Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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前田拓郎&黒岩航紀
 またまた月末の締め切りが重なり、動きの取れない状況に陥っている。
 いつものことながら、なんとかスピーディに原稿が書けないものだろうか。
 その合間を縫って、昨日はインタビューに出かけた。
 10月に開催されるダイナースクラブ アーティストサポートファンドの2017年のスペシャルコンサートの開催に先駆けての告知記事の取材である。
 今回の出演者のなかの、ピアニストおふたりに話を聞くことができた。
 このコンサートには何度も参加している前田拓郎と、若手ピアニストの黒岩航紀である。
 まだ、演奏曲目は完全に決まっていないそうだが、前田さんはショパンの「別れの曲」を予定し、テノール、ソプラノなど声楽家との共演もある。
 今回のコンサートは5周年という記念の年に当たるため、やはり自身のライフワークであるショパンを演奏したいと熱く語った。
 黒岩さんはリストが大好きゆえ、リストの作品を考えているという。彼はヴァイオリンとサクソフォンとの共演もある。
 今秋からリスト音楽院に留学することになっているというニュースも聞き、リストの話で盛り上がった。
 このインタビューは、ダイナースのカード誌「シグネチャー」に書くことになっている。
 今日の写真は、ベーゼンドルファー東京で撮影中のおふたり。手前が黒岩航紀、奥が前田拓郎。




 
 
| アーティスト・クローズアップ | 23:45 | - | -
打ち合わせに適したカフェ
 よく「打ち合わせをしたいのですが、どこか静かにゆっくり話せるカフェをご存じありませんか」と聞かれる。
 私は、新宿高島屋の4階にある「サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ」を推薦することが多い。
 ここは以前にもブログに綴ったが、今田美奈子さんが2009年に開いたミュージアムスタイルのティーサロンで、私もクラシックの講座を開いたことがある。
 紅茶もお菓子も軽食もとてもおいしく、上質な素材を使って供される。
 なにより、ゆったりとした雰囲気で、静かにじっくりと話し合いができるため、仕事の打ち合わせには向いていると思う。
 今日は「家庭画報」の編集担当のSさんに、シドニーの辻井伸行のコンサートと取材の様子を報告し、具体的なページ展開を話し合った。
 やはり実際に取材に出かけると、リアルな記事展開が可能になり、生きた文章が書けると思う。
 夕方には、週に一度通っているフィットネスジムで汗を流したのだが、トレーナーから「お帰りなさい」「シドニーはいかがでしたか」「疲れは残っていませんか」と聞かれ、「ちょっと疲れているけど、なんとか頑張ります」といって、結構きついトレーニングをした。
 今週は出かけることが多い。体力つけて、乗り切らなくっちゃ。 
 
| 日々つづれ織り | 22:33 | - | -
銀座かなわ
 海外出張から戻ると、無性においしい和食が食べたくなる。
 私は現地の食事に結構なじむ方だが、それでもからだが欲するというか、胃が要求しているというか、和食のおいしさは格別だ。
 以前、ピアニストの斎藤雅広さんに教えてもらった、銀座6丁目にある広島料理「銀座かなわ」は、こういう体調のときにピッタリのお店である。
 ここはさまざまな種類のかきが用意されていて、季節を問わずかきを食べることができる。かきの大好きな人には、天国のようなお店だ。
 今回は、週末限定というランチをいただいた。名付けて「かきづくし」。すべてのお料理にそれぞれ異なったかきが使われている。
 小鉢2種、酢がき、かきマリネ、かきフライ、かきご飯、かき入り吸物が見事に並び、やがて焼きかきが熱々の状態で運ばれてくる。
 う〜ん、たまりませんなあ。
 もう、疲れたからだにミネラルがたっぷり補給された感じである。
 シドニーから帰国して、なんだか集中力と体力が損なわれ、あまり仕事モードにならなかったが、「かきづくし」のおかげで、ようやく仕事をしなくちゃ、という気持ちになってきた。
 明日からは月末ゆえ、スケジュールが目いっぱい詰まっている。エンジンを全開にして乗り切らなくてはならない。
 今日の写真は、「かきづくし」の御膳と、しばし時間を置いて登場した焼きかき。かきのお好きな方は、このお店、絶対お薦めです。









 
| 美味なるダイアリー | 17:22 | - | -
シドニー音楽学校&現代美術館
 今回、シドニーの街歩きをするなかで、美術館や博物館が多いことに気づいた。アートギャラリーも多く、それぞれ興味深い展示が成されている。
 宿泊したホテルの近くにはシドニー音楽学校があり、ここのカフェで、ひとりゆっくりとお茶をした。
 音大の雰囲気はどの土地でも似ている。
 あちこちから楽器や歌声が聴こえてきて、楽器や楽譜を抱えた学生たちが行き来し、こういう場所にたたずんでいると、なんとなく気持ちが落ち着く。
 この音楽学校で目立っていたのは、韓国や中国などのアジア系の学生や生徒が多いこと。
 ジュニアクラスもあるようで、母親に連れられた小学生や中学生くらいの若い生徒がたくさん見受けられた。この学校は、そうしたアジア系の留学生をたくさん受け入れているようだ。
 シドニー音楽学校は、19世紀初頭に総督ラクラン・マックォーリーが流刑囚に建てさせたもので、古いゴシック様式の砦に似た建物。当初は厩舎だったそうだが、1913年に国が買い取り、やがてシドニー音楽学校になった。



