Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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エフゲニー・プルシェンコ
 長年応援し続けているアスリートが引退を表明すると、急にその競技に興味がなくなってしまうということがある。これは私だけだろうか。
 フィギュアスケート界の「皇帝」と称された、ロシアのエフゲニー・プルシェンコが引退を発表した。オリンピックをはじめ、数々の選手権で偉業を成し遂げたプルシェンコは、34歳。次のオリンピックには、もう選手として参加しないと語った。
 思えば、プルシェンコはケガとの闘いに明け暮れた選手だ。ビールマンスピンやビールマンスパイラル、ドーナツスピンを楽々とこなし、ジャンプもステップも華麗で勢いがあり、スター性にも恵まれていたが、ケガに泣かされた。
 何度も手術をし、いつも不死鳥のように復活し、リンクに戻ってきた。
 率直な発言で物議を醸す面もあり、非常に人間的なキャラクターで人々を魅了した。
 もう、あの美しく華やかでワクワクするようなスケートが見られないのは、とても残念だ。今後は後進の指導にあたるそうだが、彼のような選手はそうそう現れないのではないだろうか。
 私はスポーツ観戦が大好きだが、もっとも好きな選手は、いずれの分野でも、芸術的な美しいプレーをする人である。
 いまは、テニスのロジャー・フェデラーが膝のケガによる半年間の休養から復帰し、快進撃を続けていることに大いなる喜びを感じ、マイアミ・オープンを観てエールを送っている。
 フェデラーも35歳。プルシェンコより1歳上だ。本当は、フェデラーが現役のうちにウィンブルドンかファイナルを観戦しに出かけたいところだけど、これがままならない。
 引退してから後悔したくないから、いまのうちに行きたいけど、こういうチケットはかなり入手しにくく、そして高価である。悩んじゃうよねえ。
 本当は、プルシェンコもナマで観たかった。
 
 
 
| ロジャー・フェデラー | 22:14 | - | -
ヨハン・シュトラウス2世の家
 ウィーンの地下鉄のNESTROY-PLATZ駅の近くに、ヨハン・シュトラウス2世が1863年から1870年まで住んだ家が残されている(2.Praterstrasse54)。
 ここは現在記念館として見学可能で、外観は堂々たる石造りの建物。内部はシュトラウスの使用していた家具や楽器、写真、肖像画、彫刻、楽譜、手紙、資料などが多数展示されていて、興味深い。



 この家では、代表作である「美しく青きドナウ」が作曲されている。
 もっとも興味深いのは、仕事机。シュトラウスは立って作曲することを好んだそうで、机は立ち姿で書けるような高さである。



 楽器ケースには、愛用のヴァイオリンが保管されている。



 作曲家の家というと、近年はメカニズムの発達により非常に現代的に変えられてしまっている家が多く、当時をしのぶことが困難な場合が多いが、このシュトラウスの家は作曲家が生きた時代をほうふつとさせる空気がただよい、どこからか「美しく青きドナウ」の調べが聴こえてきそうな雰囲気。
 この家のすぐ左隣にとても混んでいるレストランがあり、試しに入ってみたら、とてもおいしかった。
 観光客は少なく、地元の人たちが毎日ランチを食べに寄るようなアットホームなお店。ただし、店員さんの数が少なく、結構待ち時間が長かった。
 写真は、シュトラウス一家の写真をはめ込んだプレート。一番上がシュトラウス2世で、両側が弟のエドゥアルトとヨーゼフ。一番下にシュトラウス1世が置かれている。



 これって、父と息子の位置が逆じゃないの? お父さんが下というのは、なんか不思議な気がするけど…。
| 麗しき旅の記憶 | 22:55 | - | -
月末入稿の日々
 またまた巡ってきました、月末入稿の日々が。
 毎回、なんとか効率よく原稿を書き上げていきたいと思っているが、なかなかうまくいかない。 
 こういうときに限って、雑誌の誌面の関係でこまかい問題が出てきたり、内容の変更があったり、時間がかかることが重なる。
 3月末から4月上旬にかけてのロンドン出張は、テロの影響で辞退したため、少しは時間に余裕が出るかと思ったが、いまのところあまりゆっくりはできないようだ。
 そんなところへ、また特集のレイアウトがドーンと送られてきた。やれやれ…。
 月末は、いつもながら楽になりませんなあ。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 23:57 | - | -
京都の抹茶風味を堪能
 私は抹茶の味が大好きなのだが、京都はさまざまな抹茶を使ったスイーツやお料理がある。
 いつも混んでいて、なかなか席にはすわれない京都駅SUVACOのなかにある、中村藤吉カフェの抹茶アイスはとってもおいしい。
 これは2階のカフェに入れなくても、1階のスタンドで購入することができる。
 抹茶のたっぷり入ったまろやかなソフトクリームに、甘すぎないあんと白玉が乗っている。



 もうひとつは、哲学の道の「小径」という和風カフェでいただいた、宇治ぜんざい。これはふつうのぜんざいとは異なり、抹茶が入っていて、とても風味豊か。
 こういう物ばかり探していては、太ってしまうなあと心配だが、京都に行ったときくらい「まっ、いいか、このくらい、許そう」と思って食べ歩いている(笑)。



 お寺でお抹茶を立ててくれるというと、すぐに参加してしまう私。
 本当に、京都でいただく抹茶は美味ですなあ。
 最後の写真は、猫好きの私が見つけた、哲学の道にいた白い猫。「写真、撮るよ〜」といっても、逃げたりせず、じっとポーズをとってくれた。


