを知らないのか」といったんだ。
――ああ、またまた話がどんどん逸れていってしまう。この後、チェルカスキ―は今度は本当にあった話、といって真面目な顔をし、彼がマヨルカ島にいったときの話を始めた。 
 それはショパンの直系の家族にあたる人がチェルカスキ―の演奏を聴き、彼のことを有名なピアニストとは知らず、「そう、ショパンはこう弾くべきなのよ」といってくれたので、とてもうれしかったということだった。
 でも、この間も「ちょっと暖房暑くない? 私はこれくらいじゃないとダメなんだけどね。毎朝泳いでいるんで」といいながら、立ったりすわったり。
 さらに、生まれ故郷のオデッサの音楽事情を聞こうとしたら、話はモスクワに飛び、チャイコフスキー国際コンクールまで一気にいってしまった。
――国際コンクールの審査員はなさっていませんが、チャイコフスキー国際コンクールでしたら、引き受けるつもりはありますか?
C あっ、この前優勝したのはだれだっけ? ボリス・ベレゾフスキー? ああ、知っているよ、その人。確か、ロンドンのアルバートホールで演奏したと思う。
――(ハズシ方がプロですよね)
C うん、実にうまかったなあ。だけど、音響がよくなかったのか、ときどきオーケストラの音にもぐっちゃって聴こえなかった。
――チェルカスキ―さんは、演奏する際に、そのときどきのインスピレーションを非常に大切にされるということですが、そのインスピレーションとは作品や演奏する場所、または指揮者との共演などに左右されるものでしょうか。
C 特にインスピレーションはないけど、心を動かされる場所というのはある。私はね、大きな都市か、反対に海辺とか田舎とか、そういう静かなところが好きなんだよ。中間はないね。そうそう、札幌はまだいったことがないなあ。とても大きな都市だと聞いているから、ぜひいってみたいんだが。

 そんなこんなで1時間のインタビューは過ぎ去ってしまった。いったい何を聞いたのか自分でもよくわからないし、中身がまったくなくて読者の方々にはとても申し訳ないと思う。しかし、ひとつだけわかったことは、チェルカスキ―という人は、自分に興味がある話には耳を傾けるが、少しでも興味がない話題は自然に耳を通り過ぎていってしまうことだ。
 だが、それがけっして嫌味であるとか、故意でないことははっきりしている。すべてをユーモアに変えてしまい、周囲を温かい雰囲気に包み込んでしまう。これはもう天賦の才能としかいいようがない。
 とにかくピアノを弾いているときが最高で、他のことはまったくかまわない。住んでいるのもホテルで、楽器と楽譜とごく身のまわりの物だけに囲まれ、ぜいたくは好まないらしい。そしてステージにすべてを賭ける。
 そんなチェルカスキ―は、最後に「オデッサでチャリティ・コンサートをするのが夢だ」といった。これはぜひ実現してほしい。その話題だったら、話を逸らさず、きっとまともに答えてくれるだろうな。
 ああ、自由にマイペースで生きることができる人ってうらやましい!

 今日の写真は、その雑誌の一部。写真撮影のとき、ピアノの前でポーズをとってほしいと頼んだら、ネクタイをしていないことに気づき、わざわざ時間をかけてステージ衣裳に着替えてくれた。う〜ん、こんなことをしてくれる人も初めてだ。



 
| インタビュー・アーカイヴ | 21:10 | - | -
伊右衛門サロン京都
 京都には、お茶の老舗が数多く存在する。
 それぞれのお店がカフェを併設したり、お茶の飲み方の講座を開いたり、スイーツの新商品を開発したりと、新機軸を打ち出している。
 京都三条烏丸にある伊右衛門サロン京都は、2008年6月にカフェを開設した。
 ここは地下鉄の烏丸御池駅からすぐ近くの、落ち着いた場所にある。いつ訪れても混んでいて、並んで待つ人が後を絶たない。
 このカフェの特徴は、ふっくら釜戸炊きごはんの朝食を用意していること。これが大人気で、朝から押すな押すなの長蛇の列だ。
 昼はランチタイムとティータイムがあり、もちろん夜はディナータイムもある。
 先日、ようやくランチの席に着くことができたが、まず冷やしたお茶が運ばれてくる。席は道路に面した部屋と奥の部屋に分かれ、どちらもゆったりした椅子の配置。みんな長居をしている。
 このときはお茶の入ったパスタと、抹茶ケーキをいただいた。





 ふと隣を見ると、男性がフルーツ盛りだくさんの抹茶パフェをうれしそうに食べていた。そうか、これがウリなのね、知らなかったなあ(笑)。
 このサロンは「お茶は生活文化をデザインする」「カフェを通じて新しいライフスタイルを提案していく」というコンセプトのもとにスタートしたそうだ。
 京都といえば、お茶。
 でも、次は朝8時からの朝食にぜひ来たいと思った。お店の奥に並んでいた釜戸がすごく存在感があったので。あの釜戸で炊くごはん、おいしいだろうなあ。早起きしなくっちゃね。