 その立派な石造りの建物の右横には新しい建物があり、現在レッスンなどはこの建物がメインに使われているようだ。
 道路から階段を下りてこの建物に入る手前にカフェがあり、私はここで音大時代の自分をなつかしみながら(?)、紅茶をいただいた。



 美術館では、ロックスと呼ばれる歴史的な地区で、緑豊かな通りに面した現代美術館(MCA)がひときわ目立っていた。
 ここは束芋など日本の現代アート作家の展示なども行っており、世界各地の旬の現代作家の作品を展示している。
 ここにはMCAカフェと題した、眺望のいいカフェがあり、大人気だ。
 写真は、現代美術館の外観。



 
| 麗しき旅の記憶 | 21:16 | - | -
シドニーのお料理は量がたっぷり
 海外に出張すると、その土地の食事の量に驚かされることが多い。
 シドニーでも、いつもお皿の上には、日本で食べる3倍ほどの量の食事が供された。
 ある日のディナーは、夜景の見えるシーフードのおいしいレストラン。辻井さん、スタッフとともに4人でテーブルを囲んだが、全員のお皿に盛りだくさんのお肉やお魚料理が並び、みんなで「すごい量だねえ」と絶句。
 でも、味付けは素材を生かしたもので、薄味に徹しているため、食べやすい。
 私はサーモン・ヒレのステーキを頼んだが、やはり日本で食べる何倍もの分厚いサーモンがドンと出てきた。
 これに、付け合わせとして選んだマッシュポテトが山のように添えられ、食べても食べても終わらない感じ。
 みんなはお肉料理を頼んでいたが、それもドーンとした迫力満点のお肉だった。
 いつもは結構しっかり食べる私だけど、胃がなかなかシドニーに合わせられず、みんなとシェアしてしまった。
 オーストラリアは自給自足のできる国だそうで、海の幸、山の幸ともに豊富。ただし、シドニーは物価が相当高く、食費も交通費も高かった。家の家賃や土地代も高騰していて、実際の生活はかなり大変だという。
 今日の写真は、圧巻のサーモン・ヒレのソテー。



 みんなでシェアしたルッコラのサラダ。これがとっても元気なルッコラで、歯ざわり抜群。シーザーサラダのようにチーズがふりかけてあった。


 そして、究極のおいしさの生がき。海の幸に恵まれているオーストラリアならではの、トロ〜ンとした生がきだった。


| 美味なるダイアリー | 22:16 | - | -
辻井伸行 シドニー・リサイタル
 今回、シドニー空港(正式名称はキングスフォード・スミス空港)に着いたとき、まず目に入ったのは、シドニー交響楽団の垂れ幕だった。
「ああ、オーケストラが出迎えてくれる。いよいよ、これから取材が始まるんだワ」と思ったものだ。



 辻井伸行のリサイタルが行われたのは5月22日。シティ・リサイタルホールで19時開演だった。
 プログラムは、前半がJ.S.バッハの「イタリア協奏曲」、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17番。後半がベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」と第23番「熱情」。2016年12月からスタートした日本ツアーの曲目で、ヨーロッパでも演奏し、今回のシドニー公演がこのプログラムの最終公演にあたる。
 20日の夜に聴いた、シドニー交響楽団とのショパンのピアノ協奏曲第2番の演奏も同様だったが、この土地の聴衆は反応が非常にストレート。1曲終わるごとに盛大な拍手が送られ、「ブラボー」の声もかかる。
 しかし、後半のベートーヴェンが終了したときは、ホール全体が地響きでも起こしたかのような怒涛の喝采に包まれた。
 日本では感動のあまり足を踏み鳴らすことはほとんどないが、シドニーの人たちは拍手と同時に靴音を一斉に響かせる。そのすごいこと。
 辻井さんは、そのストレートな感情表現を受けて、アンコールを4曲も演奏した。1曲目は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」の第2楽章。2曲目は、リストの「ラ・カンパネラ」。ここでもうボルテージが最高になり、拍手はより大きくなる。
 そして3曲目が登場。辻井さんは、あたかも自作を演奏するように静かに旋律を奏で始めたが、すぐにオーストラリアの第2国歌とも呼ばれる「ワルツィング・マチルダ」の主題が登場。会場を埋め尽くした聴衆は「ギャーッ」と声を上げ、会場は騒然となった。
 彼は主題を生かしながら、親しみやすい旋律を幾重にも変容させ、即興的に「ワルツィング・マチルダ」を奏でた。
「ああ、私はオーストラリアで演奏を聴いているんだ」
 この瞬間、そんな実感が心の底から湧いてきた。
 こうなると、熱く燃え上がった聴衆の熱気は、冷めることがない。
 辻井さんは、4曲目にショパンの「革命エチュード」をすさまじいアップテンポで弾き、最後はピアノのふたを閉じて、「これでおしまい」という合図を送った。
 なんと熱く深く、印象的なリサイタルだったことか。これまで、辻井さんから海外の聴衆の反応のすごさを何度も聞いていたが、実際に自分が客席に身を置いて味わう臨場感はことばにできないほどの衝撃だった。
 終演後、辻井さんに「すごいわねえ、この雰囲気は。私も興奮して、一緒にブラボーって叫んじゃったワ」というと、「ええっ、本当ですか、うれしいなあ。今日のお客さんたちはものすごく喜んでくれたので、ぼくもそれに応えて4曲も弾いちゃいましたよ」といって笑っていた。
 翌日のインタビューでは、両日のコンサートで感じたこと、アンコールの選び方、シドニーでの演奏で4曲について新たに感じたことなどを聞いた。
 今日の写真は、シティ・リサイタルホールの外観。開演前のステージ。そしてすべての演奏が終わり、鮮やかな花束を受け取った辻井さん。