 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 23:26 | - | -
小山実稚恵
 先日、小山実稚恵の自宅におじゃまし、インタビューを行った。
 小山さんとは、もう長年のお付き合いである。
 今年は、2006年から開始し、12年間で24回のリサイタルを行うシリーズ「小山実稚恵の世界」の最終年(2017年6月17日、11月25日)に当たること、アルバム・デビュー30周年記念のJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」が5月3日にリリースされること、同時期に初めての単行本が出版されることなどを踏まえ、さまざまな角度から話を聞いた。
 このインタビューは、次号の「ハルメク」に書く予定である。
 インタビューでは、仙台出身の小山さんが、東日本大震災で人生観が変わるほどの悲しみを受け、自分に何ができるかを考え、2015年から仙台で「こどもの夢ひろば・ボレロ〜つながる・集まる・羽ばたく〜」と題する音楽活動を始めたことも伺った。
 そうした思いをどんなことばで読者に伝えるべきか、どう書いたら彼女の真意が伝わるか、それをじっくり考えたいと思っている。
 実は、小山さんの家に行くと、いつも大きな楽しみがある。昨年も写真を公開したが、彼女の愛猫のララちゃんに会えることだ。
 今回も、かわいい表情で迎えてくれた。毛並みもよく、おとなしく、インタビュー中も、目の届くところにいてくれる。
 私はインタビューを終えると、カメラマンが撮影している間、ララちゃんを追いかけ、いろんな表情を撮った。
「あらあ、伊熊さん、すっごく写真撮るの上手よねえ。私、ララのそんな表情、撮ったことないわ」
 小山さんがあまりにも感動してくれるので、写真をシェアすることになった。
 今日の写真は、小山実稚恵のひざに抱かれてポーズをとるララちゃん。小山さんは、カメラマンの要求に応えて一生懸命ララちゃんに正面を向かせようと努力していたが、なかなか真正面を向いてはくれない。



 もう1枚は、撮影に疲れて、花の陰に隠れるララちゃん。でも、私はかがみこんで撮っちゃうもんね。ちょっと伏し目がちで、とってもかわいいでしょ。


 いったい、私は何をしに行ったのか(笑)。
 
| 親しき友との語らい | 22:36 | - | -
金地院
 京都の南禅寺塔頭のひとつ、金地院は、いま特別拝観が行われている。
 ここは小堀遠州の作による「鶴亀の庭園」が有名だが、今回は重要文化財の「猿猴捉月図」および「老松」を観ることができた。
 これは小書院の襖絵で、長谷川等伯筆。壮快な筆致のなかに柔軟さが見られ、味わい深く、いまなお生き生きとした雰囲気を醸し出している。
 ここでは、案内の人が数人の拝観者たちをさまざまな部屋へと案内してくれ、襖絵や部屋の用途を説明してくれる。
 京都三名席のひとつとして有名な、小堀遠州作による茶室八窓席も見学でき、同じく重文である方丈の狩野探幽および狩野尚信の筆による襖絵と、仏間の御本尊地蔵菩薩(鎌倉時代の仏師快慶作)も拝むことができた。
 京都は、特別拝観があちこちで行われているが、こういう時期にこそ、行きたいところがたくさんある。
 問題はそうした時期にうまく時間がとれず、なかなか行かれないことである。
 今日の写真は、金地院内部のしっとりとした階段や小径。





 そして「鶴亀の庭園。写真上が鶴島、下が亀島で、前面の白砂は宝船を象徴すると同時に海洋を表しているという。




 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 00:24 | - | -
伊藤恵
「よく最後の晩餐に何を食べたいですか、と聞かれる話はありますが、今夜のプログラムは最後に弾きたいと思う作品を演奏しました。でも、これからもまだ100年くらいはビアノを弾いていきたいため、これが最後ではありません(笑)」
 今日は、伊藤恵が銀座のヤマハホールでリサイタルを行った。
 プログラムは、前半が彼女のライフワークともいえる作曲家、シューマンの「幻想小曲集」、そして高い頂をひたすら極めていくベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番。後半は、いまもっとも魂を注ぎ込んでいるシューベルトのピアノ・ソナタ第20番。
 まさに、最後の晩餐ならではの熟成された音楽で、ひとつひとつの作品が聴き手の心の奥深く浸透し、作曲家の真意を伝えた。
 いつも伊藤恵のピアノを聴くと、私は胸がいっぱいになるというか、心の奥深いところで作品に共鳴するというか、微動だにせずに聴き込んでしまう。奏者と一体になって、その作品の内奥へと入り込んでいく感覚にとらわれるのである。
 彼女は、最後に冒頭に記したトークを行い、「リストに感謝します」といって、シューマンの「献呈(リスト編)」をアンコールとして演奏した。
 私はこの曲が大好きで、いつもこれを聴くと、ヘルマン・プライの晩年の来日公演のアンコールを思い出し、胸が痛くなる。
 終演後、楽屋にあいさつに行き、伊藤恵の写真を撮ったのだが、照明の関係で、うまく撮れなかった。
 今日の彼女は、早春らしい、非常にさわやかな若草色のドレスを着ていたのに、それを紹介できなくて残念…。
 帰路に着く間、ずっと私の頭のなかでは、シューベルトのソナタの第4楽章が鳴っていて、いまでも口ずさんでいるほどだ。やはりシューベルトは「歌曲の王」と呼ばれるだけあって、主題がとてもメロディアスだ。
 