 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 22:27 | - | -
おんな城主 直虎
 今日から放送が開始されるNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」。
 この音楽を担当しているのは、「花は咲く」「ごちそうさん」などの作曲を手がけた菅野よう子。そのテーマ音楽の演奏は、ラン・ラン(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団、そして大河ドラマ紀行は五嶋みどり(ヴァイオリン)である。
 昨年12月、「直虎」の試写会と合同記者会見があり、このとき、短時間ながらラン・ランとパーヴォ・ヤルヴィのふたりがそろってインタビューに応じてくれた。
 彼らはそれぞれこの音楽を担当するにあたって、菅野よう子からドラマの説明を受け、自分のなかでイメージをふくらませていったという。
 このインタビューは、次号の「CDジャーナル」に掲載される予定になっている。
 ラン・ランは、フランスの印象派のような音楽だと感じ、色彩感と生き生きとした前向きな曲想を大切にしたと語った。
 一方、パーヴォ・ヤルヴィは首席指揮者を務めているNHK交響楽団との一体化を目指し、事前に内容は聞いていたものの、録音では音楽に集中したという。
 彼らの演奏がこれから1年間、全50回のドラマのなかで流される。
 ラン・ランの単独インタビューは昨年9月に行われ、このときも新譜のほか、「直虎」に関しても語っている。
 このときのインタビューは、次号の「レコード芸術」に掲載されることになっている。
 今日の写真は、合同記者会見の後にインタビューに応じたラン・ランとマエストロ・ヤルヴィ。
 ラン・ランは「パーヴォはすばらしい指揮者。ソリストのもてるものを存分に発揮させてくれる。ぼくは音楽性も人間性も大好きで、愛しているんだよ」といえば、ヤルヴィも「私も同じですよ。ラン・ランには不可能はない。それを共演者にも伝えてくれ、私もなんでも可能だと思ってしまう」と語った。
 写真も相思相愛の雰囲気が出ているでしょ(笑)。
 ふたりは、「ドラマは内容に集中してしまうだろうけど、音楽にも耳を傾けてくれたらうれしい」といっていた。ぜひ、その気概を音楽から受け取ってほしい。



 なお、この演奏を収録したCDが1月11日にリリースされる(ソニー)。ここではさまざまなシーンに登場する音楽が20曲収録されている。


 
| 情報・特急便 | 18:46 | - | -
高台寺―圓徳院
 京・東山の高台寺、そして圓徳院は、何度訪れても心が洗われる感じがする。
 この北政所の終焉の地である圓徳院は、特に庭が美しく、廊下を歩いていると、ねねの小径が見える。


 ここではお茶を点ててもらい、庭をながめながら一服することができる。
 高台寺ほど混んではいないため、いつも心静かに自己と向かい合うことができ、私にとっては癒しの場となっている。





 高台寺は広いため、重要文化財をひとつずつゆっくり見て散策を楽しみ、そのすべてを堪能するにはかなりの時間を要する。
 観月台を経て臥龍廊を登り、霊屋にたどり着くと、眼下に京都の町が望める。
 高台寺の周辺はかなりの混雑でにぎわっているが、一歩境内に足を踏み入れると、静寂が支配している。
 また、季節の異なる時期に訪れると、味わいが変わるに違いない。

| ゆったりまったり京都ぐらし | 23:02 | - | -
二条城
 世界遺産の二条城は、平成23年度からおよそ20年の歳月をかけて大規模な修理と整備を行っている。
 この偉大な遺産を次代に保存・継承していくため、いま「一口城主」という制度が設けられ、1000円から募金が可能。上は100万円以上まで、さまざまな段階の募金を募っている。実際にお城を訪ねなくても、いまはネットでも参加できるそうだ。
 1000円を支払うと、5つの記念バッジを受け取ることができ、子どもたちや海外からの旅行者にも好評だ。



 二条城は広大である。28棟ある文化財建造物のすべての修復が行われるようで、現在は一般公開していないところも多い。
 今回は庭を中心に、そぞろ歩きを楽しんだ。ここは松がとても美しい。





 実は、1月7日(土)の午後9時からNHKテレビの「ザ・プレミアム」で、「二条城〜戦国から太平へ〜」という番組が放映されるという情報を偶然見つけた。
 ふだんはテレビカメラが入れないところまで取材しているとか。これは、ぜひ見なくっちゃ。
 二条城に興味のある方、ぜひ見ましょうね。二条城は奥深いので…。
| ゆったりまったり京都ぐらし | 21:56 | - | -
京都のあれこれ
 明けましておめでとうございます。今年も、楽しいブログを書いていこうと思っています。ぜひ、寄ってくださいね。
 今年の幕開けは京都。何年ぶりだろうか、こんなにゆっくりできたのは…。
 これから何回かに分けて、年末年始の買い物、初詣をはじめお寺や神社巡り、そして京都のおいしい物など、あれこれ紹介しちゃいます。
 まず、町の話題から。京都は一年中混んでいるが、年末年始ほど人が多いのは見たことがない。どこにいっても人、人、人。お寺が混んでいるのはもちろんだが、お茶を飲んだり食事をするのもひと苦労。
 とにかく、どこにいっても行列だ。
 でも、その間隙を縫って目指すところにいき、お目当ての物を購入する。かまぼこの老舗、茨木屋の鱧一番(はもいちばん)である。
 茨木屋は明治2年創業の140余年の歴史を誇る老舗で、デパートや支店でも購入できるが、ここはひとつ、寺町三条の本店へと出向いた。



 ここから錦市場にいってお正月の食材を買おうとしたが、ものすごい混雑ゆえ諦めざるをえなかった。
 京都はあちこち歩きまわっていると、意外なところにちょっと興味深いお店があり、新しい発見がいくつもある。
 買い物の途中、バッグ屋さん(三条のマスターピース)を見つけて入ってみると、奥がカフェになっていて、中庭を眺めながらお茶が飲める。





 今回は町歩きのなかで、いろんな発見があった。神社やお寺も同様。それらを随時、紹介していきま〜す。
 私は今日から仕事始めなのだが、まだ頭のなかがのんびりしていて、締め切りの迫った原稿を書いていても、ちっとも焦らず進まず、ほんわかムード。
 明日からもう少し、ペースを上げないといかんなあ。
 
 
 
 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 21:01 | - | -
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