 
 






| 麗しき旅の記憶 | 22:10 | - | -
シドニー・オペラハウス
 オペラシアター、コンサートホール、ドラマシアターなど4つの劇場をもつシドニー・オペラハウスは、シドニーを代表する建築物である。
 このユニークな形状を備えたオペラハウスは、1956年に国際クラスのデザインコンペを実施し、38歳のデンマークの建築家、ヨーン・ウッツォンが選ばれた。
 しかし、工事の費用の超過と建築工事の難航さで頓挫。
 以後、オーストラリアの建築家グループが引き継ぎ、1973年に完成したという。2007年には世界文化遺産に登録され、いまではシドニーのアイコン的な存在となっている。
 いつも写真で見るオペラハウスは、海の向こう側から撮影されたり、航空写真だったりするため、実際に近くで見ると様相がかなり異なる。
 オペラハウスはサーキュラーキーという交通の拠点から歩いてすぐのところで、手前にはオペラキーと呼ばれるプロムナードがあり、近くにはかなり大きな王立植物園が広がっている。 
 このオペラハウスのなかのコンサートホールで、5月19日と20日に辻井伸行がブラムウェル・トーヴェイ指揮シドニー交響楽団と共演し、ショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏した。
 今回は、20日の朝シドニーに着き、その日の夜のコンサートを聴きに行った。
 これは「家庭画報」の辻井伸行の連載記事の取材であり、22日のシドニー交響楽団の特別公演と銘打たれたシティ・リサイタルホールでのリサイタルの両方を聴くことができたため、その様子を原稿に書くことになっている。
 演奏の模様とインタビュー内容などは、「家庭画報」の記事掲載後にブログで詳細を綴りたいと思う。
 今日の写真は、シドニー・オペラハウスの遠景と、コンサートホールの内部の階段(屋根の形状に合わせたデザイン)、開演前のステージ、オペラハウスに続くプロムナード。
 いずれも、一度見ると忘れられない、個性的でユニークなデザインに彩られている。
 季節は秋だったが、とにかく日差しがものすごく強く、ガンガンに陽光が降り注いでくる感じ。ただし、コンサートホールのホワイエは海に面していて、休憩時間にはみんながベランダに出て涼風と夜景を楽しんでいた。














| 麗しき旅の記憶 | 22:28 | - | -
出張の準備
 出張前の原稿の入稿をすべて終え、校正なども一応ひと段落した段階で、ようやくスーツケースに荷物を詰めることになった。
 今回のシドニーは、初めてのことだらけで、服装がちっとも決まらない。
 辻井伸行のコンチェルトとリサイタルの両方を聴きに行き、インタビューもある。そういうときの服装は、スーツに限る。
 ただし、夜のコンサートゆえ、かなり寒そうで、革のコートも持参することにした。
 でも、日中は最高が21度くらいだから、薄いトレンチが一枚あれば大丈夫だと判断し、それに合わせたラフな格好にすることにした。
 出張は、まず服装が決まらないと、どうも落ち着かない。
 ようやく着回しできる物を詰め、あとは靴とバッグを決めた。
 実は、オーストラリアに住んだことのある人が、みんな「サングラスを忘れないように」と口をそろえていう。そのため、先日急いでサングラスを買いに行った。
 でも、お店の人が「ありふれた物ではなく、ちょっとおしゃれで、東京の夏でも使える物がいいんじゃないですか」というため、ついあれこれフレームを選んでしまった。
 ようやく決まったのは、フランスの女性デザイナーがデザインしたグリーンを主体としたフレームで、レンズの色はブルーグレーにし、少しだけ近視用の度が入っている。
 それを18日までに間に合わせるため、メガネ屋さんはあちこちに電話をし、「超特急で作ってもらうことができそうです」と、熱い調子でメーカーの話を伝えてくれた。
 注文したのは日曜日なので、なか3日で完成させてくれたことになる。
 今日は、それを受け取りに行ったが、なかなかいい仕上がり。メガネ屋さんも、「こういうサングラス、ちょっとないですよ〜」「みんなに自慢してくださいね」「もう、ここからかけていってください」と、またまた熱弁。
 自分のところの商品をこれだけ自信たっぷりに褒めるところが、なんともオカシイ(笑)。
「このサングラスを連れてシドニーに行ってきます」といったら、「僕も連れて行ってください。貨物入れでもどこでも」とジョーク。お店の人たちと大笑いしてしまった。
 今日の写真は、その美しいフレームのサングラス。仕事を全部終えて用意にも時間がかかり、疲労困憊していたが、メガネ屋さんの陽気でていねいな対応に、心がなごんだ。