| クラシックを愛す | 23:45 | - | -
アンドラーシュ・シフ
 コンサートが終わると、聴衆の鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールが演奏される。その演奏会が聴き手の心に深い感動を与えた場合、音楽家は何度もステージに呼び戻され、アンコールも次々に演奏される。
 しかし、アンドラーシュ・シフほど、本来のプログラムからアンコールまで、一気に演奏するピアニストはいないのではないだろうか。
 昨夜は、東京オペラシティ コンサートホールでシフの「The Last Sonatas」と題されたピアノ・リサイタルが行われた。これはハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの「最後から2番目のソナタ」(3月21日)と「最後のソナタ」(3月23日)を演奏するプログラムで、昨夜は4人の作曲家の「最後から2番目のソナタ」が演奏された。
 まず、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17(16)番変ロ長調K.570、次いでベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110が演奏され、ハイドンのピアノ・ソナタ ニ長調Hob.XVI:51、シューベルトのピアノ・ソナタ第20番イ長調D959が続いて演奏された。
 そのプログラムの徹底したこだわりもシフらしいが、演奏スタイルがまた個性的。なにしろ、4曲のソナタを休憩なしに演奏し、しかもひとつの作品が終わっても舞台袖に戻らず、ほとんど弾きっぱなしの状態。
 さらにアンコールは5曲も登場したのである。
 シューベルトの「3つの小品D946-2」、バッハの「イタリア協奏曲」は第1楽章を弾き、再度第2楽章と第3楽章が演奏された。そしてベートーヴェンの「6つのバガテルより作品126-4」、モーツァルトのピアノ・ソナタK545の第1楽章と続き、さらにシューベルトの「楽興の時より」第3番が披露された。
 もう会場はやんやの拍手で、帰る人はほとんどいない。時間を見ると、9時20分を回っている。シフは午後7時からほとんど休憩なしに2時間20分以上もずっと弾き続けていたのである。
 このプログラムはヨーロッパでも実践しており、ベーゼンドルファーのVC280というピアノを使用している。このピアノはシフのいかなる要求にも応えることができ、弱音の美しさと繊細さ、深々とした音色、そしてダイナミックでドラマティックな要素も含まれているようだ。
 昨日は、各々のソナタの内容に合わせ、響きとダイナミズム、繊細さと奥深さなどを自由自在にピアノから引き出し、全体としては、豊かで自然でうたうような音色を響かせた。
 シフの演奏を聴くと、いつも思うことがある。それは「脱力の極み」「自然体の奏法」「やわらかなタッチ」「絶妙のぺダリング」である。
 モーツァルトはかろやかに天空に飛翔していくように、ベートーヴェンは大規模なフーガでドラマを編み出し、ハイドンは多彩な世界で音遊びをしているように、シューベルトは晴朗さの奥に無念と闇を潜ませるなど、さまざまな作風を自由闊達に紡ぎ出し、それぞれの作曲家の晩年の様相を抑制された響きで表現した。
 なんとナチュラルな響きだろうか。完全に脱力ができているため、からだのどこにも余分な力が入っていない。それゆえ、紡ぎ出される音楽は、ごく自然に語るように、うたうように、感情を素直に吐露するように聴こえる。
 シフは最後にピアノのふたを閉め、「アンコールはこれでおしまい」と合図し、聴衆はようやく異次元の世界から現実の世界へと引き戻された。
 以前、シフにインタビューをしたとき、静かな語り口なのにユーモアたっぷりで、話が止まらなくなったことを思い出した。まさに演奏と同様である。
 今日の公演評は、次号の「モーストリー・クラシック」に書く予定である。
 写真は、プログラムの一部。

| クラシックを愛す | 00:05 | - | -
辻井伸行in大阪
 連載を続けている「家庭画報」の記事のため、18日に辻井伸行のザ・シンフォニーホールのリサイタルを聴きに行った。
 このホールは初めて訪れたが、ステージが割に低く、親密的な雰囲気を醸し出していた。
 この日は土曜日で14時開演だったためか、満席の状態。辻井さんのコンサートはほとんどがソールドアウトだが、ここでは補助席がズラリと出ていた。
 プログラムは1月にサントリーホールで聴いたものと同様で、前半がJ.S.バッハの「イタリア協奏曲」、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17番、後半がベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」と第23番「熱情」。
 これらの作品は2月のヨーロッパ公演でも演奏されたためか、より熟成された演奏となり、自信に満ちあふれたものとなっていた。
 終演後、ホテルに移動し、次号の雑誌用のインタビューを行った。
 辻井さんは、いつ会っても、どんな質問に対しても、元気に語ってくれる。このときも、あちこちに話題が飛び火し、爆笑になってしまった話もあり、演奏後にもかかわらず、雄弁に話してくれた。
 これを踏まえて、「家庭画報」の編集担当のSさんと、次号の内容を練った。
 今日の写真は、インタビュー後の辻井さん。話している最中はにこやかだったが、「ブログ用の写真、いいですか?」と聞いたら、急に真顔になってしまった。
 私はインタビュアーなので、その最中にはなかなか写真を撮ることはできない。ここが難しいところだ。
 本当は、アーティストはしゃべっているときの表情が一番いいんだけどね。


| クラシックを愛す | 23:32 | - | -
晦庵 河道屋
 デヴィッド・ボウイは京都をこよなく愛し、古い旅館に泊まったり、老舗の和食屋さんに出かけたりしていたが、やがて数か月間、京都暮らしを楽しむようになったという。
 そのなかで、ボウイが何度か通っていたのが、中京区麩屋町にある芳香炉・別撰生そばの晦庵 河道屋。



 麩屋町通は、柊家と俵屋という2件の老舗旅館がある通りで、新しい建物に変っているところもあるが、古い家屋がそのまま存在している古式豊かで風情のあるところ。
 ボウイはこのあたりが大好きだったようだ。
 晦庵 河道屋は、外観も数寄屋造りの内部も昔のまま。のれんをくぐると、古い時代にタイムスリップしたような、なんだかなつかしい感覚に陥る。