 
| 日々つづれ織り | 22:36 | - | -
きゅうりの梅あえおかか風味
 夏はきゅうりがおいしい季節である。
 八百屋さんの店頭に、みずみずしいきゅうりが山盛りになると、かならず作るのが「きゅうりの梅あえおかか風味」。
 これは常備菜としてたくさん作っておくと、さっと食卓に出せて便利である。
 しかも、お酒のおつまみにもいいし、白いごはんにも合い、きゅうりがパクパクたくさん食べられる。
 きゅうり3本は乱切りにして、ボウルに入れ、酒としょうゆ少々を混ぜておく。あらかじめ塩もみしてもいいが、時間のないときは、簡単に下味をつけるだけでOK。
 これに梅干し大1個のみじん切りを加え、手でざっくり混ぜる。
 私は、「手は最高の調理器具」だと思っているため、結構手を使う。
 ここにかつお節(私はまぐろ削りを愛用)を片手いっぱいくらいほぐしながら加え、さっと全体を混ぜたらできあがり。
 簡単でしょう。でも、とってもおいしいんですよ。
 これから夏バテして食欲のないときや、何かもう一品ほしいときにすぐ用意できて便利だ。
 これは梅干しの選び方によって、味わいが大きく変わるため、ぜひ果肉の豊かな上質な梅を用意してくださいな。
 今日の写真は、常備菜用にたくさん作った「きゅうりの梅あえおかか風味」。おにぎりの友としても最適かも…。




 
| 美味なるダイアリー | 22:02 | - | -
全仏オープン
 今期、好調なスタートを切り、現在のクレーコートシーズンをスキップしているロジャー・フェデラーが、5月28日に開幕する全仏オープンを欠場すると発表した。
 全仏オープンは、昨年に続いて2年続けての欠場。「ツアーでこの先何年もプレーするには、クレーコートシーズンは出場せず、芝とハードコートのシーズンに向けて準備するのが最善と判断した」と説明している。
 昨年のケガから復帰し、全豪オープンとインディアンウェルズ、マイアミと優勝を飾り、往年の強さが戻ったといわれているフェデラー。しかし、彼はクレーコートはからだへの負担が大きいと判断し、すでにウィンブルドンに照準を合わせているようだ。
 今日のニュースを聞き、私の脳裏には2007年のノルウェー出張のときの様子が蘇ってきた。 
 このときは、グリーグの足跡をたどり、ベルゲンからフィヨルドを北上してロフトフースまで足を延ばしたのだが、そこではグリーグの作曲小屋が庭に移築されているホテル・ウレンスヴァングに宿泊した。
 そのときの模様は、単行本「北欧の音の詩人 グリーグを愛す」に詳しく綴ったが、この本には書かなかったことがある。
 実は、ノルウェーにいったのは、5月28日から6月7日。ちょうど全仏オープンの開催時だった。
 ベルゲンにいたときは忘れていたのだが、ロフトフースのホテルでニュースを見ようとテレビをつけたら、なんと、フェデラーの試合の真っ最中だった。
「あらら、どうしよう。これは応援しなくっちゃ。でも、取材に出かけなくてはならないし…」
 ほんの短い時間だったが、ロフトフースでフェデラーを観戦するとは思わなかった。
 私はホテルの部屋の写真を撮ることはほとんどないが、このときはあまりにも窓の外の景色がすばらしいため、少しだけ撮影した。
 こういう景色を見ていると、どこからかグリーグの曲が聴こえてくる感じがする。フィヨルドは、海でも湖でも川でもない不思議な存在。氷河によって削られた谷に海水が流れ込み、氷の爪あとのようなフィヨルドが形成された。波はほとんどなく、鏡のような静かで透明感あふれる水である。
 今日の写真は、ホテルの部屋とテレビに映っているフェデラー、そして眼下に見られるグリーグの作曲小屋。この小屋が見える部屋を用意してくれたホテルのオーナーに、ひたすら感謝である。







 
 
 


| ロジャー・フェデラー | 17:19 | - | -
佐藤俊介
 ヨーロッパ在住のヴァイオリニスト佐藤俊介は、2013年より名門古楽アンサンブルのオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務めている。
 その彼が、長年に渡って音楽を監督を務めているヨス・ファン・フェルツホーフェンの後任として、2018年6月1日に同協会の音楽監督に就任することになった。
 2021/22年シーズンに創立100周年を迎えるオランダ・バッハ協会は、33歳の若き音楽監督(就任時)を迎えることになり、日本の若手演奏家が音楽監督に就任するのは異例のこととなる。
 佐藤俊介は1984年東京生まれ。2歳のときに才能教育教室でヴァイオリンを始め、4歳から父親の米国留学のために渡米。ニューヨーク、そしてパリで学び、国際コンクールでも好成績を残している。
 なかでも、2010年7月にライブツィヒで開催されたヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門(バロックとモダン楽器奏者を合わせて審査)において銀賞と聴衆賞を受賞したことが記憶に新しい。
 その後、録音にも積極的に取り組み、近年では世界初のガット弦による「パガニーニ/24のカプリース」(ユニバーサル)をリリースしている。
 佐藤俊介はソロ、室内楽、オーケストラでの演奏と幅広く活躍しているが、オランダ・バッハ協会では何度も指揮も行っている。ただし、指揮者として前に立つ形ではなく、コンサートマスターとしてのポジションで弾き振りを行っているのである。
 バッハは、ヴァイオリニストまたはチェンバリストとしてオーケストラのメンバーたちをリードしながら指揮していたとされる。佐藤俊介は、まさにその形を引き継いでいるようだ。
 彼は「コンサートマスターとして、オランダ・バッハ協会で演奏をスタートした日から、物怖じせずのびのびと演奏できました。すばらしい音楽家が集まってひとつのチームとなっているオランダ・バッハ協会は、ヨス・ファン・フェルツホーフェンが35年間じっくりとプロに仕上げた名声ある楽団です。この理事会と同僚の楽員たちが私を選んでくれたことは、とても光栄で嬉しいです」と語っている。
 実は、もうかなり前の2008年2月、「朝日カルチャーセンター」の「グリーグを愛す」と題する講座で佐藤俊介とトークを行ったことがある。
 インタビューでは何度か話を聞いていたが、こうした対談形式は初めて。もちろん演奏も披露してもらった。
 当時もすばらしい才能の持ち主だと思ったが、あれからより成長し、いまや偉大なポジションを任されるまでになった。感慨ひとしきりである。
 佐藤俊介は6月にコンサートで帰国するため、そのときに久しぶりにインタビューをしたいと思っている。きっと自信に満ち、成熟した様子が見られるに違いない。演奏と話が楽しみである。
 今日の写真は、佐藤俊介のオフィシャル写真。(ⓒ Yat Ho Tsang)


 
| 情報・特急便 | 21:44 | - | -
とらや牛肉店
 いつもお肉料理が食べたくなると、すぐににしおぎ北銀座街の「とらや牛肉店」に出向く。
 このお肉屋さんは、平日でも夕方近くなるとほとんどの商品がなくなってしまうため、なるべく早くいかなくてはならない。
 しかし、そこは個人商店のいいところ。
「エーッ、今日はもう合いびき肉は終わっちゃったの?」
「豚赤身肉の薄切りは、もうないんですか?」
 こんなお客さんの声に応えて、「ちょっとお待ちいただければ、作りますよ」といってくれる。お店の奥で、すぐに用意してくれるのである。
 今日も雨のなか、3時過ぎにいったら、半分以上の商品が売り切れていた。
 西荻に引っ越してから、ここのお肉以外は買わなくなってしまった。それほどおいしいし、ていねいに作られている。
 豚の赤身ひき肉はほとんど脂がないし、牛のしゃぶしゃぶ用のお肉も、豚のひれ肉も、すき焼き用のお肉も、すべておいしくて安心して食べられる。
 牛カツやシャリアピンステーキなど、下ごしらえがしてあって、あとは家で焼くだけという商品も人気だ。
 日曜日がお休みのため、土曜日にいってまとめ買いすることも多い。
 とにかく、毎日新しいお肉が店頭に並び、その日のうちに売れてしまう。
 そしてひき肉を買うだけでも、売り切れていると嫌な顔ひとつせず、すぐに挽いてくれる。こんなお店、なかなかあるものではない。
 というわけで、私は自分でいうのもなんだが、常連さん(?)だ。家族経営のようで、みんなと顔見知りになっている。
 今日の写真は、とらや牛肉店の外観。牛肉店の名の通り、各地の牛肉をより合わせた「合わせ切り」というお肉があり、お買い得である。


 
 
 
| 西荻はおいしい | 22:36 | - | -
きみ家
 ようやく、週末の仕事がすべて終わった。
 こういうときは、無性に甘いものが食べたくなる。脳が疲れているからだろうか。
 先日、京都の銀閣寺の近くの鹿ヶ谷通りに、おいしい甘味処を見つけた。
 㐂み家という老舗で、名物は「豆かん」。自家製の寒天とたっぷりの赤えんどう豆に、とろりとかけた黒みつが絶妙にマッチ。手作りの素朴な味で、上に乗せたアイスクリームや果物ともよく合う。
 こういう和風カフェは、お客さんがみんな実にのんびりした表情をしていて、ついこちらも長居をしてしまう。
 お店の人もとても親切で、気持ちのいい応対である。
 ああ、あの豆かんが食べたいなあ。長時間集中していたため、仕事を終えると、こういう味がただひたすら恋しくなる。
 今日の写真は、お店の外観と、豆かんを使用したあんみつなど。
 ここのあんは、いかにも自家製という、素朴でしっとりした自然な味わいのあんだった。また、食べにいこうっと(笑)。 