 デヴィッド・ボウイは、このお店の天ざるを好んだそうで、私も今回は天ざるを注文。おそばは歯ごたえのある香り豊かな逸品で、天ぷらもパリッとしていてとてもおいしい。
 いずれも素朴で、上品で、飽きのこない味わい。
 お店の人によると、ボウイはこのあたりをいつも散歩していて、ふらりとおそばを食べに寄って、またふらりと出て行ったそうだ。
 いい感じじゃありませんか。
 私も、何度も通いたくなるお店となった。






 
 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 23:05 | - | -
大阪出張
 今年3月号からスタートした「家庭画報」の辻井伸行のカラー連載は、彼の活動をリアルタイムで追っていく形を取っているため、明日は大阪に出張することになった。
 辻井伸行は、いま日本ツアー中で、明日は大阪のザ・シンフォニーホールでリサイタルが行われる。
 それを聴いた後、場所を移してインタビューを行う予定である。
 この連載はカラー4〜5ページで、毎回違った話題を取り上げ、インタビューを行い、演奏を聴き、彼の近況を伝えていく。
 もちろん、私は彼のデビュー当時からずっと話を聞き続けているため、ストックはたくさんあるのだが、それをどのようにまとめていくかが問題となる。
 毎回、編集担当のSさんとじっくり話し合い、ビジュアルをどうするか、記事はどのようにするか、こまかいところまで決め込んでいく。
 2月のフランス、スイス、ドイツ・ツアーには同行できなかったが、これから海外取材も予定されており、長期的な見通しを立てなくてはならない。
 まずは、明日の準備である。
 ちょうど連休に入るため、帰路はSさんと別れて私だけ京都で降り、月曜日の夜まで京都の仕事部屋に滞在しようと思っている。
 来週インタビューするアーティストが出版する予定の、書籍のゲラを1冊分読まなくてはならないことと、新譜がたくさん届いているため、それらを聴かなくてはならないことなど、仕事は山ほどあるため、それを携えての京都入りである。
 でも、いつも京都駅に着いた途端、スーッと日常のストレスが霧散し、からだが軽くなる感じがするため、少しは息抜きができそう。
 いつもいろんなところに食事に出かけているのだが、今回は、私の大好きなデヴィッド・ボウイが愛した京都のおそば屋さんを訪ねてみようと思う。
 また、詳細をお伝えしま〜す。
 
 
| 日々つづれ織り | 18:05 | - | -
フジヨシ醤油
 地方に出張すると、その土地ならではの食材や調味料などに巡り合うことができ、新たな発見がある。
 先日の別府では、フジヨシ醤油のおいしいおしょうゆに出合った。
 おしょうゆとひと口にいっても、その種類は多種多様。お土産にいただいたおしょうゆは3種類。
 ひとつは、超特別手造り加工しょうゆ「カトレア」で、かけ物用から煮物用まで幅広く使えるすぐれもの。ラベルには、「一度使ったら手ばなせないまろやかな旨みと風味」と書いてある。
 これはまず、おさしみに使ってみたら、よ〜くわかった。味わいが深く、おさしみの新鮮さは損なわず、自然な感じでお魚とよくマッチする。
 もう1本は、「カトレア ホワイト」。超高級うすくち用で、煮物、なべ物、おでん、吸物、うどんやおそばや茶碗蒸しの出し汁として使えるという物である。
 う〜ん、茶わん蒸し、よだれが出そう(笑)。茶碗蒸し大好き人間の私は、これを使って、ぜひ逸品を作りたいと、意欲もりもり。
 3本目は、大分名物のカボスの果汁を含んだカボス醤油。これこそ、別府の思い出の品といえそうだ。
 私はカボスにも目がなく、東京で見つけるといつも購入するのだが、別府の人たちにいわせると、旬の時期には袋いっぱいのカボスが198円で売っているとか。これを聞いて驚愕。東京では、ひとつも買えないよ〜。
 今日の写真は、3役そろい踏みのおしょうゆ。料理好きには、たまりません。
 Mさん、本当にありがとう!!


 
| 美味なるダイアリー | 22:21 | - | -
ミシェル・ダルベルト
 フランスはピアニストが多い、とはよくいわれることばである。
 昔から、フランスのピアニストは特有のエスプリとウイットとユーモアをピアノに託し、繊細かつ抒情的で、しかも抑制された情熱を秘めた演奏をする人が多かった。
 現在も、新人からベテランまでさまざまなピアニストがひしめきあう状態だが、今日はそのなかのひとり、実力派のミシェル・ダルベルトのリサイタルを聴きに浜離宮朝日ホールに行った。
 プログラムは、前半がフォーレの「バラード嬰ヘ長調」と「ノクターン第7番、第13番」とフランクの「前奏曲、コラールとフーガ」。
 後半がブラームスの「4つのバラード」と「パガニーニの主題による変奏曲」という、いまのダルベルトを如実に映し出すプログラム。
 彼は、つい先ごろフォーレの「ピアノ作品集」(キングインターナショナル)をリリースしたばかり。
 その話を聞きに、昨日は夕方から宿泊先のホテルに出向き、久しぶりにインタビューを行った。これは次号の「intoxicate」に書く予定である。
 ダルベルトは、昔はフォーレの作品があまり好きではなく、むしろ嫌いだったという。それが室内楽作品を演奏することにより、徐々にそのすばらしさに目覚め、やがてピアノ作品を弾くようになる。
「フランスでは、自分が長年考えていることを変えるのはよくないといわれるけど、日本ではどうなのかな」
 フォーレが好きではないといっていたのに、いまや録音まで行い、来日公演でも演奏するほど好きになったことを指しているのだが、私が「日本では、そうした考えを変えることは別に悪いこととは思われない」というと、「そう、安心したよ。そういえば、私は昔、きみにショパンもあまり好きではないといわなかったっけ」といわれたけど、これは正直いって覚えていない(笑)。
 インタビューでは、フォーレの作品論から、恩師のヴラド・ペルルミュテールの教え、フランス作品に関して、指揮活動について、教育者としての立場など幅広い話を聞くことができた。
 とりわけ興味深かったのは、日本人の若手ピアニストをどう導くかということについて。
「音楽は抑揚やニュアンスが大切だけど、日本語はフラットでアクセントを強調しない言語だから、どうしても演奏も平坦になりがち。やはりヨーロッパの音楽を勉強する場合は言語が大切」と力説した。
 この話はまだまだ奥深く、ダルベルトの教育者としての顔を垣間見ることができた。彼はクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールの審査委員長も務めていたし、現在はパリ音楽院教授としても後進の指導に当たっているため、ひとつひとつの話がとても内容が濃かった。
 今日のリサイタルは、まさに心身の充実を物語る演奏で、フォーレはもちろんだが、「いま一番弾きたいのはブラームス」と語っていたように、ブラームスの「4つのバラード」が出色だった。
 こんなに熟成したピアノを聴いたのは、久しぶりのこと。ブラームスの古典的であり、ロマン的であり、悲劇性を伴った作風がダルベルトの鍛え抜かれたテクニックと表現力でゆったりと紡がれると、まさしくブラームスの深い抒情が立ちのぼってくるよう。これがベテランのピアニズムの真情である。
 昨日は、午前1時過ぎまでれいのドミンゴのパーティがあり、明け方ベッドに入ったため、夕方からのダルベルトのインタビューでは、頭がまだウニウニ状態だったが、なんとか集中力を振り絞ってたくさんの話を聞くことができた。
 そして引き続き、今日はリサイタルを聴いたわけだが、本当に熟成したワインのような深々とした味わいのピアノに、一気に脳が覚醒した。
 今日の写真は、昨日のインタビューでのひとこま。ダルベルトは、いつ会っても、ビシッとおしゃれな服装で決め、いわゆるパリジャンということばがピッタリ。今回も、淡いネクタイとカフスボタンがとても素敵で、粋な大人の雰囲気を醸し出していた。ちょっと気難しいところも、またこの人の変わらぬ個性だ。


 
 
 
| マイ・フェイバリット・ピアニスト | 23:30 | - | -
プラシド・ドミンゴ&ルネ・フレミング プレミアム・コンサート・イン・ジャパン2017
 昨年夏から関わっていたプラシド・ドミンゴの日本公演の仕事が、ようやく昨日のコンサートでひと段落した。
 あとは、「公明新聞」に公演評を書くことですべて終了となる。
 19時30分に開幕したコンサートは、前半にヴェルディの歌劇「マクベス」から「慈悲・尊敬・愛」(ドミンゴ)、チーレアの歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」から「私は創造の神のつつましい召使い」(フレミング)などのオペラ・アリアが次々に登場。ふたりのあたかもオペラの舞台を連想させるような歌唱と表現力、演技力が東京国際フォーラムAホールの5000人を包み込み、聴衆は集中力をもってシーンと聴き入る。
 前半の最後は、ヴェルディの歌劇「シモン・ボッカネグラ」からシモンとアメーリアの二重唱「まずしい女が孤児の私を」がドミンゴとフレミングによってうたわれ、両者の成熟した歌声がこだまする。
 後半は、皇后陛下御臨席のもと、ドミンゴの得意とするサルスエラやフレミングのミュージカル・ナンバーなどがうたわれ、バーンスタインの「ウエスト・サイド物語」から「トゥナイト」がふたりよって熱唱され、プログラムを閉じた。
 しかし、ここからが彼らの真骨頂だ。エンターテイナーであるふたりは、アンコールに「ベサメ・ムーチョ」「グラナダ」(ドミンゴ)、「私のお父さん」(フレミング)をうたい、昨年亡くなったレナード・ノーマン・コーエンの「ハレルヤ」(フレミング)も登場し、拍手喝采は止まらなくなった。
 そして、これを聴かずには帰れないという聴衆の期待に応え、「故郷」がうたわれ、会場はスタンディングオベーションがしばし止み、感動的な大合唱となった。
 ドミンゴはフレミングを抱えるようにしてレハールの「メリー・ウィドウ・ワルツ」で踊りも披露し、2時間強にわたる至福の時間は幕を閉じた。
 その後、ザ・キャピトルホテル東急に移り、ドミンゴ&フレミングを囲んで内輪のパーティが行われた。
 パーティが始まったのがほぼ11時。それから2時間にわたって着席のフルコースの食事会となり、すべてが終了したのは午前1時を回っていた。
 本当に長い1日だった。
 パーティの始まる前、フレミングには以前インタビューしたことがあるため、あいさつをし、ドミンゴには昨秋のロサンゼルスでのインタビューのお礼をひとこといった。
 すると、彼は「今夜のコンサートは楽しめた?」と聞いたため、私が「いま、とても幸せな気持ちです」と答えると、「それを聞いて、私も幸せだよ」といってほほ笑んだ。
 なんと温かく、真摯で、わけ隔てのない、すばらしい人柄なのだろう。ドミンゴは、みんながその性格を褒めるが、私も本当に率直で、オープンで、根っからの明るさを備えた人だと思う。
 