 
 
| ゆったりまったり京都ぐらし | 22:11 | - | -
反田恭平
 人気大沸騰のピアニスト、反田恭平が6月21日に「月の光〜リサイタル・ピース第1集」(コロムビア)と題する新譜をリリースする。
 このライナーノーツを担当しているのだが、いまアーティスト、レコード会社の担当者、マネージャーの全員が一丸となり、いい物を作ろうという気持ちで邁進している。
 すでにライナーノーツの原稿は入稿したのだが、反田恭平の演奏の聴きどころなどを本人に語ってもらい、譜面と照らし合わせながら文章化していくという企画が持ち上がった。
 実は、このアルバムは、7月8日から9月1日までの「反田恭平ピアノ・リサイタル2017 全国縦断ツアー」の予習CDの意味合いを備えている。
 シューベル、ラヴェル、ドビュッシー、ショパンの作品が収録されているのだが、その各曲について曲目解説以外の文章が加わることになったのである。
 昨日は、夕方から関係者全員がレコード会社に集まり、さまざまな話し合いを経て、反田さんに私が質問をしながら、彼が譜面を見て話すという形を取ることになった。
 1時間ほどで終わるかなと思ったのだが、雑談などがどんどん挟み込まれ、約2時間半ほどかかった。
 明日はその原稿をまとめ、すぐに入稿しなければならない。
 反田さんには何度かお会いしているが、ごく自然な形でいろんなことが話せる。とてもユニークなキャラクターで、私は結構笑いっぱなし、ということも多い。まさにナイスガイである。
 しかし、仕事はしっかりこなさなくてはならないため、昨日は集中して話を聞いた。
 彼は11歳までサッカーをしていたそうで、骨折してしまったため、サッカー選手の道は断念したようだ。フォワードだったそうですよ。
 私もサッカー好きゆえ、ピアノから離れて話はサッカーに飛んでいってしまった。これで時間がかかるんだよね。
 この音源はすでに聴いているが、とても情感豊かで聴きごたえ十分。聴き慣れた作品に新たな光を当てている。
 今日の写真は、譜面を見ながら私の質問に答えている反田恭平。いつもはポニーテールだが、この日は「頭、ボサボサなんで…」とニット帽をかぶっていた。ピアニストというよりは、近所でスケボーやっているような雰囲気(笑)。
 写真を見ると、「いやあ、いいですねえ、時計が大きくて。この時計、今日買ったばかりなんですよ。カッコいいでしょう。大きく写してもらってうれしいなあ」と大喜び。
 さて、いいCDが出来上がるよう、私も原稿、もうひとふんばり頑張らなくっちゃ。


 
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 22:21 | - | -
エル・プエンテ
 ひとつの大きな仕事が終わり、昨夜は遅くまで、仕事仲間のHさんと青山のスペイン料理「エル・プエンテ」で打ち上げをした。
 実は、この仕事は精神的にとても大変だったため、ふたりでその慰労会を行ったのである。
 ここのスペイン料理は、素材の味を生かした味付けがとても自然で、どのお料理も丁寧に作られていてとてもおいしい。
 野菜も多く、シェフの人柄もすばらしく、いつもスペイン好きの私の心を癒してくれる。
 Hさんとは、さまざまな仕事を一緒にしているため、話は尽きない。
 自家製のサングリアやスペイン特産の赤ワインを飲みながら、前菜盛り合わせ、野菜の煮込みラ・マンチャ風、エビやマッシュルームのアヒージョ、バレンシア風のパスタのパエーリャ、おいしいスイーツなどを次々にいただき、大変だった仕事のこと、いま取り組んでいる仕事、今後のことなどを夜遅くまで話した。
 それでもまだ話し足りず、近くのカフェに寄り、カプチーノを飲みながら話の続きをし、ようやくお開きとなった。
 先日もブログに綴ったが、いま私は仕事の面でちょっと暗いトンネルに入り込んでいる。それをHさんはじっくり聞いてくれ、解決策を考え、いろいろ提案してくれた。やはり、こういう友だちは大切である。
「シドニーの出張はひとりなので、南半球でゆっくり自分と向き合って、今後の方向性を考えてみるワ」
 こういってHさんと別れた。
 今日の写真は、前菜盛り合わせと細いパスタを使ったパエーリャ。この前菜のアボカドとお豆のサラダが絶品。自分でも作ってみたいと、じっくり味わいながら食べたが、果たしてできるかな(笑)。




 
 
| 親しき友との語らい | 11:45 | - | -
ナタリー・シュトゥッツマン
 男声によってうたわれるシューベルトの「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」は、これまでテノールやバリトンの演奏を数多く聴いてきた。
 このシューベルトの三大歌曲に、アルト(コントラルト)のナタリー・シュトゥッツマンが挑戦し、上質で知的な録音を完成させた。
 シュトゥッツマンの歌唱は各々の歌曲の歌詞を大切にし、シューベルトのこまやかで抒情的な表現に寄り添い、聴き慣れた曲に新たな風を吹き込んだもの。彼女はこれらの作品を長年研究し、いまようやく録音にこぎつけたという。ピアノは盟友のピアニスト、インゲル・ゼーデルグレンが担当。息の合った、デュオを披露している。
「美しき水車小屋の娘」は、さすらいの旅に出ていく若者の愛と悩みを綴ったミュラーの詩に、シューベルトはみずみずしくロマン豊かな旋律を与えているが、シュトゥッツマンは特有のしっとりとした情感に富む美声でゆったりとうたい上げていく。
「冬の旅」もミュラーの詩だが、全編に心の痛みや苦悩、現実の世界のきびしさが描き出されている。ここでは、シュトゥッツマンはひとつの戯曲のように歌曲の世界を表現し、聴き慣れた「冬の旅」に深みを盛り込み、革新性すら感じさせる。
「白鳥の歌」では、レルシュタープ、ハイネ、ザイドルの詩とシューベルトの絶妙のコラボレーションを、シュトゥッツマンは寂寥感と孤独感をにじませながらうたい上げていく。この歌曲集では、「鳩の使い」が大好きなのだが、シュトゥッマンの「鳩の使い」も、また味わい深い。
 ナタリー・シュトゥッツマンは、5月17日と19日にトッパンホールで「シューベルトを歌う」と題したコンサートを行う。
 ただし、この時期、私はシドニーに出張しなければならないため、聴くことができない。ああ、残念…。
 今日の写真は、シューベルト:三大歌曲集のジャケット写真(ワーナー)。