 写真は、素適な笑顔のフレミング。



 ちなみに、ドミンゴ&フレミングを囲んでの食事会のメニューは、ホテルがものすごく力を入れたすばらしいラインナップだった。
 
[アフタ―コンサートディナー]
蟹とグリーンピースのババロア セルクル仕立て キャビア飾り マスタードソース



温かいコンソメスープ 茸の香りと共に
国産牛サーロインのロースト 焦しオニオンソース なめらかなポテトピュレを添えて
野菜サラダ
桜のブラマンジェ 花びらをソースに散りばめて



ホテルベーカリーのパン取り合わせ
コーヒー又は紅茶
 
 これらに合わせて、シャンパン、白ワイン、赤ワインが供された。
 本当に、長い時期にわたる仕事だったが、記憶に残るコンサートで終幕を迎えることができた。



 
| 終わりよければ…取材奮闘記 | 22:32 | - | -
別府の山海の幸
 別府に出張してから、はや1週間が経った。本当に月日の経つのは早いものだ。
 別府に着いたのは3月3日のひな祭りの日。打ち合わせのあと、担当の女性ふたりと女子会に出かけた。
 しいきアルゲリッチハウスからそんなに遠くない場所に、「懐石 千原」というお店があり、和風の素敵な外観からして、もう期待大。
 和室に通されてひと息つくと、もうそこからは次々に山海の新鮮な食材を用いたお料理が供され、目も舌も目いっぱい楽しませてもらった。
 女性3人ゆえ、話は尽きない。食べる、飲む、しゃべると、目まぐるしいほどである。
 この日、選んだお酒は「智恵美人」。少しだけお燗をしてもらい、香りを楽しみながら、ゆっくりいただいた。
 大分は、本当に多種多様な食材があり、味付けもほどよく、だしや薬味などを効かせ、いずれのお料理も新鮮で味わい深い。
 今日の写真は、すばらしい色彩と美味のお料理の数々。まだこのほかにも、山菜のてんぷらやご飯ものやお漬物、お吸い物、煮物などがあり、「もう、これ以上は無理」というほど、たくさんいただいた。
 やっぱり、出張するなら、おいしい物があるところが最高だよねえ(笑)。
 本当においしかったです。ごちそうさまでした!










 
| 美味なるダイアリー | 23:19 | - | -
菊池裕介
 ピアニストの菊池裕介は、一家言をもった人である。 
 昨日は、久しぶりに彼に会って話を聞いた。銀座のヤマハのアーティストサービスのスタジオで話を聞き、写真も撮った。



 今年は留学から帰国して10年という節目の年にあたり、年に2回のペースで豊田と東京でリサイタルを行う(5月7日、11月19日 音楽サロン A・PIACERE in 豊田)(5月10日、11月24日 東京文化会館小ホール)。
 題して「10年を刻む春と秋〜シューマンの名曲とともに〜」。春は「子どもの情景」「クライスレリアーナ」「謝肉祭」。秋は「アレグロ」「交響的練習曲」「トッカータ」「幻想曲」というオール・シューマン・プログラムである。
 そのプログラムに関して、シューマンの音楽とのつきあい、留学時代のこと、恩師の教え、ヨーロッパでの生活、そして帰国してから現在までの活動、教えることについて、自身の会社を作ったことなど、さまざまな面の質問を行い、それに対してことばを尽くして話してくれた。
 このインタビューは、ヤマハのWEB「ピアニスト・ラウンジ」と「ピアノの本」に書く予定である。
 菊池裕介は、いつもインタビュー後にブログの写真を撮る際、ユニークなポーズをとってくれる。以前もそうした写真を掲載したことがあるが、今回も3つもポーズをとってくれた。
 こういう写真は、他ではお目にかかれない。インタビューで気持ちがいい方向に働き、リラックスしてくれたからだろう。
 彼が一家言のある人だと感じるのは、話の端々に自分のいいたいことをしっかり主張してくるからである。
 ふつうは、「こういうことをいうと、誤解を招くかな」とか、「もっとオブラートに包んだいい方をした方がいいかな」と感じるところでも、率直な語り口で歯に衣着せぬ話し方をする。私にとっては、それがとても気持ちがいいと感じ、そこまで気を許して話してくれることに感謝する思いだ。
 そんな本音が素直に出るような文章を書きたいと思うし、菊池裕介というピアニストの人間性が音楽性にリアルに反映していることを記事にしたいと考えている。
 今日の写真は、彼のスリーポーズ。ねっ、なかなか見られないでしょう、こんな素顔。コマネチのポーズまで飛び出したもん(笑)。






 
 
 
 
 
| 情報・特急便 | 00:02 | - | -
クルト・モル
 ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場が、クルト・モルの訃報を発表した。
 クルト・モルはドイツの著名なバス歌手。1938年4月11日ケルン近郊で生まれ、モーツァルトやワーグナーのオペラで活躍した。亡くなったのは、3月5日、享年78。
 ザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭で個性的な歌声を披露し、演技力もすばらしかった。2006年に健康上の理由により、惜しまれつつ引退している。
 最後の舞台となったのは、バイエルン国立歌劇場のワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」だった。
 クルト・モルの歌声で忘れられないのは、カルロス・クライバー指揮ウィーン国立歌劇場によるR.シュトラウス「ばらの騎士」である。1994年3月のウィーン公演と、同年10月の東京公演のふたつを聴くことができた。
 これはフェリシティ・ロット、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、バーバラ・ボニー、クルト・モルという当時考えられる最高のキャストが組まれた公演で、日本でも語り草となっている。
 2回とも、いまなお忘れえぬ深い感銘を受けた公演だったが、実は、クルト・モルに関しては、こんな思い出がある。
 来日公演が行われている時期、FM誌の編集担当者と彼らが宿泊しているホテルに出向き、仕事をしていたのだが、ロビーで待ち合わせをしていると、クルト・モルの姿が見えたのである。
 彼は夫人を伴い、上質のスーツ姿で立ち話をしていたのだが、圧倒的な存在感を放っていた。
 いつもオペラでは、コミカルなオックス男爵を演じ、うたう姿しか見ていないため、その知性的で凛としたたたずまいには、惚れ惚れとしてしまった。
 そうか、素顔はこういう人なんだと驚いた覚えがある。
 私はその直後、会う人ごとにクルト・モルの話をし、「すっごい素敵よ」といい続けたものだ。
 インタビューをする機会はなかったが、できることだったら話を聞きたかった。
 でも、あのインテリジェンスで男性的で包容力のある雰囲気は、いまだはっきり脳裏に焼き付いている。
 クルト・モルは深々とした低音の響きを聴かせたが、演技力も見事だった。フォン・オッターとのやりとりは、残された映像を観るたびに笑いがこみあげる。
 ご冥福をお祈りします。
 
| 巨匠たちの素顔 | 22:36 | - | -
確定申告
 今年も確定申告の期限が迫ってきた。
 箱いっぱいに詰まった資料を片っ端から整理しているが、部屋中に書類が散らかり、頭のなかがパニック状態になる。
 毎年、なんとかしなければと思っているのだが、一向に整理がつかない。
 本当は月ごとにまとめて整理し、きちんと仕分けしておけば、3月は楽になるのに、どうしてもできないのは、整理の苦手な性格ゆえなのかしら。
 でも、学生時代は部屋をきちんと整理し、洋服などもいつもわかりやすくハンガーにかけてあったのに、仕事を始めてからはそれが見事に崩れてしまった。
 特に、フリーになってからは、見る影もない。
 郵便、宅急便、メール便などが毎日わんさかと送られてきて、とてもひとりでは整理しきれない量である。ちょっと出張などに出かけると、もう机の上は悲惨な状態になっている。
 CDや紙資料や雑誌、新聞、プログラム、本などが各社から送付されてくるのだが、受け手はひとりゆえ、アップアップの状態になってしまう。
 みんなどうやって整理しているのだろうと思い、同業者にそれとなく聞くのだが、この件に関しては、みんな「その話はしないで」とか「頭が痛くなるから、他の人に聞いて」とか「ただ積んであるだけ」などと、あいまいな答えしか戻ってこない。
 やっぱり、みんな整理が苦手なんだろうな。私だけではないと、ちょっとだけホッとする(笑)。
 よく作家の執筆部屋が雑誌などに紹介されているが、本や資料に埋まっていて、私の部屋よりもすさまじい状態の人もいる。これもちょっとホッとする。
 なあんていっていないで、確定申告のための整理をしなくっちゃ。
 仕事の合間に簡単にできることではないため、本当にこの時期は大変だ。来年こそはちゃんとしなくちゃと肝に銘じているけど、この時期が過ぎると、また元に戻っちゃうんだよね。ホント、困ったモンだワ。
| 日々つづれ織り | 22:22 | - | -
大分の新鮮な野菜
 今回の大分の出張は、荷物が往復で大きく異なった。
 行きは、キャリーバッグがガラガラで、着替えが入っている程度。ところが、講演が終わったときに、私のブログのファンだという女性が、野菜をたくさんお土産にもってきてくれたのである。
「この間から、ブログに安曇野の野菜がたくさん載っていましたよね。でも、別府にも、美味しくて新鮮な野菜は山ほどあるんですよ。先生、ぜひもって帰ってください。そして、たくさん召し上がってください」
 こういって、プレゼントされた野菜は、とてもキャリーバッグには入らない。講演の主催者側からも、お土産や資料をたくさんいただいたため、それだけですでにいっぱいになってしまったからである。
 担当のMさんが、「トートバッグ、もってきます」といってくれ、丈夫そうなトートバッグをもってきてくれたため、そこに野菜をすべて詰め込み、肩にかついで機内持ち込みにし、東京までもって帰った。
 帰宅してからじっくり野菜を眺めると、確かに新鮮で生き生きとした野菜ばかり。これにプラスして、「ごま田楽みそ」と「酢みそ」が入っていた。
 Yさん、ありがとうございました。ゆっくり味わいながらいただきます。
 本当に、今回は大分の食材のすばらしさに驚かされると同時に、さまざまな物を食べ尽くした感じ。
 出張に行くんだったら、やっぱり食のおいしいところに限るよねえ(笑)。
 今日の写真は、いただいた山盛りの野菜。



 そして、すぐに食卓に上った「菜の花とアンチョビのパスタ」、「サラダほうれんそうとガーネットトマトのサラダ」。すべてがフレッシュで味が濃厚、とりわけ菜の花のほろ苦さが絶品だった。
 


| 麗しき旅の記憶 | 22:37 | - | -
ピアノと室内楽の楽しみ
 昨日は、別府の「しいきアルゲリッチハウス」のサロンで、未来プロジェクト「ピアノと室内楽の楽しみ」の講演を行った。
 これは「クラシック音楽との出会いによる未来創造事業」の一環で、主催は別府アルゲリッチ音楽祭実行委員会が担っている。
 前日の夕方、大分空港に到着し、その夜は担当者との打ち合わせと食事会が行われた。とてもおいしいお料理をいただいたので、また次の機会に舌鼓を打ったお料理に関しては紹介したいと思う。
 私は今回、しいきアルゲリッチハウスを訪れるのをとても楽しみにしていた。大分名産の杉の木を使ったハウスのサロンは、木造りならではのとても温かな響きを備え、150席のアットホームな空間を有し、非常に美しい仕上がりだと聞いていたからである。
 初めて訪れた私は、まず外観の美しさに目を奪われた。北欧の森のなかにたたずむお洒落で粋なデザインをもったホールのような趣で、ハウスの入口の扉は樫の1本の木で作られたドアが設えてある。