| アーティスト・クローズアップ | 23:44 | - | -
京都1周年
 昨年のゴールデンウィークの5月1日に、京都の仕事部屋の引っ越し作業を行ってから、はや1年が経過した。
 本当に早いものである。
 先日、京都のエキナカにあるホテル・グランヴィアの最上階のレストラン、ビュー&ダイニング コトシエールで記念日を祝った。
 ネット予約するときにちょっと記入しておいたら、デザートのお皿に「アニバーサリー」の文字を入れてくれた。さすが、気配りのホテルである。



 ランチでいただいたのは、前菜とパスタとメインとデザートだが、いずれもシンプルで飽きのこない味付けが印象的。加えて、盛り付けがとても美しい。







 京都の仕事部屋ができてから、ストレス解消がうまくなったような気がする。
 ただ、居場所を変え、部屋のテラスから京都の山並みをながめ、季節のおいしい物をいただく。これだけだが、心身がのびやかになる感じがする。
 今日はもう連休最後の日で、一日中原稿書きに追われたが、それでもいつもよりは疲れがたまっていない。
 まだ、京都の空気をまとっているからかもしれない。
| ゆったりまったり京都ぐらし | 21:44 | - | -
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017
 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017(LFJ)のテーマは、「LA DANCE ラ・ダンス 舞曲の祭典」。
 先日インタビューしたアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンや、ピアニストのルーカス・ゲニューシャスが話していたように、今年のテーマは、とても選曲がしやすかったようだ。
 クラシック音楽は、舞曲にまつわる作品が非常に多いからである。
 今日は、12:00〜12:55(ホールB7)のリシャール・ガリアーノ六重奏団(アコーディオンと弦楽)、13:30〜14:45(ホールC)のオネゲル「ダヴィデ王」、17:45〜18:30(ホールB7)のテディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)、グザヴィエ・フィリップ(チェロ)、フランソワ=フレデリック・ギィ(ピアノ)のベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」を聴きにいった。
 ガリアーノ(1950〜)はフランスのアコーディオン奏者、バンドネオン奏者、作曲家。アコーディオン奏者の父親のあとを継ぎ、フランス新世代のアコーディオン音楽を追求している。1980年にピアソラと出会い、アルゼンチン・タンゴを演奏するようになったという。現在は、ジャンルを超えてさまざまな音楽を幅広く演奏している。
 今日は、自身の作品をメインにピアソラ作品も演奏し、哀愁に満ちた繊細で優雅な音色を存分に披露した。
 オネゲルの「ダヴィデ王」は、実在の古代イスラエル2代目の王で、旧約聖書の英雄ダヴィデの生涯を描いた3部構成全27曲からなるオラトリオ。
 当初は4時間を超える劇音楽として書かれたが、それを縮小する形でオラトリオに改訂された。今日は、改訂版をオリジナルの小編成である17人のオーケストラ(ダニエル・ロイス指揮シンフォニア・ヴァルソヴィアのメンバー)、ローザンヌ声楽アンサンブルで演奏された。歌手陣は、クリストフ・バリサ(語り)、ロランス・アミー(巫女)、リュシー・シャルタン(ソプラノ)、マリアンヌ・ベアーテ・キーランド(メゾ・ソプラノ)、エンドリク・ウクスヴァラフ(テノール)というメンバー。とりわけ、語りとメゾ・ソプラノが傑出していた。
 こういうオラトリオは、ふだんなかなか演奏される機会に恵まれない。これこそ、LFJならではのプログラムといえるのではないだろうか。
 最後に聴いたベートーヴェンの「大公トリオ」は、3人の息がピッタリ。彼らはよくトリオを組んで共演しているようで、ベートーヴェンが3つの楽器をまったく同等に扱い、それぞれの特質を最高に生かして雄大な作品に作り上げたその曲想を存分にうたい上げた。
 私は第1楽章の冒頭のピアノで奏される第1主題が大好きなのだが、第2楽章の堂々としたスケルツォも、第3楽章の深い情感をたたえた変奏も、第4楽章の明朗なロンドも非常に魅力的だ。
 約45分間の長い作品だが、3人の一瞬たりとも弛緩せず、集中力に富んだ見事なアンサンブルにより、一気に聴き込んでしまった。
 まったく異なる味わいをもった3つのコンサートを聴き、LFJ2017のテーマ、舞曲の要素を堪能することができた。
 ルネ・マルタンはもう来年のテーマを考え、選曲も始めているといっていたが、さて、2018年はどんなテーマが登場するのだろうか…。
| クラシックを愛す | 23:01 | - | -
銀閣寺 東求堂
 連休の京都は、どこに行っても人、人、人。
 しかし、特別拝観は時間に限りがあるため、大混雑を承知で、今回は東山慈照寺、銀閣寺に出向いた。
 ここではふだん見られない東求堂の内部が特別拝観となっており、足利義政公の造営した東山殿の会所、与謝蕪村、池大雅、富岡鉄斎、奥田元宋の襖絵などを案内付きでじっくり見ることができた。
 慈照寺は観音殿(銀閣・国宝)と、白砂の砂盛り向月台、波紋を表現した銀沙灘、東求堂(国宝)が有名だが、西芳寺(苔寺)を模して設計された庭園と、その奥の山に広がる豊かな自然も見どころである。
 この山奥には、義政公がお茶をたてたときに用いた井戸が残され、いまなお水をたたえている。この展望台からながめる景色もすばらしく、銀閣寺と市街を一望できるように造られている。
 東求堂の内部は撮影禁止だったが、もっとも印象に残ったのは、義政公が日々書斎のように使っていたという部屋。障子を開けると、庭園を臨むことができ、いまは霧島つつじが満開で、額のなかの一幅の絵を観るような美しさだった。
 特別拝観はとても貴重で、やはりゆっくりと案内の人の説明を聞きながら見て回ることができるため、心に残る。
 今日の写真は、観音堂、向月台、銀沙灘、そして展望台からの絶景。ものすごく人が多いため、人の姿を入れずに撮るのは、ホント、至難の業だ。
 