 内部に一歩足を踏み入れると、等身大に近いアルゲリッチの写真がサインボードの横に立って出迎えてくれ、ホワイエには色彩の異なる椅子がずらりと並べられている。



 サロンはまさに渋い色合いで統一され、音響を考慮して木を互い違いに組み合わせた壁と、その色と統一感をもたせた椅子が並ぶ。
 すべてにこまやかな神経が息づき、隅々までこだわりの精神が行き届いている。
 そんな贅沢な空間に100名の受講生が集まってくれ、講演は始まった。いろんなDVDとCDをかけながら、ピアノと室内楽に関するさまざまな話をし、れいによってどんどん早口になり、それでも時間内にピタッとすべてを終えることができた。
 ここから質疑応答に入ったのだが、時間がオーバーしているため、忙しい人や時間のない人は帰るだろうなと思ったら、これがおおまちがい。だれも席を立とうとしない。そして次々に質問が飛び出した。
 みなさん、とても集中して講演に耳を傾けてくれ、目を輝かせたり、笑ったり、メモを取ったりと、非常に熱心に聞いてくれた。



 すべてが終了すると、広報の担当者から「面会したいという人がいます」といわれた。東京音大の卒業生で、地元で教職に就いているという男性が会いにきてくれ、さらに私のブログのファンだという女性にも会い、この人とは再会を約束した。
 今回の別府では、2日間にいろんなことがあり、たくさんの人に会い、新しい発見も多かった。
 また、徐々に紹介しま〜す。
 今日の写真は、お世話になったスタッフの方々。最後は全員が総出で、タクシーで空港に向かう私を見送ってくれた。ずっとみんなが手を振ってくれ、なんだかホロリとしてしまった。



 スタッフのみなさん、本当にお世話になりました。すべてにおいて万全の準備をしていただき、無事に講演を終えることができました。本当にありがとう、感謝しています。
 ハウスのサロンは、CDをかけたとき、本当にすばらしい音響で音楽が鳴り響いた。次回は、ここでぜひナマの演奏を聴きたい!
| 麗しき旅の記憶 | 22:20 | - | -
出張前の調整
 明日の出張を控え、締め切りが重なっている原稿を書き上げ、ジムに行って体調を整え、ようやく荷物をまとめた。
 ジムのトレーナーには、「仕事し過ぎですよ。からだがすごく堅くなっている」といわれてしまった。ハイハイ、よ〜くわかっています。
 戻ってからも、電話で打ち合わせがあったり、メールのやりとりが続いたり、やらなくてはならないことが山積み。
 こういうときに限って、忘れ物をするんだよね。
 私は国内でも海外でも、出張の荷造りをするのは本当にギリギリになってからということが多い。
 そのためか、いつも何か忘れ物をしてしまう。
 注意深くひとつひとつ荷物を詰めていくのだが、きっと頭のなかがいろんなことで満杯になっていて、ひとつかふたつ抜けてしまうのだろう。
 国内の場合は、ほとんどの物がすぐに購入できるからいいのだが、海外出張の場合はそうもいかない。
 さて、明日の荷物は大丈夫だろうか。でも、みんなが認める楽観主義ゆえ、「なんとかなるさ」と思ってしまう。実は、これがいけないんだけどね(笑)。
 それでは、別府に行ってきま〜す。
| 日々つづれ織り | 23:27 | - | -
続・春野菜を満喫
 先日の安曇野の新鮮な野菜は、次々に食卓にのぼっている。
 ひとつ目は、「グリーンレタスと水菜の和風サラダ」。
 グリーンレタスは食べやすい大きさにちぎり、水菜もそれに合わせてちぎる。
 山芋をすりおろし、グリーンレタスと水菜の上にたっぷり乗せ、かつおぶしをばらばらとトッピングして、最後におしょうゆをひとたらし。
 そのまま食卓に出してもいいが、ざっくり混ぜてから出すと、食べやすい。



 ふたつ目は、「サーモンときのこのオリーブオイルソテー」。
 生鮭の切り身はひとつを3つほどに切って、塩、コショウをして小麦粉を軽くたたいておく。
 フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくのみじん切りを焦げないように炒め、ベーコンのざく切りを加え、しいたけ、エリンギなどのきのこも数種類加えて炒める。
 ここに鮭を入れて両面カリッと焼き、すべてをお皿に盛り付ける。
 熱々のうちに、オーガニックのレモンをたっぷり絞り、クレソンを散らす。
 これは、お魚を鯖や鰺や鰯に変え、きのこも適宜変えると味わいが異なって変化が楽しめる。



 3つ目は、「せりと芝海老のかき揚げ」。
 芝海老は厚さを半分に切り、下処理をする。せりは食べやすい大きさにちぎる。
 てんぷらの衣を用意し、せりと芝海老を混ぜ、カリッと揚げる。
 これは天つゆで食べてもおいしいが、温かいおそばやうどんに乗せてもいけますよ。



 先日書いたように、金曜日から大分に出張ゆえ、その前の締め切りが山ほどたまっていて、「果たして、まにあうのかなあ」と不安だが、料理熱は衰えることがない。
 なんといっても、新鮮な春野菜がわんさか届いているのだから、お料理しなくっちゃね。これで栄養をつけて、原稿書きのエネルギーをチャージしている感じだ。
| 美味なるダイアリー | 22:03 | - | -
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