| ゆったりまったり京都ぐらし | 23:12 | - | -
辻井伸行×服部百音
 今日は、辻井伸行と服部百音の「究極の協奏曲コンサート」を聴きに、東京オペラシティコンサートホールに出かけた。
 コンサートの前に、「家庭画報」で連載している辻井伸行のインタビューを行い、次いで服部百音にも話を聞いた。
 辻井さんは、いつもながらにこやかに楽しそうに話してくれ、百音ちゃんのことを聞くと「とても素直ですばらしい才能の持ち主。早く20歳になって、一緒にお酒を飲みたいねと話しているんですよ」とのこと。
 服部百音は現在17歳。あと3年弱で飲み友達になれそうだ。
 もちろん、ふたりにはコンサートのこと、最近の活動状況、今後のことなどさまざまな面の話を聞いたが、百音ちゃんにも、辻井さんの印象を聞いた。
 すると、「音楽のすばらしさと人間性のすばらしさの両面に感動しました。私はまだ新人で、ノブくんはすごいキャリアのピアニストなのに、まったくそういうことを感じさせずにふつうに付き合ってくれる。そういう人への接し方に、懐の大きさを感じました」と、熱く語っていた。
 今日のコンサートは、このツアーの最終日。
 前半は、服部百音のエルンスト「夏の名残のばら」による変奏曲と、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。後半は、辻井伸行のショパンの「英雄ポロネーズ」とショパンのピアノ協奏曲第1番。共演は、ニール・トムソン指揮読売日本交響楽団である。
 服部百音のショスタコーヴィチも、辻井伸行のショパンも、それぞれ大得意とするコンチェルト。長年弾き込んで完全に自分の音楽となった、自家薬籠中の演奏だった。
 ふたりは、最後にアンコールとして「真田丸」のテーマをデュオで奏で、手を取り合って嵐のような喝采に応えた。
 今日の写真は、ふたりのインタビュー後のショット。百音ちゃんは、会うごとに大人っぽくなっていく。実は、ふたりの共通項は「甘い物が苦手」。ケーキや和菓子やチョコレートは好きではないということで、「20歳過ぎたらお酒を一緒に」の話で盛り上がったそうだ。
 一見すると、ふたりともスイーツが好きそうなのにね、不思議だワ。



| クラシックを愛す | 23:42 | - | -
厚揚げの葱だれ添え ごま油風味
 以前からごま油に凝っていて、京都の山田製油のごま油には一度で魅せられ、烏丸御池にあるゴマクロサロンにはよく通っている。
 実は先日、東京ミッドタウンに茅乃舎の調味料を買いにいったところ、お店の人に簡単にできるおいしい厚揚げのレシピを教えてもらった。これも、ごま油が決め手である。
 それを自分なりに少々アレンジし、「厚揚げの葱だれ添え、ごま油風味」を作ってみた。
 まず、お豆腐やさんのおいしい厚揚げを2枚用意する。このお料理は、おいしい厚揚げがないと、おいしくできない。
 それを熱湯でさっと油きりをし、ざるに上げておく。食べやすい大きさに切ったら、油をひかずにフライパンで乾煎りしてお皿に盛り付けておく。
 フライパンに白ごま油大さじ2を熱し、長ねぎの小口切り1本分をしんなりするまで炒める。粗熱がとれたところへ、茅乃舎の煎り酒大さじ3、黒ごま油小さじ2を加え、葱だれを作る。
 厚揚げの上に葱だれをたっぷりかけて、完成だ。
 これはお酒のおつまみにしても、炊き立てのごはんの友にしても、最高の味わい。結構、クセになる一品で、ちょっとアレンジを考えたくなる。
 今日の写真は、できあがったばかりの厚揚げレシピと、今日使用した調味料。この葱だれは、お魚やお肉料理にかけてもいけそう…。


 
| 美味なるダイアリー | 16:35 | - | -
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